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集英社スーパーダッシュ文庫 のアーカイブ

戦う司書と世界の力

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 3月6日(土)読了。

 武装司書もことごとく倒れ、絶望の魔王による世界の滅びは目前に迫っていた。
 世界は滅びるべきである。
 絶望の魔王の意志は絶対だ。
 しかし、それを食い止めようとする者達がいた。
 一人ひとりは小さな力かもしれない。
 だが、彼ら彼女らの思いは滅びを防ごうと......

 戦う司書の物語も遂に完結。重厚な世界観の中で『幸福』を巡って繰り広げられた様々な物語がどう落ち着いたのか?
 それは、読んでのお楽しみでありますが、本当、サービス精神満載で、途中からもうぐいぐいと引き込まれてしまいました。
 これまでの積み重ねが結実して、素晴らしいラストだったと思います。語りたいけどことごとくネタばれるのでもどかしいですが、何度も何度も驚かされ喜ばされながら物語を追うのは幸せな一時でした。また、次回作にも期待したいと思います。

 てなところで、次は『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』です。

戦う司書と絶望の魔王

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 8月21日(金)読了。

 解き放たれた終章の獣によって蹂躙されたバントーラ図書館。
 武装司書達はなすすべも無く蹂躙され、人々は覚めない眠りに落とされた。
 そう、世界は、終わりを迎えようとしていた。
 何故、こんなことになったのか?
 それは、かつての世界の終わりから続く物語で......

 『幸福』を巡る様々な物語の行き着く先。この世界の真実が遂に語られました。
 武装司書と神溺教団の目的が、何故あんな内容だったのか?
 これ以上ないほど明確に答えが示された訳ですが、本当にやり切れない内容ですねぇ。
 英雄である苦悩と未来への絶望。本当の救いとは何なのか?
 いやはや、広げた風呂敷をしっかりとまとめ上げる内容に圧倒されましたねぇ。しかも、最後の最後でアレに繋げたのは絶妙すぎます。
 次巻で完結となりますが今から待ち遠しく思います。

 てなところで次は『荒瀬はるか、容赦なし!』です。

よくわかる現代魔法 6 Firefox!

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月3日(金)頃読了。

 魔女のライブラリの一件から十日ほどが過ぎた頃、山のような荷物が姉原邸に届いていた。
 当然ながら美鎖の悪癖が元凶である。
 その荷物を聡史郎が忌々しそうに見つめていると、こよみと嘉穂が訪ねてきた。
 こよみはその荷物の中から何やらおかしなモノがはみ出しているのを見つける。
 断った筈の荷物だったらしく、美鎖が開けて調べてみると中には一つの携帯。
 そして、携帯を調べていると突然、一匹の生物が飛び出して......


 待望というか何というか、アニメ化も決まって再始動した『よくわかる現代魔法』の最新巻であります。
 5巻読んでから3年以上経ってるし(;^^) まぁ、折角なので同じノリでやってみますか。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【 Firefox 】

 かつてネットスケープ社が Netscape のプログラムソースをオープンソースとして公開したところから始まった Mozilla の流れを組むブラウザ。プラグインによる拡張で HTTP 通信を追跡したり JavaScript のデバッグ機能など、 Web システムの開発に非常に便利であり、かくいう ktr も公私共に愛用しているブラウザである。
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 と、正直今回は分かり易すぎて解説するまでもありませんでしたね。因みに、今回はブラウザに拘って各章のタイトルも全部ブラウザの名称になっています。ただ、3章は仲間外れっぽいのは気のせいか(;^^)

 内容的には、こよみが少し成長する御華詩、ですかねぇ。全体的にのんびりした雰囲気で長編と言うよりは中編と言った趣でした。まぁ、ここから次の話に繋がっていくのかもしれないので次の夏は短いと信じて待ちましょう。


 とまぁ、そんなところで次は『学園カゲキ! 6』です。

戦う司書と終章の獣

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 6月10日(火)読了。

 それは、突然訪れた。
 世界の理が変わるその瞬間を誰も予期してなど居なかった。
 程なく衛獣の異変を押さえるべく集結した武装司書達は、突如明かされた武装司書の真実に衝撃を受ける。
 武装司書は戦う意味を失い、世界中の人々の物語が悉く終わりを告げようとしていた……


 『幸福』というキーワードに基づく神溺教団と武装司書の戦いを根底として繰り広げられた戦いの日々。
 時に凄絶な、時にささやかな『幸福』を巡って多くの者が命を落としてきました。
 その積み重ねが行き着いた先がこの結果となるとは、とんでもない展開です。
 今回で、ほぼ全ての根幹が遂に明かされた訳ですが、いやはや、まさか、こう来るとは。
 前回の宴も既に遠い過去。急展開もいいところです。文字通り世界を揺るがす事態となり、どう物語が終わりを迎えるのか全く予想が尽きません。だから、今はただ、次を楽しみにする、とだけ。


 とまぁ、そんな訳で次は『ゼロの使い魔14~水都市の聖女~』です。

よくわかる現代魔法 1 new edition

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 5月4日(日)読了。

 何をやっても上手くいかず常に劣等感に苛まれる弱気な少女、森下こよみ。
 ある日押し入れから発掘した怪しげな魔法学校のチラシを見て、彼女はそんな自分を変えるためにその門を叩こうとする。
 そうして、彼女は現在魔法の第一人者、姉原美鎖と出会い、魔法の世界《レイヤー》へと足を踏み入れる......

 新版が出たことで三年ぶりに読み返すこととなりました。まぁ、大筋は代わってないので内容については前回と同じになりますが、色々と復習になりました。やっぱりCとかPerlとか出てくると嬉しいモノがあります。この世界観はプログラムを職業としている身としては本当に馴染みやすいですねぇ。

 そんなところで次は『ハヤテのごとく! 2~ナギが使い魔!? やっとけ☆世界征服 』です。

戦う司書と虚言者の宴

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 3月4日(火)読了。

 多くの犠牲の元、宿敵、神溺教団との戦いに遂に決着が付いた。
 武装司書達は、数年ぶりの無礼講なパーティーに興じていた。
 しかし、それはまやかしだった。
 様々な人間の思惑の元、表面的な平和を維持しながら、水面下で確かに蠢くものがあった……

 前回より更にトリッキーな構成の物語。時間軸は戦いからおよそ一年後の年末のパーティーに置きながら、様々な視点での回想を交えながらその裏にある真実を明かしていくという構成でしょうか。いやはや、色々騙されつつ楽しめる内容でした。やはり、このシリーズのテーマは『幸福とは何か?』なのですねぇ。ここに至までに詳らかになった事実とそのために動く者達。なんでしょう、全然落としどころが読めずにぐいぐい話に引き込まれていた。本当に、そういった部分が巧みですねぇ。まぁ、ミステリ好きとしては今回の手法は限りなくアウトに近い手ですが、読み直した結果、ギリギリセーフとは思いました。ネタバレしないために曖昧にしてますが、読んだ方には思い当たる部分があるのではと思います。
 こうして、遂にこの世界の核心に迫る事実が明らかにされました。ここからどう展開するのか、非常に楽しみです。

 そんなところで次は『魔女の生徒会長2~超悦者ジュリエット 』です。

戦う司書と荒縄の姫君

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 1月13日(日)読了。

 目覚ましい成長にいよいよ正式な武装司書への昇格が現実的になってきた見習いのノロティ。
 その力を認められ、彼女は初めて自らの裁量で任務に当たることとなる。そして、単身トアット鉱山へと向かう。
 それから数日後、突然のイスモ共和国からの宣戦布告に窮地に陥る武装司書達。
 一気に形勢は逆転し、未曾有の危機を向かえたバントーラ図書館の運命やいかに……

 今回は少し異色な御華詩でした。まぁ、一つの区切りということですね。これまでは神溺教団の示す『幸福』と言うモノを巡る物語が中心となっていましたが、今回は大きな流れとしては『バントーラ図書館最大の危機』が描かれます。
 いやはや、本当にきつい展開でした。正直、序盤でこんなに驚かされたのは久々とも言える衝撃の展開。ラストもまた大変なことになっています。
 登場人物としては武装司書見習いのノロティがメインです。彼女が関わった事件と、このバントーラがどう繋がっていくのか? その辺りの伏線回収も相変わらず美しいですねぇ。可成り序盤から凹むというかやるせない展開ですが、それを最後の最後に上手く昇華させていると感じられて救われました。この終わり方で無いと多分、相当に後味の悪い御華詩になっていたこと必至です(;^^)

 とまぁ、そんなところで次はガラッと雰囲気変えて『人類は衰退しました2』です。

戦う司書と追想の魔女

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 12月1日(土)読了。

 もう既に続刊が二冊ほど出ていますが、ようやく第五作を読み終わりました。
 今回は、ハミュッツに反旗を翻した一人の武装司書と、とある事象とハミュッツの因縁の交錯する物語。様々な視点を描きながら複数の物語を交錯させて一つの御華詩を組み立てる、人間の記憶が死後『本』となる世界観と合わさったストーリーテリングには毎回感嘆させられます。前巻である秘密が明かされたことでそのことに作中人物の一部も自覚的な部分がまた何とも。

 『幸福』というものがこの作品世界の一つのテーマであると考えているのですが、今回はそこに正義と悪、という概念が絡んできて色々と考えさせられますねぇ。

 まだまだ謎多い武装司書と神溺教団ですが、面白い勢力が加わってきて今後が楽しみですねぇ。もうちょっとペース上げてこのシリーズも追っていこうと思います。

 そんなところで次は『灼眼のシャナXⅥ』です。

フレイアになりたい2~ハーデスが泣いている~

 岡崎裕信・著、中村博文・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月6日(金)未明読了。

 前巻が可成りツボだったので個人的に待望の第二弾。端的に言って、期待を裏切らない内容で満足です。

 絶望して自暴自棄になって周囲を巻き込む前に、悲しみにとらわれた人間の心にさらなる悲しみを穿ち自らの命を絶つ道を選ばせる能力者『ハーデス』を主軸とした御華詩。

 主人公、風間瞳は数奇な運命から多大なる絶望を経験し、そこから這い上がってきた過去を持ちます。そこから『悲しみ』というのはこのシリーズにとっても大きなテーマと言えましょう。そんな彼女が夢に向かって、タイトルの意味通り(前巻参照)に動き始めたところで訪れるさらなる悲劇。

 キャラクターはテンション高いですが、テーマがテーマだけにそれが逆に悲しみを引き立ててしまう部分もありますが、それで居て勇気づけられるような、そんな作品。少なくとも私に対しては、確かにそのタイトルは完膚無きまでに嵌りますな。

 また、これは作者の持ち味でしょうが、話の構造が時間軸に対してちょっと入り組んでたりして、読みづらい人には読みづらいかもしれません。ですが、その構造が効果的に働いていたと思います。何せ、たった21ページでいきなり絶望の淵にたたき込まれましたから。いやぁ、これは本当にダメージでかいなぁ……

 とまぁ、あんまり喋ると核心に触れそうなんでこの辺で。読み終わって、やっぱりこの『フレイアになりたい』というタイトルが絶妙だなぁと感じさせられました。その意味がわかる部分が見所なので理由は語りませんが。

 さて、次は『刀語 第四話 薄刀・針』です。

戦う司書と神の石剣

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 3月23日(金)読了。

 相変わらず渋い御華詩です。
 今回は思考共有能力で武装司書達の裏方として活躍していたミレポックが謎の『本』屋であるラスコール=オセロを追う、というのが大まかなストーリー。とはいえ、いつものごとく幾重にも重なった登場人物達の物語が意外な展開を見せ、一つの大きな秘密が明かされる、その辺のストーリーテリングは絶妙ですねぇ。
 また、今回の敵役が1巻にあたる『戦う司書と恋する爆弾』の敵役のシガル・クルケッサの側近なのですが、彼女のシガルに対するゆがんでいるけれども確かな愛情、虐殺の中にある幸福。そういった部分もまた、趣深いですなぁ。このシリーズ通してのテーマである『幸福』の様々な形がしっかり描かれています。また、少し間は空きますが続きも読みたいと思います。

 と言ったところで次は『神曲奏界ポリフォニカ トライアングル・ブラック』です。

戦え!松竹梅高等学校漫画研究部

 番棚葵・著、山田秋太郎・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 12月19日(火)読了。

 地球の平和を賭けて戦うオタク達の物語!
 武器はドリムノ…… もとい、文明の遅れた地球にハンデとして与えられた描いた内容が現実化されるスケッチブック!
 しかし、現実化したときの能力は描いたモノのほとばしる熱いパトスに掛かっている!
 だからこそ、地球の未来はオタク達に託されたのだ!

 とまぁ、そんな御華詩。その中で、幼なじみにひっついて大してそちら側の人間でもないのに漫画研究部に入っている山坂千早を中心としたラブコメ的エンターテイメントといったところでしょうか。作中アニメやらマンガやらのネタを上手く戦いに活かされてたり、漫画研究部の方々の台詞はどれも共感を覚えるモノだったり(いや、それは人としてどうなんだ……)して気持ちいい作品でした。 しかし、別にパクリとか言うんでなく、構図的な類似からウ●ン●●ンを懐かしく思い出していました。あれも、突き詰めればこういう話ですからね(;^^) 異次元だったらそれでOK!

 などと、変なテンションでお送りしましたが、次は渋く『神曲奏界ポリフォニカ プレイヤー・ブラック』です。

フレイアになりたい

 岡崎裕信・著、中村博文・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月31日(火)、読了。

 全く予備知識無く読み始めてしばらくしてどうでもいいような良くないようなことに驚きました。●●●ェ●何やってるの??????? とまぁ、そんな訳で作者が同一人物と気づかず冒頭のシーンを「どっかで読んだシチュエーションだなぁ」とか思ってた間抜けな読者ですみません。

 改めまして、これは、世界を思いのままにする能力と、未来を見通す能力。互いの能力でこの世に天国をもたらす運命にありながら夢半ばで諸々の事情で大きなハンデを背負うこととなった少女達の物語。
 世界観的には同作者の『滅びのマヤウェル』と同じもので、『神格能力』とかが出てきます。その中でも別格の扱いを受ける、その鬨の声一つで新米の兵士さえも歴戦の勇者に仕立てるという『フレイア』の能力を巡る物語となっていきます。だけれど、その辺の持っていきかたがかなり心にクリーンヒットしました。何より、このタイトルが上手い。とても深い。タイトルロールが初めて登場するシーンはグッとくるものがありました。そして、読んだ後にはがらりと印象が変わります。いいですねぇ、こういうタイトル。

 まぁ、できる限りネタバレしないように書いてますが内容的には熱くて乱暴でそれでいてとてつもなく優しく、だからこそ厳しい物語。シリーズとして続くのかと思いますが、マヤウェルの方とのリンクも気になります。あちらも好きなシリーズなんで楽しみが一つ増えて時間がまた減りますがそんなことは些細なことです。

 さてでは、次は『ギロチンマシン中村奈々子』です。

戦う司書と黒蟻の迷宮

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月15日(日)、読了。

 今回は、切ないというかやり切れないというか、そんな気持ちになる御華詩でした。
 でも、ある意味、一つの幸せが描かれていたのかも知れません。
 これは『その状況が何故成立し得たか?』がメインの御華詩なので細かいところは書きません。
 ただ、始めは意味不明にしか思えないところから関係者の思惑が少しずつ明らかになる中で、普通にはアリエナイ選択を行った理由が説得力を得ていく過程が絶妙でした。これだけの背景を描き出せるのは本当に技ですねぇ。本当によくできた御華詩です。
 あ、相変わらずハミュッツさんは戦ってました。それしかないですからね、この人。

 とまぁ、そんなところでまたがらっと変わって次は『撲殺天使ドクロちゃん8』です。

アストロ!乙女塾! 星のプリンキピア(下)

 本田透・著、うろたん・カット、集英社スーパーダッシュ文庫。
 9月7日(木)読了。

 引力、即ち愛。

 っていきなりジョジョネタですが、読めば的はずれなネタでもないことがお解り頂けるかと。いやいや、これは思いがけずいい御華詩でした。なんだろう、騙されてる気もするのですが、過去と現在を上手く繋げて、その中でヒカルの成長も描いて、本当にジャンプ黄金期のノリを出そうとしている感じでそれに成功しています…… って、強引な伏線の回収とか広げすぎた風呂敷の無茶なフォローもその範疇ですね。
 上巻から引き続き、歴史上の人物達の使い方が非常に面白いです。無茶苦茶なようで全く間違ってないところが。何というか、主にオカルト方面で実に多方面の要素が取り入れられていてそういったのが好きな人はニヤリとするところが多いですね。

 そんなところで次は『エトセトラ上等。』です。

アストロ!乙女塾! 星のプリンキピア(上)

 本田透・著、うろたん・カット、集英社スーパーダッシュ文庫。
 7月27日(木)読了。

 何というか、これまでとガラリと雰囲気が変わってシリアス展開。とか思ったらジャンプ的展開を目指した確信犯とはやられました。
 で、今回は乙女塾と16~17世紀の錬金術の栄えた時代とが絡んでくる訳なのですが、オカルト関係好きな人間には出てくる人物も用語も心の琴線に触れまくりデス。科学と魔術の渾然一体感。これまでのおバカ展開もよかったですが、こういうのも良いですね。史実と虚構の混ざり方が絶妙で楽しめました。
 で、上巻ということで結局謎は謎のまま次に続いてしまってますが、ここに終わるという打ち切りネタで無く下巻で解決するので安心です。

 と、そんなところで次は『ななついろ☆ドロップス』。同名ゲームのノベライズです。

紺碧のたまゆら~ヨミノユメ~

 神代明・著、岸和田ロビン・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 5月21日(日)、読了。

 『死』をもたらす瞳をもってしまった少女を中心とする物語。
 地元民と開発に訪れた新興組との対立の構図や、旧家に伝わる不思議な伝承、そして殺人事件と道具立てがミステリ好きの琴線に触れましたね。というか、全体通して読んだ感想は裏表紙のあらすじにあるホラーサスペンスという言葉に要約されてますね。ただ、ミステリ名物の名前のある人物が続々と死んでいくのが辛い人には辛いかも知れません。それも、原因とか考えると可成りやり切れないものがあったりしますし(;^^) 全体として重たい話ではありますが、読後感は悪くなかったですね。一冊で綺麗に完結していますが『新シリーズ』とか書かれてるんで続きが出たら読んでみたいと思います。

 さて、次は我慢できないんで『とある魔術の禁書目録10』を読んでしまいます。

戦う司書と雷の愚者

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 5月12日(金)、読了。

 前作に引き続いて、これまた素敵な作品でした。
 人間の記憶が『本』とするなら、人生こそが物語。
 ホンのささやかなことを願ったある人物の夢が叶うまでの御華詩。
 それが構成の妙というか、道具立てが効果的に使われてどんどん話に引き込まれていました。こういう記号的な表現で人間の描写が深まっているというか。特にラスト辺りは感動的です。また、最後まで読むと『雷の愚者』というフレーズが深いですね。
 あと『戦う司書』のハミュッツ・メセタの方は相変わらずでしたがね。この人は色んな意味で反則的だなぁ……

 もう三作目が出ていて、このまま直ぐにでも読みたい気分ですが、ここは堪えて大量ストックから。
 お次は『デュラララ!!』です。

オーパーツ・ラブ ~さようなら!? ファラオさま~

 ゆうきりん・著、酒井ヒロヤス・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月6日(木)、読了。

 第一部、完。
 いやぁ、面白かったです。ついに獏の親父が登場して、御堂家の秘密が明らかに。傍若無人の限りを尽くしてきたイプ様を退ける晩三郎。それで気付く家族としての絆。うん、ええ話です。特に、亜弐の立ち位置がよいですね。それと、清美も。でも、やっぱり英国紳士な犬頭人身のアヌさんが一番おいしいと思います。
 ああ、それと晩三郎の助手であるところの小泉さんも遂に登場したわけですが…… そうなるんですね、この話的には(;^^)

 てなところで、お次は『とくまつ』。流水大説です。

アストロ!乙女塾!~僕は生徒会長に恋をする

 本田透・著、うろたん・カット、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月3日(月)読了。

 ……って本当に出たよ、10万人生徒会長大行進。これで2万人妹の某作品に勝ってしまいました。
 相変わらずノリだけで進んでいるようでしっかりとご都合主義的にであれ話に収拾付いているのは素直に凄いと思います。どうでもいい伏線を意識して読むと面白いかも知れません。
 ネタ的には腐女子三姉妹の月子(つきこ)、つばめ、電子(でんこ)の三人組のネーミングが好きです。※ヒント:つばめは漢字で燕です。こんな風にやたらとジャンプ黄金期のネタが出るのは我々の世代には溜まりません。ストーリーについてはまぁ、裏表紙を見ればその通りをやってくれてますのでそちらを参照ということで。 なんというか、ネタが結構多岐に渡っているので色々と追求すると勉強になる作品でもありますね。役に立つかどうかは解りませんが(;^^)
 でまぁ、やはりホノカがよい眼鏡娘なのです。

 さて、それでは次は「オーパーツ・ラブ~さようなら!?ファラオさま」です。多分第一期シリーズ完。でも、確認しただけで第五期に突入しているので先は長いのです。

オーパーツ・ラブ ~おいでやす! ファラオさま~

 ゆうきりん・著、酒井ヒロヤス・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 3月28日(火)、読了。

 シリーズ第二弾。いや、5年ぐらい前から始まってるシリーズなんで先はまだまだ長いんですが(;^^)
 前回で登場人物がしっかり描かれたところで、その辺が上手く活きてますねぇ。御堂という名から何となくそっち方面を連想させますがその通りで今回の舞台は古都京都。個人的に身近なところというか偶然にも昨日歩いた道がまんま出てきたりして意外な楽しみ方が出来ました。
 何というか、非常に読みやすくて思ったよりも早くシリーズを終えそうな気がします。まぁ、絶対量が多いんで今年一杯は掛かると思われますが(;^^) そして、どうして挿絵になかったのか亜弐の眼鏡姿。それだけが心残りです。眼鏡分は同じ作者の『めがねのこころ』で補充。若しくは、第三期の最初『オーパーツラブ3rd~ファラオさまとマヤの眼鏡~』ですね。

 とまぁ、そんなところで次は『キミを救う最初の呪文』です。

滅びのマヤウェル~この愛がナイフでも~

 岡崎裕信・著、西E田・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 3月2日(木)、読了。

 今回も面白かったです。サブタイトルが作品テーマとなるという構成を意識しているだけ有って愛とナイフのメタファがよい具合に作品の流れを創っていました。新キャラの黒子さんも魅力的ですし、その魅力に惹かれるユーキの男心とかも良い具合です。あと、この巻の裏表紙でいきなり一巻の激しいネタバレがあるので注意が必要です。あと、何か某所でツンデレ分が突如発生とか、そんな部分も上手く取り入れてますね。って冷静に考えると結構マニアックな属性が揃ってるなぁ、この作品。
 でもまぁ、そんな中にあって真綾が背負う根源のテーマが重たいのでその辺がどう展開していくのか今後が楽しみです。

 さてさて、では次はいよいよクライマックスの『魔法鍵師カルナの冒険4』です。

R.O.D. 第十一巻

 倉田英之・著、羽音たらく・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。

 待望の、実に二年振りの本編にしてラスト前。
 正直、これだけ待たされて前の話どうだったかとか記憶がおぼろげなのを呼び起こしたりしつつ望んだのですが、プロローグでそんなモヤモヤした気持ちは吹っ飛びました。ってかこのプロローグ狡過ぎます。なんか、それだけで感動しましたよ。やっぱり『本が好き』というただそれだけが原動力となっている、そこへの共感はものすごいです。

 『紙使いとは何か?』
 『読子の中のドニーという存在』
 
 ここで改めて問われる物語初期からのテーマ。
 一方で打ちのめされた読子の元へとそれぞれ向かうドレイク、ねねね。
 作品のテーマも登場人物達も期せずして一堂に会すべく動く、そんな位置づけのお話でした。あと、アニメ版とコミック版では完全に悪役になってたジョーカーの位置づけというか内面の読めなさがなんとも言えずよいですな。上手いことはぐらかされているので未だ真意が見えてこないところが。多分、最後まで引っ張るんでしょうが、彼の動向も気になります。 
 しかし何より、全編を通して本に対する愛、メガネに対する拘りが感じられる素晴らしい描写の連続に感嘆するばかり。ああ、こんな表現ありなのか! って思うところもしばしば。残り一冊となりましたが、せめて1年後には発売して欲しいと思います。

 てな訳で、お次は『滅びのマヤウェル~この愛がナイフでも~』です。

銀盤カレイド・スコープ vol.2 フリー・プログラム:Winner takes all?

 海原零・著、鈴平ひろ・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 2月24日(金)、奇しくもトリノオリンピック女子フリー開催日に読了。
 第2回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞。

 いや、もう半端なく面白かったです。フィギュアスケーターの緊張感、苦しみ、そしてその反動で産まれる快感。そんなものがタズサの視点でしっかり伝わってきて、スポーツ観戦にはさっぱり興味の無い私をしてフィギュアの世界に引き込んでしまうだけの力がありました。
 また、タズサのキャラクター。紹介文などからはもっと破滅的に性格の悪い人間を想像してたんですが、実際には不器用なだけで、口ほどに強くない、ちょっとばかり口の悪い少女なのですな。マスコミに無茶苦茶言ってるようでも内容的には至極まっとうで、どちらかというと今も変わらぬオリンピック至上主義の心ないマスコミに対する風刺のようなものも感じられました。誹謗中傷も甚だしいですしね。で、そんな逆境で潰れずトリノオリンピックへ至る支えとなったのが何故か彼女にとりついたカナダ人幽霊のピート・パンプス。この辺の配置も絶妙ですねぇ。
 そんな彼女がどういう結果を迎えたか、それは読んでのお楽しみ。

 全然意識してませんでしたが、2003年に発売したこの作品を申し合わせたようにトリノオリンピック初のメダルが女子フィギュアスケートで出た当日に読み終わったのも何かの巡り合わせでしょうか。別にどうってことは無いのですが、こういうシンクロで楽しめたのは今になって読んだ特権でしょうね。

 とまぁ、そんなところで、次はようやく発売した『 R.O.D. 』の最新刊です。

オーパーツ・ラブ ~いけません! ファラオさま~

 ゆうきりん・著、酒井ヒロヤス・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 2月21日(火)、読了。

 エジプトのお姫様が現代に甦って王国再興を目指す物語…… だと思います、多分。
 もう5年ほど前に出てて巻数もそこそこ出てるシリーズ第一巻であり、まだまだ物語はこれから始まるって雰囲気でした。ですが、一冊を使って各登場人物の立ち位置がしっかり描かれていてすっかり話に引き込まれていました。これはシリーズを追いたいと思いました。って一巻と間違えて二巻を買ってしまっていたので、少なくとも次は近いうちに読むことになるでしょう。
 実際は主人公を取り合うハーレム系のラブコメ方向になりそうな展開でしたが、その中にあってイギリス紳士なエジプト神の犬頭人身アヌさんが群を抜いてよい味を出していました。この配置もよく出来てますねぇ。

 と、そんなところで、次は一応旬な気もするので『銀盤カレイド・スコープ vol.2 フリー・プログラム:Winner takes all?』です。

銀盤カレイドスコープ VOL.1 ショート・プログラム : Road to dream

 海原零・著、鈴平ひろ・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 2月7日(火)、読了。

 いや、これを賞に応募したらそら勝てるでしょうねぇ。そんな納得の作品です。
 フィギュア・スケートという題材の真新しさもありますが、その題材の描き方が美事ですね。たまたま、週刊少年サンデーで連載中の「ブリザード・アクセル」を読んでいたお陰で技の名前と原理は大まかに知っているのも手伝って、動きがよく伝わってきました。 それと、主人公である桜野タズサは煽りなどでは性格の悪さがクローズアップされてましたが、今まで突き抜けたキャラを沢山見てきたせいか、何か、微笑ましく好感を持てる性格に感じました。ピートとの掛け合いとかもいい感じ。実際の内容は彼女の成長譚で心地よいカタルシスを味わうことの出来る作品でした。
 何か半端なところで終わってるように感じたら、どうも VOL.2 とセットで上下巻になってるんですね。近いうちに続きを読みたいと思います。

 でも、ストックがあるので次は彼女はこんと可愛く咳をして…… てな訳で「かのこん2」です。

ALL YOU NEED IS KILL

 桜坂洋・著、安部吉俊・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 1月22日(日)、読了。

 非常に面白い構成の御華詩でした。
 繰り返される戦場というテーマと結びつけられたこの作品の本質部分が非常に興味深い。ところどころのウィットの効いた伏線も殺伐とした作品世界の陰惨さを緩和して読みやすく感じられました。
 本当に色々感じるところのあった作品なんですが、余り面白み部分について説明すると読んだときの衝撃が失われるのでこのぐらいにしておきます。
 ただ一言でまとめるなら、非常に素敵な作品でした。あと、何となく古き良きSFって雰囲気で、懐かしさも感じられました。

 さて、お次は新創刊のGA文庫から『神曲奏界ポリフォニカ』です。

滅びのマヤウェル~その仮面をはずして~

 岡崎裕信・著、西E田・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 1月16日(月)、読了。
 第4回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。

 一言で、非常に楽しめる小説でした。まぁ、そうでなければこういった賞で大賞など受賞しないということでしょうね。
 全体としてはタイトルと秘密を持った主人公の一人称の展開、突飛な登場人物といった要素が一人称的なもどかしさを持ちながらも上手いバランスで惹き付けてくれてどんどん読ませる力を持っていました。
 ただ、やはりこれも現代の作品の持つ性質のようなものを感じさせる作品でした。私自身も感じているテーマなのでこれは本当に時代なのかも知れませんね。
 話の筋的には『そういう意味での』王道になってたりするのですが、文句なく登場人物の内面描写、特に神野真綾のキャラクターとそれを取り巻く設定の魅力が補って余りありますね。その辺がやはりライトノベルと称される娯楽小説の持つべき一つの性質なのでしょう。

 そんなことを感じつつ、次は楽しみにしていた『とある魔術の禁書目録』の最新刊です。
 

戦う司書と恋する爆弾

 山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 12月18日(日)、読了。
 第4回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。

 いやぁ、看板は伊達ではないというか納得というか、非常に素敵なお華詩でした。
 タイトルがそのまんまながら、それが端的に世界観を表現していて効果的ですね。それなりに複雑な世界観を登場人物の口をかりて若干強引な感は否めないモノの上手く読者に伝えているので自然と馴染むことが出来ました。

 殺伐とした陰惨なで残酷な陰謀と、美しい収束を迎える人間爆弾の純粋な恋物語。

 <<人間の記憶が『本』として追体験できる>>という世界観を利用した構成が絶妙で、感動的でした。こういう恋愛譚は新鮮ですねぇ。

 さて、これで51冊。あと1冊で週刊ペースでの読了達成ですが、年末聖戦への往復の新幹線と列の中での時間を考えればもう少し行けそうです。そんな訳で次は私に大きな影響を与えた作家である清涼院流水氏の「とくまでやる」。因みに『お華詩』というのはこの人の作中で出てくる表現です(;^^)

アストロ!乙女塾!

 本田透・著、うろたん・カット、集英社スーパーダッシュ文庫。
 11月3日(火)読了。

 あはははははははは……
 いや、ここまでやれば見事ですね。正直力業で支離滅裂ですが「そういう作品」と割り切れば心地よいエンターテイメント作品です。
 要約すると『いじめられっ子の少年がそのなよなよした外見を活かして女装して名門女子校へ潜り込んで「超ツンデレ系お嬢様の生徒会長のぱふぱふ」を目指す物語』。まぁ、その通りの作品ですが、その野望を焚きつけて自身の腐女子向け同人誌を全校生徒に売りさばいて金儲けを企む、少年の幼馴染みの眼鏡娘の猪熊ホノカも中々楽しいです。
 ただ、若干眼鏡の扱いが…… まぁ、それもそれで良いでしょう。

 さて、ここからは最近続けて刊行されている MF 文庫 J の第一回新人賞の受賞作を片っ端から読んでいきます。先ずは「クリスマス上等。」から。

よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月11日、20:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【TMTOWTDI(There's More Than One Way To Do It.)】
 プログラミング言語「Perl」のスローガンで字面の意味では同じことを実現するための方法は幾通りもあるということ。実際、プログラミングに於いて同じインプットに対して同じアウトプットを得る方法は幾つも存在する。だが、この言葉の奧には、その複雑さこそが物事を単純に記述する最適解を提供するという思想が秘められている。「たったひとつの冴えたやりかた」は、「たったひとつではない冴えたやりかた」から選び抜かれた最適解なのである。
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 「TMTOWTDI」に気付かず、 James Tiptree Jr. の作品タイトルで今回は IT 用語じゃないのかと騙されました。でも、これを「たったひとつじゃない冴えたやりかた」と訳すのは素敵ですねぇ。
 で、内容は IT 用語の意味も、『たったひとつの冴えたやりかた』の内容も踏まえていて唸らされました。実は結構好きなんですよね、元ネタの『たったひとつの冴えたやりかた』。大分昔に読んだので細部は忘れてしまいましたが、このタイトルの台詞の出てくる場面が印象的でした。因みにこのタイトルはよく使われています。記憶に新しいというか一番手近にあるので西川魯介氏の『SF/フェチ・スナッチャー』の『たったひとつの冴えた張形』。他にもエヴァの最終話のサブタイトル候補だったとかいう話も聞きますし。

 閑話休題。

 そんな訳で、ダブルミーニングにやられつつ、前巻の最後でえらいことになった美鎖やらえらいことになる弓子やら、ここで毒手のごとき活躍を見せる聡史郎やら、やっぱり金だらいは最強なこよみ、再登場する彼、そして実は最も重要とも言える働きをした嘉穂と、「魔女のライブラリ編」完結ということで非常に見せ場が沢山のl楽しいお話になっていました。落ちも素敵。

 さて、これで現在発売している当シリーズは読み終わったので次は...... マルドゥック・スクランブルの続きに入ります。

よくわかる現代魔法 jini 使い

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、23:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【jini】
 Sun Microsystems によって提唱されたパソコンを始め、各種周辺器機、家電製品などの間をネットワークで繋いで各種サービスを実行する技術仕様。Java を基盤技術としている。 jini に対応した機器はお互いに自身の存在を通知し合い、自発的にネットワークを構築する。この仕組みにより、面倒な手続きを踏まず、 jini に対応した機器であれば煩わしい設定抜きにネットワークに接続するだけでネットワーク上の他の jini 対応機器を利用することが可能となる。
 現在では残念ながら Microsoft が提唱する UPnP が大勢を占め、ktr は久しぶりにこの作品タイトルで見て懐かしく思った。 
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 在る意味、そのまんまの意味で「jini」を使用しているのが今作。jini を支配し、電子機器を意のままに操る能力を秘めた指輪を持つ少女。彼女がその力を駆使して引き籠もるハイテクビルで、魔法は駆け出し、プログラムは熟練、序でに中国武術の使い手の野望と、それを阻止すべく動く現代魔法の第一人者と古典魔法の継承者の闘いに巻き込まれる、そんなお話。
 まぁ、やっぱりここで「jini」を持ってくるセンスが素敵です。なんか魔法っぽい響きですし。そして何より今回は嘉穂大活躍。彼女が眼鏡を掛けたなら、それはもう破壊力満点だがそこを敢えて掛けさせないで目元に泣きぼくろ二連星という寸止め加減に作者の漢を感じます。
 かなり話が脱線していますが、今回の主役は嘉穂ですね。彼女の台詞のセンスが大好きです。年齢を疑うようなネタが大半ですが、特に「エ●ー」には爆笑でした。いや、それを切っ掛けに使う女子中学生ってどんなんだ(;^^)

 とまぁ、そんな訳で、あと一冊。

よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、19:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【ゴーストスクリプト(GhostScript)】
 プリンタ制御言語である「PostScript」の記述内容を解釈して実際の印刷イメージとして見たり、プリンタに送って印刷をする為のソフトウェア。
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 残存思念を解釈してこの世に形を得るのが魔法使いのゴーストスクリプト。
 それはさておき今まで読んだどの小説にも勝る笑劇的な書き出しのこの作品。残存思念を利用して仮想的に再構築した過去の世界への森下こよみの一人旅。そこはかつて美鎖と弓子が協力して復活した過去の魔法使いと闘った時間。気が付けば、こよみがその闘いに巻き込まれて...... そんなお話。いやはや、笑劇の書き出しの内容を反復して上手いこと惨めさを表現してるなぁ、と思いました。また、結局明確に語られていない仮想だったのか現実だったのか? っていうバランス感覚も好みでした。

 そんな訳で、次は穿いてる時間に更に続く。

よくわかる現代魔法 ガーベージコレクター

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 10月10日、14:00頃読了。

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☆ ktr の即興 IT 用語解説☆

 【ガーベージコレクター(Garbage Collector)】
 日本語で言うなら「ゴミ収集者」。 端的に言えば「プログラムが使用しなくなったメモリを自動的に回収する仕組み」。 ガーベージコレクターが実装された言語では、プログラム中で確保されたメモリ領域を、コード上で明示的に解放せずとも、自動的に使わなくなったメモリ領域(=ガーベージ)を解放してくれる。そのため、メモリの解放忘れでメモリ上にゴミが溜まることによって引き起こされるメモリリークを起こしにくい。但し、実行環境がデータベースなどの外部リソースを参照している場合は明示的な解放が必要となる場合が在るため、注意が必要。 
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 現代の魔法使いは自らの肉体の代わりに CPU を使って魔法を行使する。その逆説として、コンピューターのメモリはつまりは人の脳なのである。よって、ガーベージコレクターが集めるのは? というそんなお話。この当たりの持って行き方が巧みですね。非常に参考になります。
 そして、その一方、今回の主役とも言える美鎖さんに惹かれる少年、皆崎達彦のロマンス(?)っぽい要素もあります。でも相手が相手なので一筋縄ではいきません。その辺も中々よいです。こういう雰囲気好きですねぇ。

 で、一気読みなのでまだまだ「よくわかる現代魔法」なのです。

よくわかる現代魔法

 桜坂洋・著、宮下未紀・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
 4月26日(火)読了。

 何か久しぶりになってしまった小説カテゴリ。もっと読まんといけないですねぇ。
 この作品は、魔法とITの融合というか、科学としての魔法、ある意味本来の形の魔法を扱った作品ですね。こういうコンセプトは古くからありましたが、今の時代に即した形で綺麗にまとまってたのがよいです。何より、作者同業者ですからねぇ(;^^) システム関連の用語とかよく解ります。まぁ、現状はJavaというか Struts 使いと化している私ですが、CとかPerlで対抗魔法とかってのは心躍るものがあるデスよ。その辺の専門用語の用い方のセンスがよいですね。又、魔法をコードとして捉えるのも実感できるものがあります。まぁ、そういったプログラムと魔法の類似性に基づく発想自体はもう「ああっ女神さまっ」の比較的初期から出ていましたし、『3×3EYES』の終盤にもそういえば出てきましたね。私自身もかつてそういう意味で「黒魔術士(?)」と名乗ってた時代ありますし(;^^)

 最近は眼鏡メガネ言ってますが、ITと魔法は私の得意分野でもありますから、そういう観点で非常に楽しめる作品でありました。それに加えて、美鎖姉さんはよい眼鏡です。鎖付アンティーク眼鏡もよいですなぁ......

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