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みにくいあひるの恋4~哀しみのない自由な空へ~

 日日日・著、みことあけみ・イラスト、 MF 文庫 J 。
 10月28日(木)読了。

 治療と称して、あひるが連れ去られてしまった。
 陀衣は遊菊達の協力を得て、懸命な捜索を続けている。
 しかし、そんな陀衣の態度が『兄妹』の絆を脅かすものとして茜子には面白くない。
 あひるを求めるほど、すれ違う陀衣と茜子。
 遂に、陀衣は茜子に重要な言葉を投げ掛け......

 恋が死に至る病であった世界での物語、完結。これはいい御伽華詩でした。
 『恋』が災厄だった世界。でも、誰もにとって死に至る病ではない世界。
 だからこそ、『恋の病』は特別で。
 不治の病という最強の免罪符。
 やるせない嫉妬。
 ここには、人間の内面のどうしようもなく脆い部分もさらけだされていました。
 それは、人間のみにくさ。でも、みにくさを自覚して乗り越えようとするからこそ、美しい。
 『恋』を災厄として描くことで逆説的にその美しさが浮き彫りになる、そんな御華詩でした。
 そんな容赦のない運命に抗った一つの恋の物語は、『ハッピーエンド』でした。
 どんな『ハッピーエンド』かは読んでのお楽しみ。
 しかし、本当こういうのが上手いというか好きですね、日日日。人間が大好きだからこそ書ける物語だと思います。

 てなところで次は続けて日日日作品で『ひなあられ』です。

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