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2005 のアーカイブ

彼女はミサイル3 間違いだらけの恋愛講座

 須藤項・著、濱元隆輔・イラスト、MF文庫J。
 12月31日(土)、大阪へ向かう新幹線車内にて読了。

 今年のラストとなったのはこの作品。結果は年間57冊ということになります。
 いやぁ、まことのへたれっぷりには河野貴明も真っ青という感じのお話。でも、そんなまだまだ何も解っていない心情をよく描けているとも言えます。月並みな表現で言えばドタバタコメディーな訳ですが、前巻で出た設定で世界観が可成り安定したのでこの調子で色んな話が出てきそうな感じですね。これからも続きは読んで行きたいと思います。

 さて、次の新年最初は順当に「魔法鍵師カルナの冒険3」となります。来年はもっと沢山読むぞ!

魔法鍵師カルナの冒険2~銀髪の少年鍵師

 月見草平・著、銀八・イラスト、MF文庫J。
 12月29日(木)東京ビッグサイト西館、 Leaf の列内で読了(笑

 前巻同様、王道のストーリーで安心して読めるのがよいですね。少なくともこの本のお陰で3時間半並ぶこととなった Leaf の列内で退屈することはありませんでした(;^^)
 新キャラが上手く働いて友達と気になる少年を配したことで今後の話が膨らみそうですね。また、前巻との矛盾を「忘れていた」で済ませることが出来るミラ師匠の設定はずるいです。

 と、そんな感じで次は「彼女はミサイル3」です。

彼女はミサイル2 そらからきたアリス

 須藤項・著、濱元隆輔・イラスト、MF文庫J。
 12月27日(火)、上京後ホテルへ向かう浅草線内で読了。

 何というか、これぞライトノベルですね。ほろ酔い気分でなぜかやたらとハッピー☆マテリアルが掛かるランダム再生を聴きながら読むに丁度良いです。
 宇宙規模のネットアイドルとか Web サーバがロボットだったりと言った楽しい趣向なのですが、確かにこれも本職の進展からだなぁ、と思ったりもします。
 新キャラも良いですし、最初からのキャラも立場が明確になってきて良い感じ。シリーズ物としての形をなしてますね。実際これ書いてる時点で既に3出てますしね(;^^)
 でもね、一つだけ。

 何で佐藤さん眼鏡外すの?????

 折角の眼鏡娘気質キャラなのに……

 と、結局眼鏡に意識を向けつつ、次は『魔法鍵師カルナの冒険2』です。

蟲と眼球と殺菌消毒

 日日日・著、三月まうす・イラスト、MF文庫J。
 12月26日(月)読了。

 読んだ感想は、えぐい話。でも、その状況下に於けるグリコの心理描写が良いですね。
 ただ、読んでて余りにも既視感を覚える手法に若干辟易としつつ。どうにも某シリーズというか某氏を思い出してしまいます。別にこれはパクリでも無く時代のトレンドなんでしょうが、折角全体として聖書をモチーフとした世界観とか林檎のあり方に関する考証とかについて非常に深みが出ているところに若干チープさを感じてしまいました。
 まぁ、こんな偉そうなことを言いつつも面白かったことに変わりないどころか、続きが楽しみで仕方なかったりします。

 とまぁ、そんなところで、54冊目もつつがなく終わり、次は気分を変えて気軽に読める『彼女はミサイル 2』です。多分、東京へ向かう新幹線で読むことになるでしょう。

くじびきアンバランス 3

 横手美智子とゆかいな仲間たち・著、八雲剣豪・イラスト、MF文庫J。
 12月23日(金)読了。

 遂に完結です。いやぁ、『げんしけんDVD-BOX』の特典DVDのアニメの内容に至るまでの道筋とかが解って非常に心地よいです。そうか、あのラストまでにそんな千尋と時乃のやり取りがとか。気持ちの良い大団円ですな。で、読み終わった余韻に浸るためにやっぱり『くじびきアンバランス』 (UNDER17) を聴いてます。もう9ヶ月以上前になりますが、2を読んだときに書いたとおり、これほどまでに作品のテーマをしっかり掴んだ曲って無いですね。恋も夢も憧れも止めないでいて♪

 さてさて、これで今年53冊。次は『蟲と眼球と殺菌消毒』。グリコですな。

とくまでやる

 清涼院流水・著、牛木義隆・イラスト、徳間デュアル文庫。
 12月23日(金)未明読了。

 目標達成の記念すべき今年52冊目は久々の流水大説でした。いやぁ、やっぱこの方の文SHOWは素敵です。二頁で一日って形態で最後まで貫徹される構成とか、文章表現に対するこだわりがすごいですねぇ。名門女子校を舞台とした連続自殺事件を軸にミステリ風味ですがそんなのよりもエンターテイメント作品として、非常に楽しめました。ミステリとしてみたら楽しさが半減するように思えないでもないですし。
 しかし、主人公のネーミングもタイトルも言葉遊美が効いてて心地よい。主人公の名前は吹きましたが(;^^)

 と、心地よい読後感に浸りながら、ここ数日の散財記にある通り色々仕入れているので正に『どちらにしようかな天の神様の言う通り』な状況な訳で『くじびきアンバランス3』に行きます。今年最初と最後とか狙いましたがやっぱり続きが気になってたので我慢できません(;^^) そんな訳でこれからしばらくはまたMF文庫Jな日々です。

戦う司書と恋する爆弾

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 12月18日(日)、読了。
 第4回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。

 いやぁ、看板は伊達ではないというか納得というか、非常に素敵なお華詩でした。
 タイトルがそのまんまながら、それが端的に世界観を表現していて効果的ですね。それなりに複雑な世界観を登場人物の口をかりて若干強引な感は否めないモノの上手く読者に伝えているので自然と馴染むことが出来ました。

 殺伐とした陰惨なで残酷な陰謀と、美しい収束を迎える人間爆弾の純粋な恋物語。

 <<人間の記憶が『本』として追体験できる>>という世界観を利用した構成が絶妙で、感動的でした。こういう恋愛譚は新鮮ですねぇ。

 さて、これで51冊。あと1冊で週刊ペースでの読了達成ですが、年末聖戦への往復の新幹線と列の中での時間を考えればもう少し行けそうです。そんな訳で次は私に大きな影響を与えた作家である清涼院流水氏の「とくまでやる」。因みに『お華詩』というのはこの人の作中で出てくる表現です(;^^)

新本格魔法少女りすか2

 西尾維新・著、西村キヌ・イラスト、講談社ノベルス。
 12月15日(木)、読了。
 
 えと、えらく早いのは一応読了はしてますが、今回読んだのは第六話「出征!」だけというオチ。まぁ、「敵の敵は天敵!」は2004年7月20日に、「魔法少女は目で殺す!」は2004年12月8日にそれぞれ本誌で読了してるので時間を省略してしまいました(;^^) だから、これは目標達成への数にはいれません。

 そして、内容ですが創貴の家族観が面白いですね。まぁ可成りぐちゃぐちゃな家庭ですが(;^^) 親父との駆け引きとかは面白かったですね。ある意味伏線の強調という意味合いの強い話ですな。そんな訳で具体的な事件がある訳でもないですが、改めて西尾氏のネーミングは凄いなぁとか思いました。

 さて、では次は「戦う司書と恋する爆弾」です。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない~A Lollypop or a Bullet

 桜庭一樹・著、むー・イラスト、富士見ミステリー文庫。
 12月14日(水)、読了。

 なんだか、今のご時世考えさせられる内容というか、生々しいですな。可愛らしいイラストですが内容はドロドロです。『実弾』と『砂糖菓子の弾丸』というテーマの提示とか上手いですねぇ。個性的なようでどこにでもありそうな、そしてこの内容を『どこにでもありそうな』と思えることが哀しい、そんなお話ですね。結局、日常なのですね。

 とまぁ、ネタバレしないように抽象化すると大体このような内容でした。大筋は外してない筈です。

 さて、これで50冊達成。残り二冊を目標通り週一冊ペースで読めば余裕ですね。勿論、それ以上を読むことにも吝かではないので、どんどん読んでいくですよ。

イリヤの空 UFOの夏 その2

 秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
 12月12日(月)、読了。
 
 内容云々以前に、フォークダンスに関して水前寺と全く同じことを更に信念を込めて語っていた高校時代の地理の先生を思い出しました(;^^)
 その1のときにも書きましたがやはりこの独特の雰囲気がよいですね。世界情勢的には緊張状態の割にそれでも日常は日常というか、アンバランスな感覚。水前寺 VS 夕子とかも楽しいですし。あと、何かと「北が北が」という緊張した日本の情勢が妙にリアルに感じます(;^^)

 そんな訳で、これで数え間違いで無ければ今年49冊目。もう少し頑張って平均週一冊を達成したいモノです。で、次は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」です。その後は完全に読むの忘れていた「新本格魔法少女りすか2」、スーパーダッシュ新人賞大賞受賞作「戦う司書と恋する爆弾」まで読めば達成となります。

夜中に井戸がやってくる

 舞城王太郎・著/イラスト、ファウスト VOL.4 収録。
 12月10日(土)、読了。

 うむ、舞城ですなぁ...... 何というか妙なテイストです。
 井戸が女の人の姿になって夜な夜なやってくるって怪談を軸に進むわけですが(;^^)
 面白いですし、やはりミステリの要素は組み込まれているのですが妙な読後感のお話でした。

 ふぅ、これで VOL.4 はあと300ページほど。でも、残りのVOL.5とVOL.6足すと2,000ページぐらい残ってますなぁ...... 先は長い。

ポケットに君とアメリカをつめて

 浦賀和宏・著、高河ゆん・イラスト、ファウスト VOL.4 収録。
 12月6日(火)、読了。

 これまた、ミステリとしては異色な作品ですね。確かにミステリですが。そういう意味で『ミステリーのフロントライン』に相応しい作品とも言えます。正直、途中までは世界観が掴みきれずに話が何処へ向かっているのかよく解らなかったんですが、なるほど、それさえも一つの仕掛けだったのか、と思わせるラストは素敵でした。うん、確かにミステリです。

 とまぁ、そんなところで、次はファウストの続きが先か「イリヤの空、UFOの夏 その2」が先かといったところです。

廃線上のアリア

 北山猛邦・著、副島成記・イラスト、ファウスト VOL.4 収録。
 12月6日(火)、読了。

 読むのが遅れまくっている『ファウスト』バックナンバーから『ミステリーのフロントライン』と銘打った作品群の一つ。
 ミステリとしてはオーソドックスな創りですが、そこに高校生としての心情とかが絡んで中々面白い色を見せていたと思います。伏線とかが堅実に積み上がってるのが見て取れるのは心地よいです。そして、最終的なトリックは途中で気付きましたが、まさか本当にそうだとは思いませんでした(;^^) そんな作品。

 で、次も、ファウスト VOL.4 からです。
 

青葉くんとウチュウ☆ジン

 松野秋鳴・著、超肉・イラスト、MF文庫J。
 12月2日(金)読了。
 第一回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。

 そんな訳で、第一回の頂点ですね。これは選考委員の冲方氏がオーソドックスな創作を大きく評価していた作品だったので、その辺りを意識して読んでましたが、確かに綺麗に収束していきました。前振りがキチンと生きて最後まで回収しきるのは確かに当たり前でラノベの世界では若干軽視されている部分かも知れないですね。
 ただ、それだけでなく、主人公の青葉くんを囲む登場人物達の配置も上手くいっていたと思います。某所で、若干以上にご都合主義が気になる部分もありましたが(;^^)
 これもシリーズ化されたなら続きを読みたいと思いました。

 さて、これで調査も兼ねた受賞作読破も完了。これを活かして今度は自分が書く番ですが、勿論読むのは止めません。
 そんな訳で、次は「ファウスト VOL.5」です。VOL.6 出たのにまだ読み切ってなかったんです、実は(;^^) ちょっと雰囲気の違う世界を久々体験、です。

魔法鍵師カルナの冒険

 月見草平・著、銀八・イラスト、MF文庫J。
 11月28日(月)未明読了。
 第一回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作。

 まず「鍵師」という設定が光っているというかそれで持って行っているお話でした。若干、話の大きさと深刻さが有耶無耶になってる感がありましたが、ストーリー的には王道というか、先の読める展開ながら大筋は綺麗にまとまっていたように思います。主人公のカルナはなかなかよいキャラですし。
 既に2巻が出ているので続きもまた読んでみようと思いました。

 さて、次は「青葉くんとウチュウ・ジン」。これで現状出版されている第1回 MF 文庫 J 新人賞の受賞作は網羅の筈です。

灼眼のシャナ XI

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 11月25日(金)読了。

 外伝が続きましたが今回は本編。いやぁ、やっぱり心理描写が素敵ですねぇ。これだけの巻数を掛けて描かれてきたシャナの想いが遂に次のステップに進んでいくのが心地よい。零時迷子の謎は深まるばかりだったりマージョリーさんの立ち位置が微妙になってきたり、全体的な話が動き始めています。
 他にも、今回は最初から最後まで淡々とした挿入があって、それが何を意味するかは途中で予想は付くのですが、最後の最後で綺麗に収束する様に感動しました。技だなぁ……

 というところで、次はまたまたMF文庫Jの新人賞受賞作から「魔法鍵師カルナの冒険」。久々のファンタジーモノです。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 7

 鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
 11月22日(火)読了。

 うむ、今回は Fate/hollow ataraxia プレイして間もないからか、やたらと衛宮士郎と上条当麻が被りました。まぁ、全体的にその辺の影響が色濃いシリーズとは思うのですが。って別にこの作品をネガティブに捉えてるのではなく、それどころか今追いかけてる中でも大好きなシリーズの一つです。

 今回はイギリス清教だけでなくローマ正教やら天草式やらも絡んでの組織戦。『法の書』とその解読法を見つけたシスターを軸とするお話。二転三転する思惑やら、相変わらず生々しい心理描写が素敵です。ただ、結構力業で話を持って行ってる気もしたりしますが、その辺の力業を成立させるのがこの作者の持ち味とも思えます。色々釈然としないながらも何だかんだで話に引き込まれてますからねぇ(;^^)

 また、主要な登場人物それぞれに強烈な癖のある話し方をさせるって手法も意識的に見ると中々興味深いですね。まぁ、5巻に登場するミコトの口調が移った時期があったのを ktr は、ktr は思い出してみる。
 てな訳で、今回も新キャラはどれも強烈な話し方でした(;^^) 中でもアニェーゼの口調が飛び抜けてますね、「居そうで居ない」ってところで。大司教様のローラも癖が強いですが、でもまぁ、これは既存パターンですし。

 あと、ここまでではっきりしてますが、作者も公言する通り魔術サイドのお話では美琴の出番が無いという潔さも素敵です。良いキャラで巻数進むほどにラブコメフラグが一方的に立って楽しくもあるのですが、次こそは活躍して欲しいモノです。

 さて、では次はTVアニメ絶賛放映中の「灼眼のシャナ」です。

かのこん

 西野かつみ・著、弧印・イラスト、MF文庫J。
 11月17日(木)未明読了。
 第一回MF文庫Jライトノベル佳作受賞作。

 あらすじとかの情報を見ずにいきなり読み始めて思ったのが、タイトルがいいですね。一体全体どういう話か想像を膨らませていたところで、美少女の姿をした妖弧とは。そこが先ずは印象的でした。
 話の筋としては正直なところそんなに真新しいモノはなかったり、登場人物の心情が微妙に納得いかない部分があったりとかはありましたが、全体としては楽しめる作品でした。何より、朝比奈あかねという中々に素敵な眼鏡娘委員長を装備しているのもポイントでした。

 そんな訳で、受賞作は凡そ読み終わったので次は「とある魔術の禁書目録」の新刊です。今回は分厚いので大変そうですが出来るだけ早く読んでその次に控えるシャナの続きに移りたいと思います。

ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯事遣い

 西尾維新・著、講談社ノベルス。
 11月13日(日)昼前読了。
 戯言シリーズ、完結。

 私の Web ページの現在全力開店休業中の掲示板の名称は「戯言掲示板」。開設は 1999 年。戯言シリーズが産まれるよりも前から、私は「戯言」という言葉に縁があったようです。(「たわごと」と読まれないように注意書きまであります)

 だからこそ、発売から程無い、 2002 年 3 月 2 日(土)(※日本橋散財記参照)というまだまだ世に知られず、「戯言シリーズ」などという呼称さえ産まれる以前から、何か心惹かれるものを感じて、「ジュンク堂書店 難波店」で手に取ったのでしょう。買った動機は「語りのページ」の玖渚友の欄を見ていただければ分かるように「なんとなく」だったのですが、そんなことは『どちらでも同じこと』なのでしょう。今、ここに産まれ出でた結果を換えることは出来ないのですから。

 だから、原点に帰る意味で、まだ私がK太郎と名乗っていた頃の思い出、同じサブタイトルを持つシリーズ第1弾に対しての読書日記を発掘して引用します。

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 クビキリサイクル~青色サヴァンと戯事遣い
 西尾維新(講談社ノベルス)

 清涼院流水氏が煽りを書いていたこと、印象的な表紙に釣られて何気なく買った一冊。しかし、これが大当たりです。「コズミック」以来の衝撃的な作品でした。
 この御華詩には沢山の「天才」が出てきます。そして、殺されていきます。
 殺人事件の解決云々が軸にはなりますが、その中で、天才になり損ねた語り部であり戯事遣いを自負する「ぼく」の視点で描かれる「天才」とはなんなのか? という部分が非常に興味深い作品です。
 因みに、この作品の主人公の一人、「青色サヴァン」こと天才技術屋の玖渚友が印象的でした。今まで色んな一人称を見てきましたが「僕様ちゃん」は初めてです、はい。

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 こんな感じで、やはり心に強く残ていたのです。当時怠けていたので読了日が分かりませんが、玖渚の追加日から換算して恐らく 2002 年 4 月 7 日前後と思われます。

  2002 年 4 月 7 日読了として第 9 作読了の今日まで 3 年と 7 ヶ月 と 6 日 = 1316 日。これだけの月日、自分の中で大きな位置を占めてきて、これからも占めていくだろう作品です。

 最初は、特徴的な登場人物。その一筋縄でいかないキャラクターの魅力に惹かれる。
 それでいて最後の最後にご都合主義を否定する解決。特に『クビシメロマンチスト』のラストは秀逸でしょう。「助かる奴は助かるし、助からない奴は助からない」「なるようにしかならない」そんな生々しさ。幾ら非現実的な登場人物であってもその部分だけはどこまでも現実的だったりして、そこから得られるカタルシスが人の心を掴んだという見方も出来るように思えます。戯言ですが。

 また、冒頭で私の Web ページの掲示板タイトルを挙げましたが、その意図は「この Web ページの内容なんて戯言に過ぎない」ということ。在る意味、私はいーちゃんの資質を持っているのでしょう。ですが、明言しないまでもそれは誰もが持っているモノだと思うのです。全てを戯言として安心したい。そんな気持ちが全くないと言う方が不思議にさえ思えます。そんな部分も多くの人にこの作品が受け入れられた要因に思います。
 
 そして、『ヒトクイマジカル』以降、つまり西東天の登場当たりから始まった『物語』の概念。そこから次のステージであった訳です。その直後の『ネコソギラジカル』で収束する『物語』の物語。こう書くとメタ物語になってしまいます。確かにそれらしい雰囲気はありますが、語られる『物語』はあくまで登場人物達の現実解釈。世界を物語として捉える見方。非常に興味深いモノがありました。登場人物が自覚的に登場人物として自身を捉え、役割を意識し、道に惑う。それはまた、作者の苦悩の表れでもある。だから、どっちと解釈してもいい。どちらでもいい。それが正解でも間違いでも同じこと。それが真理に近しいと思えます。

 最終巻ということでシリーズについての総評となりましたが、この巻に絞っての感想としては「まぁ、そんなもんなんだ」ということになります。これはネガティブな意味ではなく、行き着いた結論として自分の中で気持ちよく響く類のものです。「すっきりしないからすっきりした」とかでもいいのです。なんというか物語が透徹されたことが気持ちよかった。だからそんなもんだと感じることが出来たのが最良のラストだったと私は思う訳です。

 蛇足。今回初登場のキャラも「眼鏡」装着。しかも文学少女的容姿で黒縁眼鏡。いや、これはやられましたよ。眼鏡方面からも侮れない作品であったことを最後に付け加えて、この『物語』への感想を締めたいと思います。

ゴーレム×ガールズ

 大凹友数・著、KEI・イラスト、MF文庫J。
 11月8日(火)読了。
 第一回MF文庫Jライトノベル佳作受賞作。

 正直、読み始めたところでこんなによいとは予想もしなかったです。派手さは無いですが、すごく好きです、この作品。うまく説明出来ないのですが心の琴線に触れまくって一気に読んでしまいました。

 大筋としては、ナナフシのように存在を隠して生きる気弱な少年が、懸想の相手に言い出せない鬱屈した気持ちから生まれた願望を元にゴーレムを生み出しす力を得て云々、というちょっとしたオカルトテイストの入った純愛物語…… でまぁ間違っていないと思います。まぁ、やたら主人公はネガティブで妄想癖があったりとか一歩間違うと美少女ゲームのシナリオっぽくというかこういうのはありそうですが、そんな在る意味生々しい欲望の描写とかで登場人物の心情がよく伝わってきて好感が持てました。性とオカルトは切っても切れないモノですしね。
 また、石膏のゴーレムの話はそれだけ取り出しても素敵な小品として成立します。というかそこを読んですっかりこの作品に引き込まれていました。

 と、なんかべた褒めに近いですが、今は本当に素敵な作品を読めて嬉しいのでこんな感じで。

 さて、予定なら次は「かのこん」なのですが、本日「ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い
」が発売となりましたのでそちを先に読みます。祝・戯言シリーズ完結なのです。

クリスマス上等。

 三浦勇雄・著、屡那・イラスト、MF文庫J。
 11月6日(日)未明読了。
 第一回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作。

 一言でまとめると『異世界のテレビ番組の企画に巻き込まれ一人の薄幸少女を救うことになった少年の戦いの物語』。この構図を上手く利用しています。誰も、特別強い訳じゃない。怖ければ逃げたくもなるし、震えて動けなくなることもある。でも、ちょっとした言葉が嬉しくて力になったり、逆に怒りになって力になったり。そんな何気ない部分を丁寧に描写しているなぁ、というのが感想です。だからこそ、前半は何かぱっとしないけれども読み進むと感情移入できる、そんな主人公でした。あと、元凶とも言えるレポーターの槍ヶ岳は中々素敵眼鏡さんで、それもポイント高いです…… って結局それかい(;^^)

 というわけで、あと数冊受賞作を続けるわけで次は『ゴーレム×ガールズ』です。

アストロ!乙女塾!

 本田透・著、うろたん・カット、集英社スーパーダッシュ文庫。
 11月3日(火)読了。

 あはははははははは……
 いや、ここまでやれば見事ですね。正直力業で支離滅裂ですが「そういう作品」と割り切れば心地よいエンターテイメント作品です。
 要約すると『いじめられっ子の少年がそのなよなよした外見を活かして女装して名門女子校へ潜り込んで「超ツンデレ系お嬢様の生徒会長のぱふぱふ」を目指す物語』。まぁ、その通りの作品ですが、その野望を焚きつけて自身の腐女子向け同人誌を全校生徒に売りさばいて金儲けを企む、少年の幼馴染みの眼鏡娘の猪熊ホノカも中々楽しいです。
 ただ、若干眼鏡の扱いが…… まぁ、それもそれで良いでしょう。

 さて、ここからは最近続けて刊行されている MF 文庫 J の第一回新人賞の受賞作を片っ端から読んでいきます。先ずは「クリスマス上等。」から。

マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust ~排気~

 冲方丁・著、寺田克也・カット、ハヤカワ文庫。
 11月1日(火)未明読了。

 いやぁ、圧巻でした、カジノでのブラックジャックバトル。後半には壮絶な物理的なバトルも在るには在った訳ですがそちらはエピローグ的に感じてしまいました。
 このカジノのシーンは作者が地獄を見ながら書いたというだけあってすさまじい程の駆け引きの押収が精密なカードの動きの描写で描かれていて読んでて頭がクラクラしましたが、最後の最後で綺麗に収まって気持ちよかったです。
 そんな、カジノシーンがやはり見所だったわけですが、終盤ではバロットや他の被害者ととシェルの類似点の提示、そしてボイルドが抱くウフコックへの拘りなど、これまでの内容が綺麗に収束していくのも見事でした。ただ、ちょっとカジノが長すぎてそこらの収束が急ぎ足過ぎた気がしないでもないですが(;^^)
 と、普段は余り読まないハードなタイプの話だったんでよい刺激になりました。

 さて、次は倉田英之をして「本田さんやりすぎ……」と言われる『アストロ!乙女塾!』(著・本田透)です。ええ、もう一気に方向転換というかなんというか(;^^)

彼女はミサイル

 須藤項・著、濱元隆輔・イラスト、MF文庫J。
 10月24日(月)読了。

 第一回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作。そんな訳で傾向と対策的な意味合いも込めて読んでみました。
 先ず何より、著者の本業が「 Web プログラマ」って期せずして細かいところまで被ってました。だから、ネタ被りも注意とか思ったらまったくそんなことはない内容でした。
 話としては「強引な幼馴染みの女の子に振り回される気弱なぼく」というありがちな骨格ながら、その女の子がネットアイドルでチャンピオン目指したり何故かメカ戦があったりと中々素敵な展開に行きました。その時点で被りようが無いので安心しました。CGIやらPHPやらJavaScriptやら耳慣れた用語が出てきたりしますが、飽くまでライトに扱ってるのが読みやすいですね。
 正直、先が読めたりしたのですが、文章の持ってる雰囲気とか、変なノリとかが良かったですね。中心的な『サーバが動く』って発想がそのノリを持って行ってるって感じです。そんな「ライトノベル」という呼称がしっくり来る作品でした。

 で、次はハードに「マルドゥック・スクランブル」の最終巻です。

スラムオンライン

 桜坂洋・著、toi8・カット、ハヤカワ文庫。
 10月22日(土)練習に向かう阪神電車内にて読了。

 余り同じ作者は続けないようにしようと思っていたのですが、すっかりファンになってしまったので続けてしまいました。
 この作品の主題はヴァーチャルな世界と現実世界との対比でしょうか。ヴァーチャルな世界と現実世界のレイヤードが一つの軸となっています。MMOなネットワーク格闘ゲームの世界で最強を目指し、現実世界ではクラスメート(金の取れるスマイルの眼鏡娘)と共に歌舞伎町の青い猫を探す主人公。その二つの世界の狭間を行き来して、彼が存在する意味を見出すまでのお話、と言えば大筋は外さない、そんなお話です。
 ネタバレは控えるとしてこの作品で印象的だったのは先ずは格闘ゲームの描写の巧みさ。理路整然と技の組み立てが描写されていて作者自身可成り好きなんだろうなぁ、と感じました。私は3D格闘はまるでダメで一番得意な格闘ゲームは「イー・アル・カンフー」か「飛龍の拳」と応える人間なのでその辺は推して知って下さい。でも、用語は解るのでついていけないことはなかったです。
 そして何より、ヒロインのパートタイム眼鏡娘(注:眼鏡を常用するのではなく、必要な時だけ装着する眼鏡娘のこと)である薙原布美子が素敵です。眼鏡娘の描写として非常に素晴らしい。流石、眼鏡好きを自負するだけはあります。これは本当に参考になりました。

 とまぁ、結局眼鏡ネタに走ったところで、次は第一回MF文庫Jライトノベル新人賞の審査員特別賞受賞作品「彼女はミサイル」です。因みに、期せずしてまた同業者のライトノベル作家です。

10月は SPAM で満ちている

 桜坂洋・著、石清水さやか・カット、小説新潮 2005 年 10 月号収録。
 10月16日(日)、神戸へ向かうJR新快速の車内で読了。

 『よくわかる現代魔法』の登場人物である坂崎嘉穂が登場する短編。性格とかは同じですが、そのまま未来の嘉穂という訳でもなさそうな雰囲気でした。
 ミステリというかミステリ風味のお話でスパムとスパムフィルタが物語の中核を為す、やはりシステム屋らしい発想の物語でこれまた参考になりました。森博嗣なんかも扱ってますがミステリの手法とシステムの手法ってどちらも明晰な論理の上に成り立っているので相性は良いのですよね。非常に綺麗なお華詩でした。
 そして、読み終わってみると、かつて一口で挫折した苦い経験のあるSPAMをまた無性に食べてみたくなりました。高脂血症の人間が絶対に食べてはいけない食品だとは思いますが(;^^)

マルドゥック・スクランブル The Second Combustion ~燃焼~

 冲方丁・著、寺田克也・カット、ハヤカワ文庫。
 10月16日(日)読了。

 少し間に挟んようやく2巻目。今回は攻めに転じる部分ということで、1巻に比べて各キャラの動きが出てきて面白くなってきました。『楽園』のあり方やらボイルドの鬱屈した過去とか物語の根底部分も見えてきて、より世界に引き込まれました。
 そして最大のバトルであるカジノシーンが楽しいですね。色々な勝負を通したバロットの成長とか、それを見守るドクターとウフコックの絶妙な立ち位置とか。単純にポーカーとか単体ならそれなりに例もあるのでしょうが、ポーカー、ルーレット、ブラックジャックと様々な種目を選びつつ、カジノの裏の仕組みなども絡めた高度な頭脳戦が楽しめました。作者が拘った部分というのがよく伝わって、カジノの場面になってから読むペースが全然違いました。

 そして、最後の大勝負前でこの巻は幕を閉じて続きが気にはなりますが、少し間に挟んで続きに移りたいと思います。

 そんな訳で、次は同じくハヤカワ文庫より桜坂洋『スラムオンライン』です。

よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月11日、20:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【TMTOWTDI(There's More Than One Way To Do It.)】
 プログラミング言語「Perl」のスローガンで字面の意味では同じことを実現するための方法は幾通りもあるということ。実際、プログラミングに於いて同じインプットに対して同じアウトプットを得る方法は幾つも存在する。だが、この言葉の奧には、その複雑さこそが物事を単純に記述する最適解を提供するという思想が秘められている。「たったひとつの冴えたやりかた」は、「たったひとつではない冴えたやりかた」から選び抜かれた最適解なのである。
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 「TMTOWTDI」に気付かず、 James Tiptree Jr. の作品タイトルで今回は IT 用語じゃないのかと騙されました。でも、これを「たったひとつじゃない冴えたやりかた」と訳すのは素敵ですねぇ。
 で、内容は IT 用語の意味も、『たったひとつの冴えたやりかた』の内容も踏まえていて唸らされました。実は結構好きなんですよね、元ネタの『たったひとつの冴えたやりかた』。大分昔に読んだので細部は忘れてしまいましたが、このタイトルの台詞の出てくる場面が印象的でした。因みにこのタイトルはよく使われています。記憶に新しいというか一番手近にあるので西川魯介氏の『SF/フェチ・スナッチャー』の『たったひとつの冴えた張形』。他にもエヴァの最終話のサブタイトル候補だったとかいう話も聞きますし。

 閑話休題。

 そんな訳で、ダブルミーニングにやられつつ、前巻の最後でえらいことになった美鎖やらえらいことになる弓子やら、ここで毒手のごとき活躍を見せる聡史郎やら、やっぱり金だらいは最強なこよみ、再登場する彼、そして実は最も重要とも言える働きをした嘉穂と、「魔女のライブラリ編」完結ということで非常に見せ場が沢山のl楽しいお話になっていました。落ちも素敵。

 さて、これで現在発売している当シリーズは読み終わったので次は...... マルドゥック・スクランブルの続きに入ります。

よくわかる現代魔法 jini 使い

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、23:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【jini】
 Sun Microsystems によって提唱されたパソコンを始め、各種周辺器機、家電製品などの間をネットワークで繋いで各種サービスを実行する技術仕様。Java を基盤技術としている。 jini に対応した機器はお互いに自身の存在を通知し合い、自発的にネットワークを構築する。この仕組みにより、面倒な手続きを踏まず、 jini に対応した機器であれば煩わしい設定抜きにネットワークに接続するだけでネットワーク上の他の jini 対応機器を利用することが可能となる。
 現在では残念ながら Microsoft が提唱する UPnP が大勢を占め、ktr は久しぶりにこの作品タイトルで見て懐かしく思った。 
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 在る意味、そのまんまの意味で「jini」を使用しているのが今作。jini を支配し、電子機器を意のままに操る能力を秘めた指輪を持つ少女。彼女がその力を駆使して引き籠もるハイテクビルで、魔法は駆け出し、プログラムは熟練、序でに中国武術の使い手の野望と、それを阻止すべく動く現代魔法の第一人者と古典魔法の継承者の闘いに巻き込まれる、そんなお話。
 まぁ、やっぱりここで「jini」を持ってくるセンスが素敵です。なんか魔法っぽい響きですし。そして何より今回は嘉穂大活躍。彼女が眼鏡を掛けたなら、それはもう破壊力満点だがそこを敢えて掛けさせないで目元に泣きぼくろ二連星という寸止め加減に作者の漢を感じます。
 かなり話が脱線していますが、今回の主役は嘉穂ですね。彼女の台詞のセンスが大好きです。年齢を疑うようなネタが大半ですが、特に「エ●ー」には爆笑でした。いや、それを切っ掛けに使う女子中学生ってどんなんだ(;^^)

 とまぁ、そんな訳で、あと一冊。

よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、19:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【ゴーストスクリプト(GhostScript)】
 プリンタ制御言語である「PostScript」の記述内容を解釈して実際の印刷イメージとして見たり、プリンタに送って印刷をする為のソフトウェア。
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 残存思念を解釈してこの世に形を得るのが魔法使いのゴーストスクリプト。
 それはさておき今まで読んだどの小説にも勝る笑劇的な書き出しのこの作品。残存思念を利用して仮想的に再構築した過去の世界への森下こよみの一人旅。そこはかつて美鎖と弓子が協力して復活した過去の魔法使いと闘った時間。気が付けば、こよみがその闘いに巻き込まれて...... そんなお話。いやはや、笑劇の書き出しの内容を反復して上手いこと惨めさを表現してるなぁ、と思いました。また、結局明確に語られていない仮想だったのか現実だったのか? っていうバランス感覚も好みでした。

 そんな訳で、次は穿いてる時間に更に続く。

よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、14:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【ガーベージコレクター(Garbage Collector)】
 日本語で言うなら「ゴミ収集者」。 端的に言えば「プログラムが使用しなくなったメモリを自動的に回収する仕組み」。 ガーベージコレクターが実装された言語では、プログラム中で確保されたメモリ領域を、コード上で明示的に解放せずとも、自動的に使わなくなったメモリ領域(=ガーベージ)を解放してくれる。そのため、メモリの解放忘れでメモリ上にゴミが溜まることによって引き起こされるメモリリークを起こしにくい。但し、実行環境がデータベースなどの外部リソースを参照している場合は明示的な解放が必要となる場合が在るため、注意が必要。 
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 現代の魔法使いは自らの肉体の代わりに CPU を使って魔法を行使する。その逆説として、コンピューターのメモリはつまりは人の脳なのである。よって、ガーベージコレクターが集めるのは? というそんなお話。この当たりの持って行き方が巧みですね。非常に参考になります。
 そして、その一方、今回の主役とも言える美鎖さんに惹かれる少年、皆崎達彦のロマンス(?)っぽい要素もあります。でも相手が相手なので一筋縄ではいきません。その辺も中々よいです。こういう雰囲気好きですねぇ。

 で、一気読みなのでまだまだ「よくわかる現代魔法」なのです。

撲殺天使ドクロちゃん 6

 おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
 10月10日(月)未明読了。

 いやぁ、何だかもう頭使わなくていいのがよいです。でも、これだけ気楽に読める文章も技だなぁ、と細々したところを見ながら感じた次第。まぁ、一番感じたのは「そうか、マヨネーズのキャップって赤かったなぁ……」です。我が家では遺伝的な高脂血症の為に、マヨネーズのキャップは緑かピンクなのですよ。そんなことをしみじみ感じました(;^^)

 で、次は思い立って一気に読了! 『よくわかる現代魔法』シリーズ二冊目以降全部です。

灼眼のシャナ Ⅹ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 10月8日(土) 大阪でのアニメ放映開始日の昼下がりに読了。

 今回はⅤのシャナの過去話で仄めかされていた先代の『炎髪灼眼の討ち手』であるマティルダ・サントメールのお華詩でした。
 なんというか、熱いです。色々な意味で。徒(ともがら)、紅世(ぐぜ)の王、フレイムヘイズ、その在りようにスポットが当たり、描き出される彼、彼女らの間の絆、思い、想い。誰も彼もが純粋で魅力的で、その行動に説得力があって、それぞれがそれぞれの信念を貫きそれぞれの同士を守るための闘いであり、なんか切ないモノがありますねぇ。そんな熱い闘いの後に残された想いの結晶として、シャナの存在がより大きく感じられました。

 さて、次は気分を変えてこの本と同時に購入していた『撲殺天使ドクロちゃん6』です。

蟲と眼球とテディベア

 日日日・著、三月まうす・イラスト、MF文庫J。
 9月27日(火)読了。

 読んだ感想は、ええ話。いろんな意味で。タイトルは気持ち悪いけど気持ちの良い作品でした。
 まぁ、メインになるキャラの名前が眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)、愛称「グリコ」って時点でインパクトあるんですが、色々と仕掛けがあって思わず引き込まれて珍しく1日で読了してしまいました。読むと解るタイトルの意味とか素敵ですし、根底にある「人間に取っての幸せとは何か?」という青臭いテーマをよくもまぁ、こんな設定で描ききったモノだと思います。流石に1年間で5つの新人賞受賞というトンデモ経歴の持ち主だけのことはあります。また、追々他の作品も読んでみたいと思わされました。

 さて、次は待ちきれなくなったのでシャナの続きです。もう少し間に挟みたかったんですがアニメも始まりますし読み始めようと思います。

マルドゥック・スクランブル The First Compression~圧縮~

 冲方丁・著、寺田克也・カット、ハヤカワ文庫。
 9月26日(月)未明読了。

 これは、「冲方式ストーリー創作塾」で題材になっていたことを切っ掛けに読みました。よく考えるとハヤカワ文庫で初めて邦人モノ読みました。
 これは内容云々よりも、上記の「冲方式ストーリー創作塾」で語られた「冲方丁が取った創作のプロセスが如何なる形を取っているのか?」という今までとはちょっと違った読み方になっています。何せ、プロット読んじゃってるんで読む前から物語の中核知ってるので、先を楽しむというよりは、こういう楽しみ方になってしまいます。
 で、読んでみて、やはり興味深い作品でした。3分冊の作品の最初だけなのでまだまだキャラクター登場編のように感じて大きな動きは出て来ていませんが、これから大きく動き出す予感は感じられています。あとは続きを読んでのお楽しみでしょう。また、こういうタイプの話は久しぶりに読んだのでちょっと新鮮味を感じたりもします。

 さて、次は何を読もうかと考えて、選んだのはMF文庫J「蟲と眼球とテディベア」。新人賞5つ同時受賞の日日日(あきら)氏の作品。インパクトありそうなので楽しみです。

涼宮ハルヒの陰謀

 谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
 9月10日(土)未明読了。

 ここ二冊が中短編集だったんですが、久しぶりの長編…… どころか今までで最長の御華詩です。消失から1年以上経ってるので大分前回の内容が曖昧になってましたが、読んでる内に色々思い出しつつ、若干二番煎じっぽいのが気になりました。まぁ、ジョーカーとしての長門が使えなくなるところまではよいのですが、別のジョーカー出したらなぁ。タイムトリップネタは結局予定調和になるので、どこかで裏切って欲しかったなぁ、というのが正直なところ。段々ハルヒの影が薄くなってるのにそれにつれてキョンの方は意識して、とラブコメチック要素もあるんですが、どうも白々しいというか。八方美人のキョンが正にギャルゲの主人公状態になりつつあるのが最大の原因でしょうか。色んなフラグ立ってますし。
 あと、一応この話の大筋を構成する叙述トリック的なものはプロローグで見破れてしまったので、途中からはハルヒの行動が読めてしまって興ざめしたのは残念。もう少し騙して欲しかったなぁ、と。まぁ「ハルヒが読める行動を始めた」と解釈すればそれもシリーズ通しての「ハルヒの変化」って一つのテーマなのかなぁ、と思えなくもないのですがね。
 とまぁ、苦言のようになってますが、面白かったのは面白かったのです。実際色々な新要素が顔見せしたので、今後に期待。眼鏡娘枠に長門復活、もしくは新キャラ投入も。

 てな訳で、次はようやく見つけたハヤカワ文庫JA「マルドゥック・スクランブル」です。

ブギーポップは笑わない

 上遠野浩平・著、緒方剛志・イラスト、電撃文庫。
 9月3日(土)、読了。

 いや『まだ読んでなかったの?』ってレベルですね。ちゃんと読んでみた結果、月並みですがやはり面白い作品ですね。内容的にも技術的にも。ライトノベルとしては新鮮でミステリ好きにはお馴染みの時系列の折り重なった文体は上手くリンクが組まれていて読みやすいですし、随所に盛り込まれた懐メロ、洋楽、クラシックといったガジェットも効果的でした。後味は決して悪くはないけれど何かスッキリしないラストシーンもあの曲で締める演出が素敵でした。その上、萌え要素もふんだんに盛り込まれているのも侮れません。新刻とか、末間はかなり良いキャラです。個人的趣味ですが。その後の電撃小説大賞の方向性を変えてしまったと言われるだけあって、非常に良くできた御華詩だったと思います。

 そんな訳で、是非続きも読みたいのですが今は色んな人のを読むという意味で一旦置いて「涼宮ハルヒの陰謀」を読みます。あと、非常に興味深い内容の小説の書き方の本を物されている冲方丁氏の「マルドゥック・スクランブル」も読みたいのですが巡り合わせが悪くて上手いこと一巻ばかり売ってなかったり。これも早ければ次には読みたいと思います。

イリヤの空 UFOの夏 その1

 秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
 8月27日(土)、読了。
 
 これはまた、不思議な雰囲気のある作品ですね。
 基本は『ボーイ・ミーツ・ガール』で正直そんなに真新しい要素が含まれている訳でもないにも関わらず、新鮮に感じる物語。それは何と言っても折り返しで『ちょっと "変" な現代』と表現される世界観がよいアクセントとなっているのでしょう。前述の通り、記号としての登場人物達はそんなに真新しい感じはしないのに、この世界との関わりが絶妙の味を醸し出している、そんな感じです。特に、SFチックな用語の乱発が上手くそういった雰囲気を盛り上げていると言えるでしょう。
 そんな訳で、この作品も追いかけていくことに決定。そもそもこの「その1」では話途中ですし(;^^)
 ただ、シャナの時のように一点集中すると傾向が偏るので他の作品を挟みながら読む予定。で、次に読み始めたのが「ブギー・ポップは笑わない」。アニメの方で大体内容は知っているのですが、よく考えると原作をちゃんと読んでいなかったことを思い出したのでフォローです。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 6

 鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
 8月11日(木)深夜、読了。

 まぁ、正直表紙の眼鏡娘に興味津々だった訳ですが、いや、何やらすごい展開になってきましたねぇ。今巻新キャラ眼鏡娘、風斬氷華が期待通り大活躍だったのですが、何とも飛んでもない役割になったものです。ただ、これで急展開で今までの仄めかしが色々と具体的に述べられるようになって来て、ここから物語が大きく動いていきそうですね。当麻の役割も見えてきましたし。
 しかし、今回の敵さんのキャラ設定は若干卑怯な気がします。理解出来ないことはないですし、論理的に成立しうるのですが、これやられると混乱するのです。ネタバレ防止で仄めかしですが、読めば解ります。

 とまぁ、そんなところで、次は何を読むか考え中。ウエストポーチには「イリヤの空、UFOの夏」の第一巻が、そしてこの週末の聖地巡礼荷物の鞄にはファウストVOL.5 と電撃hp SP が入ってますんでこのどれかになるでしょう。

灼眼のシャナ 0

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 8月6日(土)未明読了。

 今回は番外編。そんな訳でお笑い短編二編と、悠二と出会う直前のシャナのお話という変則的な構成でした。最初の短編二編は特に二本目の「しんでれらのしゃな」が女の戦いと優柔不断な男のシンデレラで楽しかったです。次のオーバーチュアと銘打たれた短編は、一転、存在の喪失とフレイムヘイズ本来の役目が描かれた切ない物語でした。本編では悠二の特殊能力の為に希薄になりがちな「存在の喪失」というものがもたらすモノが非常に明確に描かれていて、改めて本編での存在喪失の背後にある決して気づかれない絶対的な消滅が実感できました。うむ、これは怖い。そしてやはり、この作品の心理描写の絶妙さに感動を覚えます。

 はてさて、これで現時点で発売しているのは全て読んだので次はいよいよインデックスなのですが、その合間に電撃hp短編小説大賞の前回受賞作も読んでおこうと思います。締切月末なのに暢気過ぎますが、思うところがあるもので。

灼眼のシャナⅨ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 8月3日(水)未明読了。

 ここ2ヶ月ほど掛かって、ホントにようやく9冊目読了。時間掛かり過ぎです……
 まぁ、それはさておき、悠二の父親登場や、ヴィルヘルミナ登場やら、今回は保護者のお話。結論として一番情けない親は天壌の劫火な気がするそんなお話。巫山戯ているようで端的には間違ってない気はします。やはりヴィルヘルミナとの内面描写が素敵です。とあることでショックを受けて立ちつくしたり。で、それを慰める(?)マージョリーさんはすっかり姐さんとして面倒見役になってきてますねぇ。今回出番は少なかったですが、やはりマージョリーとマルコシアスのドツキ漫才は楽しいです。

 とまぁ、そんな訳で、次の0で現在発売しているのは読了です。それ読んだら前回書いた溜まりに溜まった積ん読を解消すべく動き始めるのです。

灼眼のシャナⅧ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 7月24日(日)読了。

 気が付けばようやっと8冊目に到達。それを感じさせないぐらい自然と作品世界に入れてます。
 前巻の後日譚で色々と明るみに出て自身の秘密を一部クラスメートに知られることになった悠二の心の動きとか、それに対しても真っ直ぐにぶつかる吉田一美とか、はたまたマージョリーを慕う佐藤と田中の想いとか、やはり登場人物達の心の動きを中心に楽しめました。
 しかし、今回の見せ場は何と言ってもシャナVS吉田一美。上記の変化の中で大きく立ち位置が変わった吉田一美とシャナの女の闘いは見物でした。そして、それらを取り巻く仲間達の様子。そんな平和なお話だったように思います…… 最後の最後の某キャラのとんでもない、しかし理に叶った提案が出るまでは。

 そして、内容というより技法の話なのですが、台詞の合間に全く違う情景描写を混ぜ込んだり、話の中にいきなり断章のような全く違う場面、視点の話が出てきたり、といった見せ方に感銘を受けたりしていました。どうしても、自身が書くときはモノローグとか別途章立てしてしまうところなのですが、そういうことでくどくなるのを押さえるにはこの技法は非常に勉強になりました。まぁ、ここまで自然に使うには可なりの鍛錬が必要とは思いますが。

 そんな訳で非常に楽しめ勉強になるシャナも現状出ている分では残り2冊となりました。最新の0は外伝的な内容なので実質はあと一冊ということになるでしょう。なんとか今月中には詠んでしまいたかったのですが、少しはみ出しそうな模様です。

 因みに、シャナの後は眼鏡娘転校生神キャラ、もとい新キャラ登場の「とある魔術の禁書目録 6」を読んで、その後は大幅に読むのが遅れている「ファウストVOL.5」。他にも「暗黒館の殺人」とか「QED 鬼の城伝説」とか、講談社ノベルスの買いっぱなしが結構溜まってるのでそれも消費していかないといけません(;^^)

灼眼のシャナⅦ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 7月17日(日)読了。

 う~ん、一言で言うと『急展開』の巻でした。今まで繋がっていなかったというか勿体付けてたというかそういうものが遂に全て繋げられてすっきりしました。ここまで引っ張ったからこそこのカタルシスがあるんでしょうねぇ。
 まぁ、敵の『探眈求究』ダンタリオンの奇人(?)振りも印象的でしたが、それよりもやはり在る意味シャナ最大の敵である一介の女子高生「吉田一美」の活躍がよかったですね。これで、完全に対等な立場でシャナと戦いを繰り広げることになります。こういった心理戦が非常に楽しいですねぇ、やっぱり。

灼眼のシャナ Ⅵ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 7月13日(水)未明読了。

 う~む、何度も書いてますが心理描写が素敵です。思わず睡眠時間を削って読んでしまいました。
 今回、戦闘がありませんでしたが、シャナと吉田一美の恋の鞘当てがある意味最大の戦いでした。自分の想いを自覚していくシャナの描写が切ないです。あと、マージョリーの方を取り巻く面々も緒方が絡んで拗れたり、色んな人の間に立つメガネマン池速人の同行も気になります。
 ページ数からラストが読めてしまったわけですが、やはり続きが気になるのですぐにⅦに取りかかります。

 最近、ライトノベルとは言え、凡そ週一冊ペースで小説を読んでいます。これは非常によい傾向ですね、と ktr は ktr は分析してみる。というわけで、『とある魔術の禁書目録』の新刊も気にしながら残り4冊を出来れば今月中に読んでしまいたいと思います。

灼眼のシャナⅤ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 7月5日(火)未明読了。

 今回は「炎髪灼眼の討ち手」としてのシャナの誕生話。ようするに過去のお話だった訳ですが、やはり登場人物達の心情が巧みに描かれてて感動なのです。まぁ、今シャナがいる訳だから負ける訳が無いという前提に立って読んでも先が読めない楽しさというか、読み終えて気持ちの良いお話でした。

 ところで、最近小腹が空くとメロンパンを買ってしまいます。勿論、メロン果汁を使ったような邪道なものはスルーですよ? ……影響受けすぎですね(;^^)

灼眼のシャナⅣ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 6月26日(日)読了。

 はい、やっと四冊目。これはⅢの続きになるのですが、期待を裏切らない展開で非常に楽しめたのですよ。ベタベタバカップルな敵(若干意訳気味)を相手に据えて、その対比として自覚、変化していくシャナの心情が主軸に在るわけですが、その裏で展開する『弔詞の詠み手』こと素敵伊達眼鏡のお姉さん、マージョリー・ドーの心境の変化の方も見逃せません。というか、ここまでしっかり積み上げて最後に持ってきた描写が本当に巧みで爽快でした。アクションよりも、その辺の機微がよく描かれていて感情移入してしまうのですよ。

 と、いう訳でそれでもまだ6冊残ってるの頑張ります(;^^)

灼眼のシャナⅢ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 6月21日(火)深夜読了。

 うわぁ、なんてとこで終わってるんだ! 続きが気になって仕方ないではないですか!

 仕事→練習で日付変わる頃に帰ってきたにも関わらず一気に読了した感想がこれです。やっぱりこの勢いで最後まで進めないと収まりそうにないです。すっかり作品世界に引き込まれていますねぇ。
 しかし、この作者、心理描写上手いなぁ…… 勉強になります。

灼眼のシャナ Ⅱ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 6月19日(日)読了。

 うん、面白い。これはいい作品ですねぇ。二巻目って『シリーズ化された最初の巻』ってことでそこからどう発展していくかって部分が重要と思うのですが、いきなり非日常の範囲を広げつつ、シャナと悠二の微笑ましい痴話喧嘩と眼鏡のお姉さん大暴れの痛快な展開ですっかり流れが出来ていると感じました。ここから先が本当に楽しみです。

 ……この作品、今月発売の番外編「0」を入れて既に10冊刊行されています。で、残り8冊という訳ですが、これはもう、一気に読む予定です。購入済みですしね。

ネコソギラジカル(中)紅き征裁VS.橙なる種

 西尾維新・著、講談社ノベルス。
 6月11日(土)何故か神戸のゲーマーズ横休憩コーナーで読了。

 いよいよ、ラストから2冊目。終わり前の盛り上がりは如何に!! ってことですが、いやぁ、流石西尾維新。意表を付いてくれます。それなりに想定内のことと全く想定外のことが入り乱れて非常に楽しい作品となっていました。色んな事実が明らかになったり肩すかし喰らったりやっぱり死んだり予想通り出てきたり。余り言うとネタバレるのでこの辺にしときますが、私はこの作品は今までの西尾作品の中で最高峰の眼鏡作品であったと賞賛いたします(謎

灼眼のシャナ

 高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
 6月7日(火)読了。

 最近気に入ってる絵師の一人であるいとうのいぢさんの絵に引かれて購入した作品ですが、いや、面白かったです。ええ、思わず電車で読み終わって途中下車して続き買ってしまう程度には。
 日常と隣り合わせの非日常、どころか、主人公、坂井悠二が実は自分がとうの昔に死んでいたっていう衝撃の事実を突きつけられるところから始まるのですが、その事実の受け入れ方というか、そんな事態に対応していく様子がよく描かれていて楽しかったのです。その事実を突きつけ非日常を連れてきたシャナも素敵なキャラで、その絡みが微笑ましくて途中からすっかり作品世界に取り込まれてしまいました。設定の見せ方とかで色んな勉強にもなりましたし、このシリーズは早急に読んでしまいたいのですが…… 9巻まで出てるデスか(;^^)

 で、次はシャナの2巻と『ネコソギラジカル(中)紅き制裁VS.橙なる種』の二重体制。どちらも話に引き込まれそうなんで先に読み終わるのがどっちかは予想も付きません、はい。

涼宮ハルヒの動揺

 谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
 5月18日(水)読了。

 ハルヒシリーズの第6弾です。今回も前回に引き続いてまた中短編集でした。
 先ず、何と言っても、やはりハルヒはよいキャラです。この巻では大分年相応の女の子らしいところが出ていて好感が持てました。
 ただ、ちょっとインパクトの弱い話が多かった気がしますね。ええ話はあったのですが。「ヒトメボレLOVER」は長門を軸にした馬鹿話のようなSFでしたが、やはり眼鏡レス長門を意識させられると妙に引っ掛かるモノがあります。眼鏡娘枠を心配するなら、キョンは長門に再び眼鏡を勧めるべきなのです。ええ、もう、それだけがこの作品に共感出来ないところですから。

 ……結局そこに行ってしまうのですね、私。因みに次はイラストレーター繋がりで「灼眼のシャナ」を読んでます。これ、巻数結構出てるから先ずは一巻だけ。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 5

 鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
 5月9日(月)未明、読了。

 う~ん、何か、色々気になるところも多いんですが、やっぱり全体として面白いです、この作品は。本気で突っ込んだら結構致命的な部分もありそうに見えながら、それを補うだけのキャラの魅力があるのですね。今回は短編集となっているのですが、個人的には一方通行(アクセラレータ)の話が今までの中でも一番よい話だったと思います。3巻の内容考えると再登場しても、とんでもないもの背負った状態でスタートする訳なんですが、それを逆手にとって真っ向から背負わせて、その上で心の成長を描くのは上手いですね。この作品自体、1巻のラスト考えるとよく2巻に繋げてシリーズ化したなぁ、って感じなんですが、それも同じような手法なんですよねぇ。
 こんな風に、重たいテーマも色々出して、今後、どういう展開を見せてくれるか、純粋に楽しみです。

よくわかる現代魔法

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月26日(火)読了。

 何か久しぶりになってしまった小説カテゴリ。もっと読まんといけないですねぇ。
 この作品は、魔法とITの融合というか、科学としての魔法、ある意味本来の形の魔法を扱った作品ですね。こういうコンセプトは古くからありましたが、今の時代に即した形で綺麗にまとまってたのがよいです。何より、作者同業者ですからねぇ(;^^) システム関連の用語とかよく解ります。まぁ、現状はJavaというか Struts 使いと化している私ですが、CとかPerlで対抗魔法とかってのは心躍るものがあるデスよ。その辺の専門用語の用い方のセンスがよいですね。又、魔法をコードとして捉えるのも実感できるものがあります。まぁ、そういったプログラムと魔法の類似性に基づく発想自体はもう「ああっ女神さまっ」の比較的初期から出ていましたし、『3×3EYES』の終盤にもそういえば出てきましたね。私自身もかつてそういう意味で「黒魔術士(?)」と名乗ってた時代ありますし(;^^)

 最近は眼鏡メガネ言ってますが、ITと魔法は私の得意分野でもありますから、そういう観点で非常に楽しめる作品でありました。それに加えて、美鎖姉さんはよい眼鏡です。鎖付アンティーク眼鏡もよいですなぁ......

奇蹟の表現

 結城充孝・著、KEI・イラスト、電撃文庫。
 3月30日(水)読了。

 『第11回電撃小説大賞<銀賞>受賞作』。
 何というか、陰のある御華詩でした。抗争で妻子を失い自身も体の大半を失いサイボーグとなった裏組織のボス。親に捨てられ修道院で神の奇蹟を信じて信仰に生きる少女。この二人が中心となる物語。雰囲気というか世界観がしっかりしているのは好感が持てたのですが、ちょっと予定調和が過ぎる気がしないでもなかったり。ストーリー上の無駄を排除して主要登場人物に描写を絞った結果とも取れるのですが、何人か書き込みが足りなく感じられる登場人物が居たのが主たる原因でしょうね。
 しかし、読み終わってから考えると中々粋なタイトルですね『奇蹟の表現』。

くさる前に抱きしめて

 すぎやまひろゆき・著、藤代健・表紙イラスト、カザマアヤミ・本文イラスト、スクウェア・エニックスノベルス。
 3月27日(日)読了。

 第一回スクウェア・エニックス小説大賞佳作受賞作品。
 『死体が商品として生き返る』ってコンセプトの作品ですが、何か、昨日の『スタンプ・デッド』も死神のお話だったことを考えると、『死』をテーマにした作品が受賞してるのは偶然でしょうか? ストーリー的には一種の王道なんですが、死体がバンバン灰になっていくインパクトと登場人物の話のテンポとかがよくて楽しめました。
 ただ、色々張った伏線の回収が強引な気もしないでもないですね。枚数と話の展開のバランスが若干悪いと言えなくもないです。設定自体は個性的で面白いんですがね。

スタンプ・デッド

 はむばね・著、稀捺かのと・イラスト、スクウェア・エニックスノベルス。
 3月26日(土)読了。

 第一回スクウェア・エニックス小説大賞入選作品。
 何か、同じ賞を取った作品でも、電撃の方とは毛色が大分違うなぁ、と思います。まぁ、こちらは「イラストありき」ですんでかなり小説大賞としては特殊なケースですね。この賞はイラストが最初に提示されて、そこからインスピレーション受けた内容で自由に書く、って小説大賞ですから。
 そんな訳でスタンプ・デッドですが、気楽に読めるエンターテイメント作品として文章のテンポとかがやっぱりよいですね。若干、登場人物の心情面でもう少し掘り下げて欲しい部分もあったりしましたが、それなりに動機付けに説得力はあったのでよいでしょう。
 とか、ホントに書評みたいなこと書いてるな。じゃぁ、ちょっとノリを戻すために本音を言えば…

 眼鏡っ娘を装備していないのが甘い!!!!!

 はい、結局これです。「登場人物全員眼鏡」とかいう『終末の過ごし方』並の作品を物するのを夢見てる輩の戯言ですな(;^^)

ルカ~楽園の囚われ人たち~

 七飯宏隆・著、巳島ヒロシ・イラスト、電撃文庫。
 3月25日(金)読了。
 
 『第11回電撃小説大賞<大賞>受賞作』ってことでやっぱ押さえておいた方がよいかと手に取りました。
 読後感は非常によいですね。人類最後、たった一人の少女と、それをとりまくモノたちの物語。人類どころか全ての生物が滅びている前提の切ない物語ではありますが、大賞に選ばれるだけの作品ですね。読後感は非常によいです。持っている空気は古き良きSFのモノだったように思います。まぁ、そんな偉そうなこと言える程、SFは読んでないんですが。何か、雰囲気的に、タイトルが非常に有名なジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの名作短編『たったひとつの冴えたやり方』を思い出しました。
 そう言えば『ライトノベル読本』でもSFの復権のようなモノが語られていましたがこういう流れがあるんでしょうね。こういった作品、現在のライトノベルの主な年代の読者にどんどん読んで貰いたいと思います。優しい気持ちになれる作品だと思いますので。

 …なんか、珍しく書評っぽい偉そうなこと書いてるな…

舞-HiME 第1巻

 矢立肇・原作、木村鴨・著、久行宏和、深野洋一・イラスト、メガミ文庫。
 3月22日(火)読了。

 これはメガミマガジンにキャラ紹介的に掲載されている短編集連載の文庫化です。で、メガミマガジン購読してる癖にちゃんと読んでいなかった私はこれでやっと読んだ、と。
 感想としては、こんな萌えなころもあったなぁって懐かしく思えてしまいます。うん。アニメの方がかなりキツイ展開になってますんで癒されます。奈緒の話なんかは上手いこと本編補完してました。まぁ、静留の話が一番笑えたのですが。静留会長、アニメではすっかり禁断の愛故にイっちゃってますが、初期のとぼけた感じを久々に見れてホッとします。
 この小説、出たの大分前なんですが、今のアニメの展開のキツさが辛い人は読んでみると癒されてよいかと思います。

撲殺天使ドクロちゃん 5

 おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
 3月19日(土)読了。

 ぼ~く~さ~つ~てん~し~♪ 血みどろどろどろドクロちゃ~ん♪
 斬って殴って嬲って殺して解(バラ)して並べて揃えて晒して…

 済みません、途中で『人間失格』が混ざりました(;^^) でも、前半はホントに主題歌のままってのが凄い。
 そんな訳でドラマCD、コミック連載、ネットラジオ、アニメ化と現在勢いにノっているドクロちゃんの第5巻。いやぁ、読み始めた頃は何かインパクトに慣れるとつらいかも、って気もしてたんですが、今となっては作品全体のスタイルが確立された感じで、安心して読めました。で、今回の感想。

 木工ボンドって奥が深い!

 …気になった方は読みましょう。いや、ホンマに木工ボンド大活躍でした。あのケミカルな香りをもう一度嗅いでみたくなりました。

 因みに、ネットラジオに作者自身がパーソナリティだったりゲストだったりで出てくるんですが、おかゆさん、根っからのいじられキャラです。他の出演者(UPLIFTと千葉紗子)に公然と言われてますし(;^^)
 こういう人だからこそ、あの桜くんが描けるんだと思います。ラジオ聴いてから5巻読んでるんで桜くんと作者自身が被って見えることしばしば。又、これだけ本人に内緒で自分の作品の企画進められまくる人はそうそういないでしょうねぇ。DVD第1巻の無駄に金を掛けて撮影された特典が楽しみでなりません。
 何はともあれ、この作品は今後も追いかけていこうと思います。

 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪

くじびきアンバランス 2

 横手美智子・著、八雲剣豪・イラスト、MF文庫J。
 3月10日(木)読了。
 げんしけん作中作でありながら独立して動き始めているくじアンの小説版第2巻。くじびきアンバランスのコンセプトが縺れに縺れた恋愛事情ってことで『アンバランス』な訳ですが、内面の表現が上手いなぁ、と思いながら読んでます。登場人物達の微妙な心情がよく伝わってきます。今回のメインは生徒会長律子・キューベル・ケッテンラクラートですが、普段感情を表に出さない彼女の内面描写は貴重でした。千尋への思いがどういうものかよく解りました。でも、感情移入すればする程、どうなっても誰かが傷つく結果になるもどかしさ。その辺がどう落ち着くか、続きが非常に楽しみです。…何か、『げんしけん』の斑目の気持ちが解ってきました(;^^)

 しかし、アニメ版オープニング主題歌の『くじびきアンバランス』。ここまで世界観を完全に表現してしまうUNDER17の才能に驚かされます。1,2番ともBメロの部分の歌詞が秀逸ですねぇ。又、その歌詞の裏でさりげなく流れるギターのチャイムのメロディー。小説読んでから聞くと感動も一入です。

ネコソギラジカル(上)十三階段

 西尾維新・著、講談社ノベルス。
 2月20日(日)読了。
 戯言シリーズ最終エピソードの上巻。読後感はもう次が気になって気になって仕方がないとしか言えないです。ホントに、センスのいい文章書く人ですねぇ、西尾維新って。
 ネタバレ避けようと思うと余り語れないですが、闇口崩子が結構ええ感じでした。何か、今回、萌え要素が色々と追加されているのも見所の一つでしょうか。絶対に忘れてはならない眼鏡分もちゃんとフォローされているのが嬉しい限りです。余談ですがジョジョ分も補強されている気がします(;^^) それと、べとべとさん分は難しいと思います。せめて見上げ入道ぐらいなら知ってる人も多いかと思うのですが(謎
 って、小ネタだけ拾うと何か『ネギま!』とかみたいな萌を前面にだした小説と思われそうですがそんなことは全然ありません。どちらかというと殺伐としています。殺し屋とか殺人鬼とか暗殺者がポンポン出てきますし。それに、何やら哲学的なテイストが前作から登場していて非常に興味深いのです。最終的なテーマは『物語論』となるのでしょうか?
 まぁ、そんな感じで。最後に清涼院流水氏が書いた一作目『クビキリサイクル』の帯の煽りを、ここに書いておきたいと思います。

 西尾氏イチオシ。

くじびきアンバランス

 横手美智子・著、八雲剣豪・イラスト、MF文庫J。
 1月10日(月)読了。
 非常に説明が面倒な位置付けの作品。月刊アフタヌーン連載中の『げんしけん』(木尾士目・作)の作中作である『くじびきアンバランス』のアニメ版のノベライズ… ですかね(;^^) アニメ版『げんしけん』DVD-BOXの特典で付いてくるDVDでアニメ版は鑑賞出来ますが、作中作って位置付け上、全部は見れないのです。そんなフラストレーションを解消する為に、このノベライズはありがたいです。
 読んだ感想… 質のいいラブコメです。登場人物がどれも癖があるのですが、それぞれの心理がしっかり描かれていてグッドです。う~ん、アニメ版第一話では蓮子ええなぁとか思ってたんですが、小説では小牧が中々魅力的です。まぁ、蓮子の出番が少なすぎて小牧がクローズアップされて一番目立ってたってのもあるんでしょうが。何はともあれ、続きが楽しみです。

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