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電撃文庫 のアーカイブ
とある魔術の禁書目録《インデックス》21
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
8月22日(日)未明読了。
第三次世界大戦が始まって10日余りが過ぎた。
それぞれの守るべきモノのためにロシアに訪れた三人の主人公達は未だ目的を果たせずに居た。
そんな中、右方にフィアンマはその目的に着実に近付きつつあった。
その結果生まれたのは大天使の力を持つ存在で......
主人公三人が同じ地に立ち、互いに微妙に絡み合いながらも、それぞれの目的に邁進しています。
何というか、上条さんはいつも通りですが、巻を重ねる毎に狡いぐらい浜面が主人公になっている気がしますね。
あと、裏表から三者三様になったら悪党はどこにいったのやら(;^^) でも、こういう奴だからいいんですよね、一方通行《アクセラレータ》は。でも、何気に今回一番格好良かったのは、ローマ教皇な気もします。
まぁ、細かい内容に触れないとこんなところですな。正直、3視点プラスαを並行に描いてるために話が余り進んでないですし(;^^)
てなところで次は『生徒会の八方』です。
森口織人の陰陽道 巻ノよん
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
8月19日(木)読了。
初雪と同じ所に立つために、陰陽道を歩むことを決めた織人。
そして、日頃世話になったお礼として、式神達と共に手作りした手套を初雪にプレゼントしようとする。
だが、何故か邪魔が入り上手く行かないでいると、次第に状況はこんがらがってしまう。
あれよあれよと言う間に衝撃の事実が次々明かされ、最大の危機を迎える織人。
果たして、彼の運命や如何に?
完結、ですな。
どうにも、慌てて店じまいした感は否めませんが、細々とした所にもきちんと伏線があってそれらをどうにか収拾させて着地させたのはよかったと思います。正直、部分部分が1冊でいいようなところもあって、本当に勿体ない印象もありますが、これも仕方のないことですな。次回作に期待、ということで。
てなところで次は『とある魔術の禁書目録《インデックス》21』です。
灼眼のシャナⅩⅩ
遂に復活を遂げた"祭礼の蛇"。
そして為される『大命宣布』。
それはフレイムヘイズ陣営に多大なる衝撃をもたらした。
かくして追い詰められたフレイムヘイズ兵団は体制を立て直すべく、撤退を開始するのだが......
ここにきて"蛇"の真意が見え、いよいよラストが見えてきましたねぇ。
立場が違えば見えるモノが違う、そんなことが描かれていた御華詩でもあったように思えます。
長い長い戦いも、恐らくは次のエピソードで恐らくラスト。
果たしてどういう結末を迎えるのか、楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『第2回GA文庫大賞受賞作家アンソロジー ふれっしゅ!!』です。
とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
8月6日(金)未明読了。
高須竜児には野望があった。
ひょんなことから家政夫のごとく家事を代行することとなった大河の家。
そこには、竜児の家では想像も付かない最新式の斜めドラム式洗濯機があった。
その洗濯機でお気に入りのパンツを洗ってやろうという野望だ。
かくして、チャンスが訪れる。
バレたらどうなるか知れたものではない。
果たして、竜児は無事にパンツの洗濯を終えることができるのか......
表題作は単体で別記事として上げたので二本目の短編『とらとら!』から。
そんな訳で、今までの未収録短編を網羅した最後の『とらドラ・スピンオフ』でした。
大分間は開いてますが、やっぱり、いい空気のある作品世界ですねぇ。
色々なコンセプトモノもあってパラレルワールドやらファンタジーやらが介入してたりもしますが、それはそれで。
特に『不幸のバッドエンド大全』の亜実がバッドエンドといいながら「あれ? 土俵に上がれてるからこれってハッピーエンドじゃ?」と突っ込んでみたり、よく考えたら気まずいままだった能登と麻耶の後日譚『ラーメン喰いたい透明人間』の二本が印象的でした。
てなところで次は『灼眼のシャナⅩⅩ』です。
バッカーノ! 1710 Crack Flag
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
8月4日(水)未明読了。
ロットバレンティーノの街に、一人の詩人にして劇作家、ジャンピエールという男が居た。
彼は、様々な縁によって後に『不死者』となる者達と出会う。
特に、その中の一人と出会ったことで彼の名声は一気に上がることとなる。
だが、それが後に贖えぬ罪となることに、彼はまだ気付いていなかった......
ジャンピエールの残した手記の形で紡がれる、ロットバレンティーノ時代のヒューイとエルマーを中心とした物語。
この頃のヒューイは興味深いですねぇ。まだまだ不死者になっていませんが、この経験がヒューイがあんな風になった大きな要因でもあるようですな。まぁ、こんな風に過去の話ながら、現代の黒幕の御華詩とも取れるのですがね。
また、彼らが不死者になる、あのアドウェナ・アウィス号の事件は次で語られるようなので楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ』です。
とある魔術の禁書目録《インデックス》20
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
4月10日(土)読了。
右方のフィアンマの企みにより、世界情勢は大きく変化した。
ロシアから学園都市への宣戦布告により、第三次世界大戦が勃発していた!
そんな戦火のロシアに、三人の少年が居た。
イギリスで眠る一人の少女を束縛から解放するために右手を握った少年。
護るべき存在の為に悪の道を進んだ超能力者の少年。
愛する少女を救うために翻弄されるままロシアの地に降りた平凡な少年。
彼らがそれぞれの道を進む中、遂に科学と魔術がぶつかりあう戦争が始まっていた......
広大なロシアという同じ舞台に集った主人公達の戦いが始まりました。
更には彼ら以外の視点も交えて各所で進行する戦争。ちょっととっちらかった感は否めないのですが、ラスト近くのワクワク感が溜まりません。何というか、ここは経過点で次が本番のようにさえ思いますね。
あと、上条さんが一種の神格化されたところがあるので、その分本当の無能力者の視点として、浜面優遇されすぎのような(;^^) 何はともあれ、早く次が読みたいと思える御華詩でした。
てなところで次は『竜王女は天に舞う2』です。
狼と香辛料ⅩⅣ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
4月8日(木)読了。
ホロの故郷ヨイツを目指す旅も終わりが見えてきた。
そうして立ち寄ったレノスの町でロレンスは一つの取引を持ちかけられる。
その取引は魅力的であり、また、回り回ってヨイツを守ることにも繋がる。
だが、その取引に乗れば、ホロとヨイツに向かうことは時間的に不可能となってしまう。
こうして、ロレンスはホロとのヨイツ行きと商売の板ばさみにあって......
もうそろそろ旅も終わりが近づいていますねぇ。これまで積み上げた人間関係と新しい人物との出会い。
今回は、再び登場したエルサがいい役回りをしていますねぇ。商売を挟んでのホロとロレンスの関係も一歩前進した感じで、この旅がどういう結末を迎えるのか楽しみです。
そんなところで次は『とある魔術の禁書目録《インデックス》20』です。
狼と香辛料ⅩⅢ~ Side Colors Ⅲ~
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
12月16日(水)読了。
桃のはちみつ漬け。
これまでも幾度か望んだモノの巡り合わせ悪く手に入れることの無かった逸品。
ロレンス達が立ち寄った街で偶然に耳に入った噂。
とある商館の主が桃のはちみつ漬けを高級なパンに載せようとしているらしい。
それはつまり、桃のはちみつ漬けがこの街にはあるということに他ならない。
今度こそ、ホロに買ってやろうとロレンスは店に向かうのだが......
今回は旅先でのちょっとしたロレンスとホロの遣り取りを描いた短編三編と、リュビンハイゲンの一件でロレンス達と深く関わった羊飼いノーラのその後を描く中編という構成でした。
ロレンスとホロの会話は相変わらずウィットに富んでいて読んでいて心地よいのですが、今回はホロ視点の短編が一つあり、それがまた楽しいですねぇ。普段、どういう気持ちでロレンスをからかっているのか? なんだかんだでロレンスを想っているのが伝わってくるのがよいですな。
そして、今回のメインとも言える羊飼いを廃業して服の仕立て職人を目指すノーラの後日譚は、語り部からして驚かされました。また、この語り部が面白い。上手いことやったなぁ、と思います。話の方も、夢は簡単にはいかないながらも、ノーラらしい展開で微笑ましいですな。また、どこかで本編と絡んでくるとそれも一興です。
てなところで次は『蒼月のイリス3』です。
とある魔術の禁書目録19
学園都市の暗部で蠢く『グループ』に招集が掛かった。
テロリストを壊滅させるという彼らにとっては簡単な任務だ。
実際、事もなく片付けることが出来たがそれは『グループ』のメンバーにとっては複雑な結果だった。
彼らが壊滅させたテロリストの要求は『ドラゴン』。
それは、彼らの追い求めるモノでもあり......
てな訳で、今回は裏主人公である一方通行《アクセラレーター》を始めとする学園都市暗部サイドの御華詩です。
自らを悪党と定義しながらも、根本的な部分ではただただ一人の少女を守りたいだけの一方通行《アクセラレーター》の姿はやっぱりカッコイイですな。そして、更には本当に這い上がった第三の主人公の活躍もあったり。今回は学園都市の暗部の謎に迫りつつ、一方では二人のヒーローが道を見いだす物語でもありました。そして、その道は更に......
ネタバレ控えると書けることが少ないのですが、今回は本当に次巻が楽しみで仕方の無い引きでした。何時になるか解りませんが出たら速攻で読みたいと思います。
てなところで次は『狼と香辛料ⅩⅢ~ Side Colors Ⅲ~ 』です。
灼眼のシャナⅩⅨ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
11月6日(金)読了。
大命成就を前にして、[仮装舞踏会] とフレイムヘイズ両陣営の総力戦が始まっていた。
その中心地で、神の待つ『神門』へと突入したシャナ達。
遂に辿り着いた『敵』の元で、シャナはその誓いを言葉にし......
ネタバレを気にすると余り掛けませんが非常に盛り上がった巻ですねぇ。本当、総力戦で登場人物数も多く読み応えがありました。これまでの積み重ねから、どういう選択をするかという部分が示され、これから先に繋がっていくのでしょうね。そろそろ終着点も見えてきたこの物語の行き着く先がどこになるのか、楽しみに待ちたいと思います。
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 5』です。
森口織人の陰陽道 巻ノさん
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
10月31日(土)読了。
初雪から北校舎の屋上に呼び出された織人。
それは、休日のお出かけのお誘い。
訪れた美術館で喜ぶ初雪の姿に、彼女を守る力を得るという想いを更に強くする織人。
だが、そんな彼の前に突如として強力な"天魔"が現れて......
ようやく始まった感のある第三巻。初雪の能力がようやく繋がったと言うか、タイトル通りの展開ですな。
迷走した1巻と開き直った2巻ですがその流れで話もいい感じに膨らんで来たように思います。
で、前回大活躍だった三千院さん...... まぁ、これで運命は決まったということでしょうか(;^^)
てなところで次は『"文学少女"と恋する挿話集《エピソード》2』です。
鷲見ヶ原うぐいすの論証
久住四季・著、カツキ・イラスト、電撃文庫。
9月14日(日)読了。
学年最下位を突っ走る麻生丹譲。
図書館に引きこもり授業に出ないが常に追試で満点を取り成績は最上位という鷲見ヶ原うぐいす。
二人はとある事件が切っ掛けで親交があった。
ある日、譲は生徒会長であり、うぐいすの親戚でもある薬歌玲からうぐいすと共にとあるパーティーに代理で出席することを頼まれる。
何でも、自分は都合が悪く出席できないが、その主催者である天才数学者、霧生賽馬にどうしても聞きたいことがあるので代わりに聞いてほしいというのだ。
こうして、霧生博士の住まう麒麟館に赴いた二人は、他の参加者と共にゲームに参加することになる。
しかし、翌朝、霧生博士は首無し死体として発見される......
奇しくも『ゲーム』のために外部との連絡を経たれ施錠もなされた麒麟館は完全な密室。
その謎に、うぐいすは科学的手法によって挑むが......
ミステリ仕立てのライトノベル。色々気になるところもありながら、勉強になる一冊でした。
うぐいすが探偵、語り部の僕、譲がワトスン役という、ミステリとしては非常に分かり易い構成ですね。事件も、特殊な素質を持った人を中心に集められた閉ざされた館での首切り殺人と、これも分かり易いクローズドサークルですな。まぁ、天才ばかり集まったわけでもなければ双子のメイドさんとかはいないので安心です。
しかし、非常にバランスが難しいですねぇ、ライトノベルに本格テイストを持たせるのは、と。
『科学の徒』を自認するうぐいすは『不完全性定理』やらを持ち出して状況を理路整然と分析します。そこに『魔術』が絡んでちょっとばかり自体は階層化されるのですが、まぁ、『魔術』も『術』である以上は科学的アプローチが出来る訳で、そういった部分の論理はきちんとしていたように思います。
ただ、全体的に本格になり過ぎないように、ヒロインの魅力やら恋愛要素でライトノベル的演出をしようとしているのが感じられた訳ですが...... 何でしょうね、こんなに『ヴァン・ダインの二十則』に納得いったのも珍しいです。特に3番。確かに、それを意図して破るというか逆にこれはライトノベルではほぼ必須要素なんでそちらに倒すには入れるにこしたことはないですが、それで話が盛り上がるかはなんともいえないというか。まぁ、分かる人だけ分かればいい表現ですが。
とはいえ、キャラクタは魅力的でしたし、まだまだ明かされていない話があるのでその辺りが語られるのなら出れば読んでみたいと思います。
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック』です。
狼と香辛料 ⅩⅡ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
9月9日(水)読了。
『狼の骨』を巡るウィンフィールでの一件の後。
北の国に詳しい人物を紹介され、ロレンス達は再びケルーベへと訪れていた。
何でも、その人物は偏屈な銀細工職人と言うことで身構えてロレンスだったが、現れたのは珍しい褐色の肌の少女で......
商売を肝としながらも、損得以外の動機を得て転機を迎えてその流れも定着してきた感じですねぇ。
人ならざるモノを交えても揺るがない人の世の摂理。商人の視点を重視しながらもそれ以外の要素を交えてきたホロとロレンスの会話はやっぱり楽しいですな。今回の御華詩の中核を為す銀細工職人、フランもいい味を出していました。
少しずつ目的地に近づきつつも、やはり立ちはだかるのは商人のようで今後の展開も楽しみです。
てなところで、次は『鷲見ヶ原うぐいすの論証』です。
とある魔術の禁書目録18
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
8月9日(日)読了。
インデックスのイギリス清教本部への召喚に付き添ってロンドンを訪れた当麻。
だが、彼を待ち受けていたのはイギリス全土を揺るがす『騎士派』によるクーデターだった!
クーデターを阻止すべく、多数の勢力が立ち上がる中、一人の傭兵もまた、静かに戦線に加わっていた。
インデックスを救うべく駆けつけた上条は、その傭兵と出会うことになる。
その見知った姿に、上条は驚愕するが......
英国王室編完結!
いやぁ、もう熱いですねぇ。絶体絶命というか『天使堕ろし』さえ凌駕する勢いの絶望的な戦力差でしたが、それをどうひっくる返すか? その過程が非常に痛快でした。『傭兵』と『騎士団長』の渋いやり取りとかもいい味を出していました。というか、この『傭兵』は今後も大きく関わってきそうで彼の活躍も楽しみです。
......しかし、今の日本のこの情勢の中でこの御華詩は何かの暗示ですかねぇ。
あ、あとやっぱり聖人にして女教皇な人は弄られまくりますねぇ...... そして密かに対抗意識を持ち始める五和。天草式は面白い集団です。
まぁ、やっぱり世界がひっくり返るような事態になってきたのでここから物語がどう動くのか? 続きを楽しみにしたいと思います。
とまぁ、そんなところで次は『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』です。
アクセル・ワールド1~黒雪姫の帰還~
川原礫・著、 HIMA ・イラスト、電撃文庫。
6月25日(木)読了。
第15回電撃小説大賞大賞受賞作。
人が直接ネットワークに繋がる近未来。
そんな時代にもいじめられっ子は存在する。
デブでコンプレックスの固まりなハルユキは、仮想現実のゲームだけは得意だった。
昼休み、隠れるように一人で地味なスカッシュゲームに興じていた彼に、黒雪姫、誰もが憧れる副会長が突然声を掛けた。
身分違いも甚だしいと主ながらも、出向いた彼は、そこで驚くべき事態に遭遇する。
それが、彼の『加速』の始まりだった。
いやはや、本当に良くできたエンターテインメントですな。ツボを押さえた内容というか安定感があります。
美女と野獣的な恋愛譚、加速による擬似的なタイムストップ、幼馴染みとのすれ違い、コンプレックスの固まりで自分さえも信用できないが秘めたモノを持つ主人公 etc.etc.
真新しいモノは全くなくても組み合わせと見せ方で十分に楽しめるモノが出来上がると言うことですな。昨今、オリジナリティが暴走して一発ネタ的なモノが増えたところで、こういうのは初心を思い出させてくれる内容です。
漢字二文字で表すなら『王道』。
なるほどなぁ。確かに、今、この時代でこの内容は大賞に相応しい作品に思えます。
発売から大分時間が経ってから出たので既に2巻も発売しているので読書スケジュールと相談して読んでみたいと思います。
てなところで、次は『ぴにおん3』です。
森口織人の陰陽道 巻ノに
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
6月13日(土)未明読了。
ある夜、コンビニで織人が立ち読みをしていると、妹から電話があった。
こんな遅くに来客という。それも、巫女さんだと言う。
そうこうする内に、目の前のガラス越しに見える麗しき巫女の姿。
それは遥奈原初雪。
コンビニの扉をくぐり駆け込んだ彼女は、しかし何故か突然逃げ出してしまい......
可成り間が空いてしまった気がしますが、勢いを取り戻した第二巻というところですな。
思わせ振りな表現が多いと思ったら実はプロット立てずに書いてみたとか...... まぁ、その方がいい感じにも思えました。ふざけた内容の割に真面目な作者らしいというか。前巻は何だったのかというぐらいノリがよくなっています。というか、三人称一冊しか持たなかったんですね(;^^) でも、キャラも増えて立ち位置もしっかり出来て、シリーズとしての地盤が固まったようにも思えるので次に期待です。
てなところで次はアニメ化カウントダウンのこの時期に『偽物語 下』です。
狼と香辛料 ⅩⅠ ~ Side Colors Ⅱ~
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
6月2日(火)読了。
当主が没し、娘が娶られる形で商人に家を則られその末に没落したボラン家。
その年若い当主フルールは、形だけの夫の下で働いていたオーラーの元、日々の糧を得るために下働きをしつつ、商人としての修行を行っていた。
そんなある日、同じ貴族の出の商人、ミルトンと出会う。
かつて晩餐会で僅かながら面識を持っていた彼をフルールは信頼し、共に一つの取引を企てる。
ミルトンの手腕により、手堅い利益を得るはずの取引に心弾ませるフルールだったが......
今回は二度目の短編集でした。
まぁ、ホロとロレンスの旅の途上の何気ない事件を描いた『狼と黄金色の約束』と『狼と若草色の寄り道』は甘々な感じの御華詩でのんびり読めましたが、今回はなんと言ってももう一匹の狼とも言えるエーブの過去を描いた『黒狼の揺り籠』がメインディッシュでしょうねぇ。
あの商人エーブがどのようにして産まれたか? その理由付けは非常に鮮烈でした。なるほどなぁ...... 本当に生々しい商人の業ですねぇ。これを知った上で本編を思い返すと何ともあの行動力に説得力が増しますね。
とまぁ、そんなところで次は『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ disk2 』です。
とある魔術の禁書目録 17
天草式の協力を得て、『神の右席』たる後方のアックアの襲撃を乗り越えて程なく。
上条当麻はイギリスから召喚を受けたインデックスの保護者として半ば無理矢理イギリスに向かうこととなった。
だが、ここでも上条の不幸は止まらない。
運悪く彼の乗った飛行機にテロリストが紛れ込んでハイジャックを画策していて......
いよいよというか、何かと関わりながら多くが描かれなかったイギリスの御華詩です。
何か、女王様とかお姫様とか騎士とか、そう言ったモノが似合う国ですがその内実は『王室派』『騎士派』『清教派』の対立構造や民族的な『連合王国』としての在り方の特殊性など、暢気なモノでは到底無いと言うことで。結果、今までに無い規模の大きな問題に巻き込まれることとなりましたねぇ。これをどう決着付けるのか、そして付いたとしても大きく世界情勢は変わりそうなのでその辺りを楽しみにしたいと思います。
しかし、神裂ねーちゃんは相変わらず弄られてますねぇ。アニメで初期の様子を見ると不憫にさえ思えてしまう程度に(;^^) 何か天草式では五和の方が優遇されてる気がするのは気のせいか...... まぁ、そこも見所かもしれません。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記 番外そのよん』です。
とらドラ!10
親友宛の人違いのラブレター。
それを取り返すためにやってきた不法侵入者。
空腹で倒れたそのクラスメートにチャーハンを食べさせたところから全ては始まった。
大河が虎で、竜児は竜で、虎と竜は並び立つ。
最初は互いの恋を応援するための共同戦線。
しかし、それは次第に形を変えていく。
多くの友人達と時にぶつかり、時に助けられ、遂に、それぞれの本当に気付く。
そうして、ふとした切っ掛けで、冬の街中で逃避行を始めた竜児と大河。
その先には何が待つのか......
超弩級ラブコメ、完結! まぁ、後半は「ラブコメ?」って感じシリアス展開でしたが(;^^)
うん、あっさりしてたようにも思えますが、日常の物語として綺麗にまとまった印象ですねぇ。気持ちよく読み終えることが出来ました。
総じて、アニメの前期主題歌『プレパレード』の歌詞、
恋は甘くて苦いモノ
単純明快複雑怪奇な代物
どうでもいいことばっかり気にしたりするの
どんな感じ?
って、本当にそんな感じですねぇ。読み終えた今も、よくテーマを捉えたよい歌詞だったと思います。まぁ、壊れそうなシルクのハートでもあった訳ですが(;^^)
大河の抱えていたモノ、竜児の抱えていたモノ、近くに居ても、解らないこと、解らないけど踏み込んではいけないのではないか? と躊躇われること。人は別々の存在だけれど求め合う気持ちはあって、でも、だからと全てを知ることは出来なくて、結局すれ違ったりもするけれど思いを貫けば辿り着ける場所がある。そんなことに子供だった竜児が気付いていく成長の物語、だったと言えるかもしれません。決着を付けるべきには完全ではないけれど折り合い程度は付けて、新しい日々を迎える。そんな大団円でした。
これで完結というのは少し寂しいモノがありますが、まだ、短編とかはあるようなので、そちらで竜児と大河の友人達の御華詩も読んでみたいですね。特に、北村のその後は気になります。
とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録17』です。
バッカーノ! 1931 臨時急行編
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
2月27日(金)読了。
数々の思惑が交錯し、惨劇が繰り広げられた大陸横断鉄道『フライング・プッシーフット』での事件。
その中で場違いとも言える空気の中で訪れた出会い。
「マンハッタンで待ちます。何時までも貴方を待ちます。どうか探して下さい」
声を無くした娘の残した言葉を『線路の影をなぞる者』は信じ、そして......
いやぁ、久々の『バッカーノ!』でしたが相変わらずのテンションでした。
やっぱり、グラハムさん楽しいです。シャフトとの漫才が始まったのはあの時なのですかねぇ。
また、シャーネの心の動きなんかもよいですな。クレア、無茶苦茶なんですが純情でいい再会の物語でした。
そして、それらを語る副社長と、黒幕。今後への伏線も出てきているのでこれからが楽しみです。まぁ、次は過去編みたいですが、恐らくそこであの人たちについて語られるんじゃないかなぁ、と予想します。
とまぁ、そんなところで次から MF 文庫 J の1月、2月発売分が溜まってるので一気に進めますてな訳で先ずは『黒姫のユズハ』です。
灼眼のシャナⅩⅧ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
2月22日(日)読了。
囚われのシャナを残し、大命を果たすべく旅だった [仮装舞踏会] の重鎮達。
時を同じくし、世界全土を舞台とした"徒"とフレイムヘイズの大規模戦闘の火蓋が切って落とされる。
粛々と準備を進めていた [仮装舞踏会] の周到な攻勢に主要拠点の多数を落とされ劣勢に立たされるフレイムヘイズ陣営は戦力を集中させ、一大作戦を展開していた。
そんな状況下、主要な戦力の一人、ヴィルヘルミナ・カルメルは信頼できる仲間と共に別行動でシャナの奪還に乗り出し......
気がつけば20巻も近づいているのですねぇ。ようやく本編が動き出して、クライマックスに向けて盛り上がってきました。一時続いた過去話がここに来て繋がってきます。
で、内容的には今回はまさしく『痛快娯楽アクション小説』です。大量の紅世の王やらフレイムヘイズやらが参戦してますし。何というか、その中でも大味なカムシンが素敵です。
これで、多くの伏線が繋がったのでここからどう巻き取られるのか? そう遠く無く決着が付きそうなので楽しみに待ちたいと思います。
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック』です。
狼と香辛料 Ⅹ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
2月17日(火)読了。
港町ケルーベでの事件の後。
ロレンス達は『狼の骨』を追って海を渡り島国ウィンフィール王国を目指していた。
目的は世界有数の羊毛取引で富を築いたブロンデル大修道院。
しかし、実際に辿り着くとブロンデル大修道院は困窮しており、大経済同盟に狙われている有様だった。
そんな状況下、どうにかして大修道院に足がかりを得ようとして......
いやぁ、今回も本当に楽しい駆け引きでした。何というか、コルが出てきてから日常の掛け合いの幅が広がり、それがまた本筋にも活かされていて心地よいですねぇ。商人のロジックでのコミュニケーションは非常に楽しいのです。
前の話から『狼の骨』を巡って動いたことでロレンスとホロの関係が大きく変わってきたのですが、その行く末を暗示する事件として今回の御華詩は秀逸でしたねぇ。今後に向けて、本当に上手いこと道筋が出来たように思います。まだまだ、このシリーズは楽しめそうですね。
とまぁ、そんなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方 3』です。
とらドラ・スピンオフ2! 虎・肥ゆる秋
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
2月12日(木)読了。
食欲の秋。
いつでも旺盛な食欲を誇る手乗りタイガーこと大河もその小さな体のどこに入るのか、今日もたっぷりご飯を食べていた。
だが、竜児は少し気になっていた。
最近、大河のファッションがいつものフリフリフワフワなモノではなくユニクロになっているのだ。
ついつい目を逸らしていたが、それも長続きするわけも無く、突きつけられる事実。
......小デブ?
こうして、大河のダイエットが始まる!
とまぁ、サブタイトル通りの『虎、肥ゆる秋』、愛すべきバカ春田の理想の出会いを描いた『春になったら群馬に行こう!』、あの夏の旅行の後、いよいよ新学期が近づいた日の竜児と大河の一幕を描いた 『THE END OF なつやすみ』、収穫を間近に控えた「高須農場」を容赦なく襲う台風の日を描いた『秋がきたから畑に行こう!』、三十路独身としてすっかり定着した担任恋ヶ窪ゆり先生の若き日を描いた『先生のお気に入り』の5編の短編集でした。うん、どれも本編を補完する内容で非常に楽しい御華詩でした。特に、ゆり先生の御華詩はいいですねぇ。ホンマにええ先生です。報われないですが(;^^)
と、そんなところで次は『狂乱家族日記 拾壱さつめ』です。
藤堂家はカミガカリ 3
高遠豹介・著、油谷秀和・イラスト、電撃文庫。
2月6日(金)読了。
半ばノリで春菜の親友の沙紀を交えて遊園地へ遊びに行くことになった神一郎達。
沙紀のリードで足の不自由な春菜も楽しめる楽しい一日を過ごしたモノの、最後の最後で強力なハテビトが現れてしまう。
苦戦する神一郎と美琴の元に、不意に現れる助っ人。
それは、かつて戦った北欧勢力のハテビト、レッテだった。
しかも、何故かレッテも部下と共に神一郎達と共に春菜の家に居候することになって......
いやはや、気軽に読める素敵な御華詩ですねぇ。ノリがよくて泣いて笑って楽しめる、よいエンターテインメントですな。
本来、神一郎の背負っているモノはもっと深刻になってもおかしくないんですが、漫才がいい緩衝材になっていますね。そして、家族として、それ以上として、人とハテビトが共にある在り方についても問うていたり居なかったり。今回の御華詩にはそういう一面もあったように思います。どこかで決定的な事実が明かされることになるとは思うのですが、それがどういう形になるのか楽しみに読み続けたいと思います。
......で、相変わらず表紙に主人公的な神一郎と美琴を出さず、しかも一見誰か解らないキャラを出してますね、この作品(;^^)
とまぁ、そんなところで次は『とらドラ! スピンオフ2 虎、肥ゆる秋』です。
under2 ~異界イニシエイション~
瀬那和章・著、 u ・イラスト、電撃文庫。
2月4日(水)読了。
兄の事件の後、異界使いとして月士那探偵事務所でバイトをすることになった唯人。
異界使いとしてはまだ何も知らず、関わった事件に拭えぬ恐怖を受けて上手くいかない日々が続いていた。
だが、依頼は待ってはくれずエレベータでの連続失踪事件の捜査を行うことになる。
恐怖かの裏返しで意固地になって一人でその事件を解決すると豪語してしまった唯人だが......
ふむ、非常にオーソドックスな御華詩といった感じですねぇ。プロットはしっかりしていて、全体に手堅い印象です。『反翼の魔女』の設定やら作品世界の根底部分が示されて、これでシリーズとしての下地が出来た印象ですな。ただ、ダークな雰囲気が売りな気もしますが、特にこれといったモノが感じられないようにも思えます。逆にキャラに凝りすぎたのが余計な要素に感じらるのは気のせいか......
とまぁ、そんなところで次は『藤堂家はカミガカリ 3』です。
シゴフミ3
雨宮諒・著、ポコ・イラスト、電撃文庫。
12月17日(水)読了。
川嶋慶介は騙されやすかった。
その日も、唆されて3年間不登校を続ける謎のクラスメートが住むという屋敷を訪れていた。
何でも、彼女は理事長の孫で学校になど来なくても家庭教師が降り、恵まれた環境で我が儘し放題らしい。
そんなブルジョワは境遇に羨望と怒りを感じながら、屏を乗り越えて屋敷に忍び込んだのだが......
優しい嘘に彩られた『嘘とオーロラ』、少し変わった老人と少年少女の友情を描いた『輝けるもの』、愛する者の為に戦場を訪れた兵士の顛末を描いた『 Rainy Day 』の3編で校正される、死者から届けられる最後の奇跡『シゴフミ』を巡る物語集。
3編ともそれぞれ毛色が違う物語ですが、『死』という究極の終わりに続きを与える可能性を秘めた『シゴフミ』という道具立てを色んな形で効果的に用いた、哀しくも優しい御華詩達でした。月並みながらええ御華詩ですねぇ。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』です。
とらドラ! 9
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月13日(土)読了。
修学旅行の事故の際、偶然にも大河の本音を耳にしてしまった竜児。
幸か不幸か、事故の後で暫く大河は学校を休んでおり、更に想いだけがループする。
更には、進路指導の問題で泰子と対立して竜児の悩ましい日々が続いていた。
身近な友人達が進む先を見ているのに対して、何も無い竜児は取り残される想いに苛まれて......
物語はどんどん佳境に入っていきますねぇ。
前巻で核心に迫っていましたが、それがどこへ着地するのか? その辺り非常に興味深いモノがありました。
亜美も、遂にというかようやくというか本当のところを少し見せ始めて、実乃梨にもそれが伝わって、事態は大きく動き始めましたねぇ。さてさて、この結末からどう続いていくのか? 気になるところで既刊は読み終えたので大人しく続刊の発売を待つのであります。
とまぁ、そんなところで次は『レンズと悪魔 7 魔神決壊』です。
とらドラ! 8
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月12日(金)読了。
クリスマスイブの一大事件、その後のインフルエンザと散々な年末年始を過ごした竜児。
泰子の手伝いで入院中の面倒は見てくれていたモノの、自立宣言をして竜児の家を訪れることが無くなった大河。
憂鬱な気持ちで新学期を迎えた竜児を逃げるなと大河は叱咤する。
チャンスはある。
そう高校二年の一大イベント、修学旅行。
そこが、竜児が実乃梨の思いを確かめる最後のチャンスだと......
なんでしょうねぇ。若く青臭いなりに、目の前の事態に対応しようともがき苦しむ少年少女の御華詩、ですかねぇ。前巻で完全に事態は一つ進んでいましたが、そこで噴出したモノをぶつけ合うのが今回の内容ですな。気付いていないのは自分だけ。我が身の鈍さ残酷さに遂に気付いてどう動くのか? 物語は一つの核心に触れましたねぇ。既刊はあと一冊ですが、その先が気になって仕方なくなることが予測されます。
そんな訳で次は『とらドラ! 9』です。
とらドラ! 7
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月11日(木)読了。
大騒ぎの生徒会長選挙も終わって2週間が過ぎた。
冬は深まり、街はクリスマスの色に染まり始める。
クリスマスが大好きだという大河は突然「いいこになる!」と宣言し、その言葉を守り始める。
そんなある日、新生徒会長となった北村は二学期の最後に生徒会主導のクリスマスパーティーを企画を発表した。
その企画に学校中が盛り上がり、竜児と大河、そして亜美は実行委員として準備に参加する中、実乃梨だけはその輪から外れていた。
部活でミスをしたことを気に病んで、落ち込む彼女を励ますためにも、どうにかそのパーティーに実乃梨を呼びたい竜児だったが......
ああ、解らないのは自分の気持ち。
前の巻から雰囲気が変わりつつありましたが、今回はちょっと重めな御華詩でした。
大切なモノを守る為に大切な想いを捨てなければならなくて。両立しない、幸せの形。
ある意味、これまでのツケが一気に噴出した、そんな内容でしたね。亜美の予言通りに。
前の巻とこの巻で、シリーズの根底の部分が揺らぎ、そして新たに始まった感があります。
そんな訳で益々先が気になるので引き続き『とらドラ! 8』です。
とらドラ! 6
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月10日(水)読了。
文化祭も終わり、退屈な日常が再び訪れていた。
しかし、その一大イベントを盛り立てた生徒会の副会長であり、次期会長と目される北村の様子が妙だった。
多くはイベントで燃え尽きたのだろうと思っていたが、生徒会選挙が迫ったある日、彼は...... グレた。
そんな訳で北村のターン。なるほどねぇ。予想通りというかどこかで語られるべき内容ですがこうくるか! と驚かされました。
解っているようで解らない。例え親友であっても解ったつもりになっているだけかもしれない。
それでも、何かしてやれることはないのか? 青臭いけど、確かに生きていく上では通らざるを得ない道。
色々と考えさせられて懐かしい気持ちにさせられる、そんな御華詩でした。オチが期待通りだったのも良し。
一方で、ある意味ジョーカーの立ち位置の亜美の在り方も、少し変わってきましたねぇ。やっぱり、亜美の存在がこの作品の魅力を大きくしているなぁ、と思います。キャラがどうこうとかではなく、他のキャラとの関係として。彼女の視点がなければ、彼らは回らないでしょうし。
ここで一つの大きな転機を迎えたように思えるので益々続きが気になります。
てな訳で次は『とらドラ! 7』です。
とらドラ! 5
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月9日(火)読了。
夏休みも終わり、竜児達の通う高校の文化祭が近づいていた。
文化祭に向けて、亜美は意外に協力的になる一方、実乃梨は竜児と少し距離を置くようになっていた。
そんな風に少し変化のある日々の中、竜児はふとしたことで大河の父親と会うことになる。
そうして、大河の家庭の復活を願うことになるのだが......
結構、生々しくもやり切れない、でも、そこここにありそうな、そんな御華詩ですねぇ。
大人の都合と子供の想い。そんな対比でしょうか。
でも、その事件を通じて何かしら変化した実乃梨と竜児の関係。それと、大河と北村の関係。更に、それを見守る(?)亜美の立ち位置。一端綺麗にまとまったようで、だからこそ拗れる元を示されたようで、何とも先の気になる展開でした。
そんな訳で、引き続き『とらドラ! 6』なのです。
とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月8日(月)読了。
生徒会庶務の富家幸太は不幸体質だ。
いざというときには、何かと不幸に見舞われるのが常。
だが、そんな彼にも転機が訪れた。
入学直前の事故による一ヶ月の休みも何のその、試験で学年七位の好成績を収めた日の放課後。
生徒会室に向かう彼が偶然風に舞った赤く染まる答案を踏んで滑って転んだことが、彼に、桜色のトルネードをもたらす、彼女との出会いだった......
2巻目に収録されていた短編の続きというか本編というか、そんな御華詩。
不幸体質の幸太とちょっと無防備なさくらとの恋物語。
くすぐったいような恋模様が、綺麗にまとまっていますねぇ。よいラブコメです。
また、その裏で、生徒会ということで本編のメインキャラで唯一こちらでも出ずっぱりな北村の内面もいいですねぇ。まぁ、予想通りなんんですが、これがどう本編と絡むのかも楽しみです。あと、会長の変装はナイスです。イラストもあって尚よし!
そんな訳で、次は『とらドラ! 5』です。
とらドラ! 4
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
12月5日(金)読了。
擦った揉んだの結果、夏休み亜美の別荘を訪れることになった竜児と大河、そしてそれぞれの想い人である実乃梨と北村。
そんな楽しい旅行を控えたある日、竜児は縁起でもない(?)夢を見ることになる。
奇しくも同じ夢を見た大河は、それを「このままではああなるぞ!」という警告夢と解釈していた。
かくして、輝かしい未来のため、旅行というチャンスを最大限に活かす為の作戦を立てることになるのだが......
ふむふむ、こういう話だった訳ですな。アニメで先に大筋を知ってしまっていたのは残念ですが、やっぱり細かい心の動きは活字の方がよく解ります。微妙なバランスの崩れを見せ始めて、特に亜美の動向が気になりますねぇ。また、この巻の一つのテーマでもある恋愛と幽霊の例えに興味深いモノがありました。言われてみればそうだなぁ、と共感することしきり。
アニメと並行で読めば読むほど先が気になって、気がつけば現在既刊を全て購入している私が居ました。
......そんな訳で、引き続き刊行順で次は『とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード』です。
とある魔術の禁書目録 SS 2
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
11月24日(月)読了。
当麻達が科学と魔術の大きな事件に巻き込まれる前後。
学園都市を始め、世界各所で起こった日常や事件の数々。
一年ほどのスパンで起こったそれらは、それぞれには全く関係の無いモノ。
だが、最終的に、それらは一つのキーワードの下に繋がって......
ネタバレを気にすると非常に説明がしづらいSS2であります。
それぞれで事件も登場人物も時期も異なる実に二十二章の短編で綴られる御華詩は、新キャラも含めて登場人物の描かれなかった面を補完する非常に楽しい内容でした。いやぁ、やっぱり逆境シスターのリドヴィアはいいですねぇ。そんな風に、ファンサービス的な側面もありつつ、今後に関わる一つの伏線でもある御華詩でした。何せキャラ数が半端じゃなく裏設定も大量にあるようなシリーズなので、知ってると本編をより楽しめる、そんな位置づけの内容ですね。
とまぁ、そんなところで次は『ハヤテのごとく!3~めざせ情熱クリエーター! 三千院ナギの流儀~』です。
とらドラ! 2
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
11月20日(木)読了。
ゴールデンウィーク、竜児と大河は主に竜児の希望で近所のファミレスに通って特に何事も無く過ごしていた。
最終日も同じように過ごしていたところ、大河が観ていた丁度観ていた雑誌のモデルがそのファミレスに現れる。
なんと、彼女は出会った竜児の親友であり大河の密かな想い人、北村の幼馴染みだったのだが......
そんな訳で猫っ被りの川嶋亜美登場な第二巻であります。
うん、やっぱり話に広がりが出ますねぇ、こういうキャラが出てくると。まだ二冊目ですが、アニメから入った身としては読むことで補完される部分も多いですねぇ。アニメは大河の方に視点が行ってるのか、とかそんなことを感じます。
また、収録されていたスピンオフ作品の『幸福の手乗りタイガー伝説』も主要人物達の客観的な印象が描かれてて楽しかったです。こうやって色んな視点を楽しめるのが小説という媒体の面白さかもしれない、とか思ったりもします。
てなところで、次は『とある魔術の禁書目録SS2』です。
森口織人の陰陽道
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
11月19日(水)未明読了。
吝華高校生徒会副会長、遥奈原初雪《はるなばらはつき》には秘密があった。
折しも二年生の新学期に転校してきた森口織人はその秘密を知ってしまう。
それを切っ掛けに、彼は陰陽道の世界に足を踏み入れることになって......
『撲殺天使ドクロちゃん』に続く第二シリーズ開始!
今回は、コンプレックスと妄想の御華詩でしょうか? 初雪が秘密の為に悩んでそれを織人と共に乗り越えていく、そういう流れ...... なのかなぁ。
全体的に異様に丁寧な地の文が独特の雰囲気を出していてよい感じです。登場人物基本的に『様』付けとは...... でも、誰なんだろう、この視点? とか穿って考えてみたりもしました。意味ない気もしますが(;^^)
ああ、あと、今回は『蒟蒻』です(謎
とまぁ、そんなところで次は『とらドラ!2』です。
灼眼のシャナ XⅦ
灼眼のシャナ XⅦ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
11月17日(月)読了。
遂に姿を現した[仮装舞踏会] の盟主に破れ、囚われの身となったシャナ。
武器も防具も神器も奪われ、ただ一人の少女として敵陣の中に身を置いていた。
それは期せず、彼女の在り方を問う機会ともなった。
[仮装舞踏会]の念願が達せられるときが近づく中、彼女はかつて育ての親が残した言葉の意味を知る......
前回の展開を受け、シャナを取り巻く人々が何を思い、感じ、実行に移すのか? その過程が描かれた御華詩と言えますな。
いつもの如く、番外で明かされた情報を搦めつつ、描き出されるそれぞれの心理描写が美事でした。また、今まで大人しかったあのキャラも今回は珍しく大暴れでしたねぇ。まぁ、その理由は推して知るべしというべきか。
今回で各々向かうべきに向かい始めたので、次からは総力戦の体を為してきそうです。その中で、一体全体彼が何を目指してあのような手段を取ったのか? その行く末が楽しみです。
とまぁ、そんなところで次は『森口織人の陰陽道』です。
とらドラ!
竹宮ゆゆこ・著、ヤス・イラスト、電撃文庫。
11月14日(金)読了。
目つきが悪いために誤解されがちな善良な高校生、高須竜児《たかすりゅうじ》。
高校二年生になって憧れの実乃梨と同じクラスになって喜ぶも、ある意味運命的な出会いが待っていた。
それは『手乗りタイガー』の異名を持つ見た目は美少女の逢坂大河《あいさかたいが》
見かけだけでなく実際の凶暴性で悪評高い彼女と奇妙な縁が出来、その恋路の手助けをすることになったのだが......
むむむ、今更ながらアニメにつられて読んだのですがこれはよい日常の物語ですな。タイトルと手乗りタイガーのイラストからてっきり異能バトルモノだと思いこんでたのは内緒(;^^) まぁ、嬉しい誤算でしたが。
心理描写がしっかりしていて非常に心地よいもどかしさというか、甘くて苦くて単純明快で複雑怪奇な、そんな恋心を感じさせる内容でした。これは、すぐには無理ですがどうにか追いつきたいと思います。
とまぁ、そんなところで次は『灼眼のシャナXⅦ』です。
灼眼のシャナ SⅡ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
11月13日(木)未明読了。
ヴィルヘルミナがシャナと平井家で共に過ごすこととなって一月余り。
規則正しい生活の中、シャナの帰宅時間が遅いという綻びが生じていた。
理由を訪ねてもはぐらかされるばかりで不審に思い、不本意ながらも悠二と共にその原因を探り始める。
そうして、彼女が辿り着いた真相は......
今回はヴィルヘルミナが主体ですね。上記の日常を描いた『ドミサイル』、ヴィルヘルミナとその掛け替えのない友である『永遠の恋人《エンゲージ・リンク》』との出会いを描いた『ヤーニング』、そして『天道宮』を出て間もない駆け出しの頃のシャナと熟練のフレイムヘイズ、ゾフィーとの交流を小説とコミックで描いた『ゾートロープ』の三本、及び、いつものQ&Aコーナー『狩人のフリアグネⅢ』という構成でした。
大分長らく積んでしまって気がつけば前を読んでから1年近く間が空いてたりしますが、覚えているモノですね。今回は、ヴィルヘルミナの心理描写もいいんですが、何より、『ゾートロープ』のアラストールの叩かれっぷりがいいですねぇ。
とまぁ、そんなところで次は本編の最新刊...... と言いたいところですが現在アニメ放映中の『とらドラ!』です。
狼と香辛料 Ⅸ~対立の町<下>~
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
10月10日(金)読了。
『狼の骨』を追って港町ケルーベを訪れたロレンス達一行。
しかし、彼はそこで今まで経験したこともない大きな『商売』に巻き込まれる。
いや、それは『商戦』。
一介の行商人として、状況に対応しきれず途方に暮れるロレンスだったが......
そんな訳でケルーベでの物語完結編。
いやぁ、やっぱり心地よいですなぁ、この舌戦は。
商売を軸に展開される人間模様、そこに行商と町商人との見方の違いやらが絡んで非常に楽しい言葉の押収でした。
なんか、最後の方はもう痛快としかいいようが無いです。
孤独から、仲間を得て、ロレンスが今後どう進んでいくのか? そういった部分にも少しばかり道を示す御華詩でもありましたな。次は予想通りあっちへいくようですし、これからも楽しみです。
そんなところで次は『生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1』です。
ほうかご百物語 2
峰守ひろかず・著、京極しん・イラスト、電撃文庫。
9月15日(月)読了。
いつの間にやら学内の怪異対策担当となった美術部。
稲葉先生からの情報で屋上の危なげな気の調査に向かった真一とイタチさん。
特に何も見つけられないで居るところに、突如響く犬の鳴き声。
問答無用でイタチさんに襲いかかるのは、一人の犬神使いの少女......
とまぁ、新キャラも早々に投入しつつの第二弾でありました。
今回も、妖怪譚の使い方が楽しいですねぇ。一旦概念的なモノに解体した上で色んな要素を混ぜ込んで時に敢えて曲解してたりで、経島先輩の解説と合わせて効果的に用いられています。特に、河童の御華詩はなるほどなぁ、と思いました。
また、語り部である白塚真一のキャラが一人称ではありがちっぽいようで絵描きマニアというかその辺が絡んで新鮮なキャラになっててそこもいいですねぇ。
てなところで次は『この広い世界にふたりぼっち』です。
藤堂家はカミガカリ 2
高遠豹介・著、油谷秀和・イラスト、電撃文庫。
8月31日(日)未明読了。
ハテシナという世界があった。
そこは、この世界での神話の原形となった世界。
その世界からとある事情でこちらの世界に常駐し、藤堂家の居候となった神一郎と美琴。
一つの大きな事件から暫し、なんだかんだでハテシナからの異邦人を匿うこととなって......
いやはや、軽妙な語り口でサクッと読める芸風はいいですねぇ。
ただ、シリアス場面でも容赦なく笑いを取りに行くのは控えめになってるあたり、やっぱ前作のあれは賛否両論合ったんだろうなぁ、とか大人の事情を感じる2冊目でもありました。個人的にはあれが大好きだったんで、ちょっと笑い的に物足りないモノを感じたりもしました。とは言え、その代わりに『家族』というテーマについてユーモアを交えながら上手いこと描いてるなぁ、とも感じました。そっち方面に進むならそれもそれもありですねぇ。美琴は、今後大変そうですが。
......そして、なんで頑なに表紙に主人公的な神一郎と美琴を出さないんだ、この作品(;^^)
とまぁ、そんなところで次はいよいよ最終巻! な『"文学少女"と神に臨む作家 下』です。
シゴフミ2
雨宮諒・著、ポコ・イラスト、電撃文庫。
7月24日(金)読了。
新米消防士の桜井進が偶然受け取った急ぎのシゴフミ。
幼い字で綴られたその内容は、火事場から妹を救って欲しいと求めるもの。
しかも、すぐに出動が掛かり現場はその手紙に記された場所だった。
現場でその手紙の内容を信じ、美事にシゴフミに記された想いを叶える。
それが切っ掛けで進は街の英雄と称えられるようになるのだが……
そんな『英雄になる瞬間<とき>』と、差出人が『猫』という希有なシゴフミに纏わる『青い空、白い猫。』。恋のキューピッドを演じる少女が、自身の恋に葛藤する甘く切ない『キューピッド』の三編。
シゴフミ=死後文という主題から『死』が常につきまとう御華詩。どうしても手放しでハッピーな御華詩にはなりようも無いのですが、暖かくて切ない、そんな感じの雰囲気はいいですねぇ。アニメの方は結構ダークな路線だった気もしますが(;^^)
とまぁ、そんなところで次は『きみとぼくが壊した世界』です。
とある魔術の禁書目録16
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
7月22日(火)読了。
アヴィニョンでの騒動も終わり、平穏な日々を過ごしていた上條当麻。
ある日、そんな彼の元に天草式十字凄教の五和が訪れる。
その理由は、『護衛』。
何と、『神の右席』が一人、後方のアックアが当麻の右腕を狙うと、イギリス清教・学園都市双方に堂々と宣戦布告をしたのだった。
現れたアックアの『聖人』と『神の右席』の両者の力を併せ持つ圧倒的な力の前に当麻達は……
こないだ再登場したと思ったらやたらと優遇されてますね、五和。おしぼりキャラはいつのことか……
そんな訳で、今回は五和を中心として天草式がメインですねぇ。いやはや、天草式は楽しいよの。
で、その元女教皇様は相変わらずいじられキャラというかなんというか(;^^)
また、天草式との関係の中で当麻がこれまで築いてきたモノの結実も示されます。彼を守るためにこれだけの人間が動くという。ただ、それは彼の望まないことでもあり、複雑なところですがねぇ。
とまぁ、核心は外して曖昧にしつつこの辺りにして、次は『シゴフミ2』です。
狼と香辛料 Ⅷ ~対立の町<上>~
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
6月1日(日)読了。
目的を新たに旅を続けるロレンス達。
『狼の足の骨』の情報を求めてエーブを追い向かったのは港町ケルーベ。
川を挟んで南北に分かれ対立構造を持つこの町で、ロレンスは自身の矮小さを知る。
そんな最中、町は俄に騒がしくなりロレンスは……
いやはや、新しい顔ぶれが追加されて益々掛け合いが楽しくなってきましたねぇ。
そして、ホロとの関係の中で商人としての思考と一人の男としての思考という考え方の違いを受け入れてきたところで、今回は商人としての考え方の中で大きな変化のある御華詩。どんどん話が大きくなっていきますが、落としどころがどうなるのか? 結末は下巻ということで次が楽しみです。
とまぁ、現状発刊されている分は読み終えたので次は『傷物語』です。
狼と香辛料 Ⅶ ~ Side Colors ~
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月30日(金)読了。
麦の神として祭られるよりも以前。
ホロは、海を目指す旅の少年少女と出会う。
だが、狭い世界しか知らない二人は頼りないどころか無謀に過ぎて。
二人を見ていられなくなったホロはついつい声を掛けて……
今回は、番外編の中編1本、短編2本の構成。
メインはかつてホロが旅した幼い少年少女の旅路。なるほど、確かに、子供相手だとこんな感じなんですねぇ。
そして、残り2編は幕間。銀貨騒動後の何気ない買い物話と、リュビンハイゲンでの人生最大の危機のささやかな打ち上げ話。
作者も一押しですが、やはり、ホロ視点で語られるあの事件後の御華詩がいいですねぇ。なるほど、このときからそんな風に考えていたのか、と。賢狼というのも難しいモノですな。
というところで次は『狼と香辛料 Ⅷ』です。
狼と香辛料 Ⅵ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月28日(水)読了。
近づく旅の終わりを感じながらも、笑顔で終えるための道を模索する二人。
結果、レノスの街での悶着の後、ロレンスとホロは港町ケルーベを目指していた。
運良く船を見つけた道中、関所の一つで突然ロレンスを先生と呼ぶ少年が現れて……
いやいや、これはまた、面白い展開になりましたねぇ。
これまでに積み上げられたロレンスの中の価値観の変化がよく出ていて、それでいて根っこは同じロジカルな駆け引きに満ちたホロとのやり取りにも磨きが掛かっています。こういったウィットは読んでて心地よいですね。
また、ホロの故郷が近づくにつれて、旅の終わりの寂しさをずっと感じさせていながら、今回の終わりの持って行き方は美事でした。これからが楽しみです。
とまぁ、そんなところで次も『狼と香辛料 Ⅶ』です。
狼と香辛料 Ⅴ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月27日(火)読了。
毛皮の交易が盛んな北の街、レノス。
かつてホロが立ち寄った筈の場所でいよいよ故郷に近づいていく。
旅の終わりにお互い寂しさを感じながらもどうにかここまで辿り着いたのだ。
そんな中、宿で出会った行商人から年代記作家を紹介して貰う。
その縁で、ロレンスは未だかつてない規模の商談を持ち出されて……
ふむふむ、そうだよなぁ、といった感じでホロとロレンスの在り方が問われる御華詩。
商売一辺倒だったロレンスが段々とホロの存在の大きさを意識し、それが判断基準を少しずつ変えてきた結果。
ホロは、それを嬉しく想いながらも自身とロレンスの差から不安を感じていて。
そんな二人の心の機微が描かれていて非常に面白かったですねぇ。駆け引きもどんどん冴えてますし。
で、今回はこれまでと全く違う方向性の終わり方でしたが、次はどうなるのやら……
とまぁ、そんなところで次は『狼と香辛料 Ⅵ』です。
狼と香辛料 Ⅳ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月25日(日)未明読了。
ホロの故郷の有力な手がかりを元に北を目指すロレンス。
ヨイツの情報があるという修道院の場所を聞くために訪れたテレオの村の修道院。
しかし、何かテレオの村は様子がおかしく、やがて二人はその事情に巻き込まれていく……
若くして司祭を継いだエルサと粉ひきのエヴァンを通して、色んな面でホロとロレンスが自分のことを客観的に観る御華詩、ですかねぇ。なんだかんだで互いに素直でないですが、少しずつ素直な面が出てきたというか。その辺りも踏まえつつ今回巻き込まれた事件の顛末は印象的でした。本当に、ホロにとっては大きな経験でしょうねぇ。
とまぁ、ネタバレ避けて抽象的ですがそんなところで次は『狼と香辛料 Ⅴ』です。
狼と香辛料 Ⅲ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月22日(木)読了。
商人人生の危機を逃れて暫し。
北を目指すロレンスとホロは冬の大市と祭を控えたクメルスンを訪れていた。
そこで出会った若き魚商人がホロに一目惚れしたことからロレンスはこれまで経験したことのない危機に出会う……
いやはや、ここでこういう御華詩が来るのはよいですねぇ。今回体験した『危機』が今後どう動いていくのか楽しみです。まぁ、すでにあと5冊は確保しててそう遠くない先に体験できるのですが。
そして、この流れも根っこは商人の思考というか、その辺りの思考の天秤の釣り合いが実に心地いいです。ロレンスが不器用なだけかもしれませんが、ホロに関する部分について必死に理屈で考えようと四苦八苦するのがもどかしくも微笑ましい。だから、ホロに『可愛い』と称されるのでしょうな。
とまぁ、そんなところで引き続き『狼と香辛料 Ⅳ』でありんす。
狼と香辛料Ⅱ
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月20日(火)読了。
港町パッツィオでの銀貨騒動で一儲けしたロレンス。
その儲けを元手に更に膨らませようと欲を掻いたことで商人生命どころか文字通りの生命の危機に陥ることになる。
形振り構わず元手をかき集め起死回生で狙ったのは……
商業を軸としたファンタジーということで独特の持ち味がありますねぇ。商人の駆け引きを日常会話にも持ち込んでいたり、小粋な言い回しが多用されていて心地よいです。勿論、本筋の商人同士の腹の探り合いは言わずもがな。
今回は早々に危機に陥れたことで話が緊張感に満ちててよかったのですが…… アニメで先に結末見てしまっていたのが惜しまれます(;^^) 結構忠実にアニメ化されていたのですねぇ。
とまぁ、そんなところで続いては次からは未知の領域な『狼と香辛料Ⅲ』です。
ぜふぁがるど
柴村仁・著、ふゆの春秋・イラスト、電撃文庫。
5月11日(日)読了。
平凡な高校生、菅沼宙。
彼は、ある日、あれやこれやの結果『牙臣ゼファガルド』に変身することになる。
幼馴染みの少女、安芸野鳴を守るためとどうにかこうにか理由を付けつつ、今日も彼は戦いに…… 巻き込まれる。
電撃小説大賞フェアの一冊。
ふむふむ、不本意な変身ヒーローな感じの御華詩ですな。大きな力と対峙している割には状況が理解できてなかったり引いてたりで受け入れられずに渋々戦うというか、そういうコメディチックのノリ。この先、使命に目覚めるのかどういう方向に進むかはまだまだ見えませんが、中々に楽しい御華詩だったので次も読もうと思います。黄色いアンダーリムというのもよいモノですな。
とまぁ、そんなところで次から幾つか積んだシリーズ消化の為、先ずは『図書館戦争』です。
MAMA
紅玉いづき・著、磯野宏夫・イラスト、電撃文庫。
4月17日(木)読了。
魔術の名門サルバドールに生まれたトト。
彼女は才能に恵まれない『サルバドールの落ちこぼれ』。
そんな彼女はある日、神殿の書庫の奥に封じられた『人食いの魔物』と出会う。
母を求めるその声に導かれ、少女は『人食いの魔物』の母となることを決意する……
素敵な御伽華詩でありますなぁ。
たまには、こういう御華詩も読まねばなりませぬ。
淡々と綴られる物語は静かに静かに心を伝えます。
孤独って?
守りたいモノって?
やはり、大仰に語るは無粋。
素直に読んで、素直に感嘆する。
そんな素敵な御華詩。
とまぁ、そんなところで次は買いっぱなしになっていた『キララ、探偵す』です。竹本健治は何年ぶりだか……
under ~異界ノスタルジア~
瀬那和章・著、 u ・イラスト、電撃文庫。
2月21日(木)未明読了。
第十四回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。
三年前にとある事件を切っ掛けに失踪した兄からの手紙。
そこに書かれた『異界』という言葉。
霧崎唯人は、我知らず導かれるままに異界への扉に近づいていく……
失踪した兄の情報を求め、また、その途上で出会った月士那灯香に惹かれ、『異界』という異世界の力を行使する『異界使い』の戦いの世界に足を踏み入れた唯人の出会った事件の顛末。全体的には残虐な描写や卑猥な言葉などダークな雰囲気を醸す、アオリにある通りのサイコミステリの様相を呈した御華詩でした。実際、『異界使い』の部分を抜きにしても成立するプロットでその辺りがミステリとしては順当過ぎる嫌いはあったりやや強引さを感じたりはしますが、大きな破綻なくまとまっている上で、しっかりした『異界』の設定を乗っけているのが評価されたのかなぁ、とか思ってみます。キャラも色々と凝っていますが、そちらよりもストーリーがしっかりしていた印象ですね。『異界』に関しては若干何でもあり気味な設定ですが、それ故にシリーズとしてやりやすいとも感じました。
とまぁ、そんなところで次は『地を駆ける虹2』です。あれがどう続いたのか楽しみであります。
藤堂家はカミガカリ
高遠豹介・著、油谷秀和・イラスト、電撃文庫。
2月18日(月)読了。
第十四回電撃小説大賞<銀賞>受賞作。
人間界と似て非なる別世界『ハテシナ』の住人である神一郎と美琴。
二人は藤堂周慈という少年の護衛の為に人間界を訪れていた。
任務の為、強引に周慈と双子の姉の住む家に転がり込む。
両親を無くした藤堂家に、次第にとけ込む二人。
だが、狙うハテシナの勢力は周慈に迫り……
笑いあり涙あり、エンターテインメントかくありき。素晴らしくテンポのよい御華詩でした。
全体的にコメディ色の強い作品で神一郎と美琴を始め登場人物達の漫才のセンスは秀逸で何度も笑わされました。
それでいて、根底のストーリーラインはしっかりしていて、ホロリとくる要素も入って綺麗にまとまっています。
ギャグを繰り返すことでそれが普通になってシリアスな場面にもしっかり透過させているというか、その辺のバランス感覚が優れている印象です。
何より、文章がいい意味で軽い。文字通りテンポがよく読めます。その辺りが評価されての受賞でしょうねぇ。
ただ一つ謎なのが…… なんで表紙がこいつなんだ? ってこと。まぁ、それさえもネタっぽいですが(;^^)
そんなところで次も受賞作『 under ~異界ノスタルジア~ 』です。
君のための物語
水鏡希人・著、すみ兵・イラスト、電撃文庫。
2月14日(木)読了。
第十四回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
悪酔いをした夜。
公園でうっかり死にかけた私は、一人の青年に命を救われる。
その事件を切っ掛けとした出会いと別れ。
それが、物語の始まりだった……
いやぁ、これは納得の受賞作。大賞受賞作とは全く毛色の違う『物語で勝負』といった作品でした。
命の恩人となった奇妙な青年と私の物語なのですが、様々な出会いと別れを積み上げて、綺麗に収束するラストは美事。読後感の非常によい本当に完成度の高い物語です。普段ライトノベルを読まない人にもお勧めできるというか、内容的には海外の古典文学に近い雰囲気を漂わせていますねぇ。色々と心地よい仕掛けが施されていますが、それは読んでのお楽しみ。多くは語らないのが華でしょう。
そんなところで受賞作が続いて次は『藤堂家はカミガカリ』です。
ほうかご百物語
峰守ひろかず・著、京極しん・イラスト、電撃文庫。
2月12日(火)読了。
第十四回電撃小説大賞<大賞>受賞作。
絵のことになるとちょっとばかり夢中になってしまう少年、白塚真一。
一年ながら美術部の再建を果たし、部長を務めていた。
ある日、忘れ物を取りにいった夜中の美術室。
誰もいないその場所で美しい少女の姿をした怪異と出会う。
偶然、妖怪マニアの先輩から撃退方法を聞いていたお陰で難を逃れる真一。
それどころか、その少女の余りの美しさに魅せられてとんでもない『約束』を取り付けてしまう……
学校の怪談に妖怪譚を上手くミックスして、更に主人公の『絵を描くのが好き』という道具立てが非常に効果的に働いた御華詩でした。大げさな話ではなく、無難にまとめた感のある御華詩なのですが、その手堅さが大賞の受賞に繋がったのでしょうねぇ。妖怪の設定も実際の民俗学的な考証を交えつつもかみ砕いたモノになっていて分かり易く、妖怪毎の連作短編のような構成になっていて読みやすく、気軽に楽しめる作品でした。
まぁ、幼い頃水木しげるの妖怪図鑑やらを熟読し、京極夏彦の妖怪シリーズに嵌ったり、ラノベでは『神様のおきにいり』なんかも読んだりと、それなりに妖怪の知識があると、大概は既知のネタなので驚きはないのですが、それ故に解釈の柔軟さに感心させられました。妖怪専門の経島先輩のキャラ付けの勝利ですねぇ、これ。あと、まさか電撃文庫で先にも挙げた京極夏彦ネタが見れるとは思いませんでしたがどんだけの人が気付くのでしょう(;^^)
とまぁ、そんなところで受賞作はまだまだ続く、次は『君のための物語』です。
狼と香辛料
支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
2月8日(金)読了。
第十二回電撃小説大賞銀賞受賞作。
一人、行商の旅路を続けるロレンス。
山奥の村からテンの毛皮と共に貰った麦の束。
新たな街を目指すある夜、彼は荷台で毛皮に埋もれて眠る少女に出会う。
彼女は豊穣を司る狼神の化身で……
アニメで興味を持って今更ながら原作もと読み始めたのですが、これは面白いです。
行商人を主人公に据えたことで、『商売』をテーマにしつつそこから派生する様々な駆け引きを効果的に盛り込まれ、そこに、長きを生きた賢狼ホロの老獪さが絡んできてよいアクセントになっています。いや、ロレンスとホロの会話見てるだけで楽しいです。なんというか、商人の本能がよく描かれているというか、ちょっとした部分で行商と絡めた理由付けがされたりと言った部分も粋でした。 続きも入手したので他と調整しつつ読み進めたいと思います。
てなところで、次は『 Fate/Zero Vol,4 -煉獄の炎-』です。
シゴフミ
雨宮諒・著、ポコ・イラスト、電撃文庫。
2月1日(金)読了。
思いを残して死した者が、愛する者に言葉を託すチャンス。
シゴフミとは死後文。
死者から届けられた言葉は、果たして生者に何をもたらすのか?
死という本来ならそこで終わりの事象に与えられた言う猶予としてたった一人に書くことの出来るシゴフミ。
それを届けることを生業とする文伽と、相棒のマジックアイテムのマヤマが関わる三人の死者とその愛する者の物語。
一見、無口で冷たく見える文伽の優しさや、マジックアイテムであるが故に中々人間の心の機微が分からないマヤマのバランスが良いですねぇ。
突然列車の脱線事故で命を失った女子高生が、自らの半身と思える少女に伝える言葉。
病に倒れたマジシャンの助手が、愛するマジシャンへ伝える想い。
フェンシングを通してしか娘と接することの出来なかった父が、愛する娘へ遺す本心。
そんな三編の物語で構成されていたのですが、どれも「死者と遺される者」の関係をよく描いていて死別という最大の別れを経験してなお、心地よい御華詩でした。特に、最後の話は上手いですねぇ。まぁ、ベタと言えばベタなのですが、こういうホロリとくるのは大好きです。これは続刊も読まねばなりますまい。
といったところで、次は「アンダカの怪造学Ⅷ Every DayDream」です。
とある魔術の禁書目録15
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
1月28日(月)読了。
科学サイドと魔術サイドの対立で手薄になった学園都市の暗部。
さまざまなグループがそれぞれの思惑に従い暗躍する。
かつての事件をきっかけに闇に堕ちた『一方通行』。
彼もまた、その中の一人だった……
今回の物語に当麻は登場しません。これは、今やシリーズの裏主人公となった一方通行≪アクセラレータ≫の物語。
守るべきものがあるからこそ、悪党になれる。
前の巻でもなんだかおいしいとこを持っていっていましたが『悪党』としての彼は本当にかっこいいですねぇ。
そして、その影で約一名、意外な活躍を見せる人物が。かつての当麻の言葉を胸に奮い立つこの人物の今後も気になるところです。
あと、今まで余り深く突っ込まれなかった暗部に視点が移ったことで新キャラ大放出ですが、一体どれだけが生き残れるのか? それは読んでのお楽しみ。
とまぁ、そんなところで次は『かのこん8』です。
とある魔術の禁書目録14
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
1月11日(金)読了。
遂に大きく動き始めた科学サイドと魔法サイドの天秤!
各地で起こる反学園都市デモ!
そんな最中であっても学園都市は比較的平和だったはずが、当麻は気がついたらフランスのアビニョンに居て……
そんなドタバタな導入ながら、とうとう冷戦状態から臨戦態勢に世界情勢が変わってきましたねぇ。色んな今回もメインの敵の術式は興味深いモノがありました。特に、ミサやらに対する解釈が面白いです。また鍵を握る霊装の考証も世界史を思いだしてにやりとさせられたり。それでいて、最新兵器もばりばり出て終盤には冗談みたいなモノも登場。当麻の幻想殺し≪イマジンブレイカー≫の謎も少しずつ明かされたりしつつ、なんというか、ここから本戦とでも言うべき事態なのでしょうねぇ。
でも、今回一番おいしいところを持って行ったのは一方通行≪アクセラレータ≫な気がすると ktr は ktr は所感を述べてみる。何故かは読んでのお楽しみ。
とまぁ、そんなところで次は『戦う司書と荒縄の姫君』です。
ななついろ★ドロップスPure!! 1
赤坂香夜・著、いとうのいぢ、たかみ裕紀・イラスト、電撃文庫。
12月18日(火)読了。
同名タイトルのゲームのノベライズ。というか、こっちは Pure!! なので PS2 版が下敷きになってますね。
前に読んだ PC 版のノベライズと同じように石蕗君とすももの一人称が代わる代わるに出てくる形式で、二人の不器用でじれったい初恋模様が描かれてます。ただ、あちらが終盤に絞った形だったのに対して、こちらはすももシナリオを最初からやるって感じですね。
まぁ、内容的にはよく知ってるので設定とか理解する時間が必要無い分サクッと読めました。というか1巻の時点では新キャラがまだ出てこないので PC 版とほぼ同じだったので筋もばっちり。ただ、原作ゲームで好きなシーン二つが別のシチュエーションに置き換わってたのは残念でした。まぁ、流れ的にそうなったんでしょうが。
時間からは新キャラ登場。 PS2 版は発売日に買ったのに現時点で未開封に付き小説の方が先になりそうな勢いです。
と、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ アニバーサリー・ホワイト』です。
灼眼のシャナXⅥ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
12月4日(火)読了。
なるほど…… 前巻が番外ではありましたが今回の話を読む上では確かに知るべき内容ではありますねぇ。
そんなことを感じた本編の続き。いやはや、これまでの伏線をしっかりと踏襲した上で行き着いているとはいえ、初期の頃だとこの道を辿るということは予想も出来ない展開になってきましたねぇ。シャナと悠二、そして吉田一美との関係も明確になった感じですが、何より、マージョリーと佐藤、田中の関係の方が今回はクローズアップされてますねぇ。
で、毎度書いてますが、この辺りの心理描写がやっぱり素晴らしい。残された友人達の気持ち、踏み出す佐藤ととどまる田中の間の葛藤、一方では [仮装舞踏会] の面々の大命へ臨む想い。今回は特に登場人物達の内面の動きが重要になってくるだけに見所満載でした。ほんまに、毎度毎度引き込まれます。
とまぁ、余り書くとネタバレるのでこの辺にして、次は『クダンの話をしましょうか』です。
バッカーノ! 2002 【B side】Blood Sabbath
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
11月14日(水)未明読了。
双子の豪華客船を見舞う惨劇、決着!
海上の密室二つで起きる事件を時間軸も絡み合わせながら、綺麗に組み上げる手練はいいですねぇ。読んでて緊張感が持続します。でも、前巻読んで恐らく三分冊だと思ってたのが二冊で終わってしまった分、ちょっと寂しいかなぁとか感じてたんですが、そこは大人の事情だった模様なので致し方ありませぬ。
今回は本当に色んな伏線が繋がる回。
そして大々的に喧伝されていた通り、中でも一際長い伏線を超えて、ラスボス(?)が遂に登場します。なるほどねぇ。この伏線は読みづらいというか論理的には読めないようになってますね。こういうの好きですねぇ、この作者。
そして、18世紀も20世紀も21世紀も全て絡んでこの事件がどういう因縁の元で起こされたのか、その辺は続刊に期待ですね。
とまぁ、やっぱりネタバレしないようにすると大して書けません(;^^)
てなところでお次は『うらにわのかみさま 虎と猫と君と僕』です。
撲殺天使ドクロちゃん 10
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
11月6日(火)読了。
感動のフィナーレ! というにはちょっと弱いかもしれませんが、これにて一区切り。第一部完、といったところですかね。
前の巻の時にストーリー性が出てきたとか感じてたら、今回は初の長編。ギャグのノリはそのままに全体としてシリアスな展開を成立させるのは美事です。上手いこと肝心な部分ははぐらかしてたり、終わりながらも考える楽しみを残しているのは嬉しいですね。
正直、初期の段階では一発ネタでしかなかったんで、こんなに続くと思った人のが少ないでしょうし私自身もそう思ってますが、巻数を重ねる毎に、段々と根底の物語を組み上げて内容を深めて来て、遂にここまで到達したって印象です。うん、何かいい感じに区切りをつけてくれところで、次回作にも期待したいと思います。
とまぁ、そんなところで次は『魔女の生徒会長』です。
バッカーノ! 2002 【A side】Bullet Garden
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月18日(木)読了。
前回が18世紀だったところから3世紀時代が進んで21世紀を舞台に繰り広げられる今回の物語。
双子の豪華客船で蠢く不気味な影。
そう、それは1世紀ほど前に闇に葬られたあの事件のようで……
とまぁ、ネタバレしないために思わせぶりな内容だけで止めます。とはいえ、まだ来月に予定されている【 B side 】読まないことにはまだまだ何も分からないのですがね。まぁ、それ以外の部分で言えば、何というか血は争えんというのを感じさせる御華詩ですねぇ。あと、トラウマは長く残るモノだとか。
時代をバラバラに展開しながらも上手いこと前の話を伏線に使ってるなぁと感心しつつ、今回の事件の構図がどう決着するか、来月を楽しみにしたいと思います。
そう、続きは来月なのです。これでようやく、既刊読破と相成りました。大分睡眠削った気がしないでも無いので、ここからは通常運用に戻します。
そんな訳で次は『不気味で素朴な囲われた世界』です。
バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月17日(水)読了。
今回は時代がぐっと遡り、18世紀初頭、ナポリ近郊の港町、ロットヴァレンティーノで繰り広げられる『仮面職人』と呼ばれる怪人による連続殺人事件を根底にしながら、少年の日のヒューイとエルマーの出会いが描かれます。
ヒューイがあんな性格になった理由、笑顔中毒者エルマーの手口、その辺りが見所ですねぇ。あと、あの人は全然変わってないなぁ…… 他にも色んな人の過去がチラホラと見え隠れしていました。まぁ、そちらは過去編の最も重要な事件が描かれるであろうこの先発売される 1710 に譲るのでしょうが。
根底の事件に関しては、若干ミステリー仕立てながらあくまでお遊び程度の要素なのでそれほど気にはならず、楽しめました。ただ、この人、異様に叙述トリックを多用しますねぇ(;^^) ミステリならアンフェアに近いレベルで。
とまぁ、過去編はネタバレの宝庫というかネタバレしかないとも言えるのでその辺を避けるとあんまり書けないのでこの辺りにして次は『バッカーノ! 2002 【A side】Bullet Garden 』です。
バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月16日(火)未明読了。
1934年完結編! 圧倒的なページ数に気圧されながらもどうにかこうにか読了しましたが、いやはや、よきエンターテイメントですなぁ。複雑な人間関係なんですが、上手いことギリギリのところで破綻させずに良好な関係を保っているというか、そういったバランス感覚は凄いと思います。
今回は、アルカトラズ刑務所とシカゴが同時並行で進みますが、その中核を為すのはとある人物達。この道具立ての使い方がパズルのようでトリッキーながらも話の構造を面白くしていますね。また、第一作のアンチテーゼ的意味もあるように思わないでもないです。
あとは、特徴的な話し方のキャラが多い傾向にありますが、慣れとは恐ろしいモノでそれが普通と思えるようになってきました。なんか、会話の感覚が狂いそうです。特に、グラハムとシャフトの漫才が心地いいですねぇ。
そんなこんなで大きな事件が終わったところで1930年も半ばに到達。次には何が起こるのか? それはまだ出てないのでようやくリアルタイムに楽しめるところまで追いつけたということですね。
とはいえ、過去と21世紀編の既刊が2冊あるのでこの勢いで進めますということで次は『バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra 』です。
バッカーノ! 1934 娑婆編 Alice In Jails
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月14日(日)読了。
獄中編の裏、シカゴで起こっていた事件の顛末。
中心となるのは、ヒューイの手駒の組織の一つ「吸血鬼≪ラミア≫」の面々ですね。
何というか、人外要素を持ってしまった彼らの視点を中心に、逆に人間のやな部分が描かれてます。
あと、名前だけは登場していたラッドの弟分でジャグジー達とも親交のあるグラハム。彼もまた、飛んでますねぇ。
彼と、クリストファーとヴィーノが戦ったらどんなに愉快な会話になるのかみてみたい気がします。つか、若干本質的な部分のキャラが被ってますねぇ(;^^)
一方で、ようやく姿を見せたあくまで客観的な存在たろうとしている情報屋の副社長も気になる存在です。いや、名前が既に気になっていたというか、もしかするともしかするのかただのミスディレクションか…… このシリーズのキーワードとセットだとオカルト知識がある程度あれば確実に連想しますが果てさて。クレオパトラに会ったことはあるんでしょうかねぇ?
とまぁ、そんなところで引き続いて大長編の最後『バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains 』です。
バッカーノ! 1934 獄中編 Alice In Jails
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月13日(土)読了。
今回から、大長編となりますがその導入の獄中編。かの有名なアルカトラズ刑務所に、様々な思惑の元に集まったり集められたりした者達の御華詩。その中心にいるのはマイザーの旧友の一人でもある『ヒューイ・ラフォレット』。一方では、彼の『実験』と複合企業体『ネブラ』の陰謀とが渦巻きシカゴの町を襲う……
そんな感じで繰り広げられるこれまでに比べて非常に大規模な事件です。まぁ、まだ獄中の人たちの視点しか分からないんで全体像については残り読んでからですが、今回は特にバカップルの意外というか何となくにおわされていた一面が出てたのが印象的でした。あと、話の中心に大きく関わっていながらトンでもない人間が婚約者となったことでおかしな、だけどまっとうとも言える道に進んでいるシャーネ・ラフォレットの動向も気になりますねぇ。それと、有言実行なラッドは無茶苦茶だけど筋は通っててよいキャラですね。絶対近づきたくないですが。
とまぁ、そんな訳で次は当然『バッカーノ! 1934 娑婆編 Alice In Jails 』です。
バッカーノ! 1933<下> THE SLASH ~チノアメハ、ハレ~
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月12日(金)未明読了。
拷問師と刀娘を中心に、様々な勢力を巻き込んだ大きな流れの片鱗が見え隠れする御華詩でした。
大きなテーマとしては刃を持つモノ達の戦いと、家族の絆。まぁ、アイザック&ミリアに匹敵するかも知れない方向性の違う新たなバカップル誕生の予感もありますが、こっちは規格外過ぎて話になりません。でも、言動は同レベルな気がしますが(;^^) しかしなんだ、物語破綻させないためには人類最強はこうでないといけないんでしょうがね。ああ、ヴィーノの台詞は一言一言が楽しすぎます。
それと、1932年の話でいいとこ見せたラックが…… 何か変な方向にキャラ付けされてしまいましたねぇ。ほのぼの。
シリーズとして未来と過去を行ったり来たりしてるんで一部その先が既にこれまでの巻で明かされてる部分なんかもあるんですが、今回はそれらを上手いこと使いながら大きな話に持っていきましたねぇ。既に購入済み何で先の長さは理解してますが次は3冊に渡る大長編に入ります。うわぁ、やべぇ、楽しみ。
とまぁ、そんな訳で次は『バッカーノ! 1934 獄中編 Alice In Jails 』です。
バッカーノ! 1933<上> THE SLASH ~クモリノチアメ~
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月11日(木)未明読了。
今回はガンドールの拷問師チックと、ひょんなことで食客となっている殺し屋マリアを中心とした御華詩。
ですが、やっぱり色んな人が出てきてしっちゃかめっちゃかというか、やっぱりバカップル最高。こいつら居なかったら酷いことになるよなぁ。
何というか、今回は戦う者達の御華詩って感じですね。日本刀と槍とナイフと。でも、それらを超越するあの人とか、更に更にようやっと腰を上げたというかあんた立場的にそこに荷担して大丈夫なのか? という某シリーズの哀川潤に匹敵するジョーカーが動いたりと、次が楽しみでなりません。
そんな訳で引き続き『バッカーノ! 1933<下> THE SLASH ~チノアメハ、ハレ~ 』なのです。
バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月10日(水)読了。
仲間との再会の為に、世間から隔離された森の奥に佇む小さな村を訪れたマイザー達が繰り広げる、これまでとは時代が異なれば雰囲気も異なるバッカーノでしたが、いやはや、やはり面白い。この作品の設定の懐の広さを感じさせますね。この根底にある設定が活きてますねぇ。
今回も誰が? と明示されては居ませんし扱い的にも微妙ですが、中心人物は『笑顔』の為なら手段を選ばない、マイザー達の古い友人であるミスター・ハッピーエンドこと、エルマー・C・アルバトロスが物語の中心でしたが、彼の生き様は中々に興味深いですねぇ。『世界中の人間を笑顔にしたい』とは甘ったるく無茶な信念に聞こえますが、あそこまで徹底していると気持ちいい。一人を覗いて初出になる他のマイザーの古い友人達も中々に魅力的なキャラでその辺が絡んだ過去話も残りの中にあるかなぁ、と楽しみにしています。
そんな訳で引き続き『バッカーノ! 1933<上> THE SLASH ~クモリノチアメ~ 』です。
バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月8日(月)読了。
今回は、列車の事件の前後で言及されていた、ガンドールとルノラータのごたごたを巡る御華詩。
ネタバレは控えますが、この事件は第1巻と似たような手法で様々な人物の思惑が情報の受け渡しで絡み合って一つに集約していくという構成でした。1巻ほどの衝撃はなかったものの、その辺の多重の視点を最大限に利用した見せ方はよいですねぇ。
そしてこのシリーズの定例として、誰が主役というのはないんですが、個人的にはガンドール三兄弟の末っ子のラックが結構中心的だったかなぁ、と思います。徹しきれない彼の甘さというか、人間的な部分がいい味を出していますねぇ。あと、伝説の殺し屋『葡萄酒(ヴィーノ)』も楽しいですねぇ。行動原理が無茶苦茶で。
なにげに新キャラも出てきたりしてどんどん登場人物が増えてますがそれぞれがしっかり描かれてるんで今後の活躍が楽しみです。
とまぁ、そんな訳で祭り中につき引き続き『バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle 』です。
バッカーノ! 1931 特急編 The Grand Punk Railroad
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月5日(金)読了。
うわ、何か一気に読んでしまいましたよ(;^^)
前巻の内容の裏側が描かれると言うことですが、上手いこと叙述トリックとミスディレクションを使っていたのが解ります。大概は予想の範疇でしたが一つは上手いこと心理的な間隙を突いてくれて心地よい騙され方でした。本当に、構成が上手いなぁ、と思います。どこがどう騙されるのか、それは読んでのお楽しみ。
内容についてはこちらは特にネタバレるので詳しくは書きませんが、事件としては非常に陰惨なのに登場人物の魅力で良い具合に後味が緩和されてるというか、馬鹿カップル最高。世の中には、馬鹿が必要なんだと心から思う作品でもありました。もう、あの二人は最強過ぎます。
とまぁ、時間が無いので簡単ではありますが最高に楽しめたということに間違いはなく、次の本が読み終わったらシリーズ一気読みに入る予定です。
そんな訳で次は月刊大河ノベルも10冊目『刀語 第十話 誠刀・銓』です。
バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
10月3日(水)読了。
いや、これはなんというか、本当に引き込まれる作品ですねぇ。
様々な人物の思惑がシカゴ~ニューヨークを結ぶ大陸横断鉄道「フライング・プッシーフット」で交錯し、惨劇が幕を上げる……
非常に沢山の登場人物が居ながら、視点をそれぞれに持たせることで読者に感情移入させてたり、その移し方を利用して色々仕掛けられてたり、読んでいて心地よい驚きに何度も出会わされました。全体としては閉鎖空間でのホラーっぽい雰囲気ながら、一部の愛すべき馬鹿がここぞというところで美味しいとこを持ってってくれるんで余り重々しくも無く丁度よいエンターテインメントでありました。
そして、実はこれは一回り。また同じ時間軸、同じ時間を別の登場人物の視点で描く続巻が有るため、居ても立っても居られず即購入。
そんな訳で次は『バッカーノ! 1931 特急編 The Grand Punk Railroad』です。
バッカーノ! The Rolling Booltlegs
成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
9月15日(土)読了。
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
もう大分前の作品ですが、これはさっさと読まなかったのを後悔しました。
多くの主人公の視点が交錯しながら偶然の積み重ねで最後の大団円に繋がっていく心地よさ。
視点移動を利用してちょっとした伏線を貼ってアクセントにするのはあざとさより鮮やかさを感じられるバランス感覚。
禁酒法時代がメインだったり、明確な主人公が定まっていなかったりライトノベルとしては可成り異色ながら、読者を楽しませるエンターテインメントとして、本当によく出来た作品ですねぇ。
予備知識なかったんですが、これでこのシリーズの作品に年代が入っていて、尚かつそれが何十年も幅がある理由がわかりました。なるほどなぁ。そんな訳で、このシリーズも続けて読むことが決定しました。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記八さつめ』です。
灼眼のシャナXV
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
8月31日(金)読了。
前回の引きが気になるところですがその辺は少し置いておいて今回は外伝。
20世紀初頭の南国の島を舞台に繰り広げられる、常でない在り方のフレイムヘイズ、紅世の王、徒、そして、人間の御華詩。
名前だけ登場してた人とか、相変わらずな人とか出てきてますが、テーマとしては「哀しむことも出来ないのはこれ以上ない哀しいことではないのか?」ということでしょうか? 今回の敵役となるサラカエルは『紅世の王』でありながら何かと不可思議な存在でしたが、彼の有り様は非常に興味深いですねぇ。確かに、このシリーズ全体を通してのテーマでもありますね。『存在』を喰われることで全てが無かったことになる喪失感。『この世の本当のこと』。考えさせられる内容です。
そして、今回は特に敵味方誰もが何かしらの歪みを抱えた存在であり、それらの内面描写がやはり巧みで引き込まれるものがありましたねぇ。サラカエルの思想もですが、師弟という関係のサーレとキアラの関係、外界宿に関わる人間の視点、様々なモノが絡み合って非常に深い味わいのある物語でした。
で、いよいよ本編も佳境ですねぇ。シャナと悠二、どうなるんでしょうねぇ。
とまぁ、そんなところで次は『 Fate/Zero Vol,3 -散りゆくもの- 』です。
ひなた橋のゴーストペイン
有澤翔・著、水上カオリ・イラスト、電撃文庫。
8月3日(金)読了。
……あのときに戻ってやり直したい。
そんな風に思ったことはありませんか?
こうしておけばよかった、あんなこと言わなければ良かった。
そうすればきっと、もっといい今があったのに。
もしも、大切なモノと引き替えに、そんな願いを叶えてくれて貰えるとしたら、貴方はどうしますか?
と、そういう御華詩。三人の少年少女の視点で、ひなた橋に出るという『やり直し幽霊』の都市伝説を巡る不思議な体験が描かれます。その内容が青臭いけれども非常に心地良い物語となっています。なんか、こういうの読むとホッとします。また、タイトルがいいですねぇ。確かに『ゴーストペイン』ですね。
とまぁ、そんなところで次はガラッと変わって『魁!!クロマティ高校~それから』です。
とある魔術の禁書目録 SS
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
7月27日(金)読了。
今回は若干経路の違う短編集的な内容なんでいつもと違った内容ってコンセプトのようですが、それでいてあくまで本編の補完という位置づけ。前回のラストで迎えた局面をそれぞれの陣営の人々がいかに過ごしているか? って内容をそれぞれの視点で綴ったSS。
具体的には、
・上条とクラスの仲間達
・一方通行
・イギリス清教の女子寮の人達
・保護者代表
って感じです。
つか、前の一件からこちら、すっかり裏主人公になってますねぇ、一方通行。彼の仲間がさらっとトンデモナイ面子だったりしたのもオイシイですし。この組み合わせは非常に面白い。
あと、とある事件の結果として元他宗派の人間を大量に受け入れてえらいことになってる女子寮の御華詩はこの中にあっても一風変わっていて、それでいて珠玉の御華詩だったと個人的に思います。
科学サイド対魔術サイドの問題が提起されてそれに関する全く熱くないからこそ逆に心を打つ言葉があったりしたものの、基本的にはお笑い担当というか。聖人という全世界に二十人も居ないような能力を持つ一人なのに思い返すと弄られキャラな神裂姉さんはやっぱり弄られてたり、アニェーゼ隊の面々はマイペースだったり某エージェントは霊装が羞恥プレイだったりなんだかんだでやっぱりオルソラが最強でおいしいとこ持っていったり。そこまででも十分に盛り上がったのに、最後の最後のオチに感動。これは、すごい上手いと思いました。
あ、あと、最後の最後はいつもの人がおいしいとこ持っていっていつも通りのノリも堪能できました。
いやはや、気がつけば本編13冊にこのSSと14冊リアルタイムに追いかけてますが、これからも楽しみなシリーズでやっぱり追いかけて行きたいと思います。
とまぁ、そんなところで、次は『かのこん7 ~さよなら、オオカミ~』です。
ぼくと魔女式アポカリプス3
水瀬葉月・著、藤原々々・イラスト、電撃文庫。
6月26日(火)読了。
相も変わらず絶望の中で必死に足掻く物語。読んでいて辛いものもありますが、この状況の中にあって『弱いからこそ強い』冥子の魅力がよく出ていますね。
今回は、前巻で託された使命を真摯に受け止めながら、それでいてその結果が招いた一種の最悪。
端的に描かれるのは『人外同士の闘いに介入する人間』。別々の理由で介入してくるわけですが、それがやるせない。救われるものと救われないもの。その選択は限りなく恣意的で。例え相手が人間であろうと殺さねばならない状況。
人外同士だからこそ諦められそうな状況に投じられた一石に、更に葛藤は深まります。
その中で、冥子と澪の本来的にはイレギュラーであり異質であり希有である在り方の意味合いが、少しずつ深化される様がほんの少し、あらゆる選択肢が絶望にしか繋がっていない未来に砂漠に落ちた一粒の涙程度の光が見いだせたかもしれない、そんな感じです。
まぁ、代替魔術師という存在になってしまった時点で、本来的には終わってしまっている。終わっているのに終わらないでいようとする、そんな状況の中で描かれる残酷な御華詩は、しかし、結構心の深いところを付いてきますねぇ。
これで終わったわけではないようですがこの作者は次は別シリーズということなので続きが読めるのがいつになるか解りませんが気長に待ちたいと思います。
あ、『ポステリオル・マギス』に戻ってましたね、そういえば。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるう』です。って、前巻の次もルーファでしたね、そういや。メガネは続くよどこまでも(当たり前
とある魔術の禁書目録 13
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
4月12日(木)読了。
前巻のラブコメから一転、これまでで最大規模とも言える緊急事態に当麻、一方通行《アクセラレータ》がそれぞれの立場から立ち向かうことになります。
そんな中、一方通行《アクセラレータ》の心境の変化が凄まじくていいですねぇ。部分的にホラー映画かと思う場面もあったりしましたが、それでも、打ち止め《ラストオーダー》を通して心の底に生まれた感情。熱いですねぇ。また、実は1巻からレギュラーのとあるキャラもとんでもない事実ひっさげて大活躍、というか暗躍。これは、本当に出し惜しみしてたのが遂にって感じで密かな燃えポイントです。これまでの台詞の端々にも現れてましたが、この人も熱い人だったんだなぁ。
そして一方の当麻サイドは友達を救うための闘い。例えどんな形であれ友達であるから救う。その単純明快な行動原理が心地いいですね。その過程でのインデックスと美琴の絡み方が素敵です。事件の全容にも関わりますが、それは一つの暗示。
ただ、その裏で事態はとんでもない方向に進んでいて、やっぱり次が気になります。
そんなところで次は『串刺しヘルパーさされさん3~呪われレジェンド~』です。
撲殺天使ドクロちゃん 9
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
4月3日(火)読了。
気がつけばもう9冊目。再アニメ化も決まって絶好調なドクロちゃんであります。
今巻も、気軽に読める内容ですが、大分、終わりに向かって話をまとめに入ってきたというか、ストーリー性が出てきましたねぇ。作者自身の成長もあるんでしょうが、これまであんなに無茶苦茶やってながら、鏤めた要素を上手いこと使ってるなぁ、と思いました。お笑いのネタもいいところで活かしています。そうだよなぁ、それでこそ桜くん。あと、ものすごく地味な『究極超人あ~る』ネタが印象的でした。
とまぁ、そんなところで、次は『フレイアになりたい2~ハーデースが泣いている~』です。
ミミズクと夜の王
紅玉いづき・著、磯野宏夫・イラスト、電撃文庫。
3月15日(木)読了。
第13回電撃小説大賞大賞受賞作。
ええ御華詩でした。
もう、そうとしか言えない、素敵な物語でした。
色々なモノを奪われて、奪われたことさえ忘れてしまった少女。
彼女が、夜の王との出会いをきっかけに色々なモノを手に入れる過程の物語。
決して派手ではなく、奇抜さもなく、それでも、描き出される世界は心に響くモノでした。
幸せってなんだろう?
そんなモノはどこにもなくて。
でも、そんなモノはどこにでもあって。
そんなことを考えさせられました。
うん、こういうの読むとほっとしますね。
多くを書くのも無粋なのでこの辺で。
次はそろそろ続きが出てしまうので『 Fate/Zero Vol,1 -第四次聖杯戦争秘話- 』です。
灼眼のシャナXⅣ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
3月2日(金)読了。
何というか、凄いことになってきましたねぇ。全く予想がつかない訳でもないですが急展開というか大変なことになってきました。次が楽しみだなぁ、と思ってたらまた次は外伝の模様で少し待たされそうです。
それはさておき、相変わらずさりげない部分まで配慮の行き届いた心理描写が素晴らしい。
特に今回は悠二、シャナ、吉田一美、そこに我らがメガネマン池も加わっての大勝負。そこへ向かう4者れぞれの内面が切実に描かれていて、必ず誰かが悲しむことになるやるせない状況を浮かび上がらせています。ちょっとした言葉の使い方でこうも印象が変わるとは…… いつもながら本当に勉強になります。しかも、それだけ盛り上げてあのラストにつなぐのがまた素敵。どうなるかは読んでのお楽しみ。
てなところで、次は『刀語 第三話 千刀・金殺』です。
ぼくと魔女式アポカリプス2
水瀬葉月・著、藤原々々・イラスト、電撃文庫。
2月19日(月)読了。
一言で言えば、悲惨な御華詩。でも、それだけに、澪と冥子の言葉が生々しく響きます。
このシリーズは、とある理由で代替魔術師(ポステリオル・マギス)となり、原初魔術師(プルミエル・マギス)たる導き手(ナビゲータ)に従い、生き延びるために他の代替魔術師の力を奪わざるを得ないというのが物語の骨子。主人公の澪も冥子もこの代替魔術師となってしまっています。本来なら挨拶の代わりに殺し合うのが筋の代替魔術師同士の筈が、この二人は協力関係を結んでいるというのがイレギュラー。その葛藤が『普通』を嫌悪し奇妙なモノを愛するひねくれた澪の一人称で語られます。
今回は、前回の悲劇から二週間後。突如現れた自称『正義の味方』を中心として、各々の過去と向き合う物語。テーマは代替と代償ですかねぇ。その辺りの持って行き方がちょっとわざとらしいながらも、積み上げ積み上げで説得力のあるモノとなっていくのが心地よいです。話は吐き気を催す展開になっていくのですが、それはそれ。
個人的には非常に好みの御華詩で、今回の引きが引きなので次が楽しみでたまらないのですが、結構グロい生々しい描写も多く、設定的に絶望的な御華詩なので好き嫌いは分かれそうですね。
最後に細かいことですが、『ポステリオル・マギス』が途中から『ポステルオル・マギス』になってるのは誤植でしょうか? ラテン語なら" posterior magis " で『後の受け皿』見たいな意味となるのですが。宵本澪的に訳がひねくれてますが、ラテン語で魔術師は " magus " で " magis " だと『皿』になるので気になってました。
まぁ、対となる『プルミエル・マギス』の『プルミエル( premier )』はフランス語なので、その辺は曖昧なのかと思いましたが途中からかなり気になりだしたのでちょっと突っ込み。フランス語的なら確かに『ポステルオル(posterieur)』なので、途中からそっちに統一したのかなぁ、とか深読みしたりもします。
まぁ、そんな細かいところは抜きにして続きが楽しみな作品に違いありません。何より、冥子はいい眼鏡魔女娘ですからね。
と、眼鏡続きで次は『神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる』です。いや、これは半分ですがね(謎
とある魔術の禁書目録 12
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
2月7日(水)読了。
いやぁ、表紙から美琴。本編でも美琴の出番が…… いつもよりは多い。
何はともあれ、今回は日常編というか、概ねは大覇星祭での罰ゲームにまつわるラブコメ展開です。うん、たまにはこういう展開もいいですねぇ。でも、美琴が出ると対になってミコト達も出てきて、そうなると一方通行《アクセラレータ》も出てくる訳で、そっち方面もいいですねぇ。って、今回のもう一人の主役は一方通行《アクセラレータ》ですね。そうか、確かに、当麻と被ってる部分もあるというか、その辺が今後どう活きてくるかに、 ktr は ktr は期待大だと分かりきったことを敢えて言葉にしてみる。てか、この話は別に6巻ぐらいでも出来た話なのに、本当にどんだけ厄介ごとに首突っ込んでるんだ、当麻。
また、個人的に切望していた意外な人物の再登場にもにやりだったり、次が楽しみでなりません。
……って、次に美琴にスポットが当たるのはいつになるやら(;^^)
そんなところで、次は『狂乱家族日記 弐さつめ』です。
ぼくと魔女式アポカリプス
水瀬葉月・著、藤原々々・イラスト、電撃文庫。
12月13日(水)読了。
表紙が眼鏡で魔女でと非常にまっとうな理由で購入した本書。
読んでみて、その選択は正しかったと思いました。何というか、ダークな御華詩です。
物語普通を嫌い何かと奇矯な行為を好む主人公、宵本澪が、いじめられっ子の砧川冥子から告白されるところから始まります。澪はそこに普通でないモノを感じて冥子に興味を持つが、その為に魔女達の戦いに巻き込まれて…… とこれだけ書くと構図的にはそんなに珍しいモノではないのですが、その動機やらがもうどうしようもない。これは読んで受けるべき衝撃なので詳しくは語りませんが、これだけ吐き気を催すほどの悲惨な自体を澪や冥子が受け入れていく様がよく描かれているのがよいです。救いがあるかないかは別として。
そんな風に痛々しい作品なんですが、そういう部分を除いて共感、否、響心したとある事件の最中で死に直面した主人公の言葉。
~夢枕に立てたら言ってやろう。コンタクトを止めないと呪ってやる~
素晴らしいですね。
とまぁ、そんなところで次は『フェスティバル上等。』です。
サインをつかめ!
長谷川昌史・著、桜井熾竜・イラスト、電撃文庫。
12月8日(金)読了。
ピンチのときに届く「サイン」と呼ばれるメールにまつわる四人の少年少女のある一日の事件簿。
想いを遂げたい少年、想いを告げたい少女、刺激を求める少女、計画を実行したい少年。
朝の占いに始まって、その内容に絡めつつ、四人の視点が入れ替わり立ち替わり、事件の様々な側面を追っていく形で綴られます。が、こういう構成だと、どうしても『聖エルザクルセイダーズ』を思い出してしまいます(;^^) 上手いこと、この構成は活きていたと思います。
まぁ、いつものごとく細かいネタバレは避けて大筋だけですが、何というか、竜頭蛇尾というか。
始まりからそこから始まる事件の絡め方とか、意図的に少し時間軸を前後させたりと言った読者の意識の操作は上手いなぁと思ったんですが、エピローグが無ければもっとよかったと思います。
それぞれが体験する事件には謎があってそれは当然解決されるのですが…… う~ん、端的に言って『アンフェアなミステリー』。ちょっと無理矢理辻褄を合わせすぎというか、本当に惜しい作品でした。まぁ、私がミステリ好きなために、そういうところは神経質になってしまうので、気にしない人はノリで流せるかとは思いますが。
と、ちょっと辛口な内容になってしまいましたが、それはそこまでが面白かったが故なので本当に惜しい。
で、次は『ぼくと魔女式アポカリプス』です。
とある魔術の禁書目録 11
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
10月22日(日)読了。
前回の大覇星祭編後、学園の後日談が来るかと思いきやいきなりイタリア旅行。序盤の旅行があたった幸運を疑い続ける彼の姿がなんともいえません。まぁ、勿論そんな楽しい旅行なんてあるわけが無いのですが。
今回は、そんな訳でイタリア編。イタリアと言えば十字教の勢力が強い地という訳でローマ正教絡みの人達がこぞって再登場しています。更に、前の時に敵対していた天草式の面々とかも。つか、当麻はフラグ立てすぎでそりゃインデックスも気が気じゃないでしょう。
そんな感じで新キャラ少なめですが、やはり熱い。特に今回は当麻に影響されたのか『法の書』絡みの時には護るべき対象だったオルソラの活躍が素敵です。そうか、信仰の無い人に教えを説くのが仕事なんだから、そりゃこの能力は納得です。相変わらず熱い当麻はともかく、今回の功労者はオルソラでしょう。つか、色んな今までの設定の使い方上手いですねぇ。色んな人の魅力再発見で当麻のフラグが立ちすぎてこの先どれだけ噛みつかれるのかが見物です(;^^) って本命は誰なのか今一分からんままオイシイヒロインをばっさり切るのがこの作品の見所なので、恐らく次は美琴なんですが果てさてどうなるか……
とまぁ、そんなところで、次は『SHI-NO -シノ- 天使と悪魔』です。
撲殺天使ドクロちゃん 8
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
10月17日(火)読了。
何だかんだでもう8巻も出たんですねぇ。早いモノです。
前巻に引き続いてどんどんラブコメ分が増しているのはよいことです。
あと、移動中に読むと危険ですね。南さんが桜くんに対して行った英語の質問が秀逸過ぎます。田辺さんの返しも相俟って電車の中で危うく不審者になるところでした(;^^)
何はともあれ、疲れた頭をリフレッシュさせるには丁度良い御華詩でした。
とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録11』です。
灼眼のシャナXⅢ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
9月15日(金)未明、読了。
いやはや、間に一冊外伝的な話を挟んでの本編ですが、その辺も考えた構成になってるのがいいですねぇ。相変わらずの登場人物達の心理描写の巧みさは美事です。
非常に重大な事態というか、確かに悠二が動くための必要条件が満たされた状況で、次のステップへ向かうそれぞれの少年少女の心の動きが見られたのが嬉しいです。それはまた、成長であり、挫折であり。
まぁ、相手勢力の動きも目が離せませんが、それよりも、吉田一美の進路が非常に気になります。このままだと、●●●●●●●(ネタバレに付伏せ字)って可能性もあるのか…… とかトンデモ予想をしてみたり。
あと、物語を彩るイラストも、カラーページが多くて嬉しい限り。挿絵の方もサービスカットあったり。本当に贅沢な内容でした。
と、満喫した後は「嘘つきは妹にしておく」です。
神栖麗奈は此処に散る
御影瑛路・著、電撃文庫。
9月13日(水)、読了。
これはまた、形容しがたい御華詩ですな。前編に当たる『神栖麗奈は此処にいる』の裏側というか”神栖麗奈”とは何モノかが示されるのですが、その仕掛けが凝っていてよいですね。各章のタイトルがその章の視点人物という形式は同じですが、その配置が絶妙でした。
内容についてはどうやってもネタバレるので語りません。電撃文庫でありながら挿絵が一切無く、人を選ぶタイプの御華詩ですが私は大好きです。こういの書けるといいんですがねぇ。
そんなところで次は『灼眼のシャナXⅢ』です。
神栖麗奈は此処にいる
御影瑛路・著、電撃文庫。
8月29日(火)、読了。
説明が非常に面倒は御華詩ですが、すごく好みの話です。何と言っても、タイトル。読んでみると本当に『これしかない』というぐらい嵌っているのが素敵です。
内容的には前作である『僕らはどこにも開かない』と同様に各章毎に視点キャラが変わって順番に物語が進行し、最後にそれらの終着点として”神栖麗奈”の真実に到達していくという仕掛け。ジャンルは特に意識されてないようですがミステリ仕立ての御華詩。人の心の弱さを抉るような、結構凹む人は凹むタイプで読む人を選ぶ気はしますが、これは俄然続編の『神栖麗奈は此処に散る』も近いうちに読みたいと思う程度には楽しめました。
と、そんなところで次は『蟲と眼球と愛の歌』です。
隣人~ SAKURA in Pale Rose Bump Ⅳ ~
在原竹広・著、GUNPOM・イラスト、電撃文庫。
8月16日(水)、読了。
続けざまになりましたが、続けざまなお陰で伏線覚えてたり少し得した気分、そんな作品。
ちょっとミステリ色よりホラー色が強い感じでした。よって、ミステリ部分を期待する身としては少し物足りない部分があったのは否めません。犯人バレバレだし。
ただ、その分、桜子と悟郎の関係が今までよりもしっかり描かれていたのでプラスマイナスゼロって感じですね。桜子の内面描写は本当に上手いなぁと思います。しかし、二人とも意地っ張りだなぁ(;^^)
で、今回の被害者の一人の広田多美は素敵眼鏡娘で性格的にもポイント高かったです。次巻以降も継続して登場を望みます。
あと、ここに書くのもなんなんですが、これ読んでて気付いたんですが、昨日読み終わった3巻『腐敗の王』。狡いネタがあるようなこと書いてましたが、訂正。ある意味、最初の巻から伏線になってたとも解釈できるので、全然狡くない。完全に私の読解力不足。うう、今頃気付くとは……
とまぁ、そんなところで、次は『神様が用意してくれた場所』です。
腐敗の王~ SAKURA in Pale Rose Bump Ⅲ ~
在原竹広・著、GUNPOM・イラスト、電撃文庫。
8月15日(火)、読了。
相変わらず、ライト・ミステリーというのが上手く嵌る作品ですね。ただ、若干ギリギリの線のネタがあったりするのは狡い。まぁ、一言だけヒントがあるので気付けないこともないので私の未熟さでもありますが、それでも少し強引(;^^) とはいえ、やはり楽しいのです。そういったパズル要素こそがこのシリーズの面白味だと思います。
その一方で、桜子と悟郎の関係も少しずつ変わってきてその辺もよい具合。でも、進展は中々しなさそうですが。
あと、『告解の家』という短編も合わせて収録されて居るんですが、それも心地よい作品。まぁ、道具立てが揃いすぎててすぐにオチが見えてきますが、短編にも馴染みますね。
そんな訳で、仕入れの都合で連続ですが次は『隣人~ SAKURA in Pale Rose Bump Ⅳ ~』です。
灼眼のシャナ S
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月11日(火)読了。
今回は外伝集。短編集の形態で、どれもよいですなぁ。
『マイルストーン』は大恐慌から数年後のアメリカを舞台とするマージョリーさんの過去話。フレイムヘイズの使命、価値観とその裏に潜む哀しみというか、そういったモノが異端とも言えるフレイムヘイズとの出会いと別れを通して描かれてます。今と昔、ここでの出会いが御崎町でのマージョリーさんにどう影響しているのかとか、色々と興味深い御華詩でした。
『セレモニー』はシャナに対して最大の強敵である吉田一美の誕生会の一幕。最後の弟は反則ですねぇ。この辺の心理描写とか、やっぱこの作者上手いですねぇ。
『キープセイク』は先代『炎髪灼眼の討ち手』と激しい戦いを繰り広げた『九垓天秤』のチェルノボーグの御華詩。敵側に当たるわけですがその中での彼女の想いと、周囲の気遣いが心地よいです。
『狩人のフリアグネⅡ』は…… まぁ質問コーナーですな。
本編の先が気になりますが、色々と裏事情も観れる楽しめる内容でした。
と、次は日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』です。
桜色BUMPⅡ~ビスクドールの夢
在原竹広・著、GUNPOM・イラスト、電撃文庫。
7月6日(木)、読了。
先ず、怪異をミステリとして描くというのが良い感じだと、二作目を読んで感じました。なるほど、ライトノベル的なミステリとは斯くあれというか、良く出来てますね。本当に細かい部分でキチンと伏線を張って回収する。パズル的要素が楽しいですな。全体的に淡々とした印象の文体も嵌っています。
とまぁ、間違えて4巻買ったからシリーズ全部買ってきた訳ですが、良い出会いであったと言えましょう。
さて、次は『灼眼のシャナS』です。
撲殺天使ドクロちゃんです
編集長 :おかゆまさき
執筆陣 :高橋弥七郎、築地俊彦、鎌池和馬、ハセガワケイスケ
谷川流、水島努、成田良悟、時雨沢恵一
イラスト:とりしも、CLAMP、いとうのいぢ、駒都え~じ
渡辺明夫、しゃお、若月神無、氷川へきる
電撃文庫。
6月20日(火)、読了。
なんというか、ここまで豪華にネタ振りまかれると心地よいですな。それぞれの世界でのドクロちゃん、楽しゅうございました。
特に、谷川流氏のは…… なんか、ぐだぐだでしたが可成り笑わせて貰いました。ある意味、電撃らしい作品。今や会長である某氏が頻繁に登場していたマンガを思い出しました。あと、表紙で水島監督が書いてるのが気になってたんですが、ぐだぐだな中に某所表現で偽まるさんとうぷさんまで書いてたりしてどうなってるんだこの作品。
まぁ、イラストのいとうのいぢさんのドクロちゃんもよかったり、何か、超豪華仕様な「見たいもの見せましょう」のコーナーでした。
そんなところで、次というか現在『青葉くんとウチュウ・ジン 3』を読んでますです。
桜色 BUMP~シンメトリーの獣~
在原竹広・著、GUNPOM・イラスト、電撃文庫。
6月15日(木)、読了。
なるほど、帯の通りライト・ミステリーってのは言い得て妙です。
そんな感想を持たせられました。丁寧に積み上げられた伏線を丁寧に回収して、更に気持ちよく物語として完結させるところまで面倒を見てくれるのは派手さは無いですが、素敵なことですね。何か、色々と参考になりましたとも言える作品です。
……まぁ、元々間違えて4冊目をいきなり買ってしまったために遡って呼んでるわけですがこれも中々よいシリーズに思えるのでよい出会いだと思います。
さて、次は一気に気分を変えて『撲殺天使ドクロちゃんです』。色んな人のドクロちゃんが楽しみです。
絶望系 閉じられた世界
谷川流・著、G・むにょ・イラスト、電撃文庫。
6月1日(木)、未明読了。
ふむ、趣深い御華詩でした。
実験的な作品ながら、不可思議でもなく。
『世界』というシステムを運用する装置としての存在。
天使、悪魔、死神、幽霊。
人間の果たす役割とは装置以上か以下か。
不確定というよりも不安定。
狂気と異端。
ただ、それに対して心動かすことなく平静な気持ちで読めたのがどういう意味を持つのか?
等と、5月に30分ほど遅刻して6月の一冊目の読了はこのような形に。
そして、6月最初に読み始めるのは当然のごとく『ジューンブライド上等。』です。
とある魔術の禁書目録(インデックス) 10
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
5月22日(月)読了。
前回に引き続いて学園都市の大覇星祭とローマ正教の陰謀の御華詩。
オールスター展開はやはり楽しいですな。で、珍しく秋沙が中心的な場面があったりしたんですが…… まぁ、なんだこういう星に産まれてるんですな、この娘。でも最後は暖かい終わりで心地よいですな。何気に、インデックスが実はよく解ってるということですね。メインヒロイン(?)の面目躍如といったところか。あと、ステイル&小萌先生という組み合わせが楽しすぎます。このフラグが今後どう活きてくるか期待しますが、この作者のことなので何巻先になることやら…… でも、作中時間って10冊で1ヶ月ほどしか進んでないんですよね、実は。そう考えると当人達にとってはそんなに放置プレイではないのかもと無理矢理納得して見たい気もしたりしなかったり。
で、このシリーズの事件の基本となってるのが敵側の信念、というか宗教が絡んでるので信仰と呼んだ方がいいのか、そういうものなんですが、今回の敵コンビの片割れオリアナ=トムソンのそれは興味深いモノがありましたね。確かに、誰もがそう思うことでしょう。信仰という観点から突き詰めるとこの悩みというかジレンマは耐え難いモノに成りうるのも理解できますね。まぁ、結論に対しては当麻と同意見ですが(;^^)
あと、もう一人の適役のリドヴィア=ロレンツェッティですが…… 要約すると「島本和彦の漫画かよ、お前」 最後の方は美味しすぎます。本気で怖いですが(;^^)
とまぁ、楽しめたというか勢いで1日で読んでしまいましたというところで、次は『 SHI-NO -シノ- 黒き魂の少女』です。
デュラララ!!
成田良悟・著、ヤスダスズヒト・イラスト、電撃文庫。
いや、いつか読もうと思って中々機会の無かった成田良悟の作品を読んでみたわけですが、非常にテンポ良くて楽しめました。
これは、歪んだ歪んだ物語。
歪んだ恋の、物語。
内容的にはプロローグで語られるこの言葉に全て集約されますね。
そして、歪んでいるけど真っ直ぐな想い。歪んでるけど純愛なんでしょうね、これ。
具体的にはネタバレるので控えるとして、ストーカーやらデュラハンやらが絡んでるんでその図式が更に面白いモノになってます。特にデュラハンの在り方は興味深いモノがありました。
あと、この作品というか恐らくこの作者の手法だと思うのですが、場面と主観が比較的短いスパンでコロコロ切り替わりながら、その断片が繋がって一つの物語になっていくのが気持ちよかったですね。
とまぁ、そんなところで、次は『紺碧ノたまゆら~ヨミノメ』です。
とある魔術の禁書目録(インデックス) 9
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
4月25日(火)読了。
うむ、今回は舞台が学園の大覇星祭という超大規模な運動会ってことで、比較的オールスターな雰囲気ですね。で、8のときの予測が当たってましたねぇ。今回、学園が舞台ということもあり、クラスメートの土御門が大活躍しています。で、当然学園中心なら美琴の出番も…… あれ? 他より出てるけど圧倒的に少ないぞ? やっぱりメインヒロインになれない運命にあるんでしょうかねぇ。まぁ、タイトルになってる人の方が扱い酷いですが(;^^) それよりも、運営委員としてクローズアップされたクラスメートの吹寄さんの方がメインっぽいと言うか。作者も開き直って「ヒロイン誰?」 とか言ってる始末ですが、この路線はこの路線で好きなので続けて言って貰いたいモノです。
とは言え、今まででも一番大変なことになってる気もするので次がまた楽しみなのです。
そんなところで次は『蟲と眼球とチョコレートパフェ』です。
あ、『暗黒館の殺人』は疲れたのでしばらく中断です(;^^)
お留守バンシー
小河正岳・著、戸部淑・イラスト、電撃文庫。
3月23日(木)未明読了。
第12回電撃小説大賞大賞受賞作。
いや、最近血なまぐさいのばかり読んでたんでホッとする作品でした。
タイトルにもある『バンシー』を初めモンスターに属する者達の文字通り『お留守ばん』を綴ったお華詩。設定の妙もありますがモンスター達のずれた感覚と人間と通じる部分を上手く描いているなぁ、と感じました。
非常に読後感がよいです。で、雰囲気が何かに似てると思ったらこの作品を強く推している深沢先生の『フォーチュン・クエスト』ですな。ともあれ、確かにこれは今のラノベの流れからすると余りない路線のように思います。その辺が大賞受賞なんでしょうね。タイトルも絶妙ですし。
……まぁ、血生臭いの書いて選外だったんですがね(;^^)
とまぁ、過去に囚われずに前を向いて、次は『青葉くんとウチュウ・ジン2』です。
撲殺天使ドクロちゃん 7
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
3月14日(火)読了。
直前に読んだ『永遠のフローズンチョコレート』と同じく血腥い場面が出てきますが内容は全然違います。相変わらずテンションが高くて良い感じですね。
何か少し前から南さんのフラグがちらほらしつつ、ラブコメ分が増加して楽しくなってきました。まぁ、何か桜くんは不幸だけど幸せなキャラですねぇ。でも、一番不幸なのはサバトちゃんでしょうけど(;^^)
そんなところで次はまた日付合わせで『ホワイトデー上等。』です。
灼眼のシャナ XⅡ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
2月10日(金)読了。
う~ん、毎度のことながら内面描写は白眉。シャナと吉田一美の関係、友と教え子の間で懊悩するヴィルヘルミナの想い、現実を知った田中の苦悩、そして遂に登場したあの人の一途な想い。色んな人の心情がよく描かれていました。中でも取り分け、マージョリーさんが良いですねぇ。何か、やっと素直になったというか。まぁ、いきなり大暴れしてた気もしますがそれもご愛敬の麗しのゴブレットですな。
また、技法としても前回を踏襲した仕掛けがあって、その辺りも巧みですねぇ。どうやら次の巻は少し先になるようなのでその間は来月発売のゲームで埋めましょう(勿論、予約済みです)
そんな訳で一気読みとなりましたが、お次はストックから毛色を変えて富士見ヤングミステリー大賞奨励賞受賞作『 BLACK JOKER -少女たちの方程式- 』です。
イリヤの空 UFOの夏 その4
秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
2月5日(日)、読了。
いい御華詩でした。
イリヤという少女のあり方、それに対する浅羽。ボーイ・ミーツ・ガールの壮絶でもありありきたりでもある結末。何度もドキリとさせられながら、時には先を読むのが辛いとさえ感じながらも、その結末を確認するまでは止まれませんでした。
全てを読み終えて、非日常に立ち向かうけれどもやっぱり人間はどこまで行っても人間というか、良い面も悪い面も本質部分はそうそう変わらないというか、そんなやり切れない気持ちにさせられます。でも、希望も絶望も結局は捉え方でしかなく。安易な解決など訪れることはないけれども信じることは出来るというか、そんなことを考えさせられました。
とまぁ、極力ネタバレをしないようにしてるとさっぱりな感想ですが一読の価値のある作品ですね。うん。
さてさて、良い作品を読み終えて気分がいいところで、ストックの中から次の選定……
『銀盤カレイドスコープ VOL.1』に行ってみましょう。
イリヤの空 UFOの夏 その3
秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
2月4日(土)未明、読了。
相変わらず、どこかとぼけたような味のある世界観がよいですねぇ。
先ずは最初の話の晶穂と伊里野との闘いと友情とか微笑ましくて、いいなぁとか感じてました。
でも、中盤以降からは、まぁ世界観考えると分かってはいましたが、急展開。緊迫した事態になってそこからはぐんぐんその情勢が気になって一気に読んでしまいました。「水前寺応答せよ」はタイトルもですがその演出方法が正に王道で否が応でも意識を持って行かれます。そんなめまぐるしい状況の中で辿り着いた浅羽の決断の行く末が気になって仕方ありません。
そんな訳で、なるべく同じ作品を続けないようにしていましたがそれをかなぐり捨てて次は最終巻「イリヤの空 UFOの夏 その4」です。ああ、気になる……
とある魔術の禁書目録(インデックス) 8
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
1月19日(木)読了。
楽しみにしているこのシリーズも8冊目。ホントにペース早いですね。今回は、3巻と5巻の話に関連があるので ktr は ktr は非常に楽しかったとお気に入りの言い回しを真似してみる。
毎回視点が変わるこのシリーズ、今回は美琴を慕う風紀委員(ジャッジメント)の白井黒子が主人公。美琴をお姉様と慕う百合な人で空間移動能力者。そんな彼女の能力特性を活かした闘いの描写がよい感じ。特に最後の方の緊張感は美事でした。でも、やっぱり美琴の出番は…… 西尾維新とは別の意味でヒロインを「殺し」まくりますねぇ。とは言え、1巻で破綻しかねない話をここまで盛り上げてこれたのはその不要なモノは削ぎ取って焦点を当てた部分だけを描いてきた潔さにあるでしょうし。そのお陰で、次は誰の視点かと楽しみにしている自分に気付いたとか ktr は ktr は偉そうに分析してみたり。勿論、今の心境ですが。順番的には土御門がそろそろ動いても良い頃かと思うのですが。
とまぁ、堪能したところで次はちょっと毛色を変えて「To Heart アンソロジーノベル」です。最近はイベント用に二次創作も書いたりしてますし、勉強の意味も込めて。時期的に To Heart 2 XRATED コンプしたとこでもありますしね。
僕らはどこにも開かない
御影瑛路・著、電撃文庫。
1月13日(金)未明、読了。
電撃文庫でありながらイラストなしという形式で内容的にも講談社ノベルスっぽい雰囲気。体裁的にはそういう印象の作品でしたが、その実、非常に読みやすい作品でした。
複数視点の切り替わりによる内面描写に重点を置きつつ、一つの事件を巡るミステリ仕立ての物語。その辺りの描き方が上手いです。物語としては順当であり、作中人物としては意外な結末にたどり着くのも面白い。
また、この作品に於ける『魔法』の概念が私の考えていたモノと近いモノで心地よく感じました。要するに非常に私の好みに合致した作品なのです。芸風が近いとも言います(;^^) そんな訳でこの人の作品は今後も読んでみたいと思います。
さて、これで年始の鈍りも解消してどんどん読んでいきたいと思います。んな訳で、次は「滅びのマヤウェル」です。禁書目録はもう少し我慢。
イリヤの空 UFOの夏 その2
秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
12月12日(月)、読了。
内容云々以前に、フォークダンスに関して水前寺と全く同じことを更に信念を込めて語っていた高校時代の地理の先生を思い出しました(;^^)
その1のときにも書きましたがやはりこの独特の雰囲気がよいですね。世界情勢的には緊張状態の割にそれでも日常は日常というか、アンバランスな感覚。水前寺 VS 夕子とかも楽しいですし。あと、何かと「北が北が」という緊張した日本の情勢が妙にリアルに感じます(;^^)
そんな訳で、これで数え間違いで無ければ今年49冊目。もう少し頑張って平均週一冊を達成したいモノです。で、次は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」です。その後は完全に読むの忘れていた「新本格魔法少女りすか2」、スーパーダッシュ新人賞大賞受賞作「戦う司書と恋する爆弾」まで読めば達成となります。
灼眼のシャナ XI
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
11月25日(金)読了。
外伝が続きましたが今回は本編。いやぁ、やっぱり心理描写が素敵ですねぇ。これだけの巻数を掛けて描かれてきたシャナの想いが遂に次のステップに進んでいくのが心地よい。零時迷子の謎は深まるばかりだったりマージョリーさんの立ち位置が微妙になってきたり、全体的な話が動き始めています。
他にも、今回は最初から最後まで淡々とした挿入があって、それが何を意味するかは途中で予想は付くのですが、最後の最後で綺麗に収束する様に感動しました。技だなぁ……
というところで、次はまたまたMF文庫Jの新人賞受賞作から「魔法鍵師カルナの冒険」。久々のファンタジーモノです。
とある魔術の禁書目録(インデックス) 7
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
11月22日(火)読了。
うむ、今回は Fate/hollow ataraxia プレイして間もないからか、やたらと衛宮士郎と上条当麻が被りました。まぁ、全体的にその辺の影響が色濃いシリーズとは思うのですが。って別にこの作品をネガティブに捉えてるのではなく、それどころか今追いかけてる中でも大好きなシリーズの一つです。
今回はイギリス清教だけでなくローマ正教やら天草式やらも絡んでの組織戦。『法の書』とその解読法を見つけたシスターを軸とするお話。二転三転する思惑やら、相変わらず生々しい心理描写が素敵です。ただ、結構力業で話を持って行ってる気もしたりしますが、その辺の力業を成立させるのがこの作者の持ち味とも思えます。色々釈然としないながらも何だかんだで話に引き込まれてますからねぇ(;^^)
また、主要な登場人物それぞれに強烈な癖のある話し方をさせるって手法も意識的に見ると中々興味深いですね。まぁ、5巻に登場するミコトの口調が移った時期があったのを ktr は、ktr は思い出してみる。
てな訳で、今回も新キャラはどれも強烈な話し方でした(;^^) 中でもアニェーゼの口調が飛び抜けてますね、「居そうで居ない」ってところで。大司教様のローラも癖が強いですが、でもまぁ、これは既存パターンですし。
あと、ここまでではっきりしてますが、作者も公言する通り魔術サイドのお話では美琴の出番が無いという潔さも素敵です。良いキャラで巻数進むほどにラブコメフラグが一方的に立って楽しくもあるのですが、次こそは活躍して欲しいモノです。
さて、では次はTVアニメ絶賛放映中の「灼眼のシャナ」です。
撲殺天使ドクロちゃん 6
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
10月10日(月)未明読了。
いやぁ、何だかもう頭使わなくていいのがよいです。でも、これだけ気楽に読める文章も技だなぁ、と細々したところを見ながら感じた次第。まぁ、一番感じたのは「そうか、マヨネーズのキャップって赤かったなぁ……」です。我が家では遺伝的な高脂血症の為に、マヨネーズのキャップは緑かピンクなのですよ。そんなことをしみじみ感じました(;^^)
で、次は思い立って一気に読了! 『よくわかる現代魔法』シリーズ二冊目以降全部です。
灼眼のシャナ Ⅹ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
10月8日(土) 大阪でのアニメ放映開始日の昼下がりに読了。
今回はⅤのシャナの過去話で仄めかされていた先代の『炎髪灼眼の討ち手』であるマティルダ・サントメールのお華詩でした。
なんというか、熱いです。色々な意味で。徒(ともがら)、紅世(ぐぜ)の王、フレイムヘイズ、その在りようにスポットが当たり、描き出される彼、彼女らの間の絆、思い、想い。誰も彼もが純粋で魅力的で、その行動に説得力があって、それぞれがそれぞれの信念を貫きそれぞれの同士を守るための闘いであり、なんか切ないモノがありますねぇ。そんな熱い闘いの後に残された想いの結晶として、シャナの存在がより大きく感じられました。
さて、次は気分を変えてこの本と同時に購入していた『撲殺天使ドクロちゃん6』です。
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ブギーポップは笑わない
上遠野浩平・著、緒方剛志・イラスト、電撃文庫。
9月3日(土)、読了。
いや『まだ読んでなかったの?』ってレベルですね。ちゃんと読んでみた結果、月並みですがやはり面白い作品ですね。内容的にも技術的にも。ライトノベルとしては新鮮でミステリ好きにはお馴染みの時系列の折り重なった文体は上手くリンクが組まれていて読みやすいですし、随所に盛り込まれた懐メロ、洋楽、クラシックといったガジェットも効果的でした。後味は決して悪くはないけれど何かスッキリしないラストシーンもあの曲で締める演出が素敵でした。その上、萌え要素もふんだんに盛り込まれているのも侮れません。新刻とか、末間はかなり良いキャラです。個人的趣味ですが。その後の電撃小説大賞の方向性を変えてしまったと言われるだけあって、非常に良くできた御華詩だったと思います。
そんな訳で、是非続きも読みたいのですが今は色んな人のを読むという意味で一旦置いて「涼宮ハルヒの陰謀」を読みます。あと、非常に興味深い内容の小説の書き方の本を物されている冲方丁氏の「マルドゥック・スクランブル」も読みたいのですが巡り合わせが悪くて上手いこと一巻ばかり売ってなかったり。これも早ければ次には読みたいと思います。
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イリヤの空 UFOの夏 その1
秋山瑞人・著、駒都えーじ・イラスト、電撃文庫。
8月27日(土)、読了。
これはまた、不思議な雰囲気のある作品ですね。
基本は『ボーイ・ミーツ・ガール』で正直そんなに真新しい要素が含まれている訳でもないにも関わらず、新鮮に感じる物語。それは何と言っても折り返しで『ちょっと "変" な現代』と表現される世界観がよいアクセントとなっているのでしょう。前述の通り、記号としての登場人物達はそんなに真新しい感じはしないのに、この世界との関わりが絶妙の味を醸し出している、そんな感じです。特に、SFチックな用語の乱発が上手くそういった雰囲気を盛り上げていると言えるでしょう。
そんな訳で、この作品も追いかけていくことに決定。そもそもこの「その1」では話途中ですし(;^^)
ただ、シャナの時のように一点集中すると傾向が偏るので他の作品を挟みながら読む予定。で、次に読み始めたのが「ブギー・ポップは笑わない」。アニメの方で大体内容は知っているのですが、よく考えると原作をちゃんと読んでいなかったことを思い出したのでフォローです。
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とある魔術の禁書目録(インデックス) 6
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
8月11日(木)深夜、読了。
まぁ、正直表紙の眼鏡娘に興味津々だった訳ですが、いや、何やらすごい展開になってきましたねぇ。今巻新キャラ眼鏡娘、風斬氷華が期待通り大活躍だったのですが、何とも飛んでもない役割になったものです。ただ、これで急展開で今までの仄めかしが色々と具体的に述べられるようになって来て、ここから物語が大きく動いていきそうですね。当麻の役割も見えてきましたし。
しかし、今回の敵さんのキャラ設定は若干卑怯な気がします。理解出来ないことはないですし、論理的に成立しうるのですが、これやられると混乱するのです。ネタバレ防止で仄めかしですが、読めば解ります。
とまぁ、そんなところで、次は何を読むか考え中。ウエストポーチには「イリヤの空、UFOの夏」の第一巻が、そしてこの週末の聖地巡礼荷物の鞄にはファウストVOL.5 と電撃hp SP が入ってますんでこのどれかになるでしょう。
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灼眼のシャナ 0
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
8月6日(土)未明読了。
今回は番外編。そんな訳でお笑い短編二編と、悠二と出会う直前のシャナのお話という変則的な構成でした。最初の短編二編は特に二本目の「しんでれらのしゃな」が女の戦いと優柔不断な男のシンデレラで楽しかったです。次のオーバーチュアと銘打たれた短編は、一転、存在の喪失とフレイムヘイズ本来の役目が描かれた切ない物語でした。本編では悠二の特殊能力の為に希薄になりがちな「存在の喪失」というものがもたらすモノが非常に明確に描かれていて、改めて本編での存在喪失の背後にある決して気づかれない絶対的な消滅が実感できました。うむ、これは怖い。そしてやはり、この作品の心理描写の絶妙さに感動を覚えます。
はてさて、これで現時点で発売しているのは全て読んだので次はいよいよインデックスなのですが、その合間に電撃hp短編小説大賞の前回受賞作も読んでおこうと思います。締切月末なのに暢気過ぎますが、思うところがあるもので。
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灼眼のシャナⅨ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
8月3日(水)未明読了。
ここ2ヶ月ほど掛かって、ホントにようやく9冊目読了。時間掛かり過ぎです……
まぁ、それはさておき、悠二の父親登場や、ヴィルヘルミナ登場やら、今回は保護者のお話。結論として一番情けない親は天壌の劫火な気がするそんなお話。巫山戯ているようで端的には間違ってない気はします。やはりヴィルヘルミナとの内面描写が素敵です。とあることでショックを受けて立ちつくしたり。で、それを慰める(?)マージョリーさんはすっかり姐さんとして面倒見役になってきてますねぇ。今回出番は少なかったですが、やはりマージョリーとマルコシアスのドツキ漫才は楽しいです。
とまぁ、そんな訳で、次の0で現在発売しているのは読了です。それ読んだら前回書いた溜まりに溜まった積ん読を解消すべく動き始めるのです。
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灼眼のシャナⅧ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月24日(日)読了。
気が付けばようやっと8冊目に到達。それを感じさせないぐらい自然と作品世界に入れてます。
前巻の後日譚で色々と明るみに出て自身の秘密を一部クラスメートに知られることになった悠二の心の動きとか、それに対しても真っ直ぐにぶつかる吉田一美とか、はたまたマージョリーを慕う佐藤と田中の想いとか、やはり登場人物達の心の動きを中心に楽しめました。
しかし、今回の見せ場は何と言ってもシャナVS吉田一美。上記の変化の中で大きく立ち位置が変わった吉田一美とシャナの女の闘いは見物でした。そして、それらを取り巻く仲間達の様子。そんな平和なお話だったように思います…… 最後の最後の某キャラのとんでもない、しかし理に叶った提案が出るまでは。
そして、内容というより技法の話なのですが、台詞の合間に全く違う情景描写を混ぜ込んだり、話の中にいきなり断章のような全く違う場面、視点の話が出てきたり、といった見せ方に感銘を受けたりしていました。どうしても、自身が書くときはモノローグとか別途章立てしてしまうところなのですが、そういうことでくどくなるのを押さえるにはこの技法は非常に勉強になりました。まぁ、ここまで自然に使うには可なりの鍛錬が必要とは思いますが。
そんな訳で非常に楽しめ勉強になるシャナも現状出ている分では残り2冊となりました。最新の0は外伝的な内容なので実質はあと一冊ということになるでしょう。なんとか今月中には詠んでしまいたかったのですが、少しはみ出しそうな模様です。
因みに、シャナの後は眼鏡娘転校生神キャラ、もとい新キャラ登場の「とある魔術の禁書目録 6」を読んで、その後は大幅に読むのが遅れている「ファウストVOL.5」。他にも「暗黒館の殺人」とか「QED 鬼の城伝説」とか、講談社ノベルスの買いっぱなしが結構溜まってるのでそれも消費していかないといけません(;^^)
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灼眼のシャナⅦ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月17日(日)読了。
う~ん、一言で言うと『急展開』の巻でした。今まで繋がっていなかったというか勿体付けてたというかそういうものが遂に全て繋げられてすっきりしました。ここまで引っ張ったからこそこのカタルシスがあるんでしょうねぇ。
まぁ、敵の『探眈求究』ダンタリオンの奇人(?)振りも印象的でしたが、それよりもやはり在る意味シャナ最大の敵である一介の女子高生「吉田一美」の活躍がよかったですね。これで、完全に対等な立場でシャナと戦いを繰り広げることになります。こういった心理戦が非常に楽しいですねぇ、やっぱり。
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灼眼のシャナ Ⅵ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月13日(水)未明読了。
う~む、何度も書いてますが心理描写が素敵です。思わず睡眠時間を削って読んでしまいました。
今回、戦闘がありませんでしたが、シャナと吉田一美の恋の鞘当てがある意味最大の戦いでした。自分の想いを自覚していくシャナの描写が切ないです。あと、マージョリーの方を取り巻く面々も緒方が絡んで拗れたり、色んな人の間に立つメガネマン池速人の同行も気になります。
ページ数からラストが読めてしまったわけですが、やはり続きが気になるのですぐにⅦに取りかかります。
最近、ライトノベルとは言え、凡そ週一冊ペースで小説を読んでいます。これは非常によい傾向ですね、と ktr は ktr は分析してみる。というわけで、『とある魔術の禁書目録』の新刊も気にしながら残り4冊を出来れば今月中に読んでしまいたいと思います。
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灼眼のシャナⅤ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月5日(火)未明読了。
今回は「炎髪灼眼の討ち手」としてのシャナの誕生話。ようするに過去のお話だった訳ですが、やはり登場人物達の心情が巧みに描かれてて感動なのです。まぁ、今シャナがいる訳だから負ける訳が無いという前提に立って読んでも先が読めない楽しさというか、読み終えて気持ちの良いお話でした。
ところで、最近小腹が空くとメロンパンを買ってしまいます。勿論、メロン果汁を使ったような邪道なものはスルーですよ? ……影響受けすぎですね(;^^)
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灼眼のシャナⅣ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
6月26日(日)読了。
はい、やっと四冊目。これはⅢの続きになるのですが、期待を裏切らない展開で非常に楽しめたのですよ。ベタベタバカップルな敵(若干意訳気味)を相手に据えて、その対比として自覚、変化していくシャナの心情が主軸に在るわけですが、その裏で展開する『弔詞の詠み手』こと素敵伊達眼鏡のお姉さん、マージョリー・ドーの心境の変化の方も見逃せません。というか、ここまでしっかり積み上げて最後に持ってきた描写が本当に巧みで爽快でした。アクションよりも、その辺の機微がよく描かれていて感情移入してしまうのですよ。
と、いう訳でそれでもまだ6冊残ってるの頑張ります(;^^)
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灼眼のシャナⅢ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
6月21日(火)深夜読了。
うわぁ、なんてとこで終わってるんだ! 続きが気になって仕方ないではないですか!
仕事→練習で日付変わる頃に帰ってきたにも関わらず一気に読了した感想がこれです。やっぱりこの勢いで最後まで進めないと収まりそうにないです。すっかり作品世界に引き込まれていますねぇ。
しかし、この作者、心理描写上手いなぁ…… 勉強になります。
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灼眼のシャナ Ⅱ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
6月19日(日)読了。
うん、面白い。これはいい作品ですねぇ。二巻目って『シリーズ化された最初の巻』ってことでそこからどう発展していくかって部分が重要と思うのですが、いきなり非日常の範囲を広げつつ、シャナと悠二の微笑ましい痴話喧嘩と眼鏡のお姉さん大暴れの痛快な展開ですっかり流れが出来ていると感じました。ここから先が本当に楽しみです。
……この作品、今月発売の番外編「0」を入れて既に10冊刊行されています。で、残り8冊という訳ですが、これはもう、一気に読む予定です。購入済みですしね。
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灼眼のシャナ
高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
6月7日(火)読了。
最近気に入ってる絵師の一人であるいとうのいぢさんの絵に引かれて購入した作品ですが、いや、面白かったです。ええ、思わず電車で読み終わって途中下車して続き買ってしまう程度には。
日常と隣り合わせの非日常、どころか、主人公、坂井悠二が実は自分がとうの昔に死んでいたっていう衝撃の事実を突きつけられるところから始まるのですが、その事実の受け入れ方というか、そんな事態に対応していく様子がよく描かれていて楽しかったのです。その事実を突きつけ非日常を連れてきたシャナも素敵なキャラで、その絡みが微笑ましくて途中からすっかり作品世界に取り込まれてしまいました。設定の見せ方とかで色んな勉強にもなりましたし、このシリーズは早急に読んでしまいたいのですが…… 9巻まで出てるデスか(;^^)
で、次はシャナの2巻と『ネコソギラジカル(中)紅き制裁VS.橙なる種』の二重体制。どちらも話に引き込まれそうなんで先に読み終わるのがどっちかは予想も付きません、はい。
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とある魔術の禁書目録(インデックス) 5
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
5月9日(月)未明、読了。
う~ん、何か、色々気になるところも多いんですが、やっぱり全体として面白いです、この作品は。本気で突っ込んだら結構致命的な部分もありそうに見えながら、それを補うだけのキャラの魅力があるのですね。今回は短編集となっているのですが、個人的には一方通行(アクセラレータ)の話が今までの中でも一番よい話だったと思います。3巻の内容考えると再登場しても、とんでもないもの背負った状態でスタートする訳なんですが、それを逆手にとって真っ向から背負わせて、その上で心の成長を描くのは上手いですね。この作品自体、1巻のラスト考えるとよく2巻に繋げてシリーズ化したなぁ、って感じなんですが、それも同じような手法なんですよねぇ。
こんな風に、重たいテーマも色々出して、今後、どういう展開を見せてくれるか、純粋に楽しみです。
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奇蹟の表現
結城充孝・著、KEI・イラスト、電撃文庫。
3月30日(水)読了。
『第11回電撃小説大賞<銀賞>受賞作』。
何というか、陰のある御華詩でした。抗争で妻子を失い自身も体の大半を失いサイボーグとなった裏組織のボス。親に捨てられ修道院で神の奇蹟を信じて信仰に生きる少女。この二人が中心となる物語。雰囲気というか世界観がしっかりしているのは好感が持てたのですが、ちょっと予定調和が過ぎる気がしないでもなかったり。ストーリー上の無駄を排除して主要登場人物に描写を絞った結果とも取れるのですが、何人か書き込みが足りなく感じられる登場人物が居たのが主たる原因でしょうね。
しかし、読み終わってから考えると中々粋なタイトルですね『奇蹟の表現』。
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ルカ~楽園の囚われ人たち~
七飯宏隆・著、巳島ヒロシ・イラスト、電撃文庫。
3月25日(金)読了。
『第11回電撃小説大賞<大賞>受賞作』ってことでやっぱ押さえておいた方がよいかと手に取りました。
読後感は非常によいですね。人類最後、たった一人の少女と、それをとりまくモノたちの物語。人類どころか全ての生物が滅びている前提の切ない物語ではありますが、大賞に選ばれるだけの作品ですね。読後感は非常によいです。持っている空気は古き良きSFのモノだったように思います。まぁ、そんな偉そうなこと言える程、SFは読んでないんですが。何か、雰囲気的に、タイトルが非常に有名なジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの名作短編『たったひとつの冴えたやり方』を思い出しました。
そう言えば『ライトノベル読本』でもSFの復権のようなモノが語られていましたがこういう流れがあるんでしょうね。こういった作品、現在のライトノベルの主な年代の読者にどんどん読んで貰いたいと思います。優しい気持ちになれる作品だと思いますので。
…なんか、珍しく書評っぽい偉そうなこと書いてるな…
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撲殺天使ドクロちゃん 5
おかゆまさき・著、とりしも・イラスト、電撃文庫。
3月19日(土)読了。
ぼ~く~さ~つ~てん~し~♪ 血みどろどろどろドクロちゃ~ん♪
斬って殴って嬲って殺して解(バラ)して並べて揃えて晒して…
済みません、途中で『人間失格』が混ざりました(;^^) でも、前半はホントに主題歌のままってのが凄い。
そんな訳でドラマCD、コミック連載、ネットラジオ、アニメ化と現在勢いにノっているドクロちゃんの第5巻。いやぁ、読み始めた頃は何かインパクトに慣れるとつらいかも、って気もしてたんですが、今となっては作品全体のスタイルが確立された感じで、安心して読めました。で、今回の感想。
木工ボンドって奥が深い!
…気になった方は読みましょう。いや、ホンマに木工ボンド大活躍でした。あのケミカルな香りをもう一度嗅いでみたくなりました。
因みに、ネットラジオに作者自身がパーソナリティだったりゲストだったりで出てくるんですが、おかゆさん、根っからのいじられキャラです。他の出演者(UPLIFTと千葉紗子)に公然と言われてますし(;^^)
こういう人だからこそ、あの桜くんが描けるんだと思います。ラジオ聴いてから5巻読んでるんで桜くんと作者自身が被って見えることしばしば。又、これだけ本人に内緒で自分の作品の企画進められまくる人はそうそういないでしょうねぇ。DVD第1巻の無駄に金を掛けて撮影された特典が楽しみでなりません。
何はともあれ、この作品は今後も追いかけていこうと思います。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪
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とある魔術の禁書目録(インデックス) 4
鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
12月28日(火)、カフェメイリッシュにて読了。
このシリーズも四冊目。1巻から1年経ってないということなのでいいペースで出てますねぇ。前巻も妹新記録で無茶してましたが、今巻も大掛かりな御華詩でした。正直、若干登場人物の行動に違和感を覚えるところとか進行が強引なとことかありましたけど、無茶があるだけに台詞に力が籠もったりしてるのでよしとします。色々パクリだのなんだの突っ込まれてたのをネット上で見かけましたが、その外し方のスケールが違うのはこの著者の持ち味だと思います。前述の通り、若干というかそれなりの矛盾はらんでたりはしましたが(;^^) 結構真面目に魔術というかオカルトと向き合ってる作品なんで考証とかが色々出てくるのが楽しいです。何よりこの巻で個人的に気に入ったのはとある人物(ネタバレるので誰かは伏せます)の呪文詠唱。まぁ、厳かな風の呪文詠唱に、口語体でその訳がついてるってパターンなんですが、面白いです。呪文マニアとしてはこういう表現には惹かれるものがありました。
てな訳で、この刺激を受けて、夕食後はホテルで Lylical♪Magical の続きを書きますです。
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