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角川スニーカー文庫 のアーカイブ
末代まで! LAP1.うらめしやガールズ
猫砂一平・著/イラスト、角川スニーカー文庫。
1月19日(火)読了。
第12回学園小説大賞《大賞》受賞作。
三号は、新入生のための部活勧誘会で偶然にも心霊研究会の勧誘に引っかかってしまった。
偶然にも、幽霊が見えたからだ。
潜在的な霊能力を見込まれて『心霊研究院三号童子』という名前を与えられた彼は心霊研に入部することに。
心霊研が何をするところかさっぱり分からない三号だが、なにやら幽霊と協力してレースに参加するようで......
いやはや、中々設定の面白い御華詩でしたねぇ。この『老婆走《ババアレース》』にまつわる設定の数々は色んなモノをごちゃ混ぜにしながら上手いこと噛み合ってて、今後も色々と発展性がありそうですな。全体的にそつなくまとまっていて、気軽に読んで楽しめる、そんな作品でした。リサのキャラは色々無茶してますが、これはこれで魅力的なヒロインと言えましょう。まぁ、本当のヒロインは正直読経あるなぁってキャラですが(;^^) まぁ、いきなり巻数が付いてるんでまた続きも読んでいきたいと思います。
てなところで次は『狂乱家族日記 拾弐さつめ』です。
ジャンクガール・ジグ2~負け犬たちの村~
一人の優秀な怪造学者が惨殺された。
怪造学会執行部長、空井滅作は単身その捜査の為に現地を訪れた。
その地は、不知野。
怪造学にとって重要な土地であり、また滅作にとっても特別な地である。
禁断の土地で、滅作を待ち受けていたのは......
『アンダカの怪造学』の過去話。親父が格好良い時代の御華詩ですな。
様々な人物の過去が描かれ、この大人達が繋いだモノを伊依が受け取っていく、そんな流れを感じられる御華詩でした。特に、滅作が何故ああなったのか、その辺りはよいですねぇ。ついでにどこのギャルゲーの主人公なんだ、というぐらいの状態ですね(;^^) まぁ、その辺りはアンダカの最終巻でも明かされていますが。また、ジグがああなる理由も、想像するしかないですが何かいい感じの理由が思い浮かびますねぇ。これで、アンダカの世界は本当に一段落ですな。寂しいような嬉しいような、そんな読後感です。
で、次は『這いよれ! ニャル子さん』です。このコンセプトは既に幾つか作品がありますが、それでもインパクトあるタイトルですねぇ。
アンダカの怪造学 Ⅹ 空井伊依の伝説
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
3月16日(月)読了。
怪造学という学問があった。
限りなく遠い隣の世界、虚界《アンダカ》からこの世ならざる怪造生物《モンスター》を召喚し使役する。
また、その生物を研究、考察し、虚界そのものの謎を解き明かすことを至上の命題とする学問だ。
怪造学において、怪造生物は使役されるモノであり研究対象である。
特殊な力を持ち扱いを間違えれば兵器ともなるその存在の一般的な認識は道具に近いモノだった。
人間の都合でその力に等級を付け、より上位の怪造生物を召喚できるのが優れた怪造学者《モンスティスト》の証でもあった。
そんな怪造学の世界に、場違いな一人の少女が飛び込んだ。
彼女は言う。
「怪造生物は友達」だと。
誰もが理解してくれなかった。
綺麗事だと笑われた。
だが、彼女は折れなかった、挫けなかった。
何度も躓いたけれど、決して立ち止まらなかった。
時に命の危険に晒されても、それでも、自分の道を貫いた。
「怪造生物は友達」。
人類の命運を賭けたこの戦いでも彼女は決してぶれることは無い。
その想いを胸に、遂に彼女、空井伊依《すかいいいより》は虚界の支配者、魔王に臨むに至った......
空井伊依の、自らの夢を貫く戦いの物語、遂に大団円!
未だ余韻に浸りながら、これまでの道程を思い出したりしています。
最初は無力だった少女が、無力なりに頑張って、周りに助けられながらも成長して、最後の最後まで夢を貫き通す御華詩。
綺麗事を綺麗事と理解した上で、だからこそその実現が茨の道だと知りながら、決して楽な方向に進まず、自ら選んだ道を歩き通しました。
細かく書くのも無粋ですし何よりネタバレるので避けますが、本当、気持ちのいい作品でした。
いいですねぇ、こういうのは。
もう、伊依の物語を読めないのは寂しいモノがありますが、その先はきっと読者に託されたのでしょう。
大人から子供へ、先達から後輩へ。
何かを伝えていく、それも一つのテーマだったように思いますし。
だから今は、余韻に浸りながらもまだ見ぬ新しい物語を夢見ましょう。
と、感傷的になったところでまた最終巻ですが次は『とらドラ!10』です。
レンズと悪魔 7 魔神決壊
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
12月15日(月)読了。
バベルハイズ自然史博物館に舞い込んだとある依頼。
手を離せないテッキを残して、観光がてらサクラとエルバは西部のフォッグビルを訪れていた。
そこは、城塞に囲まれた象が支配する街だった。
成り行き上、謎の力を持つ街の支配者とトラブルを起こしてしまい、エルバ達は窮地に立たされて......
前巻で第一部・完、って感じだったので、今回は本筋の八眼争覇からは少し離れた中編と短編でした。
中編の方では前巻から時間軸が続いていて今後に絡みそうな内容もありながらも、やっぱり番外的な内容でした。とりあえず、テッキの無駄な努力は涙ものですね。短編の方は完全に番外的ですが、こちらの方が構成的には面白かったですねぇ。テッキの面目躍如と言うか、カエデが暴走するというか。
そんなところで次は『シゴフミ 3』です。
ジャンクガール・ジグ 1 あたしの飼い主
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
11月4日(火)読了。
現代の言うなればRPGの召喚魔法のような技術『怪造』。
しかし、人間、便利な存在を召喚して使役できるとなれば平和利用ばかりとは当然ならない。
様々な犯罪行為にも利用され一般市民を脅かすことも当然考えられるわけで、そうなればそれを取り締まるような役割も必要となってくる。
怪造学会執行部は、正にそのような役割を担う組織であった。
そんな組織の第一班の責任者である空井滅作《すかいいめっさく》は、ある任務の際に人体実験の被害者となっていた少女を助けることになって......
そんな訳で、『アンダカの怪造学』の主人公である空井伊依の父、滅作がまだ存命の頃の御華詩。
なんか、色々とその後に関わる人物が出てきたりして楽しい作品でした。まぁ、タイトルになってるキャラは一応まだ明言されてないので控えますが、章立ての演出でバレバレという悲しい罠(謎
『アンダカの怪造学』でも、口は悪いし娘にも相当に嫌われながらも何かと娘を助けていましたが、やっぱりそんな人なんですな、滅作さん。つか、読めば読むほど似たもの親子と思わせられるという点も見所ですねぇ。それと、若かりし宇宙木《うつぎ》校長...... なんでこんな典型的ツンデレキャラなんだ? 確かに原型とどめてますが、そうか、だから、本編ああなんですねぇ。でも、一番の見所は中学時代の宇宙木ちゃんでしょう。個人的にかなりツボでした。
とまぁ、内容に触れずと言うかメインの筈のジグに一切触れてませんが、まぁ、こんな感じのお話でしたと言うことで次は日日日が続いて『ギロチンマシン中村奈々子~大人社会編~』です。
レンズと悪魔 6 魔神応報
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
10月17日(金)未明読了。
バルヒーヨの奸計により博物館を追われたエルバ達。
だが、バルヒーヨの狙いはかつて一つの村を破滅へと追いやった『しろがねの悪竜』を現代に甦らせる鍵となる竜人のエイジだった。
エルバ達は帰るべき場所の奪還し、悲劇の再来を防ぐべく、地下に潜って力を蓄えていたが......
第一部、完。『しろがねの悪竜』という一つの大ネタの終結点で、元々そういった位置づけで書かれた内容でした。
また、区切りに相応しく、今までバラバラと出てきた人物のミッシング・リンクが繋がって八眼争覇の謎についても少し明らかにされてきました。この辺りは世界観がしっかりしてるんで安心して読めました。
ただ、今回、色々決着はついてはいるんですが何だか、間が抜けてる気がするのはどうしてでしょうか(;^^)
どうも、このシリーズは周囲の人間が盛り上がりすぎて中心となるべき人物が霞んでしまう傾向があるように思います。何というか、起きてしまった事件の解決は綺麗にまとまっているんですが、そもそも重大な事件の発端が「そりゃないだろう」ってお粗末さ。反則気味のミステリを読んだときの気分に似ていますねぇ。流石に他の部分はキッチリ締めてるのに、あの部分だけエルバ達は事件を起こすために行動していたようにしか読み取れなくて残念でした。そうでないと解釈しようとするとただの自殺願望にしか見えないですし...... う~ん、本当に周囲の人物が魅力的なだけに逆にそこが目立ってしまいますねぇ。クラヴリー、リデル、デイジーといった面々は大活躍なんですが、なぜに渦中の人物だけ......
まぁ、そんな感じではありますが続きも買ってあるので頃合を見て読みたいと思います。
そんなところで次は『聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 3』です。
アンダカの怪造学 Ⅸ Hyper Samurai Soul
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
8月18日(月)読了。
一つの禁忌の終結から程なく。
”最終兵器”を補強する材料としての”決戦兵器”に怪造学会は掛ける。
それは、もう一つの禁忌『物造』に関わるモノ。
そうして、物造に夢を馳せた祖父を持つ少年と、物造の申し子の母を持つ少女が戦場へと向かい……
いやはや、満を持しての侍少女の戦線復帰の物語。
これまで仄めかされた戦橋舞弓に纏わる謎がどんどんと解き明かされて目の離せない御華詩でした。
『物造』というキーワードですっかり鬼京と舞弓のコンビが定着してますが、今回はそれが非常にいい形で働きましたねぇ。
伊依もすっかり『綺麗事を貫くだけの厳しさ』を得て相変わらず無茶してます。いや、あれを当たり前のように出来てしまうのは本当の強さですねぇ。
また、その裏では全く怪造学の埒外に居る一人の少女の小さな恋物語でもありました。その結末は読んでのお楽しみ。
これまで何人もの大物が登場し、いよいよラスボス戦が近づいています。次はどうなるのか…… 非常に楽しみです。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記拾さつめ』です。
アンダカの怪造学Ⅷ Every DayDream
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
2月4日(月)読了。
憤怒大公の襲撃から三ヶ月。
”最終兵器”としての責務に悩む伊依。
友人を巻き込まないよう、一人、部屋に籠もり研究を重ねる日々が続いていたが……
世界の様相が大きく変わってしまった後の御華詩。今回は遂に、このシリーズの一つの怨念とも言えるアレとの決着の御華詩でもあります。
前回の事件を機に、伊依には世界の”希望”としての大きな役割が与えられます。彼女の夢に近づくための力を得たとも言えますが、やはり、一人の少女が背負うには大きなモノで。でも、持ち前の責任感でどうにかしようと行き詰まって。
そんなこれまでの繰り返しが、ようやく一つの形になった感じですねぇ。彼女の言ってることは、はっきり言って綺麗事に過ぎないんですが、その為の代償を払っているのも事実。綺麗事を実行するにはどれだけの対価が必要かを身を以て示しているからこそ、説得力があるのでしょうね。ただ、一部で心を抉られる伊依の気分を何か追体験してしまって若干精神力が必要だった気もします。
それと、キャラ紹介が極度のネタバレのような伏線のような中々に考えさせられるモノだったのも侮れませんね。全体の流れの裏で、沢山のキャラの動きも見えてきて、次はアレが相手みたいですし、どうなるか気になります。
あと、何気に蟻馬先生が教師としていい仕事してます。今まで、遊が定着してから、彼の存在は中途半端で結構気になってたんですが、そのモヤモヤを美事に払ってくれました。もっと大きな動きがあるんですが、それ以上に印象的でしたねぇ。
とまぁ、そんなところで次は久々の富士見ファンタジア文庫『生徒会の一存』です。
レンズと悪魔 5 魔神陥落
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
1月8日(火)読了。
いよいよ、獄炎の魔神ネアの契約者が登場してきて話しが大きく動いてきました。
今までで最大の『力』を持った敵との苦しい戦い。今までの登場人物達もとある目的で力を結集してきて山場を迎えてきました。
うん、今回の敵さんの考え方は非常に悪役らしくて清々しい。いいなぁ、こういうキャラ。絶対近くに居て欲しくないですが。
まぁ、毎回書いてますが、相変わらずその盛り上がりの中でエルバの動機だけが弱く感じられてそこだけが残念なんですよねぇ…… 多分、父親との絆はどちらかというとテッキとサクラの方が強いのでそちらにどうしても喰われるんでしょうが、やっぱり主人公はテッキの方がよいと思ってしまいます。というか、そもそもテッキの戦いになってますしねぇ、今回なんか特に。
あと、今回登場した実践徴税係(公然と滞納された税金を実力行使で取り立てるれっきとした役所の一部署)とか税騎士の設定は面白いです。ただ、税騎士の面々がちょっと余計な要素詰め込み過ぎというか…… 昨今のラノベ業界の宿命なんでしょうがねぇ。
とまぁ、若干バランスを欠いた印象はありますが、全体としては楽しめる作品なのでまだまだ追いかけるつもりです。オーラン先住民の眼鏡楽園を夢見て(違)
そんなところで次は『姫宮さんの中の人 3』です。
レンズと悪魔 4 魔神幻世
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
11月25日(日)読了。
今回は短編二本と中編一本という若干番外気味の御華詩。
短編については博物館と探偵稼業の日常的な内容で、ベタなキャラではありますが、テッキの性格が愉快に描かれてていい感じですねぇ。でもまぁ、どちらかというともっとサクラに活躍して欲しいのですが。
中編の方は『八眼争覇の敗者』の御華詩。これは、これまで目を背けて来た事実で、今後の展開に絡む内容ですねぇ。代償を払っても叶えられなかった望みは必ず7つある訳で、その辺に踏み込んでるのは話の流れ的にも頃合いに感じられました。こういうの見ると余計に比べてエルバの動機が弱く感じられるのは否めないんですよねぇ…… そこも突っ込みどころとして挙がって来てたので今後どうにかなるかもしれませんね。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ ペイシェント・ブラック』です。
アンダカの怪造学Ⅶ Pandora OnlyOne
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
9月29日(土)未明読了。
いよいよ第三部開始! 物語は最終局面に向け急転直下の展開。
それは、戦争。
虚界と現界の戦争。
かつて、古頃大祭で行われた、代理戦争ではない、正真正銘の。
前回で心に大きな傷を負った伊依。打ちのめされた彼女を、しかし世界は求めます。唇を噛み、悔しさに顔を歪ませながらも、彼女に大きな役目が否応なく押しつけます。今までの自信はなく、少女の弱さを見せながら、彼女は戦争に巻き込まれていく......
そんな感じで一気に自体は深刻さを増していきます。力及ばぬ理想と容赦の無い現実の中で、伊依がどう立ち回るか? 彼女の『怪造生物は友達』という信念はどこへ向かうのか? その辺が見所ですねぇ。綺麗事ばかりもいってられないけれど、綺麗事も忘れてはいけないのです。
そして今回はそんな大きな転換点に当たる御華詩だった訳なんですが、その中で今までもずっと登場していながら常に第三者として事件の外に居たとある人物の成長が描かれています。そんな彼女の今後の活躍も楽しみです。間違いなく、今回の裏の主役は彼女でしょう。このまま行くとものすごく重要な役割担いそうな勢いですし。つか、その辺の持ってき方が上手いですねぇ。
これだけ大きな戦争の御華詩は、しかし『受験戦争』の隠喩であります。その壮絶な中に隠されたテーマも皮肉が効いていて中々よいですな。
あ、あと、まさか日日日作品で495年ほど閉じこもってた妹様の名前を見ることになるとは思いませんでした。どう出るかは読んでのお楽しみ。
とまぁ、とりとめなく書いたところで、お次は『姫宮さんの中の人 2』です。
らき☆すた らき☆すた殺人事件
竹井10日・著、美水かがみ・イラスト、角川スニーカー文庫。
9月10日(月)読了。
……う~ん、元々ミステリ読みの人間には正直辛い中途半端さ漂う御華詩でしたねぇ。答えから逆算してご都合主義で繋げるのは、こういう作品だったらセーフとは思うんですが、ミステリ臭があると手厳しくなるのは ktr の仕様ですのでご容赦を。
全体的に原作の雰囲気はそれなりに文章で表現してますが、絵文字を多様し過ぎだったり全体的にグダグダなのは仕様と言えば仕様ですが、小説という媒体とした付加価値はどうなんだろう? というのが正直な感想。あと、自作の宣伝があざと過ぎたのはちょっと頂けません。
ただ、最初の2頁は秀逸。元が四コマですし、担当さんに止められたみたいですがあのノリで最後まで行けば、個人的にはもっと良かったと思います。全編は無理でも途中でどっかに入れるとか、そういうのがあっても良かったかなぁ、と。
とまぁ、そんなところで次は『刀語 第九話 王刀・鋸』です。
イチゴ色禁区 3.春の禁区のその果てに
神崎リン・著、文倉十・イラスト、スニーカー文庫。
8月13日(月)読了。
3冊目にして早くも最終巻でした。
何か、色々と広がりが持てそうな設定ではあったんですが、えらく性急にまとめたなぁ、とちょっと勿体ない感じです。まぁ、収集がつかなさそうな部分もあったのですが。
ただ、ぶっちゃけジャ●プの打ち切りマンガ並みのペースで風呂敷をたたんだ割には比較的綺麗にまとめたかなぁ、と感じます。本当ならあとざっと見積もって3冊ぐらいかけてもいい内容をよく一冊にまとめたなぁ、と。とは言え、その為に色々と描ききれずに呆気なく謎が明かされてしまったりとかあってその辺は残念でした。
で、この作品の語り口を『ギャルゲ的』と表現してましたが、『エロゲ?』が褒め言葉らしいのでソフトに評価していたことになる模様ですな。
とまぁ、そんなところで次は『姫宮さんの中の人』です。
レンズと悪魔 3 魔神攘戮
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
7月20日(金)読了。
第三弾にして、色々と過去の因縁が収束してきた感じですねぇ。今回はこれまでも話題となっていた、サクラとカエデの故郷で起こった『オーラン虐殺事件』に関わる御華詩。眼鏡パラダイス(※オーラン先住民は全員眼鏡です)を破壊した極悪人の登場となるわけですが、しかし、なにやら腑に落ちない点が…… とまぁ、そんな感じですね。
今回で3冊目となって魔神も出揃ってきたところなんですが、一巻のときにも描いてますが、エルバの『父の仇討ち』という動機がどうにも取ってつけた感が否めません。周囲のキャラが明確な目的意識を感じさせるのに対して、肝心の主人公がこれなので、個人的所感として逆にエルバが登場したことで正直冷めることも暫し。手堅くまとまっていて安心して読めるシリーズなんですが、そこだけがどうにも盛り上がりに欠けます。どうせならテッキが主人公になってしまった方が盛り上がる気もします。いや、それよりもサクラとカエデがオーラン先住民の楽園を築くというストーリーでも個人的には大歓迎です。
とまぁ、肝となる悪魔召還の円盤(レンズ)の使い方に問題があるためそこは避けて通りましたということで、次は『神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック』です。
アンダカの怪造学Ⅵ 飛べない蝶々の鳥かご迷路
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
5月26日(土)未明読了。
第二部完結!
そんな訳で、上手いこと切りがいいところで追いつけました。
今回は、一種ジョーカー的な活躍しかしてこなかった伊依の親友である魅神香美が中心となる御華詩。
いよいよ伊依達も二年生に進級し、古頃怪造高等学校も新入生を迎え入れます。しかし、その主席新入生であり、香美の旧知でもある志田桐涼女は入学式の挨拶の場で内容も何も未定の『魔王杯』の開催を宣言して……
とまぁ『魔王杯』というイベントに絡めた様々な思惑が展開する今巻ですが、色々な謎が明かされつつも新たな謎が産まれてきた方が多い気もしますねぇ。それと、今回はちょっと重たい。いや、全体的に日日日作品って何気に重い御華詩ばっかりな気もしますが、それでも、何かすっきりしないモノがあります。涼女と香美、香美と伊依、その関係のあり方が、誰が悪いというわけでもないのに上手く行かないというか、香美が背負ってしまったモノ、涼女が求めたモノ、伊依が無自覚に発揮していたいモノ、どれも、決して間違っていないはずなのに…… まぁ、何がどうなるかは読んでのお楽しみ。
しかし、今回は、本当に第二部完結の割に決着したと言うよりは決着したことで始まった感が大きいです。あとがきで語られた第三部のテーマから推察するに次のシリーズで完結しそうですが果たして伊依がその綺麗事を壮絶なまでの苦難に耐えて貫き通せるのか、楽しみにしたいと思います。
てなところでまだまだ日日日が続きますがお次は『蟲と眼球とダメージヘア』です。
アンダカの怪造学Ⅴ 嘘つき魔女の見つめる未来
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
5月23日(水)未明読了。
おおおおお、盛り上がってきたと言いますか一気に展開しましたねぇ。つか、えらい大物投入してきたなぁ。そして、本当に第二部は布教編ですな。
今回はここまでの諸々の事情により学生数が減ってしまった三大怪造学校が統合した新生古頃怪造高等学校の学祭、古頃大祭が舞台。なんでも企画一位になれば校長にして世界に七人の怪造学教授の一人、宇宙木氷蜜(うつぎひみつ)がその能力と権力を最大限に活用して何でも願いを一つ叶えるとか言い出したモノだからさぁ、大変。しかも、そこに虚界の権力者、悲哀大公と憤怒大公の争いも絡んできて……
とまぁ、要するに古頃大祭が虚界の代理戦争となる御華詩なのです。まぁ、そっちの顛末はネタばれるので置いといて、根底のテーマ部分について。統合して他校の生徒も混ざって新しい出会いもあり、伊依の理想でしかなかった、現状を変えるだけで満足していた思考は、更なる未来への道を模索し始めます。その中で繰り広げられる問答が非常に興味深い。ちょっとご都合主義な部分もあるけれど、大筋で説得力のある理論を構築しています。それは、きっと、怪造生物と人間なんてフィクションの世界だけでなく、この世界にも通用するものなんでしょうね。そんなことを感じさせられてしまいました。
どうしても日日日作品読んでると根底の深いモノのに目がいきますが、勿論、トンデモ無いことをされて久々にぶち切れた伊依やら、トンデモ無い格好をさせられた舞弓とか見所も沢山ありました。
その裏で、この世界の根幹に関わる事実も徐々に見え隠れし始めて、先が楽しみです。
そんな訳で引き続き次は『アンダカの怪造学Ⅵ 飛べない蝶々の鳥かご迷路』です。
アンダカの怪造学Ⅳ 笛吹き男の夢見る世界
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
5月21日(月)読了。
前巻ラストの諸々の事情で殻蛇怪造高等学校に間借りすることになった古頃怪造高等学校の生徒達。しかし、伊依達が辿り着いた殻蛇怪造高等学校は何か様子がおかしくて……
てな御華詩で第二部開幕編ですが、のっけからすげぇ。新キャラのインパクトというか殻蛇怪造高等学校書記の眼鏡娘な巴已己巳(ともえいこみ)とか、影文&血影の暗躍というか血影の一人称が新鮮だったりとか、構成が面白かったりとか色々ありますが、単純に『よかった』と言える作品でした。今までに積み重ねてきたたモノを一気に萌芽させて、良い具合に盛り上げていますねぇ。
根底にあるテーマは、この世界では人間にとって『便利な道具』と扱うのが一般的な『怪造生物(モンスター)』(一般的な用語を使えば使い魔とか召還獣に近い異界=『虚界(アンダカ)』の生物)を『友達』とする主人公、空井伊依(すかいいいより)が「人間と怪造生物が仲良く暮らせる世界」を目指すというモノ。周りに笑われ、奇異に観られ、虐げられても、例え自分の身に危険が及ぼうとも、人間も怪造生物も分け隔て無く救おうとしてきた伊依の努力。それが、ようやく実を結び始めます。いやぁ、もう、詳しくはネタばれるので控えますが、後半は泣けました。涙もろくなってるなぁ…… でも、心地よい涙です。
そんな訳で、もう止まらない。次は予定を変更して『アンダカの怪造学Ⅴ 嘘つき魔女の見つめる未来』です。
涼宮ハルヒの分裂
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
4月1日(日)読了。
速攻読了もいいところですが一気に読み切ってしまいました。
なるほど『分裂』とはそういう意味か、と納得しつつ次巻と上下巻となる構成となるため月並みにあと二ヶ月が待ち遠しい。
今回もSF的手法としてはポピュラーではありますが、ちょっと凝った構造になっていますね。印刷自体にも工夫があります。あと技法という点で谷川流って何気に叙述トリックを多用してる気がしますが、ことごとくほぼ瞬間的に見破れてしまうのはミステリ好きの悲しい病でしょうか(;^^) いや、まぁ、普通に見破れる程度の叙述トリックを使ってるんでしょうが。
SOS団のそれぞれの立ち位置が安定、特にハルヒとキョンの関係も安定していたところで今回の新キャラというか新勢力の投入は妥当な展開ですな。地味に1巻の国木田の言葉の伏線が回収されてますし。ただ、話の展開上ジョーカーを無効化しないといけないのはキョン達も自覚していることで一種のセオリーとなって驚きも何もないってのはちょっと残念ですが。
とはいえ、まだ結末が見えていないというかまだまだ始まったところ。何せ、最初の100ページがプロローグでしたからねぇ。そんな訳で途中からの『分裂』を示すレイヤー化に至る過程がどうなるかが明かされて初めて全体としての判断を下せるので、この巻での所感はこんなところにして、物語としての所感は下巻にあたる『涼宮ハルヒの驚愕』を読んでから書きたいと思います。
てなところで、次は『撲殺天使ドクロちゃん9』です。
レンズと悪魔 2 魔神跳梁
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
3月9日(金)読了。
個人的性癖のため、若干フィルタが掛かってしまう異能力バトルモノ。なんて掛け声で悪魔召還しやがるんだ! てな内容のシリーズ2冊目です。
大ざっぱに言って魔神の力を得た8人の契約者が己の望みを掛けて争う八眼争覇(ディアボリック・パーティー)を巡る御華詩。今回も新たな契約者が現れて、次辺りでおおよそ出そろいそうな雰囲気ですな。全体的な構図としてはオーソドックスで安心して読めますね。
ただ、個人的に注目はやっぱりオーラン先住民。日本的な文化を持つ有角人種で『誰もが眼鏡をかけている』素晴らしい民族です。基本的な武器がアレなんで、この民族の存在だけが心の拠り所となりますなぁ。サクラ・イシザワもカエデ・ニカイドウもいい具合。この民族の新キャラが出れば100%眼鏡分が補給される素晴らしい仕組み。
そんな訳でオーラン先住民の活躍を期待して次を待ちたいと思います。
で、次は『神様のおきにいり3~ぬれおんなの巻』です。
アンダカの怪造学Ⅲ デンジャラス・アイ
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
1月18日(木)読了。
第一部完。今回は、怪造生物と仲良く暮らせる世界を夢見る怪造学者見習いの少女、伊依がその夢を再確認する御華詩。
伊依の夢の原点とも言える少年との再会、そこからの葛藤。その辺りの描写が本当に素晴らしい。
また、これまで「友達」と呼ぶ怪造生物との関係にばかり目がいってましたが、人間の「友達」との関係はどうなのか? そう言った部分の描写もなるほどと思えました。
ラストで大変なことになってしまいますが、その辺、今後にどう繋がっていくか楽しみです。あと二冊は出てるんで時間が出来ればさっさと読みたいと思います。
さて、次は予定通りというか並行は止めて『連射王』上下を続けて読みます。
イチゴ色禁区 2.秋の神具の奪いかた
神崎リン・著、文倉十・イラスト、スニーカー文庫。
12月29日(金)浅草のビジネスホテルで読了。
ふむ、思いの外早い続きでしたが、中々楽しめる作品でした。
ちょっとサブタイトルが微妙だったりしますが、相変わらず妄想爆発なギャルゲ風テキストの中に、ふと本音を交えたりすることで上手いこと登場人物の心情とかが描けていたと思います。亜美と正樹の単純なんだけど素直じゃなくて複雑なすれ違いとか、正樹が今回の重要人物の美代に語る話とかは。ただ妄想してるだけじゃないところがいい具合ですな。
あと『スネデレ』は作者の与り知らぬ造語(作中には一切登場しません)のようで営業戦略の賜みたいですね(;^^) まぁ、そんな記号化するほどのモノでないと思ったりしないでもないですが。
とまぁ、そんなところで、次は『くじびきheart;アンバランス1 末吉編』です。
レンズと悪魔 1 魔神覚醒
六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
12月3日(日)読了。
円盤(レンズ)を媒介として悪魔を召喚し、その能力を己が身に付与して使役することが一般化された世界での御華詩。
比較的オーソドックスな異能力バトルモノですが、上記の円盤を目に装着する能力発現方法が非常に気になります。召喚のルビとか(;^^) だから、敢えてそれはここでは書きません。
そんな世界で、父の死の謎を追うエルバは父親が残した不思議な力を持つ円盤を持っています。それが実は魔王の分身とも言える魔神との契約に関わる特殊な円盤で…… という訳で、魔王の瞳とされるその円盤に選ばれた強い望みを持つ8人がお互いに魔神の力を用いて戦って最後に残った人間が魔王の力を得るという『八眼争覇(ディアボリック・パーティー)』がこの物語の中核となるモノですな。
『望みを叶えるためにバトルロイヤル』という構図は『自分が望みを叶えるということは他人の望みを潰す』という側面があるわけで、だからこそ、より強い意志と覚悟が求められます。その辺は押さえた内容ではありますが、どうにも主人公のエルバの『父の仇討ち』という動機の深さだけが若干弱く感じられたのが残念。まぁ、それは父への想いの深さが、エルバよりも父のかつての仕事場であるバベルヘイズ博物館の少女達の方が深く感じられる描写が多かったんで相対的にそう感じてるだけとも思えますが。
キャラクター的には多分『右手が万力』というメインヒロインの設定がインパクトを期待してるんでしょうが、正直それよりもオーラン先住民の『誰もが眼鏡を掛けている』という設定の方が印象的でした。能力の媒介が媒介なんで、この設定が無ければある種の宗教的理由から焚書にせねばならないところでした。でも、その設定が余り生きてないので、今後きっとオーラン先住民の里かなんかが出てきて、どっちを向いてもメガネ! どこまで行っても眼鏡! という展開を期待して続きも読んでいきたいと思います。
では、次は『桜乃きらほの夏色救急箱』です。
イチゴ色禁区 1.夏の鳥居のむこうがわ
神崎リン・著、文倉十・イラスト、スニーカー文庫。
10月13日(金)読了。
第10回スニーカー大賞奨励賞受賞作。
ふむ、なんというか、ギャルゲというよりエロゲ的な主人公の一人称で、妄想しては思いとどまるというパターン連発、正直適当に言葉並べてるだけとか思いつつも、読んでみるとそれなりに面白い御華詩でした。筋立てはまぁ、型どおりですが、その文体が読みやすいですね。拒絶反応示す人も多そうですが。ありきたりのようで新鮮というか。あとヒロインの属性として『スネデレ』って言葉を売り出す戦略ですが果たして。確かに、その通りのキャラですが。
と、記号的部分はさておき、物語の中核を為す神社と神と神子の関係とか、その辺りの設定は非常によく出来ていたと思います。その裏付けがあるから下手するとただ妄想並べ立てるのがかなりの比率締めてても話として成立するのでしょう。
なんというか、いきなり「1」がついてるんでシリーズ化ですが、しばらく追いかけて観たいと思います。投げっぱなしの伏線も結構あったので。
では、次はガラっと雰囲気変わって『戦う司書と黒蟻の迷宮』です。
アンダカの怪造学Ⅱ モノクロ・エンジェル
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
6月6日(火)、読了。
恐れの対象であり、実験材料であり道具であるとされるのが一般的な怪造生物を『友達』と呼び「怪造生物と人間が仲良く暮らせる世界を創る」ことを理想とする少女の物語。
前巻の結末で背負ったモノをきっちり引き継いで、更にその理想への茨の道を歩む伊依。テーマが解りやすくてぶれないのが気持ちよい。また、その想いの強さが今回のキーとなるキャラでもある戦橋舞弓との対比でよりクリアになっているの配置もよい感じですな。正直、後半の謎解き部分はお粗末というかバレバレ過ぎる気がしないでもなかったですが、そこに至るまでの登場人物達の動機の描写で帳消しですね。というかその動機を表現するための事件と言うのが実際のところでしょうが。
今回でシリーズモノとしてこれでもかというぐらい伏線が発生していますが、その辺りがどう回収されていくかも楽しみなところ。特に、今回本筋とは余り関係ない部分で見せた影文と舞弓の関係が気になりますね。まぁ、大体想像付きますが(;^^) また、少し時間を空けて続きを読みたいと思います。
さて、次は『魔法鍵師カルナの冒険』の作者の新シリーズ『桜乃きらほの魔法医カルテ』です。
涼宮ハルヒの憤慨
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
5月4日(木)読了。
今回も面白かったですねぇ。因みに、この巻は長編ではなく、中編プラス短編といった構成でした。この辺はいつものことなんで慣れましたが(;^^)
で、中編の「編集長★一直線」はSOS団が何故か文集を創ることになるという御華詩なのですが、いや、なんというか長門の書いた小説が面白い。あと、みくるの書いた話も専用挿絵まであって手が込んでいます。そしてキョンの書いた小説についてもまぁ、これは直ぐに叙述トリックには気付きますが、実はこの話全体で課題に対応しているように感じるのは考えすぎでしょうか?
「ワンダリング・シャドウ」についてはもう長門の某台詞に尽きます。これは反則です。
……で、何故ハルヒの眼鏡姿の挿絵が無いのでしょうか? ページ捲る手に大きな期待を込めていたんですが。アニメがこの巻の内容まで続いて映像化されることを祈ります。(どこのことかは読んでのお楽しみ)
あと、集合場所が西宮北口なんで、二編目に登場する駅はどう考えても芦屋川な訳で、大学の通学経路だったり、花見したりするところが舞台であることから映像が頭に浮かぶという楽しみもありました。てか、アニメでの映像化でSOS団の集合場所は若干アレンジされてましたがどう見ても阪急西宮北口駅の北出口ですし(;^^)
と言ったところで次はタイトル買いの「”文学少女”と死にたがりの道化」です。
アンダカの怪造学Ⅰ ネームレス・フェニックス
日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
2月19日(日)、読了。
第8回角川学園小説大賞・優秀賞受賞作。
くるさだんちゅらっ!
という訳で『蟲と眼球と~』に続いて日日日の大量受賞作品の一つを。
結論から言うと抜群に面白かったですね。面白味の要素をしっかり押さえているというか。空井伊依(すかいいいより)という少女の夢とそこへ向かう為の道のり。安易な綺麗事とならず、どうしようもない背負うべきものは背負っている。その中でまた、『旧態依然とした状況とその閉塞状況を打破する天才』というモチーフが説得力を持って描かれています。色々なモノに投影して考えられるテーマで、それはやはり今の若者の視点という利点が生きているのかなぁ、とか少し偉そうに分析してみたりもします。
ただ、正直なところ、やはり同じく日日日ほどではないにしろ若くしてデビューした某氏との類似点を感じてしまいます。まぁ、『蟲と眼球と殺菌消毒』のは作風も近いので少し鼻についたのですが、こちらについてそれは飽くまで似た方法論を採っているだけの話で瑕疵と見なすほどのことはないと感じます。でも主人公の名前が x/y の人を思い出してしまうのは同じ方法論に基づいた故の必然に基づく偶然のように感じます。
とまぁ、ここまで来たら、折をみて色々日日日作品は読んでみたいと思います。
で、次は『オーパーツ・ラブ』です。
涼宮ハルヒの陰謀
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
9月10日(土)未明読了。
ここ二冊が中短編集だったんですが、久しぶりの長編…… どころか今までで最長の御華詩です。消失から1年以上経ってるので大分前回の内容が曖昧になってましたが、読んでる内に色々思い出しつつ、若干二番煎じっぽいのが気になりました。まぁ、ジョーカーとしての長門が使えなくなるところまではよいのですが、別のジョーカー出したらなぁ。タイムトリップネタは結局予定調和になるので、どこかで裏切って欲しかったなぁ、というのが正直なところ。段々ハルヒの影が薄くなってるのにそれにつれてキョンの方は意識して、とラブコメチック要素もあるんですが、どうも白々しいというか。八方美人のキョンが正にギャルゲの主人公状態になりつつあるのが最大の原因でしょうか。色んなフラグ立ってますし。
あと、一応この話の大筋を構成する叙述トリック的なものはプロローグで見破れてしまったので、途中からはハルヒの行動が読めてしまって興ざめしたのは残念。もう少し騙して欲しかったなぁ、と。まぁ「ハルヒが読める行動を始めた」と解釈すればそれもシリーズ通しての「ハルヒの変化」って一つのテーマなのかなぁ、と思えなくもないのですがね。
とまぁ、苦言のようになってますが、面白かったのは面白かったのです。実際色々な新要素が顔見せしたので、今後に期待。眼鏡娘枠に長門復活、もしくは新キャラ投入も。
てな訳で、次はようやく見つけたハヤカワ文庫JA「マルドゥック・スクランブル」です。
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涼宮ハルヒの動揺
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
5月18日(水)読了。
ハルヒシリーズの第6弾です。今回も前回に引き続いてまた中短編集でした。
先ず、何と言っても、やはりハルヒはよいキャラです。この巻では大分年相応の女の子らしいところが出ていて好感が持てました。
ただ、ちょっとインパクトの弱い話が多かった気がしますね。ええ話はあったのですが。「ヒトメボレLOVER」は長門を軸にした馬鹿話のようなSFでしたが、やはり眼鏡レス長門を意識させられると妙に引っ掛かるモノがあります。眼鏡娘枠を心配するなら、キョンは長門に再び眼鏡を勧めるべきなのです。ええ、もう、それだけがこの作品に共感出来ないところですから。
……結局そこに行ってしまうのですね、私。因みに次はイラストレーター繋がりで「灼眼のシャナ」を読んでます。これ、巻数結構出てるから先ずは一巻だけ。
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涼宮ハルヒの暴走
谷川流・著、いとうのいぢ・イラスト、角川スニーカー文庫。
12月24日(金)読了。
発売日ぐらいにかったにも関わらず読むのが遅くなってしまいました。まぁ、後ろに暗黒館だの重たいのが控えてて、読書に借金が大量に発生していますが。最大は"Harry Potter and the Order of the Phoenix "ですが(;^^) 洋書って時点で一ヶ月は頑張って読まないと読み終わらなさそうです。
と、話がそれましたがハルヒ。
何というか、シチュエーションに少々無理がある気もするのですが、語り部である『キョン』(本名不明)の語り口が上手い事引っ張ってそんなに違和感無く読めました。この間読んでて思ったんですが、一人称の文体って奥が深いですね。地の文で他の登場人物と会話してしまうっていう技法はずっと使われてたんですが、効果的だと思いました。
今回、長門さんが活躍しててよかったですねぇ。やっぱりゲームは強いというか。でも、眼鏡はあった方がええと思うんですよ? 皆さんはそう思いませんか?
...閑話休題...
この作品自体の向かうベクトルとして、最終的にはみんな特殊な背景のない平凡な人間になるのがハッピーエンドって感じなんですが、ハルヒが極一般的な少女になっていく過程が大筋かと思うと又見え方も変わってくる気がします。巻を重ねて段々伏線も増えて行ってますが、これらがどう収束するかが楽しみです。
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