小説 のアーカイブ
STEINS;GATE 3 境界面上のシュタインズ・ゲート : Reverse
三輪清宗・著、坂井久太・イラスト、角川スニーカー文庫。
2月5日(日)読了。
すっかり憔悴しきった岡部倫太郎。
彼から、想像を絶する物語を聞かされた牧瀬紅莉栖。
その物語を信じることのできた彼女は、岡部のその手助けをしようと決意する。
だが、二人はまだ気付いていなかった。
その先に待ち受ける非常な運命を......
紅莉栖視点の『 Steins;Gate 』第三弾にして完結編。
なるほど、紅莉栖視点だとこうなるんですね...... 何書いてもネタバレになるというのがもどかしいですが、本編をいい形で補完する内容でありました。あのシーンでこんなこと思ってたんだなぁ、とか。紅莉栖のデレつつもどこか冷静な心理描写が魅力的でした。あの結末も、心地良い。
そして、どうやらヒロイン視点でまだノヴェライズが何冊かでるようですが、是非桐生萌郁の物語を出して欲しいモノです。この世界線で『比翼恋理のだ~りん』的に報われる萌郁を是非。
てなところで次は『ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます4』です。
僕の妹は漢字が読める3
かじいたかし・著、皆村春樹・イラスト、HJ文庫。
2月3日(金)読了。
愛する現在文学を守ることに成功したイモセ・ギン。
相変わらず作家を目指すも、その独特の感性のために泣かず飛ばず。
最近始めた小説サイトでの評価も批判ばかり。
だが、そんなある日、彼の作品を賞賛する声が上がり始める。
それと時を同じくして、唐突に彼の前に現れる『実妹』。
こうして始まる『実妹』VS『義妹』の戦いの日々。
それは正に、現代文学の醍醐味で......
漢字が使われなくなり、この世界とは異なる『現代文学』が成立した未来での御華詩。
これまでは、『現代文学』と『近代文学』という対立項でしたが、ここに『未来の文学』というものが関わってきて話が動き始めた、という雰囲気ですな。まぁ、ある程度は結末は予想されるのですが、どうやってそこへ向かっていくのか? そしてまた、『実妹』の登場で動き始めた『義妹』との関係もまた、一つの大きな物語の軸でしょうな。
とは言え、無茶ながら世界観が安定してきてしまったのもあって、ちょっとばかり灰汁が抜けてきたようにも感じますねぇ。まぁ、それがいいのか悪いのかは解りませんが......って、単に読み慣れただけかもしれませんが(;^^) ともあれ次も出る様なのでどこへ向かうのか見届けたいと思います。
てなところで次は『 Steins;Gate 3 境界面上のシュタインズ・ゲート : Reverse 』です。
ゆうれいなんか見えない!2
むらさきゆきや・著、むにゅう・イラスト、GA文庫。
1月31日(火)読了。
ずっと嫌っていた幽霊が見えてしまう目を受け入れた調敦志。
彼は、その切っ掛けを与えてくれた鞍馬依と共に退魔師の見習いのようなことを始めていた。
だが、彼の持つ特殊な目......鬼ノ眼を狙う妖が寄ってくる。
そのため、自宅が霊溜まりになってしまっていた。
このままでは、周辺の人達にも被害が及ぶかも知れない。
そうして、敦志は依の屋敷に住むことになって......
小学生退魔師と彼女に救われた高校生の少年のラブコメ? なんですかね(;^^)
とは言え、二人の関係性やら背負っているモノやら背景がしっかりしていて、その辺りが今回で掘り下げられましたねぇ。当面の『敵』も出て来ましたし、舞台装置も整った様に思います。また、ラブコメ的にも盛り上がりそうな流れですな。一応、5巻までは積んであるんで折りを見て続きを読みたいと思います。
てなところで次は『僕の妹は漢字が読める3』です。
あやかしマニアックス!2
夏希のたね・著、犬洞あん・イラスト、GA文庫。
1月31日(火)読了。
霊力を持たない落ち零れ退魔師の影森和樹。
だが、実は特殊な力、『童気』の持ち主でもあった。
その力は、しかし退魔師としては異端の力。
だから彼はその力を極力隠しながら、従妹で強大な霊力の持ち主である払間ヒカリと共に変態的な妖を退治するバイトをしていた。
そんなある日、ヒカリの中学時代の親友が訪ねてくるという。
そうして訪れた結城小杜子はヒカリとの再会を喜ぶも、ストーカーに悩まされているということで......
落ち零れというか異端の退魔師の鈍感少年を巡るラブコメ、といったところですな。
今回は、まぁ、予想のつくオチではありましたが、最後のヒカリの言葉に繋がる布石として機能していたように感じます。というか、本編よりも序盤のつかみの鎌鼬の方が印象に残っているという...... 基本、この作品の妖怪は変態なのですが、無駄に伝承に合わせたどうしようもない行為がかなりツボでありました。
てなところで、次は『ゆうれいなんか見えない!2』です。
優等生以上、フリョー未満な俺ら。2
初美陽一・著、さくらねこ・イラスト、GA文庫。
1月27日(金)読了。
不良を自称するがその内実は優等生な荒鞍悠馬。
彼の前に突如現れたのは、転校留学生のアデル。
真理亜の友人でもあるアデルは悠馬を一方的に敵視する。
対抗しようとした悠馬は、しかし、不覚を取ってしまう。
そんなアデルが配属されたのは、よりによって悠馬のクラスだった。
悠馬だけでなく、クラスメートとどうにも上手く噛み合わないアデルだったが......
『不良』を勘違いして突っ走る鈍感少年のハーレムコメディ第二弾。
まぁ、悠馬の鈍感具合には辟易としつつも、その性格は一昔の懐の広い番長的で気持ちいいので、バランスは取れている様に感じます。新人賞受賞作2巻定番の新キャラも、狙いすぎて色々バレバレではありましたが、一冊使って上手く配置されましたな。ここからどんな話が展開するか? 楽しみであります。
あと、次はもっともっと東雲朱里の活躍を観たいと思います。そろそろ、彼女の出番だ。段々キャラが壊れていってますけど、それも彼女の魅力なのであります。ええ、きっと次は表紙を飾ってくれます。
と、若干取り乱しつつ、次は『あやかしマニアックス!2』です。
彼と人喰いの日常2
火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
1月24日(火)読了。
大事なモノを守るために人喰いの妖と共に生きることを選んだ十夜。
ある日彼が学校へ行こうと玄関を出ると、対戦車ライフルで狙われていた。
迷彩服に身を包み、伏せてライフルを構える女は自らを『正義の味方』と名乗る。
どうやら彼女は退魔省の人間らしいのだが......
人喰いとの契約により大切なモノを守る代わりに日常を失った少年の御華詩。
妖と関わる世界に入ったことを否応なく突きつけられ、そこで生きていくことになっていく導入部とも言えますな。
まぁ、主人公が事情はともかく前巻でやらかしてしまっているわけで、それを背負っていくことを示す上で『正義の味方』という概念はいいですな。彼女の扱いが今後に活きてきそうです......うん、でも、この巻のヒロインは真白だった気もするんですが印象に残ってるのは朱音ですな。でもまぁ、そういう描かれ方をしていたような気もするのでそれもよし。
何はともあれ、ようやくシリーズとしてのスタートを切ったところなので、続きも読んでいきたいと思います。
てなところで次は『優等生以上、フリョー未満な、俺ら。2』です。
ライトノベルの楽しい書き方10
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月22日(日)読了。
すれ違いを重ねた挙げ句、離れ離れとなった剣と八雲。
そして、時を同じく日本を襲った大災害。
あっという間に流れた半年間。
八雲は、新しい土地での生活に慣れたが、剣には連絡できず。
剣は、姿を消して久しい。
そして、八雲のホームステイ先に現れる金髪オッドアイの少女。
アキバ系の彼女とお約束イベントを着実にこなす八雲。
果たして、こんなポッと出のヒロインとくっついて剣とのことは終わってしまうのか?
遂に完結、ですな。本当に面倒くさい剣と、ぼんやりしているようで剣に対しては真っ直ぐなのに巡り合わせが悪くすれ違ってしまう八雲のラブコメも、ようやく終着点。ある意味、ラブコメのお約束の教科書のようでもある御華詩ですな。
覆面ライトノベル作家、美しくも凶悪な流鏑馬剣のキャラと、海の生き物、特にクラゲ大好きな以外は特に目立つところのない八雲の組み合わせが、上手いこと機能していましたな。でも、一番いい位置で動いて成長していたのは市古だったようにも思いますが。本当、終盤は親娘揃って大活躍でしたな。
最終刊としては冒頭から可成り無茶をやっていましたが、その慌ただしさがあったからこそこの終着点へ落ち着いたのは心地よい。これからの八雲と剣がどうなっていくのか? 他の面々もどうなっていくのか? これからはその辺りを妄想して楽しむのが正解なのでしょうな。
とまぁ、そんなところで次は『彼と人喰いの日常2』です。
ライトノベルの楽しい書き方9
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月21日(土)読了。
突如帰国した流鏑馬剣の父、半次郎。
そして剣は、ライトノベルを書いていること、八雲と交際していることを知られてしまう。
激怒した父にライトノベルを書く事も八雲との交際も否定される剣。
しかも、その怒りは八雲と、その家族にも降りかかる。
実業家である半次郎が八雲の家族に突きつけたのは、カレーショップ『あたえや』の立ち退き。
更に、以前の縁で八雲には留学の話も来ている。
彼女と、家族と、夢の間で混乱する八雲。
悩んだ末、彼が選んだのは......
クライマックスまで一直線! 今までの平穏な日々は全て吹き飛び、曖昧にしていたことが曖昧ではいられなくなった、八雲と剣の運命や如何に? という御華詩。中々キツイ展開ではありますが、八雲と剣の互いを理解していながらも避けられないすれ違いや、それを見守り続けたゆうなの想いを始めとした周囲の愛情、そういったものの総決算になっていて、状況は厳しくとも温かいモノの感じられる御華詩でもありました。このラストから、どう結末へ持って行くのか?
それを楽しみに、引き続いて『ライトノベルの楽しい書き方10』です。
眠らない魔王とクロノのセカイ
明月千里・著、閏月戈・イラスト、GA文庫。
1月20日(金)読了。
ある夜。
神木凪《かみきなぎ》夜《よる》は不可思議な空間に迷い込んだ。
ただ、手の中の少女を守るため、走っていた。
だが、唐突に訪れる終わり。
全てが夢だと思っていた、そんな出来事が、彼と禍刻クロノを引き合わせ......
『世界《ワールド》』『世界使い《ルーラー》』といった特殊能力に基づいた異能バトルモノ、ですかねぇ。容赦ない悲劇もありますが、前作に比べればまだ明るい雰囲気でありますな。結構トリッキーな能力設定ですが、駆け引きも色々演出できそうです。まぁ、でも、今回は第二シリーズということで一冊使って導入、という感じでありました。
異能も含めた道具立てはまぁ、ベタとも言えますが、まだ動いていない人たちも沢山いるので、そういった役者が動き始める次巻以降が本番、ですな。とりあえず、現時点で言えるのは...... 眼鏡分が足りない。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方9』です。
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その5 その夜に奏でられるフィナーレ
一乃の元を去った『煉獄《カサルティリオ》』。
彼女は、その現実を受け入れながら、宗司との関係を確認する。
一方で『煉獄《カサルティリオ》』側も実は一乃の元に戻ろうとしていた。
だが、それは、一つの大きな分岐点。
一度去った異能を再度受け入れる。
それが意味することは......
異能がありながらも繰り返されるハーレムコメディ。だけど、それは何か歪んでいて......
そんな御華詩が遂に大きな転換点を迎えましたねぇ。こういう方向に進むとは思っていましたが、これでここまでの日常が反転しましたな。まぁ、ある程度実績無いと出来ない構成ではありますが、中々面白いことになってきました。
恐らく、ここからようやく本編が開始したところ。続きも読みたいところですが他が溜まっているので少し間を開けて違う作品を先に読みたいと思います。
てなところで次は『眠らない魔王とクロノのセカイ』です。
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その4 彼女だけのエピローグ
南の島から帰ったら何故か宗司の家に一乃とキリカが転がり込んでいた。
そんな夏休みのある日、唐突に現れた一人の少女。
フェルと名乗った彼女は、どうやら宗司の父がまた拾ってきた娘らしい。
半ばノリで宗司の婚約者を名乗るが他の娘達が黙っているはずもなく。
こうして、夏休みの白崎家に、新たな火種が撒かれる......
異能があるけど日常系と見せかけてやっぱり異能を巡るストーリーが粛々と展開されるシリーズ第四弾。
典型的なハーレムコメディ的なノリながら、その日常の裏にあるものが大分透けてきて奇妙な雰囲気になってきましたねぇ。
そして、ラストで大きく物語は動き......って、途中で読めたオチながら、これ、どうなるんだ?
そんな感じで次は引き続き『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その5 この夜に奏でられるフィナーレ』です。
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その3 エンドオフ・エンドレスエンド
荒谷学園に夏休みが迫っていた。
宗司、一乃、そしてキリカが所属するゲーム同好会は、特にすることもないながら夏休みも集まることとなる。
だが、それを黙っていない存在があった。
白崎リリス。
宗司の鏡写しの双子の妹。
彼女達は、一乃とキリカに負けじと首を突っ込んで......
本格的なバトルをするでも無く、日常に異能が紛れ込んだ世界での御華詩。
まぁ、そういう世界では異能は枷になったりで一種の『絆』とも言える扱いではありますが、内容的にはハーレムコメディでありますな。今回は妹が本格参戦してきて、しっちゃかめっちゃかというか血は争えないというか、そんな感じでした。でも、異能を巡る思わせぶりなことはある訳で、今後どうなっていくのか......
といったところで引き続き『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その4 彼女だけの「エピローグ」』です。
緋弾のアリア10~禁忌の双極《アルカナム・デュオ》~
赤松中学・著、こぶいち・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月8日(日)読了。
突如現れたキンジの妹を名乗る少女。
アリア、白雪、理子、レキを圧倒する彼女を、しかし師団《ディーン》は取り込むことを選ぶ。
そうして、彼女、ジーフォースと共に暮らすことになるキンジ。
妹としての自分をアピールし、周囲にその存在を示すのだが......
前回のバスカービル勢のあの状況からの展開。
なんというか、キンジの鈍感力が凄すぎて若干酷い展開ではありますが、この辺りは標準的なラノベ読者層にはどう映るのか気になるところ。 MF 文庫 J のテンプレートに乗っ取っていると言えば乗っ取っているのですが。つか、白雪にあの台詞は後の死亡フラグ以外の何者でもないのですが、どうするのやら...てん
まぁ、それはさておき巻頭ピンナップのジャンヌがいい感じです。このシリーズは、ジャンヌと中空知の二人がもっと前に出てくればいいと思うんだ、眼鏡的な意味で。
てなところで次は『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌3~エンドオフ・エンドレスエンド~』です。
かぐや魔王式!第10式
月見草平・著、水沢深森・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月6日(金)読了。
輝夜の記憶喪失に加え、更なる試練に晒される錦織。
そう、遂に輝夜との関係が現生徒会長の美紀に知られてしまったのだ。
彼女の信用を失えば、これまで築いてきた生徒会長への栄光の道が閉ざされてしまいかねない。
果たして、錦織は無事に生徒会長になれるのか?
そして、輝夜の記憶は戻るのか?
10冊続いた新世界構築会議も遂に完結!
正直、ここまで続くとは思ってませんでしたが、若干急ぎ足で締めた感は否めないものの輝夜の動機やら色々と明かされつつ、綺麗に終われたと思います。最終的な錦織と輝夜の関係性の着地点は、うん、こういう塩梅が丁度いいですな。ラブコメというかハーレムコメディとして、ヒロインの立ち居地がわかりやすくしっかりしていたので余り深く考えずに素直に楽しめるシリーズでありました。
ただ、人気投票の結果......
何故だ? 何故、米倉の順位があんなことにっ!
そこだけが心残りです......
といったところで次は『緋弾のアリア』です。
ボーイ・ミーツ・ハート!2~彼女のハートは純情可憐!?~
鳥羽徹・著、H2SO4・イラスト、GA文庫。
1月3日(火)読了。
PSYという超能力が一般的な街の高校で、PSYの取り締まりを行う組織に属する征司。
彼は、校内で秘密裏に賭け事を行っているという噂の調査に乗り出すことになった。
調査の途上で偶然であった白宮織鶴の助けもあり、その現場への潜入を果たす。
実際には、そこで任務は完了なのだが、一人の少女の心音が気になる征司は報告を行わず独自に調査を続けることにして......
PSYを用いた駆け引きがメインの物語の第二弾。今回は、校内の賭博と、その調査と、それに対する征司らしいアプローチというか心音マニアの本領発揮。彼のキャラ付けは中々面白いですねぇ。全体的に地味な印象がなきにしもあらずですが、このノリはいい感じなんで今回仄めかしたあれやこれやの続きが読みたいですな。
てなところで次は『かぐや魔王式!第10式』です。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
12月30日(金)読了。
恋愛アンチ同士、偽物《フェイク》の彼氏彼女となった夏川真涼と季堂鋭太。
二人が始めた『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』に、遂に5人目の会員が入り、同好会から部への昇格を果たす。
だが、その合宿の打ち合わせで訪れた季堂家で、鋭太の叔母が瞬時に真涼との関係を偽物《フェイク》を見抜いてしまう。
必死に誤魔化すが、幼なじみと元カノと婚約者には疑念がわき起こる。
そんな状況の下、合宿で訪れた海で、果たしてどんな修羅場が繰り広げられるのか......
ヒロインが出揃ったところで、それぞれの役割をより明確にする御華詩。偽物と本物の間で揺れる真涼と、それに対する鋭太の関係性に一石を投じる内容でもありましたな。ここからが、本当の始まりといったところでしょう。『愛からの逃避行』というテーマがどういう着地点へ向かっていくか? 続きも楽しみに読んでいきたいと思います。
てなところで次は『ボーイ・ミーツ・ハート2~彼女のハートは純情可憐!?~』です。
恋物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月30日(金)読了。
紆余曲折を経て、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎの命は神の手の平の上となっていた。
ただ、その期限まではまだ時間があった。
自らはともかく、暦のためにどうにか運命を変えようと奔走し始めるひたぎ。
手段を選ばない彼女がそこで選んだのは......
騙された! というのが多分、この作品に対してもっとも相応しい感想なのでありましょうな。これまでのセカンド・シーズンのあれこれが繋がって行き着いた場所。なるほど、こういう落としどころになるのですねぇ。これは、予想外のようで読んでいればまぁ、予感はさせられるものでしたが、この決着の仕方は、やっぱり西尾維新はミステリ作家だなぁ、と感じる次第。
とまぁ、そんなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4』です。
鬼物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月28日(水)読了。
阿良々木暦は、今日もまた八九寺真宵とバカな話を楽しんでいた。
ありふれた日常。
繰り返される日々。
だが、そこに唐突に現れた『それ』。
謎の『くらやみ』に直感的な危機を感じ、暦は真宵を乗せて自転車を走らせるのだが......
物語シリーズの大詰めは忍の過去と、そして、それにオーバーラップする今の物語。この世界観を根底から肯定したからこそ否定する、そういう御華詩でありましたな。
しかし、今回は久しぶりに阿良々木君が語り部になってましたが、どうにも変な方向にエッジが立ってしまってというか、面子的にそうならざるを得ない中、気がつけば深刻な事態が迫っていましたな。容赦の無いようでこの上無く容赦された物語ではありますが、この先、どういう結末に向かっていくのか、楽しみにしたいと思います。
てな訳で、引き続き『恋物語』です。
ベン・トー8~超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円~
- 2011年12月27日 00:34
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月27日(火)未明読了。
クリスマスも近付いた頃。
佐藤も含まれる高段位桜桃少年団《ハイクラスチェリーボーイズ》は性の乱れを嘆き、行動を臆すべく活動をしていた。
今年のクリスマスは三連休。
だから、槍水先輩も実家に帰ってしまっているだろう。
白粉もクリスマスは白梅の家に呼ばれているらしい。
だから、クリスマスの夜は著莪からの誘いに乗ったのだが、どうもHP同好会では恒例行事があるようで......
半額弁当を巡る中二病的青春物語セガ愛仕立ても10冊目。
今回は佐藤のこれまでの積み上げが問われつつ、一方では槍水先輩のターンですな。槍水先輩にとって佐藤と白粉という仲間がどういう存在なのか? という部分が掘り下げられていて中々甘酸っぱい。一方の佐藤は佐藤で、どんどんと実力を付けていることがサラマンダーとの戦いで示されたりして、この次がどうなるか? 楽しみであります。
あと、『クリスマスナイツ』というか『 DREAMS DREAMS 』が凄く聞きたくなりました。クリスマス過ぎてますが、引っ張り出して来ねば......
てなところで次は『鬼物語』です。
HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~
望公太・著、晩杯あきら・イラスト、GA文庫。
12月23日(金)読了。
ある日、不二由と雛村灰奈が暮らすアパートに突然届いた招待状。
差出人は自殺屋ヨミジ。
拒否すれば、灰奈が抱える事情を白日に晒すという脅し文句付きで、選択の余地は無かった。
招待されたのは灰奈だけだったが、彼氏として同行する由。
案内された屋敷で、彼は様々な殺人鬼達と出会う。
どうやら、そこに集められたのは殺人鬼ばかりのようで......
前回はポジティブな自殺という中々面白い切り口でしたが、今回は殺人鬼の恋人の視点でのアンチミステリ。
そもそも殺人事件があっても誰もが犯人でいいような殺人鬼の群れの中、クローズドサークルの無駄遣いも甚だしいですな。だからミステリにならないことを強調してミステリの裏を掻くアンチミステリと言えましょう。相当人を選びそうな気もしますが、その状況下での主人公の由の考え方や、それぞれの殺人鬼達の動機が面白いですな。このノリはかなり好みですねぇ。
あと、音でその状況を表している上で、組み合わせると『神』となる主人公である不二由のネーミングが上手いですな。今後、彼を中心に進むのか、また別人を中心として絡んでいくのかは解りませんが、続きが出たら読みたいと思います。
てなところで次は『ベン・トー8~超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円~』です。
双子と幼なじみの四人殺し
森田陽一・著、 saitom ・イラスト、GA文庫。
12月20日(水)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
菱川迷悟は、幼なじみの双子とともに暮らしていた。
それは、1年前のとある事件が切っ掛けだったたが、そんなことは感じさせず、日常を過ごす。
そんな彼の通う学校で、その目の前に男子生徒が屋上から落下して死亡する事件が起きる。
自殺だろうと考えていて、実際警察もそれを自殺として片付ける。
だが、別件から他殺の線が浮かび上がる。
結局、迷悟は事件に首を突っ込むことになるのだが......
殺伐としたタイトルと、奇妙な世界観。非日常を経験して日常を過ごしながらもそれはどこか歪であり、その歪さは、別の歪さに振れて浮き出されて。なんとも微妙な雰囲気でありますな。
全体としての教訓は、『言葉にしなきゃ伝わらない』ってことのような気もしますが、どうにも極端に走りすぎていて登場人物が装置化されてしまっているように感じます。まぁ、一つ一つの事象については有り得ないとは言い切れませんが、幾つも重なるとちょっと強引過ぎますな。ミステリ的な雰囲気を出してますが、実際はアンフェアどころか破綻しているというかデウス・エクス・マキナ的な要素で全て誤魔化しているように思えるので、そこが却って不自然さを強調してしまっているように思います。そういう要素抜きに、単純に登場人物たちの心の動きだけを追いかけて行くか、逆にミステリに徹するかすれば、もうちょっとすっきりした読後感だったように思います。
ただまぁ、確かにライトノベルとしては挑戦的な内容であります。その辺りがやはり最終から次へ抜けた要因なのかもしれません。主人公達の抱える歪みは面白い要素ではあるので、今後、それがどういう方向に向かっていくのか? が気になるところ。そんな風に、7/13は思うのでありまする。
てなところで次は『HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~』です。
ベン・トー7.5 箸休め~ Wolves'be ambitions! ~
- 2011年12月17日 00:46
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月17日(土)未明読了。
修学旅行から帰った槍水先輩を待っていたのは、旅行をうらやましがる茉莉花だった。
そのおねだりによって、旅行に行くことになったHP同好会の面々。
白梅の伝で格安の宿を提供して貰えることになったものの、日程的に著莪が参加できず置いてけぼりに。
そんな中、旅の道中の電車内で佐藤は『あの男』と再会する。
トイレの狭い個室の中、体格のいい彼に壁に押しつけられた佐藤の運命やいかに......
とまぁ、白粉が大喜びしそうな前半と、著莪の日常と内心が語られる最後の短編が印象的でありました。また、番外として前巻から登場した烏頭先輩も交えたHP部の過去やら、あせびメインの話やら、男子寮の面々の話やら盛り沢山で贅沢な逸品ですな。
なんか、段々と白梅がヒロインの一人になって来てる気がしますが攻略=死亡フラグという凶悪設定なんでそれが抑止力か。でもまぁ、今回は前巻で出番の少なかった著莪のターン。彼女が完全にメインヒロインとなっていましたねぇ。で、白粉は既にブレーキが完全に壊れたまま突っ走ってるんでそれはそれで頑張って貰いたい。彼女が趣味に走るとき、眼鏡が装着される!
と、なんだかグダグダですが存分に楽しみました。まさか、ここまで嵌るとは思わずに既刊読破。数日後に8巻出ますが出たら直ぐ読みます。
といったところで次は『双子と幼なじみの四人殺し』です。また、6/13ですな。
ベン・トー7~真・和風ロールキャベツ弁当280円~
- 2011年12月13日 21:12
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月13日(火)読了。
槍水先輩が修学旅行に出発し、残された佐藤と白粉は氷結の魔女の縄張りを任される。
そんな折りに佐藤を襲った不測の事態に、二階堂から『ガンコナー』という二つ名を持つ山乃守という男を紹介される。
山乃守の助力でどうにか食事にありついたものの、何か大切なモノを失いそうな佐藤だった。
そうして、危機を乗り切った後、HP同好会の部室に突如現れた女。
彼女は烏頭と名乗る。
どうやら、かつてのHP部の部員だったらしいのだが......
いよいよHP同好会の過去に言及し始める第七巻。前半のギャグパートっぽい部分もしっかりと伏線として機能して繰り広げられる、槍水先輩不在の中での佐藤の奮闘。これは、彼が独り立ちし始めるという物語ですな。烏頭先輩の立ち位置は中々興味深いモノがありますし、今後槍水先輩の視点でそこがどう語られるかが楽しみですな。
あと、白粉......どんどん発酵が進んでいますがこのまま年末に向けて駆け抜けそうですねぇ。あと、佐藤に対して何枚も上手過ぎて舌を巻きますな。本当、手段を選ばない発酵の美少女であります。常に発酵していれば眼鏡を掛けているので、それはそれで望ましい展開です。一方で、若干白梅様とは打ち解け始めているのも面白い。で、著莪の出番が......次に期待です。
てなところで次は『ベン・トー7.5 箸休め~ Wolves'be ambitions! ~』です。
ベン・トー6~和栗おこわ弁当310円~
- 2011年12月10日 10:04
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月10日(土)読了。
烏田高校の文化祭が近付いていた。
フリーダムな出展内容の中、クラスのメンバーが中心となる演劇の脚本を担当させられた白粉。
悩む彼女の力になろうとする佐藤と白梅。
白梅は生徒会長権限で制度にさえ手を入れて脚本の支援をし、佐藤と白梅の会話が白粉の脚本にヒントを与える。
果たして、無事に白粉は脚本を完成させられるのか?
一方で、狼としての佐藤は文化祭の準備の中で未踏のスーパーを見つけ出す。
そこは、かつて槍水先輩でさえ手にすることの無かった店だった。
彼は、そこで戦うことを決意するのだが......
文化祭とスーパーの狭間で動く物語。半額弁当が衣食住の一つである食に直結することから、こういう部分がシームレスに繋がる構造はいいですねぇ。今回は槍水先輩の妹が登場したり、ガリー・トロットが登場したり。特に後者は由来がなんとも。佐藤...... そして、衝撃の結末。このオチはなんというか...... でも、白粉がビッグ・マムと出会ったらどうなるのか、凄く観たいと思わせる御華詩でもありました。
てなところで次は『ベン・トー7~真・和風ロールキャベツ弁当280円~』です。
魔法使いなら味噌を喰え!
澄守彩・著、シロウ・イラスト、講談社ラノベ文庫。
12月5日(月)読了。
講談社ラノ文庫新人賞大賞受賞作。
魔法という力が一般化した世界。
本来なら驚異となる不可思議な力も、それを無効化するMISOの発見により、制御可能な力となった。
そんな世界で、八丁屋将太が今日も朝の味噌汁を飲んでいると、突如部屋に突入してくる影。
それはどうやら魔法の国、マジエール公国のお姫様で......
7/13から一つ抜け出した作品。魔法という万能の力を日常に落とし込む装置として、『味噌』を用いたという一ネタでよく纏めた御華詩だと思います。全体的に手堅い印象ですな。ストーリー的には王道ですが、味噌以外にも細かい要素に遊びがあってその辺りの堅実さが受賞の所以でありましょうか。ただまぁ、後半はシリーズか前提かちょっと散漫になって尻切れトンボな気がしないでもないので、今後どう展開していくか? でしょうねぇ。
てなところで次は『ベン・トー6~和栗おこわ弁当310円~』です。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Extradisc
田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
12月3日(土)読了。
『フェアリーテールシステム』を巡る事件も解決し、大団円を迎えていた。
もう、これからは平和な日々が続いている。
武紀は、有言実行すべき決意を新たにし、ヒロイン全員を幸せにすることを目指して日々を過ごす。
そして、季節は春。
終わりと始まりの季節。
それぞれのヒロイン達の未来へと向かう中、一人、理恵だけは不安げで......
『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』シリーズ完全完結!
ゲームに入るのではなく、その理屈を現実世界に投影するという世界観から、ハーレムコメディとしてよりもSFとして魅せてくれる御華詩でありました。四阿ちゃんもちゃんとヒロインに入りましたしね。
今回は、短編集の中に本編と外伝双方のエピローグが組み込まれる形でありましたが、正直『シルバーブレット』の方は、これはこれで綺麗にまとまっていたとは言え、もう1冊ぐらい使ってもよかったんじゃないかなぁ、と思います。まぁ、色々と事情があるんでしょうが(;^^)
そして、最後の最後。
本編のエピローグに当たる物語では、ハーレムエンドに望む主人公/ヒロイン達の気持ちがしっかり描かれていて非常に心地よいラストでした。彼ら彼女達は、この世界の中で進んでいく。武紀を中心としながら。それぞれの未来へ。そんな余韻を今も感じます。
また、もう一つ。このサブタイトルが感慨深いモノがありました。恐らく、あの名作のエンディング曲へのオマージュ。意図してかどうかは解りませんが、本当、最後の最後がこのサブタイトルだったというだけで早く読みたくて仕方ありませんでした。
何はともあれ、シリーズ完全完結お疲れ様でした! また、次回作も楽しみにしています。
といったところで次は『魔法使いなら味噌を喰え!』です。
ベン・トー5.5 箸休め~燃えよ狼~
- 2011年12月 1日 23:59
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
12月1日(木)読了。
丸富高校の文化祭へとやってきた佐藤達HP同好会の面々。
女性陣は何故かドレスアップしてお茶会、佐藤は因縁の警備員と熱い共闘を演じることに。
そのとき現れる影!
猛スピードで走る警備員と佐藤に併走し奇声を発するその正体とは?
だいたいあってると思う、番外編短編集。本編の白粉花が如何に大人しいかを思い知らされる御華詩でありました。ガチだ、この人...... でも、最後で相当フォローされてて狡い気もしますが眼鏡っ娘だから許す。でもまぁ、これだと佐藤の二つ名白粉でも問題ない気がします。そうするとHP同好会の新入生が残念過ぎますが、それはそれで。
あと、やっぱりセガ愛が激しすぎる。こんなに自然なシチュエーションのセガ信者という言葉を見る日が来るとは...... マスターシステムを繋いで『ファンタジーゾーン』を遣りたくて仕方ない。あと、互換機しかないメガドライブの実機も買わねばという気になります。気が付くとセガの話になるのもだいたいあってると思います。
てなところで次は離れて『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! Extradisc 』です。
ベン・トー5~北海道産炭火焼き秋鮭弁当280円~
- 2011年11月27日 22:14
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
11月27日(日)読了。
強化合宿を経て、少しは成長を感じられる様になった佐藤洋。
そんな彼のクラスに突如現役のアイドルが交換学生制度でやってくる。
しかも、そのアイドルは、佐藤の幼馴染みでもあり憧れのマドンナの広部さんだった!
突如の再会に戸惑う佐藤に、広部は何かと絡んでくる。
そして、迫られる選択。
半額弁当と広部、佐藤はどちらを選ぶのか......
いやぁ、もう、ここで広部さんとは。上手いなぁ。半額弁当争奪戦と彼女の悩みをオーバーラップさせつつ展開する物語もいい。たかが半額弁当、されど半額弁当。この世界観にどっぷり嵌って先ほど近所のスーパーで半額弁当で夕食を済ませてしまったほど。
あと、ホブヤーもいい味出してましたねぇ。こういう神話伝承と絡めた二つ名とその特性のマッチングもまた魅力ですな。
てなところで次は『ベン・トー5.5 箸休め~燃えよ狼~』です。
ベン・トー4~花火ちらし寿司305円~
- 2011年11月24日 20:01
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
11月24日(木)読了。
HP同好会は夏休みを利用した強化合宿として、とある田舎町を訪れていた。
その町は、丁度祭の時期。
その最終日の花火に合わせてスーパーにならぶ花火ちらし寿司が今回のターゲットだった。
全国から集まる猛者達の中、果たして佐藤は花火ちらし寿司を手に入れることができるのか......
部活もの定番の強化合宿! うん、体育会系のノリですねぇ。これを『半額弁当争奪戦』というテーマで当たり前のようにやってしまうのが凄いですな。
そして、田舎町の若き狼、ギリー・ドゥー。彼女達の物語もいい塩梅でしたねぇ。またの登場が楽しみです。更に追加される眼鏡っ娘にこの作品の求心力は鰻登りであります。
で、ナックラヴィ...... いや、それ、いいのか? 完全にギャグでしかない能力なのに大真面目に対策立てて戦うところがなんともいえないこの作品ならではの味ですな。
てなところで次は、『ベン・トー5~北海道炭火焼き秋鮭弁当285円~』です。
ベン・トー3~国産うなぎ弁当300円~
- 2011年11月21日 22:08
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
11月21日(月)読了。
突如戦場に現れた双子の姉妹。
圧倒的な力で半額弁当を次々と奪取する彼女らは、縄張りを持たず、毎日違う店に現れる。
遂に、氷結の魔女の縄張りに現れた二人は、佐藤も、氷結の魔女さえも破ってしまう。
ピアスと共に、姉妹に関わっていく佐藤は、彼女らの過去に近付いていくこととなり......
うん、もう『ハーフ』が『半値印証時刻《ハーフプライスラベリングタイム》』に変換される程度にすっかり嵌ってしまいましたが、丁度アニメと並行する部分だったのがいい塩梅でありました。主に、佐藤の二つ名をこっちで先にしれたことに対して。まぁ、このままいくかどうか、ですが、確かに間違ってないですね、この二つ名(;^^)
沢桔姉妹も中々面白いキャラ付けで、最後の方は本当、熱い厨二バトル的展開でしたねぇ。腹の虫の加護とか、半額弁当争奪戦が凄く神聖な戦いに見えるようになってきました。このノリ、本当いいですな。
てなところでもう我慢しないで次は『ベン・トー4~花火ちらし寿司305円~』です。
俺はまだ恋に落ちていない
高木幸一・著、庭・イラスト、GA文庫。
11月19日(土)読了。
第三回GA文庫大賞期待賞受賞作。
ある日、赤井公は悪友である田所の引っ越しを手伝わされることになった。
そして、そのお礼として渡されたのは2枚の『アタックけん』。
それは、田所の二人の妹にアタックしてもいい『権』利を示す『券』。
馬鹿馬鹿しいと思いながらも、田所経由で当の二人の妹、恵衣美と詠羅を紹介される。
何故か、二人に気に入れられたのか、出会って直ぐに何かと関わることとなった。
果たして、公は恋に落ちるのか......
なんでしょう、ものすごく等身大の物語、ですな。誇張はあろうと特別な力が出てくる訳でもなく、日常の中で繰り広げられる物語。至って平凡な人々による青春譚が、却って新鮮とも思える読み口でした。なんだかんだでこういうのは嫌いじゃない。特段、インパクトがあるでもなく、その雰囲気を最後まで貫いたのが、この作品の魅力かもしれません。と、6/13に入れなかった身は分析してみるのでありました。
てなところで、次は『ベン・トー3~国産うなぎ弁当300円~』です。
のうりん2
白鳥士郎・著、切符・イラスト、GA文庫。
11月17日(木)読了。
田茂農林高校二年の畑耕作は、転校してきた元アイドルの林檎をフォローしつつ、幼馴染みの農、親友の継とともに賑やかな日々を過ごしている。
耕作達が大分農業高校に慣れてきた林檎に大豆の植え方を教えたところ、初めて自分が育てた大豆にすっかり心奪われる林檎。
それはそれとして動き出す四天農!
果たして、大威扌震五店制覇とは!?
うん、なんか途中でまとめるの諦めましたが、まぁ、このカオスな感じで多分間違ってない、そんな農業高校を舞台に繰り広げられるパロディ天こ盛りのラブコメでありますな。もう、パロディしまくる前提で徹底的にやってるのが清々しいですな。GA文庫恒例とも言えるジョジョネタはともかく、男塾ネタが個人的にツボでした。しかし、それでいて締めるところはしっかり締めるのは狡いですがいいですな。ラストの耕作の台詞は『農業』というものについて非常にいい言葉だったと思います。まぁ、後が...... ですが、次も楽しみです。
てなところで次は『俺はまだ恋に落ちていない』です。
暴走少女と妄想少年5~決戦は文化祭~
- 2011年11月15日 21:31
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
木野裕喜・著、コバシコ・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
11月15日(火)読了。
文化祭が近付いている。
笹瀬綾子先生が担任を勤める1年B組にはちょっと孤立した生徒達がいた。
そこで、クラスの出し物である『演劇』を通してクラス委員長、西澤明日香は一計を案じる。
その生徒達を演劇の中心に据え、嫌が応にも他のクラスメートと交流するように仕向けたのだ。
果たして、彼女の策略は成功し、無事に彼ら彼女らはクラスに受け入れられるのか......
素敵な眼鏡の女教師、笹瀬綾子先生が担任するクラスを舞台に繰り広げられるラブコメも遂に第五弾。
今回はクールな委員長、西澤明日香という新しいヒロインも追加されて更に充実した内容でありました。特に、西澤さんが善なんとか君と笹瀬先生のところを訪れてあれこれするシーンは非常に読み応えがありました。いやぁ、今までで一番いい御華詩でしたね。
......まぁ、嘘は言ってませんがそろそろ一応の本筋とされるであろう方の視点に話を戻しますと『文化祭出し物』という道具立てを使って中々面白いところに持っていきましたねぇ。段々とクラスに受け入れられていく様子、一つ一つの他愛ないクラスメートとの交流がこれまでの積み重ねによるもので、それらは善一でなくともここまで読んできた読者として嬉しいものがありました。
で、その結果...... これは杏子頑張ったなぁ。でも、その言い分はもっとも過ぎるもので。ここから武瑠がどう動くか、楽しみであります。やはり、根底にあるのは武瑠の内面的な成長譚ですな。
てなところで次は『のうりん2』です。
ベン・トー2~ザンギ弁当295円~
- 2011年11月14日 23:59
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
11月14日(月)読了。
神聖なる場で、自らの誇りを掛けて半額弁当を求める存在、狼。
佐藤洋は、『氷結の魔女』の二つ名を持つ狼、槍水仙に憧れHP《ハーフプライサー》同好会の門を叩いていた。
順調に狩りを覚えたある日、佐藤が目をさますと部屋に女の子が居た。
それは、金髪碧眼の美人、著莪あやめ。
従姉にして双子のように育った彼女は、いつの間にか『湖の麗人』の二つ名を持つ狼になっていて......
スーパーの半額弁当を求める。ただそれだけのことなのに、何故これほどまでに熱いのか? 本当、なんでこいつら命まで賭けてるんだ? とか時々冷静になってしまいそうになりながらも、何か納得させられてしまう狼の在り方には感心させられます。
で、丁度今のアニメ放送したところがこの2巻の辺りなのですが、骨子は同じだけどアニメと原作で役割分担が違うというのは面白い改変ですねぇ。まぁ、短い枠では槍水先輩を押した方が分かり易いですわな。
あと、白粉が眼鏡を装着する描写を見ていると、一概に常に眼鏡を掛けているのがいいという訳でもないと感じるようになりました。なるほど、こうして強調することも可能なのですな。
てなところで、嵌り捲ってますが頭冷やす意味も含めて次は『暴走少女と妄想少年5~決戦は文化祭~』です。
ベン・トー~サバの味噌煮290円~
- 2011年11月11日 20:31
- 2011 | 小説 | 集英社スーパーダッシュ文庫
アサウラ・著、柴乃櫂人・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
11月11日(金)読了。
佐藤洋は仕送りの少なさに参っていた。
でも、マンガは買いたい。
だから、削るなら食費しかない。
そうして、学校の側のスーパーで半額になった弁当を買おうとした。
だが、そこで彼が出会ったのは、命を削る狼たちだった......
アニメから原作へ。
スーパーの半額弁当を手に入れる。ただそれだけのことをこれだけ熱く描けるのは美事でありますな。思わず、近所のスーパーの半値印証時刻《ハーフプライスラベリングタイム》を調べそうになる、そんな御華詩。
アニメでは映像がある分アクションが派手な印章でしたが、原作では「何故苦労してまで半額弁当を求めるのか?」を自問自答する佐藤の葛藤が描かれててまた見え方が違いましたねぇ。
ただ一つ、原作に違和感を感じたこと。
白粉が小説書くときと本読むときしか眼鏡掛けてねぇ!
アニメでは常時眼鏡。これは、これだけは、確実にアニメの方が確実に優れています。うん、流石アニメ版キャラデザインが『 G-on らいだーす』の人だ。素晴らしいアレンジ。
てな訳で次は著莪あやめが表紙の『ベン・トー2~ザンギ弁当295円~』です。
ドS魔女の×××
- 2011年11月 7日 19:48
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
藍上ゆう・著、〆鯖コハダ・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
11月7日(月)読了。
第二回このライトノベル文庫がすごい!大賞優秀賞受賞作。
魔女クレアは魔界で育った人間だった。
自分を捨てた人間を恨み、その人間である我が身さえ憂えていた。
だから彼女はある日思い立った。
大きな儀式で人間を捨てることを。
その儀式とは。
千人の処女を発情させることで......
まぁ、一発ネタと言えばそれまでですが、中々面白い着眼点で着地点はいい感じでした。
が、折角パニックモノの定番のアレをエロゲ風味にパロディにしたのだから、もっとやりようがあったんじゃないかなぁ、と。最初の方が冗長というか話が全然進まない&緊迫感ゼロ&後半で後出しで設定を色々詰め込んで無理矢理まとめた感があるので、最初100ページぐらいを削るぐらいの勢いで圧迫したらもっとテンポよく読めたかなぁ、と思います。
正直、物語が動き出すのが余りにも遅いので、読んでて話に入れたのは残り100ページ切った辺りからで、そこまでは半ば義務感で読んでいました。内容的には、ライトノベル一冊分の物語というよりは、チャンピオンREDいちご辺りの読切一本分ぐらいのボリュームが丁度よかったような印象。
あと、何より、ドSの定義が独自解釈過ぎて違和感が有り過ぎます。タチが悪いことに掛け算の前だからといって『ドS』というのはちょっと新解釈過ぎる気がしますねぇ...... タイトルなので、そこが最後まで引っ掛かっていたために物語全部に対して冷めた印象を持ってしまったので、残念。もっと本来の意味のドSだったら、それだけでもギャップが出てラストが更に映えた様な気もします。
と、あれこれ書きましたが、本当、ネタは美味しいモノがあるので次は上手く料理されることを祈りつつ様子見、ですかねぇ。
てなところで次はアニメにはまったために予定を変更して『ベン・トー』です。
STEINS;GATE 2 形而上のネクロ-シス : Reverse
三輪清宗・著、坂井久太・イラスト、角川スニーカー文庫。
11月4日(金)読了。
未来ガジェット研究所という本来なら取るに足らない筈のラボに関わることになった天才少女、牧瀬紅莉栖。
だが、彼女はそこで信じられない現実を突きつけられる。
自らのアイデンティティさえ揺らぎそうなその事実に向き合う中、最初はバカにしていた未来ガジェット研究所のリーダー、岡部倫太郎に対して自分が惹かれ始めていることに気付く。
その想いを隠しながら、未来ガジェットの研究に関わる内、岡部倫太郎は想像を絶する体験をすることとなって......
アニメ版を下敷きとして『 Steins;Gate 』の物語を牧瀬紅莉栖視点で描くシリーズ第二弾!
まぁ、何言ってもネタバレになるので出来る限りぼかしながらですが、今回は岡部倫太郎に対する紅莉栖の想いが描かれて居ます。本編では素っ気ない態度にしか見えなかった裏にある、様々な感情が見えて、これまた非常に素晴らしい補完となっています。特に、あの言葉がそこまで重い意味を持っていたとは...... そんな発見に満ちたノベライズでありました。次でラストと思われるので、あのシーンとかあのシーンでどんなことを考えていたのか? そしてラストどうなるのか? 楽しみです。
てなところでGA離れたついでに次は『ドS魔女の×××』です。
僕の妹は漢字が読める2
かじいたかし・著、皆村春樹・イラスト、HJ文庫。
11月1日(火)読了。
歴史が改変され、23世紀の正統派文学が失われてしまった!
自らの癒しとなった作品を取りもどすため、イモセ・ギン達は再び21世紀へと飛ぶ。
だが、歴史改変の切っ掛けとなった作品は見付からず。
手がかりもなく途方にくれていたところで、唐突にギン達の元に手紙が届いた。
それは、失われた23世紀の文体で書かれていて......
文学の在り方について極端な方向から切り込みつつ、文学SFとして成立させている異色作第二弾。
って、オオダイラ文体が一人歩きしていますが、そこに込められた設定とか何気にしっかりしてるんですよね。だからこそ、そんな文体が主流になったとき、今私達が読んでいる作品ってどう観られるんだろう? 実は、そういった作品にこの世界でも心ない人達が向けてしまうのと同じような嘲弄を受けるのではないだろうか? そんなことを考えさせられる作品でもあります。また、最後の仕掛けも良い感じです。
......まぁ、そういう素材を用いたハーレムコメディであり、現在のライトノベルの流れにはキッチリのっている訳なのですが、先の『文学』を『ライトノベル』に置き換えてみるのもまた一興。何かが見えてくるかもしれません。
とまぁ、そんなところで次は『Steins;Gate 2 形而上のネクロ-シス : Reverse』です。
ライトノベルの楽しい書き方8
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
11月1日(火)読了。
剣はある日閃いた。
探偵小説を書けるようにならねば。
妄想全開でその日の内に『探偵部』を結成してしまう。
そんな彼女達が『あたえや』に集まると、カウンターに突っ伏す心夏の姿が!
一体、誰が心夏を......
名探偵・剣の推理は冴えないが妄想は冴える!
長らく積んでしまっていましたが今巻は短編集でありました。間が空いたところで色んな時間軸の短編は思い出すのに丁度いい感じ。相変わらずの馬鹿話あり、シビアな話あり、バリエーションに飛んでいて中々よい塩梅です。
中でも、とある話で小栗さんの活躍が観れたのも嬉しいところ。まさかのイラストもありましたしね。あと、ふとしくんは落とし穴に嵌っていればいいと思うんだ。
てなところで次はGAを少し離れて『僕の妹は漢字が読める2』です。
踊る星降るレネシクル4
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月29日(土)読了。
極星祭。
それは、レネシクルの力が最も強まる日を祝うお祭りだった。
又、ミカホシ学園の学園祭のようなものであり、レンヤ達はクラスの出し物の準備に追われる日々。
だが、そんな日々に暗い影を落とす存在があった。
乾乾。
レンヤの親友にして愛の使者、乾闇鳴の妹である。
彼女を前にして、怒りを露わにする闇鳴。
それを意にも介さない乾。
これが、やがてはミカホシ中を巻き込む事件の前兆で......
激動の第四巻。正直、ここまでやるとは思いませんでしたが、文句なく熱い展開ですねぇ。これまで積み上げたモノがあるからこそ活きるテーマでありました。残酷で容赦の無いこの結末に、果たしてどのような物語が続いていくのか、楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方8』です。
踊る星降るレネシクル3
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月27日(木)読了。
連動レンヤは海に来ていた。
大好きな瑞貴と二人、夏を満喫するはずだった。
だが、なぜかそこにはすまるとなななの姿もあって、やっぱり一悶着は避けられない。
そんな彼が海辺で出会った変態という名の紳士。
それが切っ掛けかどうかはさておき、ミカホシに帰ると瑞貴が小学生に戻っていて......
今回は瑞貴のターン。1巻がすまる、2巻がななな、でようやく真打ち登場、と言ったところでしょうか? でもまぁ、その流れの中でミカホシの裏で蠢く勢力もそれぞれの行動を起こし、いよいよ大きな事件へと繋がっていくって、感じですな。
で、カクさんのイラストもあって有り難い。彼女だけ優遇されているようで、やはり眼鏡は正義だと世の理を信じられます。
てなところで次は引き続いて『踊る星降るレネシクル4』であります。
這いよれ!ニャル子さん8
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
10月25日(火)読了。
クトゥルヒのルーヒー。
彼女は、かつては真尋の母をも巻き込んだ騒動の首謀者であったが、今では街の公園でたこ焼き屋を営んで暮らしていた。
常連客も付き始め、学校帰りの真尋達も買いにくるほどしばしであった。
そんな彼女に、気になる存在が。
それは、敵対する筈の......
まさかのルーヒーさんのターン! これは嬉しい。素敵眼鏡さんの挿絵が二倍どころじゃナーイ。
まぁ、御華詩的にはいつものノリでありますが、視点がルーヒーとハス太に向いている分、ニャル子の無茶が引き立つ...... いや、いつも通りだったか。あと、パロディも相変わらず。しっかり最新作も混ぜ込んでくるかと思えば懐かしいネタも紛れてたり油断できません。そんなこんなでTVアニメ化も決まって今後の勢いに期待であります。
てなところで次は『踊る星降るレネシクル3』です。
あやかしマニアックス!
夏希のたね・著、犬洞あん・イラスト、GA文庫。
10月23日(日)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
影森和樹は退魔師の家系。
でも、霊力は全く持っていないけれど、従妹の払間ヒカリとともに、人知れず妖怪を退治する日々を送っていた。
そんな彼がある日通学途中に出会った少女。
可憐なその姿が気になっていると、どうやら相手も自分に好意を向けてくれているようで......
こうして、退魔師として、一人の少年としての和樹の受難の日々(?)は始まるのであった。
ふむふむ、基本的には手堅いパターンで構成されていて、最後にちょっと捻りがある、そんな御華詩ですな。
本当、退魔師モノとしてのセオリー通りという感じで安心して読めました。ただまぁ、だからこそ、オチ以外がちょっと弱いというか先が読めたのが玉に瑕。後半はちょっと予定調和って感じでしたねぇ。
てなところで次は『這いよれ!ニャル子さん8』です。
優等生以上、フリョー未満な、俺ら。
初美陽一・著、さくらねこ・イラスト、GA文庫。
10月20日(木)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
荒鞍悠馬は不良を目指している。
だから、彼は授業を決してサボらず校則も決して破らず、乱暴な生徒達を更正させてきた。
そんな彼が、ある日学食で絡まれている下級生を助ける。
助けられた彼女、花咲姫子は、よく解らないながらも悠馬が目指すフリョーになるべく、彼の舎弟ならぬ舎妹となった。
それが切っ掛けで、幼馴染みの聖真理亜やクラス委員長の東雲朱里を巻き込んでのドタバタな日常が始まって......
ふむふむ、『不良』というものをはき違えた上で、それを真っ直ぐに目指す主人公を中心とした青春ドタバタラブコメ、ですな。ストーリー的には凄くシンプルで終盤は後付け設定で強引な展開もあったりしますが、『不良』に対する認識の違いから生まれる行動とのギャップが楽しい作品でありました。まぁ、主人公の鈍感力には辟易とせざるをえませんが、それは仕方ないですな。そして何より、朱里はよいキャラです。今後の彼女の活躍に期待です。と、6/13に入れなかった身は素直に思うのでありました。
てなところで、次は『あやかしマニアックス!』です。
断罪のイクシード4~蠢く双頭の蛇~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
10月18日(火)読了。
夜の神原神社に、対峙する二つの影。
大和と静馬。
お互いに友達して絆を結んだ筈が、剣を交えざるを得ない状況となっていた。
大和は理由を語らない静馬から、力尽くで理由を聞き出そうと。
静馬は、語れない理由で大和を護ろうと。
すれ違う思いが招いた戦いはやがて......
最後に向けて、大和と静馬、護国課と"小隊"、日本と米国、様々な対立項が決着を迎えるべく戦いが繰り広げられるバトル巻でありましたな。ただ、短い尺でそれぞれの因縁を描いた為に、ちょっと大和のターンが短過ぎたように感じないでもないです。ネタバレ避けて大雑把に表現しますが、他の勢力のバトルは正直ワンパターンだったのもあって、大和のターンから気分的に盛り上がったので特にそう感じたというのもあります。まぁ、次で収めるには仕方ないようにも思いますが。
で、次でいよいよ最終巻ですな。この広げた風呂敷をどう畳むのか、楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『優等生以上、フリョー未満な俺ら。』です。
踊る星降るレネシクル2
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月15日(土)読了。
柱殿での大騒動から一ヶ月余り。
すまるの復帰戦も順調に終わり、夏休みが近付いた頃。
連動レンヤは、千陽院狼輝と千陽院莫迦奈により腐海流の禁止を言い渡される。
また、一方では、同時にレネシクル強奪事件が起こっていた。
その容疑者、沙良瑞貴と幼馴染みのレンヤにも操作の手は伸びて......
レンヤの在り方を繰り返す少女の物語。こういう展開は2巻には多い気がしますが、いい感じに着地させましたねぇ。
安心して読めるエンターテインメントであります。キャラも大量投入されていますが、それでもバランスはよいので負担にならず。でも、気に入ったキャラに挿絵がないのもザラで...... えと、カクさんのイラストはどこにいけば見れるんでしょうか?
てなところで今月新刊が発売したのでそっちを優先して『断罪のイクシード4~蠢く双頭の蛇~』です。
ボーイ・ミーツ・ハート!~彼女のフラグは難攻不落!?~
鳥羽徹・著、H2SO4・イラスト、GA文庫。
10月11日(火)読了。
砂拠《すなより》市は超能力~PSYを持つ人間が集う街。
そこでは、PSYゲームと呼ばれる、超能力を駆使しての様々なゲームで物事を決定する習慣があった。
そんな街に育った少年、天地征司は『音』に関するPSYの持ち主。
その聴覚は、人の心音を詳細に聞き取ることが出き、いつしか心音こそが人間の最大の魅力と感じるようになっていた。
だが、彼はかつてはその能力を忌避していた。それを乗り越える切っ掛けとなったのは、太陽のような心音を持つ少女。
ある日、彼のクラスにやってきた転校生が、その少女のようなのだが、何やら様子がおかしくて......
PSYを用いたゲームの駆け引きがメインとなる、能力バトル(?)でいいんでしょうか? 取りあえず、会話のノリに『オルキヌス』の空気を感じられてそれだけでも嬉しい作品であります。なんというか、あっちは『交渉』というバトルでしたが、今回はトランプなどの何かしらのルールに乗っ取った既存のゲームを如何にPSYという特殊能力を用いた駆け引きで勝ち抜くか、という変則的なバトルものであります。
そこに、幼い頃に道を示してくれた少女との再会、その彼女の考え方の変化、そういったものが絡まって中々心地よいラブコメでもありますな。まぁ、葛篭さんがちょっと可哀想ですが(;^^) 来月続きも出るようなので素直に楽しみです。
てなところで次は『踊る星降るレネシクル2』です。
深山さんちのベルテイン2
逢空万太・著、七・イラスト、GA文庫。
10月8日(土)読了。
女の子として生きたい琥太郎は、今日もなんやかんやと楽しく過ごしています。
EMA初号機のベルさんや幼馴染みやその家族に囲まれて、ドタバタなそれでいて優しい日々。
そんな彼(彼女?)の一夏のアバンチュール、かもしれない、そんな御華詩。
日常系短編集だけにあらすじも何もあったもんじゃないんですが、今回の見所は図書局長・近藤和泉先輩の挿絵であります。
あと、やっぱり不良のリーダーのツンデレは異常なレベル。下手な女性キャラよりある意味可愛く見えてくるってのはどうなんだ......
それと、最後の話は雰囲気が変わりますが、ええ御華詩ですな。ちょっとした一言に、深い意味があったその裏舞台。こういうのは好物であります。
てなところで次は『ボーイ・ミーツ・ハート!~彼女のフラグは難攻不落~』です。
深山さんちのベルテイン
逢空万太・著、七・イラスト、GA文庫。
10月4日(火)読了。
深山琥太郎は、出張中の母が残してくれたメイドロボとの二人暮らし。
そんな彼は、自称女の子。高校も女子の制服で通っています。
でも、それは彼を支える幼馴染みの二人が居てこそのもの。
だけど、幼馴染みの一人は、彼を男に戻したい。
もう一人は本人の意志を尊重している。
そして、メイドロボは、その体を使ってでもと露骨に男に戻したい。
これは、彼ら彼女らが繰り広げるジェンダーの問題を抱えながらも、取りあえずそれは置いておいていいような日常の物語。
まぁ、大体ここまでで書いちゃった、そんな御華詩。
日常四コマ的テイストをラノベでやってみた、って雰囲気ですかねぇ。ただまぁ、最萌キャラが不良のリーダーというのはどうなんだ? これも、ジェンダーの崩壊か? 理々なんて目じゃないツンデレっぷりが凄い。まぁ、そういうキャラが存在しうる世界観というのはかくも温かく優しきモノ、なのでありますな、なのでありますな。
てなところで、引き続き『深山さんちのベルテイン』なのであります、なのであります。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる3
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
10月1日(土)読了。
『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』。
その活動は怪しげで今まで目を付けられていない方がおかしかった。
だから。
鬼の風紀委員、冬海愛衣に目を付けられて廃部においやられたのも致し方ないのかもしれない。
だが、半ば無理矢理付き合わされていた鋭太はこれで勉強に専念できると喜んでいた。
そしていよいよ始まった夏休み。
夏期講習で差を付けようとした予備校で、なんと同じクラスに冬海愛衣が居て......
今回は新ヒロイン冬海愛衣のターンでありました。まぁ、一巻で一人ずつヒロインを増やしていくのはこういうタイプの作品の定番でありますな。これで四季揃ったので追加は打ち止めですかねぇ。
ただ、気付いたら話が成立しないから致し方ないとはいえ、ちょっと鋭太の鈍さがもどかしいとかいうレベル越えて読んでて辛いレベル...... いくらなんでも、気付かないのは無理があるって場面が散見して、そこが残念。
とは言え、これでようやく役者が揃ったような感じなのでここからどう収束するか楽しみにしたいとは思います。
てなところで次は『深山さんちのベルテイン』です。
法石姫~クロイハナトナクシタナマエ~
大迫純一・著、Ein ・イラスト、GA文庫。
9月30日(金)読了。
工藤大樹は、ちょっとしたことで幼馴染みの機嫌を損ねた。
その結果、いつも一緒なのにその日に限って別々に帰ることになった。
でも、そんなのは本当によくある日常風景。
いつも一緒だったから、どうやったら機嫌を直すかも解っている。
今後の算段を付けつつ歩く帰り道。
大樹は、出会う。
出会ってしまう。
それが。
彼の運命を。
想像を絶する過酷な渦へと引き込むことに、まだ気付いていない......
一人の少年が日常から戦いの日々へと生きる世界を変えるに至る物語。
それは、非常に残酷で、切ない、戦いの日々でした。
『ヒーロー』が抱えるべき悲哀とでも言いますか、そういったモノがにじみ出る御華詩ですな。
ここから、始まり、やがて、終わりにこそは希望を見出したい。
そう思っても、もう、続きが書かれることはない哀しさ。
残念ではありますが、こうして最後の作品を読むことが出来たのは嬉しいことでもあります。
てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる3』です。
HAPPY DEATH DAY~自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン~
望公太・著、晩杯あきら・イラスト、GA文庫。
9月27日(火)読了。
第三回GA文庫大賞優秀賞受賞作。
ある日、紫藤は死のうと思った。
自殺、である。
自分の死のタイミングは自分で決めたい。
思い立ったが吉日。
酒の勢いも手伝ってネットで見付けた『自殺屋』に電話していた。
果たしてやってきた自殺屋に、彼は自殺を依頼するのだが......
これは、有り触れているといえば有り触れたテーマではありますが、上手いこと料理していますねぇ。
前向きな自殺、というのも変な表現ではありますが、そんな感じで読後感は爽やかでさえあります。
余り詳しく語るとネタバレにはなりますが、構成がいい感じでありますねぇ。
あと、元委員長が中々ポイントの高いキャラでありました。
てなところで、次は『法石姫~クロイハナトナクシタナマエ~』です。
彼と人喰いの日常
火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
9月24日(土)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
十夜は運悪く不良グループに目を付けられ、何かと暴力を受ける日々を過ごす。
その日も、彼は河川敷でリンチにあっていた。
不良達がエスカレートし、致命的な攻撃をし始めたとき、十夜の耳に届く声。
契約すれば助けるという声。
このままでは殺される。
命の危機にその声に縋る十夜。
結果、不良達は『いなくなった』。
そこに立っていたのは、一人の美しい少女。
だが、その手には。
何か。
スイカのような、物体が......
一介の高校生が毎月人喰いの化け物に一人の犠牲者を捧げねばならないという自体に陥ったら? そんな苦悩の日々を経て一つの決断に至るまでの物語。
なんというか、人喰いの化け物である黒依のキャラが全て、ですな。一種の舞台装置であり、その装置の元で追い詰められていく主人公。彼女を人喰いながら憎めないキャラとして描いたところがこの作品全体の魅力と言えましょう。ふむ、第三回GA文庫大賞後期最終選考を抜けただけはありますな。と、三次通過者の一つ下に並んでいた人間は謙虚に納得するしかありませぬ。
てなところで次は『 HAPPY DEATH DAY~自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン~』です。
のうりん
白鳥士郎・著、切符・イラスト、GA文庫。
9月19日(月)読了。
ガイアが俺にもっと耕せと囁く......
農業高校に通う畑耕作は、とあるアイドルの熱狂的なファンであった。
部屋中、彼女のグッズで溢れるような、それはもう、熱狂的な。
そんな彼のクラスに、ある日突如転校生がやってきた。
彼女の姿に、驚愕を隠せない耕作。
なんとそれは、憧れのアイドルその人で......
農業をテーマにした学園ラブコメ、ってところですかね。ストーリー的にはテンプレート的ではありますが、農業を上手く絡めていますな。
作者に実績があるからこそできることでしょうが、会話などのテンポは速いながらも根底のストーリーはじっくり時間をかけて進行している印象です。だから、物語を追おうとすると焦れったいのは否めません。それでも、小ネタはいい感じですし、まぁ、深く考えずに楽しめるって意味では昨今のライトノベルとしてはよくできていますねぇ。というか、このパロディ「気付かないなら気付かないでもいい」ってのまで含めたらなかなかの密度でありますな。GAだったらこれぐらい大丈夫ってことですね。ちぃ覚えた。
続巻前提で書かれているのもあって、次への伏線もあれこれありますんで、続きが出たらまた読んでみたいと思います。
てなところで、次は『彼と人喰いの日常』です。
おとーさんといっしょ!~少女とメガネとハイペリオン~
中谷栄太・著、シコルスキー・イラスト、GA文庫。
9月19日(月)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
運び屋のリュウが依頼人の元へ辿り着いたとき。
そこにあったのは珪素生物の死体だけだった。
だが、依頼は完遂せねばならない。
運ぶことを依頼された、ブツをどうにかしようと思った矢先、その中から一人の少女が現れた。
――あなたが私の......おとーさん?
かくしてリュウは、色んな意味での『荷物』を抱えることになって......
タイトルは今風といっていいのか、一歩間違えばオオダイラ文体的なものではありますが、実のところ端的に作品テーマを表現していて読み終わると『なるほど』という作品でありました。全体的には、まぁ、定番のSFに幼女をプラスしたような感じではありますが、手堅くまとまっていた印象です。ただ、視点にする人物が多く若干話が散漫になりがちだったような気もしないでもないですが(;^^) とは言え、負けは負けなのであります(謎
てなところで次は『のうりん』です。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
9月12日(月)読了。
とある事情で学園一の美少女と称される夏川真涼と『彼氏契約』を結んだ季堂鋭太。
そこに、真涼に対抗意識を燃やす鋭太の幼馴染みの春咲千和が加わって構成される『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』。
部活とも呼べるのか解らない、実際同好会な集まりが風紀委員が目を付けられる。
どうにか部活に昇格させれば待遇がよくなると、新入部員獲得に動き出す部員達だったが......
ライトなノリで、非常にツボを押さえたエンターテインメントですな。
真涼と千和の関係もいい感じですし、何より今回の新キャラが上手いこと鋭太の特性に絡んでいていいですな。
また、なんだかんだで真涼との関係を無自覚に進展させていたり、ここから修羅場が本格稼動、ってところですかねぇ。
まぁ、諸事情によりこれからしばらくはGA文庫消化期間となりますので最新刊も出たら早めに読みたいと思います。
てなところで次は『おとーさんといっしょ! 少女とメガネとハイペリオン』です。
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット
あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
9月9日(金)読了。
売れっ子音楽家にして神曲楽士のダン・サリエルはスランプに陥っていた。
それはもう、激しく。
契約精霊のモモも、押し掛け弟子のアマディアも、飲み仲間のコジも、呆れるほどに。
だが、そこには、売れっ子としてではなく、一人の音楽家としてのサリエルが抱えていたモノがあって......
ダン・サリエルシリーズこれにて終幕。
正直、寂しいですが、確かにこのラストから色々と想像するのが楽しいのでいいラストだったとも言えましょう。
しかし、本当、傲慢を絵に描いたような人間でありながらそれでいて人間の弱さを体現する様な、ダン・サリエルというのは非常に魅力的なキャラでありました。押し掛け弟子のアマディアに嫉妬を感じつつもしっかりと支えるところは支えていて、そんな気持ちのいい御華詩で締まっていたので、これはこれでよかったのだと、そう思いますね。
てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2』です。暫くはGA文庫消化に励みます。
前略。ねこと天使と同居はじめました。
緋月薙・著、明星かがよ・イラスト、HJ文庫。
9月5日(月)読了。
相変わらず甘ったるい空気を醸成する悟と澪。
だが、どこかそこに微妙なぎこちなさが生じて始めていることを悟は感じていた。
そんな二人の前に現れた客。
彼女、久遠はあっという間に綾人と通じ合い、二人は特殊なフィールドを発し始める。
それを見た悟の心に生まれるある感情。
一体どうしてそんなことになるのか? もやもやとしたものを抱えたまま時は流れて......
なるほど、こう来ましたか...... 端的に言って
甘ったるい空気感が伝染して、それを客観的に見ることで知ること。そんなテーマを描きつつ、これからの大きな物語に続いていく流れが始まったというところですかね。まぁ、なんか結局そこに行き着くのはニャル子さんを彷彿とさせるモノがあったりしますが、それはそれとして、冒頭のあのネタ。うん、私も最近ネタにしてつぶやきまくってますからなじみ深いモノではありますが、あの声の主は起きないことで有名だからあの名言「起きないから○○きって言うんですよ?」に繋がるような...... まぁ、それはさておき、物語はここから動き出す様なので続刊楽しみにしています。
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット』です。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8
田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
9月2日(金)読了。
『フェアリーテールシステム』を介して世界の運命を握ることになった武紀。
彼は、誰も犠牲にせず、全てを幸せにする道を歩む。
それは、困難で馬鹿げてさえいて、ただの子供の我が儘のようで。
でも、彼にとってはそれ以外に選択肢は存在せず。
だから、立ち向かった。
世界に。
ギャルゲヱの世界が現実に投影されることで起こる、レイヤー化された世界とその仕組みに抗った一人の少年の物語、これにて完結! いやぁ、途中から完全にSFになっていましたが、広げた風呂敷を気持ちよく畳みましたねぇ。
メインのヒロイン達も、ファンディスクのヒロインも、そして、現実のヒロインも。全てを幸せにすべく行動する武紀の行動は、半端にやれば苦笑いを誘う物に過ぎないのでしょうが、ここまで本気で立ち向かったからこそ、受け入れることが出来たのでしょう。確信犯的にハーレムエンドを目指し、最後はそこに世界の仕組みが立ちはだかり、それに立ち向かい、って、そこまで本気の規模がでかくなると流石に想定外でしたが(;^^)
でもまぁ、なんか思い返せば、最後に一番美味しいところを持って行ったのは高橋さんな気がしないでもないです(;^^)
あと、四阿ちゃんがしれっとヒロインの一人に昇格していたのは嬉しい展開。眼鏡枠は必須なのです。眼鏡っ娘のいないギャルゲヱなど、あんこの入っていないあんパンの如きもので、そもそも昨今のギャルゲヱは......
と、なんか最後は魂の叫びが混じりましたが、気持ちのいい本編最終巻でありました。あと1冊、諸々の補完となるであろう Extradisc が出る様なので、それも楽しみにしつつ、新シリーズはこれ以上の物を期待させて貰いたいと思います。何はともあれ、本編完結おめでとうございます!
てなところで次は『前略。ねこと天使と同居はじめました。四匹目』です。
新約 とある魔術の禁書目録《インデックス》
第三次世界大戦は短期間で終結した。
その最前線を生き残った浜面仕上は、恋人の滝壺や旧アイテムの面々との日常へ。
同じく、一方通行《アクセラレータ》は最終信号《ラストオーダー》やその妹と共に黄泉川の元へ。
学園都市には、平穏な日々が戻っていた。
だが、一人足りない。
そう、ここは上条当麻のいない世界......
ナンバリングを一新しての新約は前シリーズの後半で上条以外のヒーローとなった一方通行《アクセラレータ》と浜面の学園都市での物語から始まりました。
なるほどねぇ。そういう風に続いていくのかぁ、と思いつつ、そういや、ヒロイン足りなくね? と思ったけれどそれは通常運用なので気にする必要もないですな。
こうして始まった新シリーズがどこへ向かうのか?
前シリーズの1巻発売当時に「これは続けられないだろう?」と感じて店頭で2巻出てるのを見て素直に驚いたのも昔の話。あれから長い時を経ていますがこれからも追い続けていきたいと思います。
てなところで次は『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc8 』です。
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。~ぱんつの中身は大事です!~
花花まろん・著、双龍・イラスト、GA文庫。
8月25日(木)読了。
第三回GA文庫大賞期待賞受賞作。
中学三年生になった藤崎拓真は、新学期早々の通学路で一人の少女と出会う。
それは、目立たない同級生の百瀬まいだった。
その日の放課後、作家の姉の付き添いで臨んだドラマCD収録現場でまいが声優と知る。
欠員補充で収録に参加した拓真だったが......
ふぅ、主義信条のお陰で特定のシチュエーションを否定したらぎこちないまとめに......
なんというか、『今風』の一つの形だなぁ、というのが全体を読んでの感想です。軽い読み口は元より、☆などの多用やらはこのまま進んでいけば本当にオオダイラ文体に繋がっていきそうな息吹を感じます。
とは言え、どうしても我慢できない点があります。
なんで表紙は眼鏡掛けてるのに捲った途端外すんだ?
折角、貴重な眼鏡っ娘メインヒロインラノベだと思って期待してページを開いたのに...... こんな、こんな酷い表紙詐欺とは...... 冗談抜きで、表紙を捲ってこんなに落胆したのは始めてかもしれません......
まぁ、なるほど、期待賞という内容でもありますので、この作者の次回作にも注目したいと思います。二次落ちだったので、敗者としては謙虚に学ぶ姿勢を持ちたいと思います。
てなところで次は『新約 とある魔術の禁書目録《インデックス》』です。
変態王子と笑わない猫。3
さがら総・著、カントク・イラスト、 MF 文庫 J 。
8月23日(火)未明読了。
変態王子、横寺陽人はある日の通学路で幼女にじゃれつかれる。
どうやら、それは親友のポン太の妹らしい。
だが、何かが噛み合わない。
学校では制服が水着になっているし、なにかイタリアンだし。
そんな不可思議、猫神が絡んでいない訳はなくて......
猫神を巡って繰り広げられる騒動の顛末。ちょっと今回はあっちこっちに話が振れすぎて、分かり辛い感じでしたねぇ...... まぁ、エミを描くだけって言えば、それで成立しますし、梓の逆襲と言えば、そんな感じではあるのですが、ちと消化不良気味。根底のテーマは面白いだけに、次で色々回収されると信じて楽しみにしておきましょう。
てなところで次は『声優のたまごが、俺の彼女だったようです。~ぱんつの中身は大事です!~』です。
囮物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
8月21日(日)読了。
想い人であるかつてのクラスメートの兄、阿良々木暦。
撫子は、蛇の怪異に行き会ったことで彼と再会し、想いを新たにしていた。
とは言え、特に何をするでもなく。
ただただ、日常を過ごしていた。
だが、一度怪異に行き会った者は怪異に会い安くなるのが常のこと。
再び、彼女の前に怪異が......
撫子視点で語られる、物語。それは、彼女の内面を静かに残酷に詳らかにしていく解体の物語。
色々と容赦が無くていいですねぇ。また、ミステリ的な要素も面白い内容でした。なんか、『ドグラ・マグラ』を思い出したりしてましたが(;^^) これで、セカンド・シーズンの終わりが見えた感じですが、時系列がぐちゃぐちゃなので、あと2冊でどこへ落とすのか、楽しみにしたいと思います。まぁ、読めるのは恐らく冬コミ上京時でしょうねぇ。
てなところで次は『変態王子と笑わない猫。3』です。
花物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
8月15日(月)読了。
自業自得で悪魔と共に過ごす神原駿河。
阿良々木暦や戦場ヶ原ひたぎ、羽川翼達は高校を去り、最上級生となった彼女の前に現れた一つの噂。
『悪魔様』と曰くありげなその噂話に、彼女は一人で立ち向かうことに決めて......
神原駿河の新たな一面というか、単に視点が違えば見えない一面というか、そういった趣の御華詩。なんというか、最後まで読み終わった瞬間に正にこの物語から感じられたテーマに言及されていて、物語を積み重ねながら思考を誘導されたヤラレタ感。これは、心地良い物でした。なんというか、そういうとこはミステリ作家なのだと思います。
そして引き続き『囮物語』。このシリーズは暫く積んで一気に読む、の繰り返しですな(;^^)
暴走少女と妄想少年4~海だ! 水着だ! 夏休みだ!~
- 2011年8月11日 09:33
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
木野裕喜・著、コバシコ・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
8月11日(木)読了。
遂に訪れた夏休み!
せっかくなので友人達とどこかへ出かけようという話になる。
ファミレスに集まって海に行くことになったのだが、その日程が決まった際、武瑠が微妙な反応を示していた。
後から、善一はその日が武瑠の誕生日だと知って......
『このライトノベルがすごい!』大賞のページに公開されている書き下ろし特別短編の番外編! と言うのは半分程度冗談ですが、前巻でクリスが加わったり白柳と未実の関係に進展が合ったりで、各キャラの動きが安定してテンポも良くなってますねぇ。その中で、今回は原点回帰とも言える武瑠の御華詩。
友達を求めつつも、心の底ではちょっとした切っ掛けでその関係性は脆く崩れ去るかもしれないという恐怖を抱き続けている彼女の心情が、よく出ていていいですねぇ。確かに、善一だからこそ、それを受け入れられている、とも言えます。そこに気付いて貰えれば、というか気付きつつも踏み出せない、ってところですかねぇ。根底にあるのは、この武瑠の内面的な成長譚なのでしょう。
で、笹瀬先生も美味しい役割を果たしていますが、この本の中で語られなかった番外編こそが彼女の本編! だから、全国一兆人(妄想的観測)の笹瀬綾子先生好きは『このライトノベルがすごい!』大賞のホームページで公開されている書き下ろし特別編を本編として楽しむと良いと思います。破壊力抜群でありました。
とまぁ、そんな感じで次は『花物語』です。
3分間のボーイ・ミーツ・ガール
田口仙年堂、日日日、庵田定夏、嬉野秋彦、榊一郎、本田誠、櫂末高彰、野村美月、綾里けいし、庄司卓、前書き、羽根川牧人、竹岡葉月、築地俊彦、はせがわみやび、新木伸、佐々原史緒、田尾典丈、井上堅二・著、白味噌、庭、零花、 Tiv 、 CUTEG 、をん、千葉サドル、すばち、しらび、kyo ・イラスト、ファミ通文庫。
8月10日(水)読了。
ファミ通文庫の作家さんや、 Pixiv の入選者の『3分間のボーイ・ミーツ・ガール』をテーマとした短編集。若干タイトルに偽りありというか捻ったテーマが多かったように感じますねぇ。ストレートに3分間で出会って何かしらが起きるってのはほとんど無かったような(;^^) とはいえ、その解釈の仕方にそれぞれの個性があり、飽きずに楽しめる内容でした。
で、一本一本書いていきたいところですが、ちょっと体力的にキツイので割愛。
てなところで次は『暴走少女と妄想少年4~海だ! 水着だ! 夏休みだ!~』です。
竜王女は天に舞う5
北元あきの・著、近衛乙嗣・イラスト、 MF 文庫 J 。
8月6日(土)読了。
公安を敵に回すことになったシグ達は第図書館へと逃げ込むことになった。
そこは、公安に敵対する図書委員の本拠地。そうそう手出しは出来ないだろう。
だが、そんなにことは簡単には運ばない。
シグ達とは別に、〈血塗れの竜王女〉を巡って〈竜の箱庭〉を舞台に暗躍する者達が居て......
最後に生き残ったモノが叡智を授かるという〈血塗れの竜王女〉を巡る戦いの物語も、これで終劇。
まだまだ連綿と続いていきそうな中での終わりですが、一応の区切りはついてますな。
でも、シャルロッテが...... きっと彼女はこれから活躍する筈だったのに......
とは言え、落としどころとしては上手いこと落としていると思います。そりゃ、こうじゃないと、どんだけ悲惨な物語になるやら(;^^) なんだかんだで、結構好きな世界観だったのでちょっと勿体ない気もしますが、次回作に期待、ですかねぇ。
てなところで次は『3分間のボーイ・ミーツ・ガール』です。
この中に1人、妹がいる!4
田口一・著、 CUTEG ・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月31日(日)読了。
生徒会を巻き込んでの『妹』騒動も収まった頃。
将悟の家の隣に一人の少女が引っ越してくる。
彼女は、将悟の通う深流院学園への入学を希望していると云うことだ。
それだけなら、特に大きな問題ではなかった。
だが、彼女は更に、自分こそが将悟の『妹』だと告げて......
『妹』は誰か? この娘は『妹』かも...... そんな疑心暗鬼がブレーキとなったハーレムコメディ第三弾。
今回は新たな勢力が登場というか、今までよりも将悟を取り巻く環境に影響が出始めましたねぇ。
そして、告げられた真相が正しいのか? 多くの思わせぶりな要素を持たせつつ、次回へ続くって感じですな。
......しかし、タイトルに偽りなしですね。
てなところで次は『竜王女は天に舞う5』です。
喰 -kuu- 3
内田俊・著、まりお金田・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月29日(金)読了。
いよいよ、大会を目前に控えたある日。
試験もどうにかこなして一息吐いたところでみのりと二人で焼き肉へ行くこととなった八千代。
過食倶楽部としての調整も兼ねて、当然、質より量の食い放題。
みのりと二人、充実した時間を過ごす二人だったが、そこに割り込む二人の少女。
みのりを『極大引力《ブラック・ホール》』と知っての挑戦に応じる二人だったのだが......
こ、これで終わりなんてマジで哀しい...... 大食いで熱血スポ根のノリ、厨二的二つ名の嵐でマンガ的演出を『幻視』という形で観て描写できる八千代のキャラ付けとか、個人的には可成り良くできた好きなシリーズだっただけに残念です。
まぁ、大食いの世界に触れたのがこの作品が好きで次が『てんむす』という人間なんで、それ以前を知ってる人には二番煎じに思えたのかも知れません。とは言え、題材的には小説より漫画の方が映えるネタだったとは思いますから、アライブ辺りでそっちの展開があると嬉しいんですがねぇ...... まぁ、終わったモノは仕方ないので、新シリーズに期待です。
てなところで次は『この中に1人、妹がいる!4』です。
月見月理解の探偵殺人5
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月25日(月)読了。
しばらくの平穏の後。
いよいよ『探偵殺人ゲーム』の決勝が開始される。
舞台は、月見月家の船『ナグルファル』。
逃げ場のない海上で、文字通りの『探偵殺人ゲーム』が開始されて......
大団円。理解と初の物語として、綺麗にまとまりましたねぇ。
特に、理解の心理がいいですな。今回は、本当に起伏が激しくて、それをキッチリ初が残酷なまでに支えて。
血腥いゲームを題材にしながら、最後の最後で小さな救いがあった、そんな感じですな。
正直、もう少し真理や久遠といった月見月家の他の面々を観て観たかった気もしますが、まぁ、あくまで『月見月理解の探偵殺人』ですから、そういう意味では完膚無きまで終わってますね。ラストも、その辺がしっかり意識されてていい感じでした。
てなところで次は『喰 -kuu- 3』です。
月見月理解の探偵殺人4
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月21日(木)読了。
かつて、初と理解が出会う切っ掛けとなった『探偵殺人ゲーム』。
そこに突如現れた《グラウンド・ゼロ》という絶対の強者。
百連勝という考えられない結果を出したその存在は、いつの間にか初の妹、遥香に繋がっていた。
どうにか、妹を救おうとしている内に《グラウンド・ゼロ》が主催の『探偵殺人ゲーム』の大会に参加することになって......
ここにきて原点回帰とも言える『探偵殺人ゲーム』に戻ってきた第四巻。
これまで、ずっと遠ざけてきた、それでも大切に思っていた妹の遥香が初達と同じ舞台に上がってくることで、大きく物語は動きます。うん、やっぱりタイトル通り『探偵殺人ゲーム』絡みの方がしっくり来ますねぇ。これが、この作品の持ち味なのでしょう。ちょっと『探偵殺人ゲーム』を【やってみたい】よりも【作りたい】と思ってしまうのがシステム屋としての性か...... まぁ、誰か先人がいそうですが。
てなところで引き続き最終巻『月見月理解の探偵殺人5』です。
月見月理解の探偵殺人3
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月16日(土)読了。
夏休み。
都築初は、月見月家の別荘に招待されていた。
いや、状況的には『拉致』といった方がよいかもしれないが。
彼はそこで、事件に遭遇するのではなかった。
そう、今回彼に課せられたのは『犯人役』。
理解が受けた『依頼』を遂行するために、共犯者として他の月見月の者達を出し抜こうとするのだが......
嵐の山荘というよりは、ゲーム的な意味での制限状況下での事件の発生と解決、というのがこの作品の持ち味、ということが何となく感じられた第三巻。まぁ、本格としてはアンフェアですが推理ゲームとしては中々いい塩梅の御華詩でした。
一方で、理解の在り方も、月見月の関係者との接点を初が知ることで、少し紐解かれていったというか。相変わらず、何もかもを容赦なく突き放すような在り方でも、その奥に何が隠されているのか? ここからは、そういった部分にもスポットが当たりそうですな。
てなところで引き続き次は『月見月理解の探偵殺人4』です。
STEINS;GATE 蝶翼のダイバージェンス : Reverse
三輪清宗・著、坂井久太・イラスト、角川スニーカー文庫。
7月11日(月)読了。
ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所に席を置く天才少女、牧瀬紅莉栖。
彼女は、とある理由もあって秋葉原で開催されるタイムマシンの講義を請け負うことになった。
そこで出会った一人の男にセクハラ行為を受ける。
白衣姿で厨二病全開の彼は、鳳凰院凶真と名乗った。
講義に参加した彼をコテンパンに論破する彼女だったが、そこから縁が出来たのか、彼と関わることとなり......
アニメ版のストーリーを基盤として展開する紅莉栖視点の『 STEINS;GATE 』。これは、面白い試みとですねぇ。なるほど、だから彼女はラボに関わり、岡部に惹かれていったのかと思わせられる内容でした。
まぁ、作品の性質上、内容には一切触れることが出来ないというか冒頭からネタバレの嵐なんでゲーム版をクリアするかアニメの最終回を観てから読むのが吉です。因みに私は原作ゲームを Windows 版で全分岐網羅する程度に遣り込んで『比翼恋理のだ~りん』もフルコンプしているので隙はありませんでした。
どうやら、最後までやってくれそうなんで、これは続刊が楽しみです。
そして次は『月見月理解の探偵殺人3』。先日完結したので最後まで通して読みたいと思います。
ファンダ・メンダ・マウス2~トラディショナルガール・トラディショナルナイト~
- 2011年7月 9日 20:43
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
大間九郎・著、ヤスダスズヒト・イラスト、このライトノベルがすごい!文庫。
7月9日(土)読了。
いつの間にか第三夫人まで出来ていたマウス。
それはそれとして今日は夏らしく海でお気に入りのおっパブの娘とデート......
の筈が、何故かやってきたのはミチル。
そんな日は、やはり何かしらおかしなことが起きるモノで......
もう既にマウスの持つモノを知ってしまっているので、それらの柵が元で展開する御華詩。
色んな視点で段々と収束する形になっていたので、マウスが動き出すまでがちょっと焦れったい感じでしたねぇ。前巻の駄目人間が本気で格好良く見えてくるカタルシスが薄いと言いますか。まぁ、ハードボイルド的な内容ではありますが、もっと灰汁が強い方が、魅力的になる気もしますな。
てなところで次は『 Steins;Gate 蝶翼のダイバージェンス : Reverse 』です。
僕の妹は漢字が読める
かじいたかし・著、皆村春樹・イラスト、HJ文庫。
7月5日(火)読了。
第五回ノベルジャパン大賞銀賞受賞作。
23世紀。
日本では漢字がすっかり廃れてしまっていた。
イモセ・ギンはそんな時代に正当派文学の作家を目指していた。
そんな彼が現代作家の第一人者、オオダイラ・ガイ先生に会う機会を得る。
大作家に会って緊張するギンだが、どうも先生はご立腹の様子。
どうやら、ギンと共に来たのがその義妹のクロハだということに原因があるようで......
ふむふむ、根っこにあるのは『仮想未来と現在とのギャップ』という懐かしいテイストさえある古典的SFの構造なのに、その時代の差が萌えの一般化ということで上手いこと化学反応を起こさせていますねぇ。その象徴とも言える、オオダイラ先生の文体は時流をよく捉えていて素晴らしい。ストーリーライン的に可成りご都合主義な部分もありますが、ライトなノリのSFとしては、これでいいようとも言えましょう。
確実に次もあるようなので、ここからどう話を展開させるか楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ファンダ・メンダ・マウス2~トラディショナルガール・トラディショナルナイト~』。
まよチキ!8
あさのハジメ・著、菊池政治・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月3日(日)読了。
奏の身に起きた異常は、涼月家に大きな波紋を投げ掛けた。
特に、近次郎は気が気ではなかった。
一方で、とある切っ掛けでスバルとの関係もギクシャクしていて悩みは多い。
そんな折り、スバルと共に近次郎は奏を元に戻す切っ掛けを掴んで......
涼月家編終了。人間関係としては大きく動いてきましたねぇ。
でも、それでうまくいかないのがラブコメの華というか、そんな感じです。
で、次はマサムネのターンっぽいんですが...... あれ? メガネジャンキーのターンって前で終わり?? いやいや、きっとまたどっかで関わると信じます......
てなところで次は話題の『僕の妹は漢字が読める』です。
まよチキ!7
あさのハジメ・著、菊池政治・イラスト、 MF 文庫 J 。
7月1日(金)読了。
とある事情で涼月家にて住み込みで働くことになった坂町兄妹。
紅羽は仲良しのお姉様と憧れのスバル様と共に暮らせて状況を楽しむ余裕があった。
だが、近次郎はそうはいかない。
そこには、奏を溺愛する一人のメイド。
その目には眼帯。
その手には...... チェーンソー。
果たして、近次郎は生き残れるのか!?
多分、これで大体あってる筈。そんな迷える執事とチキンな俺とのラブコメディーも7冊目。今回は涼月家編といったところですな。この直前に起こったメガネジャンキーの大胆行動が発端となって、それぞれが動き出す御華詩でもありますな。
不器用なスバル。素直になれないマサムネ。そして、押し殺す奏。
そんなラブコメ展開の中で行き着く先は...... とか思ってたら次へ続く、でした(;^^)
どんどん楽しく読み進めたんですが、一つだけ不満。
メガネジャンキーの出番少ないよ! もっと出てくれないと困るよ! と、メガネジャンキーは叫ばずにはいられない。
とまぁ、そんなところで引き続き『まよチキ!8』に取りかかります。
伝説兄妹3! 妹湯けむり編
- 2011年6月28日 23:43
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
おかもと(仮)・著、 YAZA ・イラスト、、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
6月28日(火)読了。
ある日、友人の大塚が姿を消した。
心配した柏木は明津と共に、その部屋を訪れる。
大家に鍵を開けて貰った部屋には、腐った生ゴミの山。
そして、付けっぱなしのノートPC。
日記。
そこには、謎めいた文章。
遺書とも取れるそこにあったのは...... 『竜首村』。
果たして、大塚の身に一体何が!?
柏木、明津、そしてデシ子は件の竜首村へと向かうのだが、そこで待ち構えていたのは......
奥地の温泉宿を舞台とした村のゴタゴタに巻き込まれる、馬鹿馬鹿しくも楽しい御華詩。前巻のノリといい、何かがズレたまま突き進むのがいい感じでした。それでいて、今回、きっちり柏木も成長してますしねぇ。その辺りも好感触。で、これからどうなるかと思ったら...... これで一段落とか(;^^) う~ん、残念であります。まぁ、次回作も期待ですね。
てなところで次は『まよチキ!7』です。
伝説兄妹2! 小樽恋情編
- 2011年6月25日 23:59
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
おかもと(仮)・著、 YAZA ・イラスト、、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
6月25日(土)読了。
冴えない日常を過ごす柏木は潤いを求めて女性にアタックをしていた。
だが、玉砕ばかりの日々。
なんとか状況を変えようと、悪友の明津、大塚と共にナンパに繰り出すことになる。
そこで、彼らは不思議な男と出会う。
その男は、言葉もなく次々と女を落としていく。
彼の力に肖りたいと感じた柏木は彼に付いていくのだが......
いやぁ、これはいいエンターテインメント。
まさか、最終的にパニック映画の定番のモチーフをあれでやってしまうとは......
ただ、ちょっと前半がスローペースというか話が動き始めるのが遅いのが残念。もっと早い段階からたたみかけてくれたらもっと引き込まれたようにも思います。あと、イラストがハマリ過ぎてていい味出してますねぇ。ラノベのイラストとしては異色ですが、逆にこの絵じゃないとあのノリは出ないように思います。
てなところで引き続き『伝説兄妹3! 妹湯けむり編』です。
断罪のイクシード3~神の如き者~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
6月21日(火)読了。
人狼の事件から一ヶ月。
大和は平穏な日々を過ごしていた。
何気ない日常の中、大和は友人達と隣町にオープンする海上テーマパークのプレオープンに参加することになった。
だが、そこは、新たな闇が蠢く場所で......
これまで仄めかされてきたモノが明かされ、物語が大きく動き始める第三巻。
大和や、彼の師の正体、それを巡る陰謀。
大きな風呂敷を広げていますな。
前巻の最後の問題にも答えが示されて、ある意味、ここから本当の物語が始まる、ってところですかねぇ。
ただまぁ、そつなくまとまった感じで、暑苦しいノリはよいのですが、ちょっと盛り上がりに欠けた気もしないでもないです。二つの視点であれこれ詰め込み過ぎて、バトルの方が急ピッチに進みすぎたってとこかもしれませんな。
とは言え、ここから、ですんで次も楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『伝説兄妹2~小樽恋情編~』です。
這いよれ!ニャル子さん7
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
6月16日(木)読了。
八坂ニャルラトホテプは女子高生。
親戚でクラスメートの八坂真尋に懸想している。
でも、彼女の熱烈なアタックも全く効を奏さず、返ってくるのはフォークの一撃。
そんな状況を打破しようと彼女はクラスメートの珠緒に相談して......
って、そんなラブコメ的に語れなくもない御華詩も収録された短編集でありました。
今回は特に『恋愛の才能』がいいですねぇ。珍しい珠緒視点。内容的にも、邪神共のハチャメチャを人のレベルで消化して昇華した感じで、ちょっと甘酸っぱい雰囲気で。何より、タイトルの元ネタを上手くテーマにしてますしね。知らんぷり出来るのがそれなのですからねぇ。まぁ、『幻夢境の一存』とか『ユゴス・アタック』とかは安心のいつもの仕様でしたが(;^^) ああ、あと、ルーヒーさんの出番があったのはいいですな。うん、眼鏡さんは貴重です。
てなところで次は『断罪のイクシード3~神の如き者~』です。
前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目
緋月薙・著、明星かがよ・イラスト、HJ文庫。
6月12日(日)読了。
ある休日のこと。
水上家を訪れたのは財天寺と白川。
なんでも理事長から、水上家の三匹の猫たち贈り物があるらしい。
それは、首飾り。
なんでも、不思議な力があるとか。
そして、その首飾りを付けたとき。
二人と三匹が、三人と二匹になって......
なんというか、完全にアフタールートというか新婚編に突入していますが、それが持ち味というかそんなシリーズ第三弾。
正直、これまでに比べると仕掛けも何も無く、ちょっとした日常風景とも取れる事件ではありました。私は、伏線追っかけたりを楽しむタイプなので、こういうタイプの話は読み進むモチベーションの維持が出来ないことが多いんですが、どうにも悟と澪のコンビをネタにするだけでこれだけ激甘な空気感を醸し出されてはニヤニヤとしつつ読み進めてしまいました(;^^) この甘さを出せるのは美事としか言いようがありません。
そんな流れの中でも、少しずつ悟の方が成長というか自覚をしてきて、この甘味に苦みが足されるのか、それとも、どんどん甘みの限界に挑戦するのか、続きを楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『這いよれ!ニャル子さん7』です。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc7
田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
6月10日(金)読了。
『フェアリーテールシステム』の仕組みに立ち向かう武紀。
その途上、突如変わった世界。
目の前には、死んだはずの両親。
そして、代わりにいなくなった、幸せにすべき少女達。
かくして、武紀は大きな選択を迫られることとなって......
フェアリーテールシステムの謎に迫りつつ、いよいよ物語も佳境に入ってきましたねぇ。今回は、まさかの(?)高橋さんのターン。まぁ、彼女も武紀の知らないところで既に関係者になってますからねぇ。
このシリーズは言葉にすると『ギャルゲーのハーレムエンドを合法的に現実社会で如何にして実現するか?』というテーマになります。が、当然そんなことはそうそう上手くいく筈もなく、社会的な問題やフェアリーテールシステムという人智を越える大いなる力に翻弄されながら、その裏をかいてどうにかここまでやってきました。
まだまだ決着には時間が掛かりそうですが、最終的にどこへ辿り着くのか? 続きを楽しみにしたいと思います。
何はともあれ、通算10巻到達おめでとうございます!
てなところで次は『前略。ねこと天使と同居はじめました。三匹目』です。
涼宮ハルヒの驚愕
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
6月7日(火)読了。
キョンも二年生。
SOS団も遂に新入生を迎える時期となった。
文芸部室を賑わす新入生達。
閑古鳥が鳴く文芸部室。
入団試験に臨むハルヒを始めとしたSOS団一同。
倒れた長門の看病に新歓どころでないハルヒ達。
キョンは、その日々の中で......
長らく待たされることとなりましたが分裂に直結する驚愕であります。ふむ、確かに『驚愕』がテーマでありますな。分裂から続くSFとしては定番のテーマですが、中々面白い落としどころでありました。佐々木の在り方、ハルヒの在り方、それを認識するキョンの在り方。なんだかんだで今回はキョンが主人公らしく活躍する御華詩でしたねぇ。ネタバレ避けると余り具体的には書けませんが(;^^)
今回は、何気に大きな謎の片鱗が示されつつ、新たな始まりとも言えます。ここからSOS団がどう動いていくのか? 次はいつになるか解りませんが楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc7』です。
まなかみ!
月見草平・著、桐島サトシ・イラスト、一迅社文庫。
5月28日(土)読了。
救国の英雄、高屋敷小次郎を父に持つ、すぐる。
彼は、父のような英雄になりたいと願う。
だが、コネで魔拿師養成の名門校に入った者の、才能が皆無であることを思い知らされるばかり。
そんな中、最大級の才能を持つ六法木レナの秘密を知り、あわよくば英雄への足がかりにしようとして......
ニュアンスは違いますが、魔法学園ラブコメものですかねぇ。
すぐるの動機付けとかレナの在り方とか、中々に面白いのですが、シリーズ前提でちょっとテンポが遅い印象ですな。
ただ、全体的に手堅い要素で固まっていて、安心して読める内容でもありました。とはいえ、続きが出ていないようなのが気になるところ......
てなところで次は『涼宮ハルヒの驚愕(前)』です。
かんなぎ家へようこそ!2
座敷童子の巫遍は、不幸を放っておけない。
だが、誰かを幸福にすることで、不幸になってしまう人も居る。
そんなことを感じながら、でも、ボケ倒す日常を送る中、突如現れた一人の少女。
彼女は、遍に言う。
――不幸そうね。
今まで、それを言う側だった遍は驚愕しつつも......
幸福ってなんだろう? ってことを問うているのかなんなのか? 緩い中にも何かしら考えさせられる物を秘めて秘めすぎて中々読み取れないけど感じることはできる御華詩第二弾。
主人公の動機付けが言い訳になっていてこの中身が無さそうな漫才にも意味があるんですが、その辺りを考えて読む人がどれだけ居るか...... とはいえ、変則的な妖怪モノとしての視点でも、中々興味深い展開となってきましたねぇ。
あと、全然関係ないですが、百目鬼って見る度に里香ちゃんが思い出されて仕方ない......
てなところで次は『まなかみ!』です。
かんなぎ家へようこそ!
冬木冬樹・著、すまき俊悟・イラスト、GA文庫。
5月18日(水)読了。
第二回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
巫《かんなぎ》遍《あまね》は人の不幸が見える。
そして、人を幸せにしたいと本能的に思う。
だから、不幸な少女をかんなぎ家へ招く。
だが、かんなぎ家は、少々特殊な家族で......
ふむ、メモ帳的なノリで、そのノリに裏づけを与えつつ、そこそこシリアスに締める、って感じですかねぇ。
なるほど、今風という奴なのかもしれませぬ。まぁ、冒頭でついていけない人はついていけないかもってぐらい、漫才ばかりで話が全く進んでませんが、最後まで読めばその理由も一応付くので納得。
とりあえず、これがどう繋がっていくのか、引き続き『かんなぎ家へようこそ!2』へと取り掛かります。
暴走少女と妄想少年3~変態転校生現る!~
- 2011年5月15日 01:35
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
木野裕喜・著、コバシコ・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
5月14日(土)読了。
ある日、善一のクラスに転校生がやってきた。
それも、青い眼の転校生。
舶来モノの魅力に騒然とする中、英語が得意な武瑠が転校生の案内をすることに。
しかも、その転校生が武瑠に熱烈にアタックするモノだから、善一は気が気ではなくて......
おお、随分とテンポが良くなってますねぇ。正直、妄想部分にあんまり魅力を感じてなかったりするんでこれぐらいサクサク動いてくれた方が読み易くてよいです。事実、1,2巻の半分ぐらいの時間で読めました。
今回も新キャラ投入ですが、いい位置に入りましたねぇ。メインキャラ達の掛け合いに安定感が増したように思います。何より、こういうキャラは大好きだったり。
また、冒頭から笹瀬先生の出番があるのもポイントが高い...... でも、巻頭のキャラクターリストに名前がないのは何故? メインヒロインの筈が...... はっ! 乱丁本を掴まされた! どこへ行けば正しい内容が手に入るんだ!
とまぁ、馬鹿なことを書いてますが、次こそは笹瀬先生の活躍を楽しみにしたいと思います。
てなところで次は放置気味だった『かんなぎ家へようこそ!』です。
U.F.O.未確認飛行おっぱい File.2
大橋英高・著、草凪とんぼ・イラスト、ファミ通文庫。
5月12日(木)読了。
如月悠斗は今日もUFO(=未確認飛行おっぱい)を追う。
敵は、おっぱい星の侵略者!
だが、敵同士と言えど、引っ掛かるモノを感じていた。
やがて、お互いを知る機会を得て、悠斗は......
タイトルの時点で羞恥プレイな御華詩第二弾!
で、流れとしては、アンジェのターン。それでいて、乳神様を掘り下げる内容でもありました。ちょっと詰め込み過ぎな感じでしたが、馬鹿馬鹿しくも熱いノリはよいですな。ラストのアレが全て、でしょうな。
てなところで次は『暴走少女と妄想少年3~変態転校生現る!~』です。
U.F.O.未確認飛行おっぱい
大橋英高・著、草凪とんぼ・イラスト、ファミ通文庫。
5月6日(金)読了。
第11回えんため大賞東放学園特別賞受賞作。
如月悠斗には力があった。
その力は両手に宿る。
女性に対して振るわれるその力は、時に優しく、時に激しく。
そう、彼は。
女性のおっぱいを揉むことで大きくすることが出来るのだった......
バカで熱くて、解り易い御華詩でありますな。タイトルのインパクトも良い感じ。
正直、ストーリーラインはベタもいいところなんですが、設定で勝ってると言いますか何回『おっぱい』って言ってるんだ? この主人公。しかも、それが必然性があるという仕様。なるほどねぇ......
てなところで、必然的に次は『U.F.O.未確認飛行おっぱい File.2』です。
狂乱家族日記 拾伍さつめ
日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
4月28日(木)読了。
沢山の狂乱があった。
宴が開かれ、世界の危機は何度も救われてきた。
そして今、またしても世界に多いなる危機が迫っていた。
バラバラになった狂乱家族は、果たして他の家族を救い、この危機を乗り切れるのか......
大・団・円!
てな訳で、長かった狂乱家族の日常(?)物語も遂に完結。うん、これは素敵な御華詩でした。
思えば、このシリーズはとんでもない面子が一同に介して『家族』となったことで、その尊さが際だって描かれる、そんな御華詩でありました。みんな何かを背負っていて、それを乗り越えて、家族になって。その集大成として、本当、気持ちいいラストですねぇ。それ以前に、この巻は最初っから最後までクライマックスの連続で、ちょっとした台詞にもこれまでの積み重ねがにじみ出ていて、目頭が熱くなります。
八さつめが出た頃から読み始めたんで、出遅れてはいますが、最後はこうやって追いつけて良かったと思います。
てなところで次は『U.F.O.未確認飛行おっぱい』です。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
4月21日(木)読了。
中学時代はそれほどでもなかった筈なのに、とある理由で高校になって学年トップの成績を叩き出した鋭太。
沢山の男子から告白されながらも、とある理由で鋭太の彼女となった真涼。
幼い頃から剣道に打ち込んできたものの、とある理由で高校からは剣道以外の打ち込めることを探していた幼なじみの千和。
これは、鋭太をはさんで彼女と幼なじみがおりなす修羅場の物語......
いやはや、笑いあり涙ありジョジョネタのエンターテインメントらしいエンターテインメントですな。
ツボをきっちり押さえた手堅い作りといいますか、そんな感じで切り取ればどこかで見たような要素ばかりで真新しいものがある訳でもないんですが、それらが上手く組み合わさって安心して読める形にまとまっているというか、そんな感じ。でも、それはそれで立派な業でありまする。
てなところで次は『狂乱家族日記 拾伍さつめ』です。
ツイてない!3~悪魔姉妹と義妹のオモイ~
三門鉄狼・著、みけおう・イラスト、 MF 文庫 J 。
4月19日(火)読了。
男らしくなりたい真琴。
だが、彼は悪魔フェレスの下僕にされ、精気玉集めをさせられる嵌めに。
しかも、その精気玉はサキュバス=女となって集めることとなる。
更には、サキュバスの状態で義妹や想いを寄せる少女と関わり、聞いてはいけないことまで聞いてしまい、複雑な状況になってしまっていた。
そんなある日、フェレスが真琴に温泉のペアチケットを差し出して......
色んな意味でツイてない御華詩完結。
『男らしくなりたい←→サキュバス化(=女体化)』という対立項を軸にしつつ、義妹との間に発生した問題やら、女として仲良くなってしまった好きな女の子やら、摩擦を生む要素が解りやすくてよいですな。最後の方は、かなり駆け足で、色んな問題が解決していない気もしますが、こんな『ツイてない』日常が続くということで、これはこれでいい形にまとまったようには思います。
てなところで次はMF文庫Jを少し離れて『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』です。
緋弾のアリア9~蒼き閃光《スパークアウト》~
赤松中学・著、こぶいち・イラスト、 MF 文庫 J 。
4月15日(金)読了。
建設中のスカイツリーで繰り広げられる、『眷属』ヒルダとの死闘。
キンジは、アリアは、そして、理子は絶体絶命のピンチに陥っていた。
過去の因縁、これからの戦役。
半年後には武偵高を去る決意を固めているキンジを、しかし運命はそんなに簡単には離してくれなくて......
銃有り超能力有り人外有りで繰り広げる痛快アクションエンターテインメント第9弾。
今回も、手堅い印象ですねぇ。まぁ、これだけ色々あっても考えを曲げないキンジのスルー力が尋常じゃ無い気もしますが、まぁ、それは決定事項、なんですかねぇ。
あと、何で中空知さんもジャンヌも裸眼なの??? 代わりに白雪が伊達メガネ装着でしたが、釈然としない。
そして、今回もまた引きがえらいことに。本当、こういうとこ手堅いですな。
てなところで次は『ツイてない!3~悪魔姉妹と義妹のオモイ~』です。
この中に1人、妹がいる!3
田口一・著、 CUTEG ・イラスト、 MF 文庫 J 。
4月12日(火)読了。
誰が妹か解らない不安の中、伴侶捜しに一歩を踏み出せない将悟。
不安を払拭するために、最後の手段とも言える手を講じようとした矢先、またしても『妹』の影が襲い来る。
しかも、今回は全校放送による宣言。
果たして、妹は誰なのか?
生徒会を巻き込んでの、捜索が始まる......
『妹』を障害とした寸止めハーレムコメディ第三弾。今回も、上手いこと引っかき回しましたねぇ。
『妹が誰か?』っていうフーダニット的なライトミステリ風味で、それでいてお約束は外さない手堅い御華詩でありますな。
でもまぁ、そろそろ頃合いかもしれませんので、次での展開に期待、です。
てなところで次は『緋弾のアリア9~蒼き閃光《スパークアウト》~』です。
オトコを見せてよ倉田くん!5
斉藤真也・著、フミオ・イラスト、 MF 文庫 J 。
4月9日(土)読了。
ある日、体育の授業で怪我をした優樹は、高校の保健室で何故か小夜と出会してしまう。
しかも、何故かそのとき小夜は下着一枚のきわどい姿で......
慌てて逃げようとする小夜。
偶然の悪戯か、追おうとして運悪く転んだ優樹は小夜を押し倒したような格好になってしまう。
更に悪いことには、その場面を愛衣達にも見られてしまった。
しかし、冷静に考えればその程度で逃げる小夜ではない。
果たして、彼女に何が起こったのか......
って感じで各ヒロインメインの短編で進めつつ、新キャラと新展開の導入って感じの第五巻でありました。
一応、物語の根底に関わるテーマやらは出てきてますが、更にヒロイン増やしてどうなるんだ、これ(;^^)
てな感じで、次は『この中に一人、妹がいる!3』です。
館島
東川篤哉・著、創元推理文庫。
4月8日(金)読了。
一九八×年。
岡山でその才を存分に発揮する天才建築家、十文字和臣は、瀬戸内海に浮かぶ横島に、その作品を築きあげた。
銀色に輝く六角形の外壁に囲まれた不可思議なデザイン。
その中には、ホテルのような設備の部屋。
更に特徴的なのは、内部を貫く巨大な螺旋階段。
しかし、彼はその螺旋階段の一階部分で、変わり果てた姿で発見される。
それは、螺旋階段の高さ以上からの墜落死。
にも関わらず、墜落現場はどこにも見あたらず......
久々に本格でありまする。
『ユーモアミステリ』と銘打たれている通り、どこか緊張感に欠けるユーモラスなやり取りが繰り広げられていますが、最後の最後の解決は、本格の範疇でした。なるほどなぁ。ニッチなミステリの間口を、こういった形で広げるのも一つの道ですな。ただ、野球ネタが多いんですが、私、野球さっぱり解らんので、そこは大いにマイナスでした...... とは言え、面白いやり方ではありますな。
てなところで次はMF文庫J消化に戻って『オトコを見せてよ倉田くん!5』です。
ちがたり。3
刈野ミカタ・著、 Yuyi ・イラスト、 MF 文庫 J 。
4月1日(金)読了。
愛心の中二病的妄想と思われた吸血鬼。
だが、それはどこまでもリアルで。
遂に、姿を洗わず伝説の吸血鬼に冥利はその存在の危機に晒される!
果たして、そこでマコトはいかなる行動を選択するのか......
某生徒会オマージュな中に『吸血鬼』という要素を取り込んで展開するラブコメもこの三巻で完結となりました。何だか、色々と狡いなぁ、というのが正直なところ。結局、全体としてはシリアスな御華詩だったとも言えますな。マコトの在り方と、その本音を引き出す辺りのやり取りは中々に心地よいモノでもありました。何やら全裸と噂の作者の次回作に期待ですな。
てなところで次はミステリ分補充の為に『館島』です。
神明解ろーどぐらす5
比嘉智康・著、すばち・イラスト、MF文庫J。
3月28日(月)読了。
リアルに現れた下校の敵。
狙われる、下校仲間の少女達。
十勝は、その下校魂に掛けて彼女達を守ろうと奔走する。
そうして、彼は......
下校に情熱を燃やす青春ストーリー、遂に完結!
今までに登場した伏線から『下校』というテーマからぶれずにこれだけのドラマに仕立てられてるのはよいですねぇ。サスペンスとして、よく出来ています。まぁ、1巻時点でこういう形に展開するとは予想だにしていませんでしたが、いい結末でした。きっと、十勝達はこれからも楽しくみんなで下校していくのでしょうね。
てなところで次は『ちがたり。3』です。
神明解ろーどぐらす4
比嘉智康・著、すばち・イラスト、MF文庫J。
3月27日(日)未明読了。
下校仲間と共に訪れた夏祭り。
それは、本当は楽しい青春の1ページになるはずだった。
だが、とある事件をきっかけにまりもが体調不良を訴えて先に帰ってしまう。
心配してまりもの様子を見に彼女の元を訪れる十勝だったが......
下校をテーマにした青春物語第四弾。
いや、『下校』でこれだけのドラマが展開するというのは、素晴らしいですな。最後の方は刺激的ではありますが、前作とも通じるモノを感じます。一気に事態は深刻化していますが、これをどう決着するのか、楽しみであります。
てなところで次は引き続き『神明解ろーどぐらす5』です。
変態王子と笑わない猫。2
さがら総・著、カントク・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月25日(金)読了。
『建前』を捨てて本音で生きる変態王子、横寺陽人。
彼は、『笑わない猫』を巡る一連の事件で筒隠月子の失った感情を取り戻す手伝いをしていた。
夏休みも終わりが近づいた日。
月子を途中まで送って帰宅した彼を待っていたのは、見る影も無く更地になった我が家で......
望まない方法で願いを叶える『笑わない猫』を巡る物語第二弾。
今回は月子と見せかけて、陸上部部長、鋼鉄の王のターンでしょうか。
『本音』と『建前』を巡る物語は鳴りを潜め、段々とハーレムルートに突入している印象ですねぇ。
そして、扱いが酷い小豆梓...... でも、次は彼女のターンのようなのでそちらを楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『神明解ろーどぐらす4』です。
リヴァイアサンのセカイ
とある穏やかな村の日常風景。
幼馴染みの少女に起こされた少年は、いつものように和やかな通学路を歩む。
その途中。
珍しい異国の娘の姿を目にする。
その娘を肴に、昨今の世界情勢に付いて語らう少年少女。
だが、突然、少女の頭が......
ご都合主義をある程度容認する世界設定での、吸血鬼と人間の物語。
タイトルにある『リヴァイアサンのセカイ』というのがこの物語の本質を如実に表していますな。
世界観を楽しむタイプの人には楽しめ、人物に感情移入することを楽しむ人には辛い、そんな御華詩。
リヴァイアサンの解釈と、それに基づく世界の有り様は中々に興味深いですが、反面、最後の最後まで誰が主人公かさっぱり分からない構成(狙ってやっているのは伝わってますが)は昨今のライトノベル読者には辛いモノがあるかもしれません。まぁ『誰が主人公か?』を考えながら読むとそれはそれでまた違った楽しみがあるのも事実ですが、これは私みたいなタイプの人間にしか通用しないでしょうし。
まだまだこれから、という感じでもあるので、この世界の行く末に興味はありますな。
てなところで次は『変態王子と笑わない猫。2』です。
ちがたり。2
刈野ミカタ・著、 Yuyi ・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月21日(月)読了。
紫十字学園第二図書委員会への突如の闖入者。
彼女の名は、雪水愛心《えこ》。
『氷結のエステル』の名を祖母から受け継いだ、吸血鬼ハンターと名乗る。
そう、彼女の目的は吸血鬼の退治。
かくして、彼女はマコトに宣戦を布告する...... あれ?
『吸血鬼』という存在を根底に置きつつ前半8割程度が日常風景だったりする御華詩第二弾。
今回も、基本は青春ドラマ風日常風景メインであり、その一方で吸血鬼絡みの話が動いたり。某作品へのオマージュが強いですが、その動きの部分は中々興味深いモノがありますな。今後の目的に繋がるような要素も出てきましたし、どう話が転がっていくのか続きを楽しみにしたいと思います。
てなところで、次は『リヴァイアサンのセカイ』です。
すいーとブラッド2~人と魔物の交流デート!~
三原みつき・著、 REI ・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月19日(土)未明読了。
陰陽師を自称する春明は、とある事件が切っ掛けで吸血鬼詩絵の眷属となってしまう。
更には、クラスメートで元魔物ハンターのかおるとも共に魔界で暮らすことに。
だが、人と魔物が仲良くなるには、まだまだ解決すべき問題があって......
人と魔物のディスコミュニケーションの解消をテーマとした物語第二弾。いや、まぁ、恋愛に対して特殊な状況で三角関係を維持せざるを得ない御華詩、とも言えますが。あれよあれよでハーレム展開ではありますが、春明流の陰陽師の解釈はやっぱり面白いですねぇ。全体のテーマにもなってますし。この関係に彼がどんな結論を出すか、楽しみであります。
てなところで次は吸血鬼繋がりという訳でもないですが『ちがたり。2』です。
かのこん15~カノジョはコンと......~
西野かつみ・著、弧印・イラスト、MF文庫J。
3月16日(水)読了。
遂に復活した奇稲田姫。
それに伴い、失われたちずる。
ショックに呆然とする耕太。
だが、彼はその力で......
クライマックスに向かってシリアス展開でありますな。まぁ、相変わらずなシーンもありますが。
これまで積み上げてきた様々な伏線が、収束へと向かっています。
で、一方ではたゆらとあかねの物語がいい感じにまとまっていきそうな雰囲気ですねぇ。個人的にはこっちが見所。
頑張ってるなぁ、たゆら。
てなところで次は『すいーとブラッド2』です。
まよチキ!6
あさのハジメ・著、菊池政治・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月13日(日)読了。
夏休みも終わり、二学期が始まった狼蘭学園では体育祭が近付いていた。
ジローの前に突如現れた一つの影。
小さな姿に似合わぬ腕っ節のその少女は、なんと上級生。
その名を『鳴海シュレディンガー』。
そう、あのメガネジャンキー、鳴海ナクルの姉だった。
彼女は、妹に手を出したとジローに敵意を向けてくるのだが......
迷える執事とチキンな俺のラブコメ第六弾。
今回は、完全にメガネジャンキー鳴海ナクルのターン! もう、それだけで幸せでありまする。でも、最後のアレは...... まぁ、それでもこれだけ眼鏡をクローズアップしてくれるヒロインは貴重なのであります。パンがなければ眼鏡をかければいいじゃない!
何だか錯乱気味ですがそんなところで次は『かのこん15~カノジョはコンと......~』です。
聖剣の刀鍛冶《ブラックスミス》10
三浦勇雄・著、屡那・イラスト、MF文庫J。
3月11日(金)読了。
アリア奪還の任より帰還したセシリーを待っていたのは、ルークが行方不明という絶望的な知らせだった。
一方、ヴァルヴァニルの眠る洞窟の中、閉じ込められたルークとユーインはギリギリ生き延びていた。
だが、刻一刻と事態は悪化していく。
果たして、ルークは無事に脱出できるのか......
試練の第十巻。
いや、本当にギリギリの戦いが繰り広げられていますな。
失い続けることを義務づけられたルークの苦悩はやるせないものであります。
本当に、ルークとセシリーはどうなるのか?
大陸はどうなるのか?
更なる試練の先を楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『まよチキ!6』です。
かぐや魔王式!第9式
月見草平・著、水沢深森・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月10日(木)読了。
紫苑高校では文化祭が近付いていた。
生徒会入りに向けて働く錦織だったが、そんな最中にトンデモないことが起こる。
秘密基地で、不可抗力でもみくちゃになっているところを輝夜に見咎められてしまう。
その結果、またまたおかしな力が働いて、なんと輝夜は記憶喪失に。
魔王女としての性質を失って、すっかり優等生になったのだが、それがどうにも受け入れられない錦織は......
『記憶喪失』という形で新世界構築会議の面々にとって、とりわけ錦織の輝夜に対する在り方を問い直す御華詩、といったところでしょうか。焦れったい部分もありながら、一つの転機を迎えていますね。
......それはそれとして米倉さんの扱いが酷いのは気のせいか?
ともあれ、引きが引きだったので次にどうなるのか、楽しみであります。
てなところで次は『聖剣の刀鍛冶《ブラックスミス》10』です。
彼女と二人で「C」体験! V2.0 ~絶頂ポリモーフィズム~
石川ユウヤ・著、稲垣みいこ・イラスト、MF 文庫 J 。
3月8日(火)読了。
織姫葵と"C"を始めた令人は、姉の残したプログラムを引っ提げて『プログラミング甲子園』に挑んでいた。
その強力なプログラムによって、順調に予選を勝ち抜き、遂に全国大会への切符を手に入れた。
だが、まだまだ素人の令人と教育でもある葵との間には"C"を巡って軋轢が生まれ始めていた。
しかも、二人の前に『賭け勝負』を挑む少女、御剣冴里が現れて......
"C"と言いつつ、実際には『C++』をネタにしたラブコメ(?)第二弾。
前回は姉の残したプログラムを巡る攻防でしたが、今回は一転、そのプログラムを使って大会に挑むという部活モノ的な展開となっております。まぁ、プログラミング技術のある人間に『絶対素数の蒼玉《カーマイケル・サファイア》』とか『可算無限の翠玉《インフィニティ・エメラルド》』とか厨二的二つ名があったりして、プログラムに関してはトンデモな内容ではありますが(;^^) ただまぁ、ガチのプログラムをやるよりも、こういったトンデモ要素で話を動かした方がライトノベル読者には適しているって判断なんでしょうね。
......ただまぁ、その道のプロである我が身には、可成り高度なスルー技術を要求されたのは否めません。
ただまぁ、それでも。
C言語とC++は別の開発言語ですから、そこだけは読者が混同しないことを祈ります。
とまぁ、そんなところで次は『かぐや魔王式!第9式』です。
喰 -kuu- 2
内田俊・著、まりお金田・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月6日(日)読了。
戌井八千代がようやく見付けた熱くなれるモノ。
それは、大食いだった。
一人の少女に惹かれ、その居場所を守るため、自らもその道に邁進する。
そんな彼らの居場所である『過食倶楽部』。
いま、そこに危機が迫っていた......
大食いスポ根第二弾。
ベタな展開を『大食い』に集約させていますが、メジャースポーツでないが故の不理解やら、人間関係やら、盛り上がる要素が沢山あって熱くてよいですねぇ。
今回で、大きな目的も見えて来ましたし、これからも熱い大食いバトルは続きそうですな。
......って、これ読むとマシたりしたくなるのは危険です。
てなところで次は『彼女と二人で「C」体験! V2.0 』です。
ゼロの使い魔20~古深淵《いにしえ》の聖地~
ヤマグチノボル・著、兎塚エイジ・イラスト、MF文庫J。
3月5日(土)読了。
エルフの国に捕らわれたサイトとティファニア。
どうにか、脱出し追っ手を逃れたものの、状況は好転しない。
一方では、ルイズ達が彼らの救出のため、エルフの首都を目指す。
更には、ハルケギニアでは聖地奪還へ向けて国境を越えた進軍の準備が始まっていた。
世界は、『虚無』を巡って大きなうねりを見せ始めて......
終わりが近付いて来て、見せ場も多くなりましたな。
サイトとルイズの絆は確認しつつ、今隣に居るのはティファニアで。
それでもルイズを気遣えるのはサイトの成長ですな。
でも、そんな関係はとんでもない事態を引き起こすに至っていて......
あれこれが一気に動いていて目が離せなくなってきました。次も楽しみでありまする。
てなところで次は『喰 -kuu- 2』です。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット2
田尾典丈・著、有河サトル・イラスト、ファミ通文庫。
3月4日(金)読了。
大きな目的のため、『フェアリーテールシステム』の謎を追う秀之。
彼は、『電子妖精』との一つの戦いを乗り越え、新しい仲間を得た。
そうして、平穏を取り戻し、いつものように人助けをしながら、暎那を救う手立てを練っていた。
そんな折り、『電子妖精』の拠点の情報が偶然手に入って......
外伝第二弾。『フェアリーテールシステム』の深みに迫る本シリーズであります。
システムを逆手に取った異能の扱いが中々に興味深く、今回も派手なバトルが展開されていますな。
その裏で、着々と仄めかされる謎達。
そして、本編と繋がるファクター。
登場人物が増えたのもあって、ちょっと会話の中で誰が誰かごちゃごちゃしてしまっていた感もありますが、『フェアリーテールシステム』への興味は益々増幅されています。ここから本編へはスムーズに繋がっていきそうな感じで、更には大きな転換期も迎えているので、次が楽しみでありまする。
しかし、もう、9冊目って早いですねぇ......
てなところで次は『ゼロの使い魔20~古深淵《いにしえ》の聖地~』です。
狼と香辛料ⅩⅥ~太陽の金貨<下>
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
3月1日(火)読了。
旅の終着も近付いたレコスの町で、ロレンスは商人が世の在り方を変えようかという事態に直面する。
格の違いを見せ付けられながらも、その夢に同じ商人として胸を熱くしていた。
だが、ことはそう簡単には運ばない。
いよいよ、こうして、大きなうねりの中に放り込まれたロレンスは大きな決断を迫られて......
ロレンスとホロの長い旅路も遂に完結。
長き時を孤独に生きた狼と、一介の行商人の出会いから始まった物語。
その行き着く先は、二人の辿り着いた場所はどこだったのか? それは読んでのお楽しみでありますが、心地よいラストでした。なるほど、確かに、これこそが手に入れたもの、ですね。なんだか、『夢みたものは』を思い出したりしました。それらは全てここにある、と。
まぁ、本編は終わりですが、まだ後日譚的なものが出るようですんでそちらも楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット2』です。
狼と香辛料ⅩⅤ~太陽の金貨<上>
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
2月27日(日)読了。
かつてはその存在さえ曖昧模糊としていたヨイツ。
ホロとの旅路の末に、その地は現実のものとして目前に迫っていた。
だが、現在のヨイツを巡る不穏な噂を耳にするロレンス達。
そうして、件の町を訪れたロレンスが目にしたのは......
ホロを故郷へと送り届ける旅路も終わりが見えて来ました。
これまで積み上げてきたモノの結果、商売一辺倒だったロレンスの心境におきつつあるコペルニクス的転回は、どういう結末を迎えるのか? その辺りを自覚していく御華詩、ですな。
てな訳で次は『狼と香辛料ⅩⅥ~太陽の金貨<下>』です。
無限のリンケージ5~ナイト・オブ・ナロート~
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、GA文庫。
2月25日(金)未明読了。
故国を救うため、FTRとなりBTRの世界に身を投じた騎士、ラーベルト。
その心は常に主の命の元に。
全ては祖国の為に。
騎士であるが故の当たり前のことが、しかし彼に大きな苦悩を与えることになる。
そう、主たる女王が彼に下した勅命は......
エーテル力場を構築する三つのリングを用いて戦うスポーツが一般的となった、宇宙時代。
そんなSF世界と、辺境惑星の中世の騎士道。
それらが融合した物語も遂に完結となりました。
いやぁ、正直、最後が可成り急ぎ足になって、出来ればあと二冊ぐらいは読みたかった気もしますが、それでもいい形にまとまったと思います。ここにまとめるためにこそ、この盛り上がりもあったのでしょうし。たらればは無意味なのですな。
で、最後の最後でケディラ先生がとか思ってるのもどうなんだ...... まぁ、楽しんだからよし。
てなところで次は『狼と香辛料ⅩⅤ~太陽の金貨<上>』。最終章を続けて読みます。
無限のリンケージ4~サムライ・インパクト~
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、GA文庫。
2月22日(火)読了。
ラーベルトは数々のライバル達との戦いを通じ、スポーツとしてのFTRに意義を見出し始めていた。
そんな彼を失望させる相手との試合後、偶然であった一人の男。
暗い瞳の時代錯誤なサムライ。
それは、次の対戦相手のハルト・ミウラであった。
奇しくも、サクヤと同門のガットゥサイをリングデザイナーとする『無冠の帝王』は、何やら師匠とも因縁があるようで......
今回の相手は生粋の剣士。ラーベルトとは、本質的には同類ながら、その背負うモノ故に相容れず......
そんな勝負を通して、物語も大きく動いてきましたねぇ。ラーベルトが背負うモノ。その決着はいかなる形で着けられるのか?
それを楽しみに引き続き『無限のリンケージ5~ナイト・オブ・ナロート~』です。
灼眼のシャナXXI
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
2月20日(日)読了。
大命宣布により、"徒"達は創造神がもたらす『無何有鏡《ザナドゥ》』へと集う。
フレイムヘイズ陣営は、未だ先の戦の後を引き、対処もままならない。
そんな大きな戦いの中、一つの愛がぶつかり合う。
シャナと悠二、二人の運命は、奇しくも始まりの地である御崎市へと......
いよいよ、ラストが見えてきましたねぇ。シャナと悠二だけでなく、これまで積み上げられた様々な因果が収束へと向かい、一気に動き始めました。ラスト数ページはまさにその象徴ですな。
ここまでくれば、終わりまで見届けるべく、次を楽しみにしたいと思います。
そんなところで次は『無限のリンケージ4~サムライ・インパクト~』です。
断罪のイクシード2~牙を剥く闇の叡知《グノーシス》~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
2月17日(木)読了。
善意から始まり、一人の少女の心に踏み込んだことから魔術の世界に関わった大和。
魔術師である少女に拉致されての大冒険を終えてようやく恋しい我が家に辿り着こうかというとき、彼は一人の少女が倒れているのを発見する。
傷ついた少女をそのままにしておくことも出来ず、やはり彼はその少女を救うのだった。
こうして、今度はその少女、結城ニアの物語に、彼は関わることとなり......
新キャラ投入しつつ話の骨子も見えて来た第二弾。
ラノベらしいというか、伝記物として手堅く安定感のある御華詩でありました。特に、今回のニアのドラマは中々にいい具合でしたねぇ。静馬もキッチリ活躍しつつ、大和は相変わらず熱苦しく。
そうして今回のラストで何かしらの示唆がありましたが、ここから今まで物語に関わらなかった人達も関わってきそうな雰囲気ですな。大きな世界の動きみたいなのは既に仄めかされているので、そこにどう絡んでいくのか続きを楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『灼眼のシャナⅩⅩⅠ』です。
生徒会の九重~碧陽学園生徒会議事録9
- 2011年2月13日 23:49
- 2011 | 富士見ファンタジア文庫 | 小説
葵せきな・著、狗神煌・イラスト、富士見ファンタジア文庫。
2月13日(日)読了。
刻々と迫る別れの時。
だが、鍵はその舞台から遠く離れた場所に。
そこに現れる予期しない助っ人。
それでも立ちはだかる時間の壁。
果たして、鍵は間に合うのか?
......あれ? 今回は大体合ってる気もします。
いよいよクライマックスに向けて色々な要素に結末を付けるべく動き始めていますな。特に、会長の過去話は狡いですねぇ。
はてさて、この無いようであるストーリーの結末はどうなるのか? 次の完結巻を楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『断罪のイクシード2~牙を剥く闇の叡智《グノーシス》~』です。
ランジーン×コード tale.2
- 2011年2月10日 23:03
- 2011 | このライトノベルがすごい!文庫 | 小説
大泉貴・著、しばの番茶・イラスト、このライトノベル文庫がすごい!文庫。
2月11日(木)読了。
幼馴染みの少女と『物語』を巡る事件を経て、自らの進む道を決意したロゴ。
事件の後、ロゴと同じ"くるみの家"で生活を始め、他者の『物語』の共存に戸惑う由沙美。
新たな日々が新たな『物語』を紡ぎ出すからには、それは、安全なだけのものではない。
突如、巷を賑わせるダンス集団。
『言葉』を、『物語』を否定する彼らは〈破詞〉と呼ばれ......
いやはや、やっぱりこの世界観はいいですねぇ。『言葉』を『遺伝子』として捉えることにより生ずる、『生命』の営み。『言葉』により生ずる『物語』。
前回でようやくロゴの『物語』が始まった感じでしたが、今回はそれと共に由沙美の新たな始まりの『物語』でもありました。前巻で展開された『言葉』を巡る概念の津波による酩酊感が失われて大人しくなっているのは残念でもありますが、今回の主軸の観点も又、非常に興味深いモノでした。『言葉』に言及する『言葉』、即ち『メタ言語』。そういう視点の御華詩でもありますな。
あと、前巻で概念的な部分が何か近現代のフランス哲学っぽいと思ったら、今回モロその影響が見られる名前が(;^^) まぁ、学生時代に授業で習ったのはロラン・バルトがメインだったので詳しくはないんですがね、レヴィ=ストロース。
とまぁ、若干脱線しつつも、まだまだ可能性のある世界観だけに続きが楽しみです。
てなところで、次は『生徒会の九重~碧陽学園生徒会議事録9』です。
神曲奏界ポリフォニカ リグレット・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
2月5日(土)絶賛読了。
精霊島の学院は生徒達のクーデターにより乗っ取られ、世界の緊張は一気に高まった。
事件の渦中、巻き込まれたスノウも学院長のミストラルと共に牢に幽閉されてしまう。
このままではいけない。
どうにか状況を打破しようと気持ちばかり焦るスノウに、ミストラルは一つの作戦を提示し......
伏線回収に入って多くの謎が解き明かされてきました。
他シリーズで既知のモノだけでなく、更に多くの人物が役割を秘めていて、刺激的な展開となっています。
また、今シリーズの悪役たるエリュトロンの動機も明かされ、それがまた一方的に責められないもどかしさとなってよいアクセントとなっていますねぇ。終わりが見えて来ていますが、全然どう収束するのか見えないのが狡くも楽しみでありますな。
てなところで次は『ランジーン×コード tale.2 』です。
神曲奏界ポリフォニカ リユニオン・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
2月3日(木)絶賛読了。
ケレスでの活動の末、スノウを含む学生達に大きな問題が立ちはだかる。
突きつけられたのは『退学』という重い結果。
納得の行かない学生達を代表して、アナベルが代表して学院長へ直談判へ赴く。
そうして、救済は示されるが、それとは別に大きな波が裏で着々と蠢いていて......
クライマックスへ向けて、様々な思惑が交錯していますねぇ。
他シリーズで示唆された内容から既に結末は見えているだけに、そこへ向かう過程として、スノウがどういう道を辿るのか? 気になるところです。そもそも、ああなる訳ですし。また、プリムローズの黒さが何に起因するのか、その辺りも気になるところ。
そんな訳で続けざまに次は『神曲奏界ポリフォニカ リグレット・ホワイト』です。
這いよれ!ニャル子さん5
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
1月28日(金)読了。
母の秘密に触れつつも、日常に回帰した真尋。
だが、トリックスターと火の神性だけでも持て余すところに風の神性まで加わった日常が平穏な筈もなく。
気が付けば星間旅行に旅立つことになった真尋を待ち受けていたのは......
うん、今回も元気に這いよってますね。相変わらずスケールが大きい馬鹿話。
でもまぁ、それが出来る素地が出来上がってしまっているのがこの作品の楽しいところですな。もう、辻褄合わせることさえ放棄しているように見受けられたり(;^^)
あと、ルーヒーさんは今後出番がどの程度あるのか...... でも、ルーヒーのイラストみると何となくナイアさん思い出すけどこっちではもう既にいるからダメですね。うん、分からないなら分からないでいい。
てな感じで混沌とまとめたところで引き続き『這いよれ!ニャル子さん6』です。
竜王女は天に舞う4
北元あきの・著、近衛乙嗣・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月24日(月)読了。
〈棺〉を巡る任務で期せずしてルノアの過去に触れたシグ。
それは、彼女との関係に変化をもたらし始め、シャルロッテやリラの攻勢も激しくなり、辟易とする日々を過ごしていた。
一方、〈竜の箱庭〉では、魔術士を狙った連続殺人事件が発生していた。
その捜査が、何故かルクセンブルク教室のシグ達に回ってくるのだが......
〈血塗れの竜王女〉を巡る物語第四弾。〈ヴァルハラ舞踏会〉がいよいよ本格化してきましたな。
ルノアとの関係が深まってそれが切っ掛けでリラも動いて、一方でシャルロッテは...... と人間関係も動いてます。今回はハードな展開で次が後編のような位置づけだけに、これがどう決着していくのか気になるところ。ラストもあれですしね。
で、次は一気に雰囲気変わって『這いよれ!ニャル子さん』です。
緋弾のアリア8~螺旋の天空樹《トルネード・ハイ》~
赤松中学・著、こぶいち・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月20日(木)読了。
暴走新幹線での戦いの後、キンジは『宣戦会議《バンディーレ》』に半ば強制的に連れて行かれる。
それは、世界中の組織が二つの陣営に分かれての『戦争』の開始宣言だった。
状況についていけないキンジの前で、間髪入れずに切られた戦いの口火。
そんな挨拶程度の戦場に、アリアが闖入してきて......
レキ編が一段落して、新展開。一気に新キャラ投入してきて話が広がりましたな。
今回は、前シリーズのアリアの立場にキンジが立つというような御華詩、でしょうか。まぁ、あの一族が出てきてしまうとそうなるのは当然ですがね。
で、今回は何より眼鏡が見直される内容と思いきや、ジャンヌと中空知は裸眼とプラスマイナスゼロ。どうしてこうなった......
とまぁ、そんなところで次は『竜王女は天に舞う4』です。
ライトノベルの楽しい書き方7
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月18日(火)読了。
遂に暫定を卒業し、正式交際となった八雲と剣。
だが、今までと変わらない関係に剣は不満を感じていた。
いつものごとく妄想を暴走させて八雲の『属性』を知って更に親密になろうと画策し始める。
そんな中、八雲の目的のためのとある事情のために、逆に剣の属性が花開くことになって......
また、いつものドタバタと思いきや、いよいよ正念場と言える御華詩でした。
まぁ、剣の妄想は相変わらずですが、作家としてステップアップした剣と、そこへ並び立とうとする八雲。
ようやっと正式交際に発展してまもなく二人の前に与えられる試練。
話の持って生き方がいい感じでした。そろそろクライマックスっぽいですが、どんな結末にたどり着くのか? 先が楽しみになりますねぇ。
てなところで次は『緋弾のアリア8~螺旋の天空樹《トルネード・ハイ》~』です。
コズミック・ゼロ~日本絶滅計画~
清涼院流水・著、文藝春秋。
1月16日(日)読了。
工藤大地は、婚約者の春野海と共に明治神宮に初詣に訪れていた。
二人は、もうすぐ結婚式を挙げる予定だった。
幸せな未来が約束されている、そう信じていた。
だが、新年の幕開けは一つの未曾有の計画の幕開けでもあったのだ。
次々に人が消され続ける。
ただ、その事実だけが積み上がり、日本から人が減少していく中、二人の運命は......
いやぁ、久々の流水大説でした。このノリですねぇ。JDCやらと比したらこれでも『リアル』というか、強引にリアルの範疇に収めようと画策された御伽華詩であります。
相当に人を選びそうですが、かつて講談社ノベルスのジョーカー以降をリアルタイムで心待ちにして読み耽った人間には感じ入るモノのある作品でした。そしてまた、自分自身が如何ほど流水大説に影響を受けているかも再確認できました。ああ、これがいいと感じたから、やろうとしてしまうんだと。でも、やるならここまでしないとね、という感じでしょうか?
まぁ、ネタバレを避けて内容には踏み込みませんが、合わない人には無駄な努力とも言えるような形で、こういった無茶な技法を成立させてしまうのは流石としか言えません。ふむ、ここしばらくご無沙汰でしたが、時々は読まないといけませんね流水大説。
てなところで並行は終わって次は順当に『ライトノベルの楽しい書き方7』です。
狂乱家族日記 番外そのなな
日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
1月14日(金)読了。
つぶらさんは屍体処理屋さん。
新人だけど、評判はいい。
だから、一般人から正夢町の住人となった林道は、そこで屍体になれるように仰せつかった。
赴いた彼女の仕事場で、しかし彼が見たのは奇妙な屍体で......
番外、正夢町編。鬼ヶ島の前ですな。
今まで余り掘り下げられなかった部分も見えて、いいですねぇ。終わりに向けて、林道君達も決着を付けて貰ったり、羊子先生も関わってたり。また、最後の話は読む順番を間違えたのがよかったのか悪かったのか。次にしっかり繋がってますねぇ。
てなところで、『コズミック・ゼロ~人類絶滅計画~』も読んではいるんですが、持ち運びの都合上、文庫も並行した方が効率が良いので次は『ライトノベルの楽しい書き方7』です。さて、どっちが先に読み終わるやら。
狂乱家族日記 拾四さつめ
日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
1月8日(土)読了。
鬼ヶ島での狂乱も決着した頃。
狂乱家族に危機が迫っていた。
武装都市に変貌した帝都では、彼ら彼女らは指名手配。
この状況を打破するため、いつものごとく『宴』が始まった。
だが、それは、かつてない過酷な条件下で......
遂に開幕! ラストエピソード『地下帝国編』!
千年越しの閻禍伝説の意味するものは結局なんなのか? 狂乱家族の役割は?
これまでに積み上げてきたものが一つ一つ繋がっていきます。特に、今回の終盤の盛り上がりは凄いですねぇ。ストレートにその在り方を問われ、答えを見付けて。このまま悲劇となるのか、大逆転のハッピーエンドとなるのか?
何を語ってもネタばれるので避けつつ、本編最終巻となる次巻を心待ちにしたいと思います。
てなところで次は『コズミック・ゼロ~人類絶滅計画~』です。
名門校の女子生徒会長がアブドゥル=アルハザードのネクロノミコンを読んだら
早矢塚かつや・著、下弦ひらぎ・イラスト、一迅社文庫。
1月4日(火)読了。
土方敏文は、名門九頭竜学園高等部の新入生。
彼は、突如、生徒会長久東亜衣から契約と称して口づけを受ける。
その結果、生徒会に庶務として入ることとなるのだが、そこは想像の埒外の世界。
かくして、彼は生徒会の一員として学園に現れる邪神退治に勤しむことになるのだが......
狙いすぎたタイトルが翻って清々しい、そんな御華詩。
一応、和風アレンジのクトゥルフネタではありますが、刀やらのネーミングは好みですねぇ。内容的には、ラブコメというかエロコメというか、色々割り切って好き放題のカオスでありますな。ただ、最後の方の設定に、この作者の持ち味を感じたりもしました。馬鹿馬鹿しく流していますが、こういう存在を絡めたラブコメというのは中々に興味深いものです。
てなところで次は『狂乱家族日記 拾四さつめ』です。
変態王子と笑わない猫。
さがら総・著、カントク・イラスト、 MF 文庫 J 。
1月3日(月)読了。
第六回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞受賞作。
横寺《よこでら》陽人《ようと》は変態である。
だが、その性癖を上手く建前で誤魔化している内に、何故か周囲の覚えが目出たくなってしまっていた。
過大評価で陸上部の部長に任命されたとき、彼は思う。
『建前』なんてもういらない。
そこですがったのが、近隣で噂の『笑わない猫像』。
なんでも、大切なモノをお供えして祈ると願いを叶えてくれるらしい。
自らの宝を持って祈った結果、確かに建前は失われたのだが......
いやぁ、これはよく出来た御華詩ですなぁ。『変態』とタイトルに冠している通り、最近よくある妄想垂れ流し的な描写を使いつつも、その芯には一本しっかりと物語が通っていて、ただの陳腐な妄想には終わっていないというか。変態だからこそ説得力がある場面もチラホラ。道具立てとして上手いこと使っている印象ですな。
まぁ、『変態』と冠してますが、この物語の根底のテーマは『本音』と『建前』です。それを描く上での登場人物も配置がよくて安心して読めますな。ちょっとフラグが立つのが早すぎる気もしますが、それはまぁ、ラブコメのお約束ですな(;^^) 近々二巻も出るようなので、今度は部長の活躍を楽しみにしたいですねぇ。
てなところで次は『名門校の女子生徒会長がアブドゥル=アルハザードのネクロノミコンを読んだら』です。
前略。ねこと天使と同居はじめました。二匹目
緋月薙・著、明星かがよ・イラスト、HJ文庫。
1月1日(土)読了。
水上悟は従妹の水上澪、三匹の子猫たちとの二人と三匹暮らし。
あたかも新婚生活のような生活を送る二人の前に巻き起こる事件。
澪の幼馴染み、細音の周囲で起こる怪現象。
その事件を追う内、悟に一つの変化が訪れ......
前巻で一旦色んなモノが終結して、そこから始めるための物語。綺麗な二巻目ですねぇ。
悟と澪の関係は、『澪アフター』って感じですが、今回で主要登場人物の人間関係も纏まって、シリーズとして定着させる方向に持って行ってますな。あの天使二人組の漫才も健在で安心です。しかし、コミケへ向かう朝にそのネタを読んだのはタイムリー。まぁ、私が向かったのは冬ですが(;^^) あとは、黒木が偉く株を上げましたねぇ。まぁ、いつか捕まりそうなノリは健在ですが、それ言うと何気に悟もヤバですし、ツッコミは無粋ですな。
てな感じで年をまたいで読みましたが中々心地よい新年の幕開けとなりました。
そんなこんなで次は『変態王子と笑わない猫。』です。さりげに猫繋がり。
傾物語
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月30日(月)読了。
夏休みの終わり。
阿良々木暦は一つの危機を迎えていた。
このままでは由々しき事態を招きかねない。
状況打破のため、忍の力を借りることとなる。
いよいよ忍の力が発動したとき、阿良々木暦の頭にふと浮かんだのは八九寺真宵のことで......
これは、八九寺真宵を巡る物語。
うん、これは、面白い試みですねぇ。SF的な要素を積み上げて、この世界観だから許される範囲で綺麗に着地させている印象です。伏線の回収など、ミステリ度も高いですな。あと、えらく懐かしいネタを......
なんというか、良い意味でダマされたと言える御華詩。これは、第二シーズンの次巻も楽しみです。
てなところで、次は『前略。ねこと天使と同居はじめました。二匹目』です。
猫物語 白
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月27日(月)読了。
新学期の始まる朝。
いつものように家を出た羽川翼は、一匹の虎と行き会う。
どうやら怪異らしいが、折り悪く暦は別件で動けない。
そうして否応なく、羽川翼はその怪異に立ち向かうことになるのだが......
セカンドシーズン開始、ということで今までとは大きく異なる構成の御華詩ですねぇ。
ようやく、先送りにしていた問題が片付いたというか羽川翼の真実が示される、そんな御華詩でした。そして、その示された真実には多くの部分で感情移入出来るものがあり何かと考えさせられる内容でもありました。って、作中でレアケースみたいに言われることを当たり前にしていたりしましたね。
そして、この裏で展開していた別件。
それが語られるであろう『傾物語』を引き続き読む次第であります。
猫物語 黒
西尾維新・著、 VOFAN ・イラスト、講談社 BOX 。
12月27日(月)読了。
ゴールデンウィーク。
暦は大型連休を特に喜ぶ出もなく、起こしに来た妹と戯れていた。
その後、出かけた先で偶然にも羽川翼と行き会う。
そうして、彼女の事情を知ることとなる。
そのときは、それだけだった。
だが、やがて事態は大きく動きだし......
遂に語られたゴールデンウィークの物語。
結末以外は経緯不明だった部分が明らかにされます。これはまた、羽川翼という『人間』の物語でもありました。阿良々木君の羽川への思いというか立ち位置というか、その理由が明確化する御華詩でもありましたねぇ。
馬鹿馬鹿しいネタに伏線が忍ばされていてさりげなく回収されていたりが楽しい内容ですねぇ。まぁ、辻褄の合わせ方というか色んなところがアクロバティック過ぎて真似したら怒られるようなネタのオンパレードだったようにも思いますが(;^^)
てなところで引き続き『猫物語 白』です。
喰 -kuu-
内田俊・著、まりお金田・イラスト、 MF 文庫 J 。
12月25日(土)読了。
第6回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
本気になれるものを探しながら、叔父の店でバイトをする戌井八千代、通称『ハチ』。
彼は、その店で一人の少女の本気を目にする。
心を揺さぶられたハチは、その少女にいきなり告白してしまう。
「......一つ、条件をだしていいですか?」
そう言って少女に導かれて訪れたのは......
『大食い』をテーマとした熱い御華詩。かつてスポーツに打ち込んだ主人公が、スポーツと大食いに挑むことの間で見出す共通項が中々に新鮮でした。言うべきことを言う人が居るというか、キャラ配置も上手いこと行ってますねぇ。二つ名もなるほど、と思わせる考証が入ってて、馬鹿馬鹿しくも心地良い。とにかく食べまくってる話ですが、萌えより燃えで熱くなります。ああ、二郎系をマシて食べたくて仕方ない......
てなところで次は講談社BOX消化に入って今更『真庭語』です。
KAGEROU
齋藤智裕・著、ポプラ社。
12月25日(土)未明読了。
第五回ポプラ社小説大賞受賞作。
廃墟と化したデパートの屋上に一つの影があった。
その影は、今にもフェンスを越えようとしていた。
だが、そこにあり得ないほどタイミング良く闖入者が現れる。
どうしたものか思案した結果、一気にフェンスを越えてしまうことを選んだのだが......
不用意に語るとネタバレになりそうですが、中々面白い切り口ですねぇ。特に最後の方のとある言葉にはハッとさせられたり、非常に印象的な物語でした。
これは、帯にある通り、確かに『命』を巡る物語。それでいて、ともすれば重くなりがちな話題を、ちょっと恍けたような主人公の性格が緩衝材にして入りやすくなっている印象です。まぁ、その辺りに若干某流水的なものを感じたりしたので、そういうノリを受け入れられるか人を選ぶ気はします。で、私は大好きな訳ですが(;^^) ともあれ、素直に次回作が出たら読んでみたいと感じました。
てなところで通常運用に戻って次は『喰 -kuu- 』です。
世紀末オカルト学院
水上清資・監修、綾奈ゆにこ、浅川美也、砂山蔵澄、高木明日香、伊藤美智子、大野木寛・著、森見明日・イラスト、MF 文庫 J 。
12月23日(木)読了。
白魔女は使い魔の背に乗り夜を駆ける。
皆神山に不穏なモノを感じたのだ。
だが、そこで不測の事態が発生する。
ボウガンで撃たれ、あえなく地に落ちる。
そこで出会ったのは、穏やかな中年。
彼は、神代純一郎と名乗り......
B級ノリを遺憾なく発揮し、昨今のオリジナルアニメとしては存在感の非常に大きかった『世紀末オカルト学院』の公式アンソロジー。本当、色々と補完されていてBD買う程度に嵌った身としては嬉しい限り。
以下、収録された作品毎に。
『ちぃの初恋』
衝撃の正体を現した教頭が神代純一郎学長と出会う御華詩。
それが切っ掛けで、巡り巡ってああなったと......
『JKの微笑み』
オカルト学院らしい御華詩ですねぇ。こずえ的な位置にJKがというか。
でも、その中で何故JKとスマイルがいつも連んでいるかが明かされるという、嬉しい内容です。
『もえる、こずえ』
これはいつものオカルト学院。そうとしか言えない御華詩。
こずえ、いいキャラだ...... 彼女あってのオカルト学院と言っても過言ではない。
『大地満ちる美しい風』
美風の過去が明かされる御華詩。アニメの方の彼女を見る目が変わること請け合いという素敵な内容ですねぇ。特にラストが秀逸。そうでなくっちゃね。
『ブンメーの扉』
アニメのマヤ側の時間軸での後日譚。あのラストとの間を埋めるというか、あのラストに向かう切っ掛けを描いた内容で、色々と思い出して良いですねぇ。文明はやっぱり文明という御華詩でもあるんですがね(;^^)
てなところで次は『 KAGEROU 』です。
ツイてない!2~悪魔幼女は男がキライ~
三門鉄狼・著、みけおう・イラスト、 MF 文庫 J 。
12月22日(水)読了。
『妹』の身に降りかかった危機をどうにか乗り切った真琴。
これでサキュバスともおさらばと思ったのも束の間、フェレスの妹のリリスが現れて、またまたフェレスの言うがままに働かされることとなる。
今度の目的は『リリスの男嫌いを直すこと』。
こうして、色んな場所で何故かサキュバスになってリリスのサポートをすることになるのだが......
ダブルミーニングなタイトルの御華詩、第二弾。
今回は悪魔姉妹がメインですな。でも、その姉妹の関係を通して真琴と奈月の関係も描かれたりしてて、ここからようやく本題、って感じですねぇ。
てなところで次は『世紀末オカルト学院』です。