2011年12月 のアーカイブ
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
12月30日(金)読了。
恋愛アンチ同士、偽物《フェイク》の彼氏彼女となった夏川真涼と季堂鋭太。
二人が始めた『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』に、遂に5人目の会員が入り、同好会から部への昇格を果たす。
だが、その合宿の打ち合わせで訪れた季堂家で、鋭太の叔母が瞬時に真涼との関係を偽物《フェイク》を見抜いてしまう。
必死に誤魔化すが、幼なじみと元カノと婚約者には疑念がわき起こる。
そんな状況の下、合宿で訪れた海で、果たしてどんな修羅場が繰り広げられるのか......
ヒロインが出揃ったところで、それぞれの役割をより明確にする御華詩。偽物と本物の間で揺れる真涼と、それに対する鋭太の関係性に一石を投じる内容でもありましたな。ここからが、本当の始まりといったところでしょう。『愛からの逃避行』というテーマがどういう着地点へ向かっていくか? 続きも楽しみに読んでいきたいと思います。
てなところで次は『ボーイ・ミーツ・ハート2~彼女のハートは純情可憐!?~』です。
恋物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月30日(金)読了。
紆余曲折を経て、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの命は神の手の平の上となっていた。
ただ、その期限まではまだ時間があった。
自らはともかく、暦のためにどうにか運命を変えようと奔走し始めるひたぎ。
手段を選ばない彼女がそこで選んだのは......
騙された! というのが多分、この作品に対してもっとも相応しい感想なのでありましょうな。これまでのセカンド・シーズンのあれこれが繋がって行き着いた場所。なるほど、こういう落としどころになるのですねぇ。これは、予想外のようで読んでいればまぁ、予感はさせられるものでしたが、この決着の仕方は、やっぱり西尾維新はミステリ作家だなぁ、と感じる次第。
とまぁ、そんなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4』です。
鬼物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月28日(水)読了。
阿良々木暦は、今日もまた八九寺真宵とバカな話を楽しんでいた。
ありふれた日常。
繰り返される日々。
だが、そこに唐突に現れた『それ』。
謎の『くらやみ』に直感的な危機を感じ、暦は真宵を乗せて自転車を走らせるのだが......
物語シリーズの大詰めは忍の過去と、そして、それにオーバーラップする今の物語。この世界観を根底から肯定したからこそ否定する、そういう御華詩でありましたな。
しかし、今回は久しぶりに阿良々木君が語り部になってましたが、どうにも変な方向にエッジが立ってしまってというか、面子的にそうならざるを得ない中、気がつけば深刻な事態が迫っていましたな。容赦の無いようでこの上無く容赦された物語ではありますが、この先、どういう結末に向かっていくのか、楽しみにしたいと思います。
てな訳で、引き続き『恋物語』です。
ベン・トー8~超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円~
- 2011年12月27日 00:34
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月27日(火)未明読了。
クリスマスも近付いた頃。
佐藤も含まれる高段位桜桃少年団《ハイクラスチェリーボーイズ》は性の乱れを嘆き、行動を臆すべく活動をしていた。
今年のクリスマスは三連休。
だから、槍水先輩も実家に帰ってしまっているだろう。
白粉もクリスマスは白梅の家に呼ばれているらしい。
だから、クリスマスの夜は著莪からの誘いに乗ったのだが、どうもHP同好会では恒例行事があるようで......
半額弁当を巡る中二病的青春物語セガ愛仕立ても10冊目。
今回は佐藤のこれまでの積み上げが問われつつ、一方では槍水先輩のターンですな。槍水先輩にとって佐藤と白粉という仲間がどういう存在なのか? という部分が掘り下げられていて中々甘酸っぱい。一方の佐藤は佐藤で、どんどんと実力を付けていることがサラマンダーとの戦いで示されたりして、この次がどうなるか? 楽しみであります。
あと、『クリスマスナイツ』というか『 DREAMS DREAMS 』が凄く聞きたくなりました。クリスマス過ぎてますが、引っ張り出して来ねば......
てなところで次は『鬼物語』です。
HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~
望公太・著、晩杯あきら・イラスト、GA文庫。
12月23日(金)読了。
ある日、不二由と雛村灰奈が暮らすアパートに突然届いた招待状。
差出人は自殺屋ヨミジ。
拒否すれば、灰奈が抱える事情を白日に晒すという脅し文句付きで、選択の余地は無かった。
招待されたのは灰奈だけだったが、彼氏として同行する由。
案内された屋敷で、彼は様々な殺人鬼達と出会う。
どうやら、そこに集められたのは殺人鬼ばかりのようで......
前回はポジティブな自殺という中々面白い切り口でしたが、今回は殺人鬼の恋人の視点でのアンチミステリ。
そもそも殺人事件があっても誰もが犯人でいいような殺人鬼の群れの中、クローズドサークルの無駄遣いも甚だしいですな。だからミステリにならないことを強調してミステリの裏を掻くアンチミステリと言えましょう。相当人を選びそうな気もしますが、その状況下での主人公の由の考え方や、それぞれの殺人鬼達の動機が面白いですな。このノリはかなり好みですねぇ。
あと、音でその状況を表している上で、組み合わせると『神』となる主人公である不二由のネーミングが上手いですな。今後、彼を中心に進むのか、また別人を中心として絡んでいくのかは解りませんが、続きが出たら読みたいと思います。
てなところで次は『ベン・トー8~超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円~』です。
双子と幼なじみの四人殺し
森田陽一・著、 saitom ・イラスト、GA文庫。
12月20日(水)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
菱川迷悟は、幼なじみの双子とともに暮らしていた。
それは、1年前のとある事件が切っ掛けだったたが、そんなことは感じさせず、日常を過ごす。
そんな彼の通う学校で、その目の前に男子生徒が屋上から落下して死亡する事件が起きる。
自殺だろうと考えていて、実際警察もそれを自殺として片付ける。
だが、別件から他殺の線が浮かび上がる。
結局、迷悟は事件に首を突っ込むことになるのだが......
殺伐としたタイトルと、奇妙な世界観。非日常を経験して日常を過ごしながらもそれはどこか歪であり、その歪さは、別の歪さに振れて浮き出されて。なんとも微妙な雰囲気でありますな。
全体としての教訓は、『言葉にしなきゃ伝わらない』ってことのような気もしますが、どうにも極端に走りすぎていて登場人物が装置化されてしまっているように感じます。まぁ、一つ一つの事象については有り得ないとは言い切れませんが、幾つも重なるとちょっと強引過ぎますな。ミステリ的な雰囲気を出してますが、実際はアンフェアどころか破綻しているというかデウス・エクス・マキナ的な要素で全て誤魔化しているように思えるので、そこが却って不自然さを強調してしまっているように思います。そういう要素抜きに、単純に登場人物たちの心の動きだけを追いかけて行くか、逆にミステリに徹するかすれば、もうちょっとすっきりした読後感だったように思います。
ただまぁ、確かにライトノベルとしては挑戦的な内容であります。その辺りがやはり最終から次へ抜けた要因なのかもしれません。主人公達の抱える歪みは面白い要素ではあるので、今後、それがどういう方向に向かっていくのか? が気になるところ。そんな風に、7/13は思うのでありまする。
てなところで次は『HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~』です。
ベン・トー7.5 箸休め~ Wolves'be ambitions! ~
- 2011年12月17日 00:46
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月17日(土)未明読了。
修学旅行から帰った槍水先輩を待っていたのは、旅行をうらやましがる茉莉花だった。
そのおねだりによって、旅行に行くことになったHP同好会の面々。
白梅の伝で格安の宿を提供して貰えることになったものの、日程的に著莪が参加できず置いてけぼりに。
そんな中、旅の道中の電車内で佐藤は『あの男』と再会する。
トイレの狭い個室の中、体格のいい彼に壁に押しつけられた佐藤の運命やいかに......
とまぁ、白粉が大喜びしそうな前半と、著莪の日常と内心が語られる最後の短編が印象的でありました。また、番外として前巻から登場した烏頭先輩も交えたHP部の過去やら、あせびメインの話やら、男子寮の面々の話やら盛り沢山で贅沢な逸品ですな。
なんか、段々と白梅がヒロインの一人になって来てる気がしますが攻略=死亡フラグという凶悪設定なんでそれが抑止力か。でもまぁ、今回は前巻で出番の少なかった著莪のターン。彼女が完全にメインヒロインとなっていましたねぇ。で、白粉は既にブレーキが完全に壊れたまま突っ走ってるんでそれはそれで頑張って貰いたい。彼女が趣味に走るとき、眼鏡が装着される!
と、なんだかグダグダですが存分に楽しみました。まさか、ここまで嵌るとは思わずに既刊読破。数日後に8巻出ますが出たら直ぐ読みます。
といったところで次は『双子と幼なじみの四人殺し』です。また、6/13ですな。
ベン・トー7~真・和風ロールキャベツ弁当280円~
- 2011年12月13日 21:12
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月13日(火)読了。
槍水先輩が修学旅行に出発し、残された佐藤と白粉は氷結の魔女の縄張りを任される。
そんな折りに佐藤を襲った不測の事態に、二階堂から『ガンコナー』という二つ名を持つ山乃守という男を紹介される。
山乃守の助力でどうにか食事にありついたものの、何か大切なモノを失いそうな佐藤だった。
そうして、危機を乗り切った後、HP同好会の部室に突如現れた女。
彼女は烏頭と名乗る。
どうやら、かつてのHP部の部員だったらしいのだが......
いよいよHP同好会の過去に言及し始める第七巻。前半のギャグパートっぽい部分もしっかりと伏線として機能して繰り広げられる、槍水先輩不在の中での佐藤の奮闘。これは、彼が独り立ちし始めるという物語ですな。烏頭先輩の立ち位置は中々興味深いモノがありますし、今後槍水先輩の視点でそこがどう語られるかが楽しみですな。
あと、白粉......どんどん発酵が進んでいますがこのまま年末に向けて駆け抜けそうですねぇ。あと、佐藤に対して何枚も上手過ぎて舌を巻きますな。本当、手段を選ばない発酵の美少女であります。常に発酵していれば眼鏡を掛けているので、それはそれで望ましい展開です。一方で、若干白梅様とは打ち解け始めているのも面白い。で、著莪の出番が......次に期待です。
てなところで次は『ベン・トー7.5 箸休め~ Wolves'be ambitions! ~』です。
ベン・トー6~和栗おこわ弁当310円~
- 2011年12月10日 10:04
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月10日(土)読了。
烏田高校の文化祭が近付いていた。
フリーダムな出展内容の中、クラスのメンバーが中心となる演劇の脚本を担当させられた白粉。
悩む彼女の力になろうとする佐藤と白梅。
白梅は生徒会長権限で制度にさえ手を入れて脚本の支援をし、佐藤と白梅の会話が白粉の脚本にヒントを与える。
果たして、無事に白粉は脚本を完成させられるのか?
一方で、狼としての佐藤は文化祭の準備の中で未踏のスーパーを見つけ出す。
そこは、かつて槍水先輩でさえ手にすることの無かった店だった。
彼は、そこで戦うことを決意するのだが......
文化祭とスーパーの狭間で動く物語。半額弁当が衣食住の一つである食に直結することから、こういう部分がシームレスに繋がる構造はいいですねぇ。今回は槍水先輩の妹が登場したり、ガリー・トロットが登場したり。特に後者は由来がなんとも。佐藤...... そして、衝撃の結末。このオチはなんというか...... でも、白粉がビッグ・マムと出会ったらどうなるのか、凄く観たいと思わせる御華詩でもありました。
てなところで次は『ベン・トー7~真・和風ロールキャベツ弁当280円~』です。
魔法使いなら味噌を喰え!
澄守彩・著、シロウ・イラスト、講談社ラノベ文庫。
12月5日(月)読了。
講談社ラノ文庫新人賞大賞受賞作。
魔法という力が一般化した世界。
本来なら驚異となる不可思議な力も、それを無効化するMISOの発見により、制御可能な力となった。
そんな世界で、八丁屋将太が今日も朝の味噌汁を飲んでいると、突如部屋に突入してくる影。
それはどうやら魔法の国、マジエール公国のお姫様で......
7/13から一つ抜け出した作品。魔法という万能の力を日常に落とし込む装置として、『味噌』を用いたという一ネタでよく纏めた御華詩だと思います。全体的に手堅い印象ですな。ストーリー的には王道ですが、味噌以外にも細かい要素に遊びがあってその辺りの堅実さが受賞の所以でありましょうか。ただまぁ、後半はシリーズか前提かちょっと散漫になって尻切れトンボな気がしないでもないので、今後どう展開していくか? でしょうねぇ。
てなところで次は『ベン・トー6~和栗おこわ弁当310円~』です。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Extradisc
田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
12月3日(土)読了。
『フェアリーテールシステム』を巡る事件も解決し、大団円を迎えていた。
もう、これからは平和な日々が続いている。
武紀は、有言実行すべき決意を新たにし、ヒロイン全員を幸せにすることを目指して日々を過ごす。
そして、季節は春。
終わりと始まりの季節。
それぞれのヒロイン達の未来へと向かう中、一人、理恵だけは不安げで......
『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』シリーズ完全完結!
ゲームに入るのではなく、その理屈を現実世界に投影するという世界観から、ハーレムコメディとしてよりもSFとして魅せてくれる御華詩でありました。四阿ちゃんもちゃんとヒロインに入りましたしね。
今回は、短編集の中に本編と外伝双方のエピローグが組み込まれる形でありましたが、正直『シルバーブレット』の方は、これはこれで綺麗にまとまっていたとは言え、もう1冊ぐらい使ってもよかったんじゃないかなぁ、と思います。まぁ、色々と事情があるんでしょうが(;^^)
そして、最後の最後。
本編のエピローグに当たる物語では、ハーレムエンドに望む主人公/ヒロイン達の気持ちがしっかり描かれていて非常に心地よいラストでした。彼ら彼女達は、この世界の中で進んでいく。武紀を中心としながら。それぞれの未来へ。そんな余韻を今も感じます。
また、もう一つ。このサブタイトルが感慨深いモノがありました。恐らく、あの名作のエンディング曲へのオマージュ。意図してかどうかは解りませんが、本当、最後の最後がこのサブタイトルだったというだけで早く読みたくて仕方ありませんでした。
何はともあれ、シリーズ完全完結お疲れ様でした! また、次回作も楽しみにしています。
といったところで次は『魔法使いなら味噌を喰え!』です。
ベン・トー5.5 箸休め~燃えよ狼~
- 2011年12月 1日 23:59
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月1日(木)読了。
丸富高校の文化祭へとやってきた佐藤達HP同好会の面々。
女性陣は何故かドレスアップしてお茶会、佐藤は因縁の警備員と熱い共闘を演じることに。
そのとき現れる影!
猛スピードで走る警備員と佐藤に併走し奇声を発するその正体とは?
だいたいあってると思う、番外編短編集。本編の白粉花が如何に大人しいかを思い知らされる御華詩でありました。ガチだ、この人...... でも、最後で相当フォローされてて狡い気もしますが眼鏡っ娘だから許す。でもまぁ、これだと佐藤の二つ名白粉でも問題ない気がします。そうするとHP同好会の新入生が残念過ぎますが、それはそれで。
あと、やっぱりセガ愛が激しすぎる。こんなに自然なシチュエーションのセガ信者という言葉を見る日が来るとは...... マスターシステムを繋いで『ファンタジーゾーン』を遣りたくて仕方ない。あと、互換機しかないメガドライブの実機も買わねばという気になります。気が付くとセガの話になるのもだいたいあってると思います。
てなところで次は離れて『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Extradisc 』です。