ホーム > 読書 > | 小説 > | 文庫 > GA文庫 のアーカイブ
GA文庫 のアーカイブ
ゆうれいなんか見えない!2
むらさきゆきや・著、むにゅう・イラスト、GA文庫。
1月31日(火)読了。
ずっと嫌っていた幽霊が見えてしまう目を受け入れた調敦志。
彼は、その切っ掛けを与えてくれた鞍馬依と共に退魔師の見習いのようなことを始めていた。
だが、彼の持つ特殊な目......鬼ノ眼を狙う妖が寄ってくる。
そのため、自宅が霊溜まりになってしまっていた。
このままでは、周辺の人達にも被害が及ぶかも知れない。
そうして、敦志は依の屋敷に住むことになって......
小学生退魔師と彼女に救われた高校生の少年のラブコメ? なんですかね(;^^)
とは言え、二人の関係性やら背負っているモノやら背景がしっかりしていて、その辺りが今回で掘り下げられましたねぇ。当面の『敵』も出て来ましたし、舞台装置も整った様に思います。また、ラブコメ的にも盛り上がりそうな流れですな。一応、5巻までは積んであるんで折りを見て続きを読みたいと思います。
てなところで次は『僕の妹は漢字が読める3』です。
あやかしマニアックス!2
夏希のたね・著、犬洞あん・イラスト、GA文庫。
1月31日(火)読了。
霊力を持たない落ち零れ退魔師の影森和樹。
だが、実は特殊な力、『童気』の持ち主でもあった。
その力は、しかし退魔師としては異端の力。
だから彼はその力を極力隠しながら、従妹で強大な霊力の持ち主である払間ヒカリと共に変態的な妖を退治するバイトをしていた。
そんなある日、ヒカリの中学時代の親友が訪ねてくるという。
そうして訪れた結城小杜子はヒカリとの再会を喜ぶも、ストーカーに悩まされているということで......
落ち零れというか異端の退魔師の鈍感少年を巡るラブコメ、といったところですな。
今回は、まぁ、予想のつくオチではありましたが、最後のヒカリの言葉に繋がる布石として機能していたように感じます。というか、本編よりも序盤のつかみの鎌鼬の方が印象に残っているという...... 基本、この作品の妖怪は変態なのですが、無駄に伝承に合わせたどうしようもない行為がかなりツボでありました。
てなところで、次は『ゆうれいなんか見えない!2』です。
優等生以上、フリョー未満な俺ら。2
初美陽一・著、さくらねこ・イラスト、GA文庫。
1月27日(金)読了。
不良を自称するがその内実は優等生な荒鞍悠馬。
彼の前に突如現れたのは、転校留学生のアデル。
真理亜の友人でもあるアデルは悠馬を一方的に敵視する。
対抗しようとした悠馬は、しかし、不覚を取ってしまう。
そんなアデルが配属されたのは、よりによって悠馬のクラスだった。
悠馬だけでなく、クラスメートとどうにも上手く噛み合わないアデルだったが......
『不良』を勘違いして突っ走る鈍感少年のハーレムコメディ第二弾。
まぁ、悠馬の鈍感具合には辟易としつつも、その性格は一昔の懐の広い番長的で気持ちいいので、バランスは取れている様に感じます。新人賞受賞作2巻定番の新キャラも、狙いすぎて色々バレバレではありましたが、一冊使って上手く配置されましたな。ここからどんな話が展開するか? 楽しみであります。
あと、次はもっともっと東雲朱里の活躍を観たいと思います。そろそろ、彼女の出番だ。段々キャラが壊れていってますけど、それも彼女の魅力なのであります。ええ、きっと次は表紙を飾ってくれます。
と、若干取り乱しつつ、次は『あやかしマニアックス!2』です。
彼と人喰いの日常2
火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
1月24日(火)読了。
大事なモノを守るために人喰いの妖と共に生きることを選んだ十夜。
ある日彼が学校へ行こうと玄関を出ると、対戦車ライフルで狙われていた。
迷彩服に身を包み、伏せてライフルを構える女は自らを『正義の味方』と名乗る。
どうやら彼女は退魔省の人間らしいのだが......
人喰いとの契約により大切なモノを守る代わりに日常を失った少年の御華詩。
妖と関わる世界に入ったことを否応なく突きつけられ、そこで生きていくことになっていく導入部とも言えますな。
まぁ、主人公が事情はともかく前巻でやらかしてしまっているわけで、それを背負っていくことを示す上で『正義の味方』という概念はいいですな。彼女の扱いが今後に活きてきそうです......うん、でも、この巻のヒロインは真白だった気もするんですが印象に残ってるのは朱音ですな。でもまぁ、そういう描かれ方をしていたような気もするのでそれもよし。
何はともあれ、ようやくシリーズとしてのスタートを切ったところなので、続きも読んでいきたいと思います。
てなところで次は『優等生以上、フリョー未満な、俺ら。2』です。
ライトノベルの楽しい書き方10
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月22日(日)読了。
すれ違いを重ねた挙げ句、離れ離れとなった剣と八雲。
そして、時を同じく日本を襲った大災害。
あっという間に流れた半年間。
八雲は、新しい土地での生活に慣れたが、剣には連絡できず。
剣は、姿を消して久しい。
そして、八雲のホームステイ先に現れる金髪オッドアイの少女。
アキバ系の彼女とお約束イベントを着実にこなす八雲。
果たして、こんなポッと出のヒロインとくっついて剣とのことは終わってしまうのか?
遂に完結、ですな。本当に面倒くさい剣と、ぼんやりしているようで剣に対しては真っ直ぐなのに巡り合わせが悪くすれ違ってしまう八雲のラブコメも、ようやく終着点。ある意味、ラブコメのお約束の教科書のようでもある御華詩ですな。
覆面ライトノベル作家、美しくも凶悪な流鏑馬剣のキャラと、海の生き物、特にクラゲ大好きな以外は特に目立つところのない八雲の組み合わせが、上手いこと機能していましたな。でも、一番いい位置で動いて成長していたのは市古だったようにも思いますが。本当、終盤は親娘揃って大活躍でしたな。
最終刊としては冒頭から可成り無茶をやっていましたが、その慌ただしさがあったからこそこの終着点へ落ち着いたのは心地よい。これからの八雲と剣がどうなっていくのか? 他の面々もどうなっていくのか? これからはその辺りを妄想して楽しむのが正解なのでしょうな。
とまぁ、そんなところで次は『彼と人喰いの日常2』です。
ライトノベルの楽しい書き方9
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月21日(土)読了。
突如帰国した流鏑馬剣の父、半次郎。
そして剣は、ライトノベルを書いていること、八雲と交際していることを知られてしまう。
激怒した父にライトノベルを書く事も八雲との交際も否定される剣。
しかも、その怒りは八雲と、その家族にも降りかかる。
実業家である半次郎が八雲の家族に突きつけたのは、カレーショップ『あたえや』の立ち退き。
更に、以前の縁で八雲には留学の話も来ている。
彼女と、家族と、夢の間で混乱する八雲。
悩んだ末、彼が選んだのは......
クライマックスまで一直線! 今までの平穏な日々は全て吹き飛び、曖昧にしていたことが曖昧ではいられなくなった、八雲と剣の運命や如何に? という御華詩。中々キツイ展開ではありますが、八雲と剣の互いを理解していながらも避けられないすれ違いや、それを見守り続けたゆうなの想いを始めとした周囲の愛情、そういったものの総決算になっていて、状況は厳しくとも温かいモノの感じられる御華詩でもありました。このラストから、どう結末へ持って行くのか?
それを楽しみに、引き続いて『ライトノベルの楽しい書き方10』です。
眠らない魔王とクロノのセカイ
明月千里・著、閏月戈・イラスト、GA文庫。
1月20日(金)読了。
ある夜。
神木凪《かみきなぎ》夜《よる》は不可思議な空間に迷い込んだ。
ただ、手の中の少女を守るため、走っていた。
だが、唐突に訪れる終わり。
全てが夢だと思っていた、そんな出来事が、彼と禍刻クロノを引き合わせ......
『世界《ワールド》』『世界使い《ルーラー》』といった特殊能力に基づいた異能バトルモノ、ですかねぇ。容赦ない悲劇もありますが、前作に比べればまだ明るい雰囲気でありますな。結構トリッキーな能力設定ですが、駆け引きも色々演出できそうです。まぁ、でも、今回は第二シリーズということで一冊使って導入、という感じでありました。
異能も含めた道具立てはまぁ、ベタとも言えますが、まだ動いていない人たちも沢山いるので、そういった役者が動き始める次巻以降が本番、ですな。とりあえず、現時点で言えるのは...... 眼鏡分が足りない。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方9』です。
ボーイ・ミーツ・ハート!2~彼女のハートは純情可憐!?~
鳥羽徹・著、H2SO4・イラスト、GA文庫。
1月3日(火)読了。
PSYという超能力が一般的な街の高校で、PSYの取り締まりを行う組織に属する征司。
彼は、校内で秘密裏に賭け事を行っているという噂の調査に乗り出すことになった。
調査の途上で偶然であった白宮織鶴の助けもあり、その現場への潜入を果たす。
実際には、そこで任務は完了なのだが、一人の少女の心音が気になる征司は報告を行わず独自に調査を続けることにして......
PSYを用いた駆け引きがメインの物語の第二弾。今回は、校内の賭博と、その調査と、それに対する征司らしいアプローチというか心音マニアの本領発揮。彼のキャラ付けは中々面白いですねぇ。全体的に地味な印象がなきにしもあらずですが、このノリはいい感じなんで今回仄めかしたあれやこれやの続きが読みたいですな。
てなところで次は『かぐや魔王式!第10式』です。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる4
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
12月30日(金)読了。
恋愛アンチ同士、偽物《フェイク》の彼氏彼女となった夏川真涼と季堂鋭太。
二人が始めた『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』に、遂に5人目の会員が入り、同好会から部への昇格を果たす。
だが、その合宿の打ち合わせで訪れた季堂家で、鋭太の叔母が瞬時に真涼との関係を偽物《フェイク》を見抜いてしまう。
必死に誤魔化すが、幼なじみと元カノと婚約者には疑念がわき起こる。
そんな状況の下、合宿で訪れた海で、果たしてどんな修羅場が繰り広げられるのか......
ヒロインが出揃ったところで、それぞれの役割をより明確にする御華詩。偽物と本物の間で揺れる真涼と、それに対する鋭太の関係性に一石を投じる内容でもありましたな。ここからが、本当の始まりといったところでしょう。『愛からの逃避行』というテーマがどういう着地点へ向かっていくか? 続きも楽しみに読んでいきたいと思います。
てなところで次は『ボーイ・ミーツ・ハート2~彼女のハートは純情可憐!?~』です。
HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~
望公太・著、晩杯あきら・イラスト、GA文庫。
12月23日(金)読了。
ある日、不二由と雛村灰奈が暮らすアパートに突然届いた招待状。
差出人は自殺屋ヨミジ。
拒否すれば、灰奈が抱える事情を白日に晒すという脅し文句付きで、選択の余地は無かった。
招待されたのは灰奈だけだったが、彼氏として同行する由。
案内された屋敷で、彼は様々な殺人鬼達と出会う。
どうやら、そこに集められたのは殺人鬼ばかりのようで......
前回はポジティブな自殺という中々面白い切り口でしたが、今回は殺人鬼の恋人の視点でのアンチミステリ。
そもそも殺人事件があっても誰もが犯人でいいような殺人鬼の群れの中、クローズドサークルの無駄遣いも甚だしいですな。だからミステリにならないことを強調してミステリの裏を掻くアンチミステリと言えましょう。相当人を選びそうな気もしますが、その状況下での主人公の由の考え方や、それぞれの殺人鬼達の動機が面白いですな。このノリはかなり好みですねぇ。
あと、音でその状況を表している上で、組み合わせると『神』となる主人公である不二由のネーミングが上手いですな。今後、彼を中心に進むのか、また別人を中心として絡んでいくのかは解りませんが、続きが出たら読みたいと思います。
てなところで次は『ベン・トー8~超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円~』です。
双子と幼なじみの四人殺し
森田陽一・著、 saitom ・イラスト、GA文庫。
12月20日(水)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
菱川迷悟は、幼なじみの双子とともに暮らしていた。
それは、1年前のとある事件が切っ掛けだったたが、そんなことは感じさせず、日常を過ごす。
そんな彼の通う学校で、その目の前に男子生徒が屋上から落下して死亡する事件が起きる。
自殺だろうと考えていて、実際警察もそれを自殺として片付ける。
だが、別件から他殺の線が浮かび上がる。
結局、迷悟は事件に首を突っ込むことになるのだが......
殺伐としたタイトルと、奇妙な世界観。非日常を経験して日常を過ごしながらもそれはどこか歪であり、その歪さは、別の歪さに振れて浮き出されて。なんとも微妙な雰囲気でありますな。
全体としての教訓は、『言葉にしなきゃ伝わらない』ってことのような気もしますが、どうにも極端に走りすぎていて登場人物が装置化されてしまっているように感じます。まぁ、一つ一つの事象については有り得ないとは言い切れませんが、幾つも重なるとちょっと強引過ぎますな。ミステリ的な雰囲気を出してますが、実際はアンフェアどころか破綻しているというかデウス・エクス・マキナ的な要素で全て誤魔化しているように思えるので、そこが却って不自然さを強調してしまっているように思います。そういう要素抜きに、単純に登場人物たちの心の動きだけを追いかけて行くか、逆にミステリに徹するかすれば、もうちょっとすっきりした読後感だったように思います。
ただまぁ、確かにライトノベルとしては挑戦的な内容であります。その辺りがやはり最終から次へ抜けた要因なのかもしれません。主人公達の抱える歪みは面白い要素ではあるので、今後、それがどういう方向に向かっていくのか? が気になるところ。そんな風に、7/13は思うのでありまする。
てなところで次は『HAPPY DEATH DAY 2~マーダラーズカーニバル~』です。
俺はまだ恋に落ちていない
高木幸一・著、庭・イラスト、GA文庫。
11月19日(土)読了。
第三回GA文庫大賞期待賞受賞作。
ある日、赤井公は悪友である田所の引っ越しを手伝わされることになった。
そして、そのお礼として渡されたのは2枚の『アタックけん』。
それは、田所の二人の妹にアタックしてもいい『権』利を示す『券』。
馬鹿馬鹿しいと思いながらも、田所経由で当の二人の妹、恵衣美と詠羅を紹介される。
何故か、二人に気に入れられたのか、出会って直ぐに何かと関わることとなった。
果たして、公は恋に落ちるのか......
なんでしょう、ものすごく等身大の物語、ですな。誇張はあろうと特別な力が出てくる訳でもなく、日常の中で繰り広げられる物語。至って平凡な人々による青春譚が、却って新鮮とも思える読み口でした。なんだかんだでこういうのは嫌いじゃない。特段、インパクトがあるでもなく、その雰囲気を最後まで貫いたのが、この作品の魅力かもしれません。と、6/13に入れなかった身は分析してみるのでありました。
てなところで、次は『ベン・トー3~国産うなぎ弁当300円~』です。
のうりん2
白鳥士郎・著、切符・イラスト、GA文庫。
11月17日(木)読了。
田茂農林高校二年の畑耕作は、転校してきた元アイドルの林檎をフォローしつつ、幼馴染みの農、親友の継とともに賑やかな日々を過ごしている。
耕作達が大分農業高校に慣れてきた林檎に大豆の植え方を教えたところ、初めて自分が育てた大豆にすっかり心奪われる林檎。
それはそれとして動き出す四天農!
果たして、大威扌震五店制覇とは!?
うん、なんか途中でまとめるの諦めましたが、まぁ、このカオスな感じで多分間違ってない、そんな農業高校を舞台に繰り広げられるパロディ天こ盛りのラブコメでありますな。もう、パロディしまくる前提で徹底的にやってるのが清々しいですな。GA文庫恒例とも言えるジョジョネタはともかく、男塾ネタが個人的にツボでした。しかし、それでいて締めるところはしっかり締めるのは狡いですがいいですな。ラストの耕作の台詞は『農業』というものについて非常にいい言葉だったと思います。まぁ、後が...... ですが、次も楽しみです。
てなところで次は『俺はまだ恋に落ちていない』です。
ライトノベルの楽しい書き方8
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
11月1日(火)読了。
剣はある日閃いた。
探偵小説を書けるようにならねば。
妄想全開でその日の内に『探偵部』を結成してしまう。
そんな彼女達が『あたえや』に集まると、カウンターに突っ伏す心夏の姿が!
一体、誰が心夏を......
名探偵・剣の推理は冴えないが妄想は冴える!
長らく積んでしまっていましたが今巻は短編集でありました。間が空いたところで色んな時間軸の短編は思い出すのに丁度いい感じ。相変わらずの馬鹿話あり、シビアな話あり、バリエーションに飛んでいて中々よい塩梅です。
中でも、とある話で小栗さんの活躍が観れたのも嬉しいところ。まさかのイラストもありましたしね。あと、ふとしくんは落とし穴に嵌っていればいいと思うんだ。
てなところで次はGAを少し離れて『僕の妹は漢字が読める2』です。
踊る星降るレネシクル4
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月29日(土)読了。
極星祭。
それは、レネシクルの力が最も強まる日を祝うお祭りだった。
又、ミカホシ学園の学園祭のようなものであり、レンヤ達はクラスの出し物の準備に追われる日々。
だが、そんな日々に暗い影を落とす存在があった。
乾乾。
レンヤの親友にして愛の使者、乾闇鳴の妹である。
彼女を前にして、怒りを露わにする闇鳴。
それを意にも介さない乾。
これが、やがてはミカホシ中を巻き込む事件の前兆で......
激動の第四巻。正直、ここまでやるとは思いませんでしたが、文句なく熱い展開ですねぇ。これまで積み上げたモノがあるからこそ活きるテーマでありました。残酷で容赦の無いこの結末に、果たしてどのような物語が続いていくのか、楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方8』です。
踊る星降るレネシクル3
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月27日(木)読了。
連動レンヤは海に来ていた。
大好きな瑞貴と二人、夏を満喫するはずだった。
だが、なぜかそこにはすまるとなななの姿もあって、やっぱり一悶着は避けられない。
そんな彼が海辺で出会った変態という名の紳士。
それが切っ掛けかどうかはさておき、ミカホシに帰ると瑞貴が小学生に戻っていて......
今回は瑞貴のターン。1巻がすまる、2巻がななな、でようやく真打ち登場、と言ったところでしょうか? でもまぁ、その流れの中でミカホシの裏で蠢く勢力もそれぞれの行動を起こし、いよいよ大きな事件へと繋がっていくって、感じですな。
で、カクさんのイラストもあって有り難い。彼女だけ優遇されているようで、やはり眼鏡は正義だと世の理を信じられます。
てなところで次は引き続いて『踊る星降るレネシクル4』であります。
這いよれ!ニャル子さん8
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
10月25日(火)読了。
クトゥルヒのルーヒー。
彼女は、かつては真尋の母をも巻き込んだ騒動の首謀者であったが、今では街の公園でたこ焼き屋を営んで暮らしていた。
常連客も付き始め、学校帰りの真尋達も買いにくるほどしばしであった。
そんな彼女に、気になる存在が。
それは、敵対する筈の......
まさかのルーヒーさんのターン! これは嬉しい。素敵眼鏡さんの挿絵が二倍どころじゃナーイ。
まぁ、御華詩的にはいつものノリでありますが、視点がルーヒーとハス太に向いている分、ニャル子の無茶が引き立つ...... いや、いつも通りだったか。あと、パロディも相変わらず。しっかり最新作も混ぜ込んでくるかと思えば懐かしいネタも紛れてたり油断できません。そんなこんなでTVアニメ化も決まって今後の勢いに期待であります。
てなところで次は『踊る星降るレネシクル3』です。
あやかしマニアックス!
夏希のたね・著、犬洞あん・イラスト、GA文庫。
10月23日(日)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
影森和樹は退魔師の家系。
でも、霊力は全く持っていないけれど、従妹の払間ヒカリとともに、人知れず妖怪を退治する日々を送っていた。
そんな彼がある日通学途中に出会った少女。
可憐なその姿が気になっていると、どうやら相手も自分に好意を向けてくれているようで......
こうして、退魔師として、一人の少年としての和樹の受難の日々(?)は始まるのであった。
ふむふむ、基本的には手堅いパターンで構成されていて、最後にちょっと捻りがある、そんな御華詩ですな。
本当、退魔師モノとしてのセオリー通りという感じで安心して読めました。ただまぁ、だからこそ、オチ以外がちょっと弱いというか先が読めたのが玉に瑕。後半はちょっと予定調和って感じでしたねぇ。
てなところで次は『這いよれ!ニャル子さん8』です。
優等生以上、フリョー未満な、俺ら。
初美陽一・著、さくらねこ・イラスト、GA文庫。
10月20日(木)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
荒鞍悠馬は不良を目指している。
だから、彼は授業を決してサボらず校則も決して破らず、乱暴な生徒達を更正させてきた。
そんな彼が、ある日学食で絡まれている下級生を助ける。
助けられた彼女、花咲姫子は、よく解らないながらも悠馬が目指すフリョーになるべく、彼の舎弟ならぬ舎妹となった。
それが切っ掛けで、幼馴染みの聖真理亜やクラス委員長の東雲朱里を巻き込んでのドタバタな日常が始まって......
ふむふむ、『不良』というものをはき違えた上で、それを真っ直ぐに目指す主人公を中心とした青春ドタバタラブコメ、ですな。ストーリー的には凄くシンプルで終盤は後付け設定で強引な展開もあったりしますが、『不良』に対する認識の違いから生まれる行動とのギャップが楽しい作品でありました。まぁ、主人公の鈍感力には辟易とせざるをえませんが、それは仕方ないですな。そして何より、朱里はよいキャラです。今後の彼女の活躍に期待です。と、6/13に入れなかった身は素直に思うのでありました。
てなところで、次は『あやかしマニアックス!』です。
断罪のイクシード4~蠢く双頭の蛇~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
10月18日(火)読了。
夜の神原神社に、対峙する二つの影。
大和と静馬。
お互いに友達して絆を結んだ筈が、剣を交えざるを得ない状況となっていた。
大和は理由を語らない静馬から、力尽くで理由を聞き出そうと。
静馬は、語れない理由で大和を護ろうと。
すれ違う思いが招いた戦いはやがて......
最後に向けて、大和と静馬、護国課と"小隊"、日本と米国、様々な対立項が決着を迎えるべく戦いが繰り広げられるバトル巻でありましたな。ただ、短い尺でそれぞれの因縁を描いた為に、ちょっと大和のターンが短過ぎたように感じないでもないです。ネタバレ避けて大雑把に表現しますが、他の勢力のバトルは正直ワンパターンだったのもあって、大和のターンから気分的に盛り上がったので特にそう感じたというのもあります。まぁ、次で収めるには仕方ないようにも思いますが。
で、次でいよいよ最終巻ですな。この広げた風呂敷をどう畳むのか、楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『優等生以上、フリョー未満な俺ら。』です。
踊る星降るレネシクル2
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
10月15日(土)読了。
柱殿での大騒動から一ヶ月余り。
すまるの復帰戦も順調に終わり、夏休みが近付いた頃。
連動レンヤは、千陽院狼輝と千陽院莫迦奈により腐海流の禁止を言い渡される。
また、一方では、同時にレネシクル強奪事件が起こっていた。
その容疑者、沙良瑞貴と幼馴染みのレンヤにも操作の手は伸びて......
レンヤの在り方を繰り返す少女の物語。こういう展開は2巻には多い気がしますが、いい感じに着地させましたねぇ。
安心して読めるエンターテインメントであります。キャラも大量投入されていますが、それでもバランスはよいので負担にならず。でも、気に入ったキャラに挿絵がないのもザラで...... えと、カクさんのイラストはどこにいけば見れるんでしょうか?
てなところで今月新刊が発売したのでそっちを優先して『断罪のイクシード4~蠢く双頭の蛇~』です。
ボーイ・ミーツ・ハート!~彼女のフラグは難攻不落!?~
鳥羽徹・著、H2SO4・イラスト、GA文庫。
10月11日(火)読了。
砂拠《すなより》市は超能力~PSYを持つ人間が集う街。
そこでは、PSYゲームと呼ばれる、超能力を駆使しての様々なゲームで物事を決定する習慣があった。
そんな街に育った少年、天地征司は『音』に関するPSYの持ち主。
その聴覚は、人の心音を詳細に聞き取ることが出き、いつしか心音こそが人間の最大の魅力と感じるようになっていた。
だが、彼はかつてはその能力を忌避していた。それを乗り越える切っ掛けとなったのは、太陽のような心音を持つ少女。
ある日、彼のクラスにやってきた転校生が、その少女のようなのだが、何やら様子がおかしくて......
PSYを用いたゲームの駆け引きがメインとなる、能力バトル(?)でいいんでしょうか? 取りあえず、会話のノリに『オルキヌス』の空気を感じられてそれだけでも嬉しい作品であります。なんというか、あっちは『交渉』というバトルでしたが、今回はトランプなどの何かしらのルールに乗っ取った既存のゲームを如何にPSYという特殊能力を用いた駆け引きで勝ち抜くか、という変則的なバトルものであります。
そこに、幼い頃に道を示してくれた少女との再会、その彼女の考え方の変化、そういったものが絡まって中々心地よいラブコメでもありますな。まぁ、葛篭さんがちょっと可哀想ですが(;^^) 来月続きも出るようなので素直に楽しみです。
てなところで次は『踊る星降るレネシクル2』です。
深山さんちのベルテイン2
逢空万太・著、七・イラスト、GA文庫。
10月8日(土)読了。
女の子として生きたい琥太郎は、今日もなんやかんやと楽しく過ごしています。
EMA初号機のベルさんや幼馴染みやその家族に囲まれて、ドタバタなそれでいて優しい日々。
そんな彼(彼女?)の一夏のアバンチュール、かもしれない、そんな御華詩。
日常系短編集だけにあらすじも何もあったもんじゃないんですが、今回の見所は図書局長・近藤和泉先輩の挿絵であります。
あと、やっぱり不良のリーダーのツンデレは異常なレベル。下手な女性キャラよりある意味可愛く見えてくるってのはどうなんだ......
それと、最後の話は雰囲気が変わりますが、ええ御華詩ですな。ちょっとした一言に、深い意味があったその裏舞台。こういうのは好物であります。
てなところで次は『ボーイ・ミーツ・ハート!~彼女のフラグは難攻不落~』です。
深山さんちのベルテイン
逢空万太・著、七・イラスト、GA文庫。
10月4日(火)読了。
深山琥太郎は、出張中の母が残してくれたメイドロボとの二人暮らし。
そんな彼は、自称女の子。高校も女子の制服で通っています。
でも、それは彼を支える幼馴染みの二人が居てこそのもの。
だけど、幼馴染みの一人は、彼を男に戻したい。
もう一人は本人の意志を尊重している。
そして、メイドロボは、その体を使ってでもと露骨に男に戻したい。
これは、彼ら彼女らが繰り広げるジェンダーの問題を抱えながらも、取りあえずそれは置いておいていいような日常の物語。
まぁ、大体ここまでで書いちゃった、そんな御華詩。
日常四コマ的テイストをラノベでやってみた、って雰囲気ですかねぇ。ただまぁ、最萌キャラが不良のリーダーというのはどうなんだ? これも、ジェンダーの崩壊か? 理々なんて目じゃないツンデレっぷりが凄い。まぁ、そういうキャラが存在しうる世界観というのはかくも温かく優しきモノ、なのでありますな、なのでありますな。
てなところで、引き続き『深山さんちのベルテイン』なのであります、なのであります。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる3
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
10月1日(土)読了。
『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』。
その活動は怪しげで今まで目を付けられていない方がおかしかった。
だから。
鬼の風紀委員、冬海愛衣に目を付けられて廃部においやられたのも致し方ないのかもしれない。
だが、半ば無理矢理付き合わされていた鋭太はこれで勉強に専念できると喜んでいた。
そしていよいよ始まった夏休み。
夏期講習で差を付けようとした予備校で、なんと同じクラスに冬海愛衣が居て......
今回は新ヒロイン冬海愛衣のターンでありました。まぁ、一巻で一人ずつヒロインを増やしていくのはこういうタイプの作品の定番でありますな。これで四季揃ったので追加は打ち止めですかねぇ。
ただ、気付いたら話が成立しないから致し方ないとはいえ、ちょっと鋭太の鈍さがもどかしいとかいうレベル越えて読んでて辛いレベル...... いくらなんでも、気付かないのは無理があるって場面が散見して、そこが残念。
とは言え、これでようやく役者が揃ったような感じなのでここからどう収束するか楽しみにしたいとは思います。
てなところで次は『深山さんちのベルテイン』です。
法石姫~クロイハナトナクシタナマエ~
大迫純一・著、Ein ・イラスト、GA文庫。
9月30日(金)読了。
工藤大樹は、ちょっとしたことで幼馴染みの機嫌を損ねた。
その結果、いつも一緒なのにその日に限って別々に帰ることになった。
でも、そんなのは本当によくある日常風景。
いつも一緒だったから、どうやったら機嫌を直すかも解っている。
今後の算段を付けつつ歩く帰り道。
大樹は、出会う。
出会ってしまう。
それが。
彼の運命を。
想像を絶する過酷な渦へと引き込むことに、まだ気付いていない......
一人の少年が日常から戦いの日々へと生きる世界を変えるに至る物語。
それは、非常に残酷で、切ない、戦いの日々でした。
『ヒーロー』が抱えるべき悲哀とでも言いますか、そういったモノがにじみ出る御華詩ですな。
ここから、始まり、やがて、終わりにこそは希望を見出したい。
そう思っても、もう、続きが書かれることはない哀しさ。
残念ではありますが、こうして最後の作品を読むことが出来たのは嬉しいことでもあります。
てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる3』です。
HAPPY DEATH DAY~自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン~
望公太・著、晩杯あきら・イラスト、GA文庫。
9月27日(火)読了。
第三回GA文庫大賞優秀賞受賞作。
ある日、紫藤は死のうと思った。
自殺、である。
自分の死のタイミングは自分で決めたい。
思い立ったが吉日。
酒の勢いも手伝ってネットで見付けた『自殺屋』に電話していた。
果たしてやってきた自殺屋に、彼は自殺を依頼するのだが......
これは、有り触れているといえば有り触れたテーマではありますが、上手いこと料理していますねぇ。
前向きな自殺、というのも変な表現ではありますが、そんな感じで読後感は爽やかでさえあります。
余り詳しく語るとネタバレにはなりますが、構成がいい感じでありますねぇ。
あと、元委員長が中々ポイントの高いキャラでありました。
てなところで、次は『法石姫~クロイハナトナクシタナマエ~』です。
彼と人喰いの日常
火海坂猫・著、春日歩・イラスト、GA文庫。
9月24日(土)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
十夜は運悪く不良グループに目を付けられ、何かと暴力を受ける日々を過ごす。
その日も、彼は河川敷でリンチにあっていた。
不良達がエスカレートし、致命的な攻撃をし始めたとき、十夜の耳に届く声。
契約すれば助けるという声。
このままでは殺される。
命の危機にその声に縋る十夜。
結果、不良達は『いなくなった』。
そこに立っていたのは、一人の美しい少女。
だが、その手には。
何か。
スイカのような、物体が......
一介の高校生が毎月人喰いの化け物に一人の犠牲者を捧げねばならないという自体に陥ったら? そんな苦悩の日々を経て一つの決断に至るまでの物語。
なんというか、人喰いの化け物である黒依のキャラが全て、ですな。一種の舞台装置であり、その装置の元で追い詰められていく主人公。彼女を人喰いながら憎めないキャラとして描いたところがこの作品全体の魅力と言えましょう。ふむ、第三回GA文庫大賞後期最終選考を抜けただけはありますな。と、三次通過者の一つ下に並んでいた人間は謙虚に納得するしかありませぬ。
てなところで次は『 HAPPY DEATH DAY~自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン~』です。
のうりん
白鳥士郎・著、切符・イラスト、GA文庫。
9月19日(月)読了。
ガイアが俺にもっと耕せと囁く......
農業高校に通う畑耕作は、とあるアイドルの熱狂的なファンであった。
部屋中、彼女のグッズで溢れるような、それはもう、熱狂的な。
そんな彼のクラスに、ある日突如転校生がやってきた。
彼女の姿に、驚愕を隠せない耕作。
なんとそれは、憧れのアイドルその人で......
農業をテーマにした学園ラブコメ、ってところですかね。ストーリー的にはテンプレート的ではありますが、農業を上手く絡めていますな。
作者に実績があるからこそできることでしょうが、会話などのテンポは速いながらも根底のストーリーはじっくり時間をかけて進行している印象です。だから、物語を追おうとすると焦れったいのは否めません。それでも、小ネタはいい感じですし、まぁ、深く考えずに楽しめるって意味では昨今のライトノベルとしてはよくできていますねぇ。というか、このパロディ「気付かないなら気付かないでもいい」ってのまで含めたらなかなかの密度でありますな。GAだったらこれぐらい大丈夫ってことですね。ちぃ覚えた。
続巻前提で書かれているのもあって、次への伏線もあれこれありますんで、続きが出たらまた読んでみたいと思います。
てなところで、次は『彼と人喰いの日常』です。
おとーさんといっしょ!~少女とメガネとハイペリオン~
中谷栄太・著、シコルスキー・イラスト、GA文庫。
9月19日(月)読了。
第三回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
運び屋のリュウが依頼人の元へ辿り着いたとき。
そこにあったのは珪素生物の死体だけだった。
だが、依頼は完遂せねばならない。
運ぶことを依頼された、ブツをどうにかしようと思った矢先、その中から一人の少女が現れた。
――あなたが私の......おとーさん?
かくしてリュウは、色んな意味での『荷物』を抱えることになって......
タイトルは今風といっていいのか、一歩間違えばオオダイラ文体的なものではありますが、実のところ端的に作品テーマを表現していて読み終わると『なるほど』という作品でありました。全体的には、まぁ、定番のSFに幼女をプラスしたような感じではありますが、手堅くまとまっていた印象です。ただ、視点にする人物が多く若干話が散漫になりがちだったような気もしないでもないですが(;^^) とは言え、負けは負けなのであります(謎
てなところで次は『のうりん』です。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
9月12日(月)読了。
とある事情で学園一の美少女と称される夏川真涼と『彼氏契約』を結んだ季堂鋭太。
そこに、真涼に対抗意識を燃やす鋭太の幼馴染みの春咲千和が加わって構成される『自らを演出する乙女の会』略して『自演乙』。
部活とも呼べるのか解らない、実際同好会な集まりが風紀委員が目を付けられる。
どうにか部活に昇格させれば待遇がよくなると、新入部員獲得に動き出す部員達だったが......
ライトなノリで、非常にツボを押さえたエンターテインメントですな。
真涼と千和の関係もいい感じですし、何より今回の新キャラが上手いこと鋭太の特性に絡んでいていいですな。
また、なんだかんだで真涼との関係を無自覚に進展させていたり、ここから修羅場が本格稼動、ってところですかねぇ。
まぁ、諸事情によりこれからしばらくはGA文庫消化期間となりますので最新刊も出たら早めに読みたいと思います。
てなところで次は『おとーさんといっしょ! 少女とメガネとハイペリオン』です。
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット
あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
9月9日(金)読了。
売れっ子音楽家にして神曲楽士のダン・サリエルはスランプに陥っていた。
それはもう、激しく。
契約精霊のモモも、押し掛け弟子のアマディアも、飲み仲間のコジも、呆れるほどに。
だが、そこには、売れっ子としてではなく、一人の音楽家としてのサリエルが抱えていたモノがあって......
ダン・サリエルシリーズこれにて終幕。
正直、寂しいですが、確かにこのラストから色々と想像するのが楽しいのでいいラストだったとも言えましょう。
しかし、本当、傲慢を絵に描いたような人間でありながらそれでいて人間の弱さを体現する様な、ダン・サリエルというのは非常に魅力的なキャラでありました。押し掛け弟子のアマディアに嫉妬を感じつつもしっかりと支えるところは支えていて、そんな気持ちのいい御華詩で締まっていたので、これはこれでよかったのだと、そう思いますね。
てなところで次は『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2』です。暫くはGA文庫消化に励みます。
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。~ぱんつの中身は大事です!~
花花まろん・著、双龍・イラスト、GA文庫。
8月25日(木)読了。
第三回GA文庫大賞期待賞受賞作。
中学三年生になった藤崎拓真は、新学期早々の通学路で一人の少女と出会う。
それは、目立たない同級生の百瀬まいだった。
その日の放課後、作家の姉の付き添いで臨んだドラマCD収録現場でまいが声優と知る。
欠員補充で収録に参加した拓真だったが......
ふぅ、主義信条のお陰で特定のシチュエーションを否定したらぎこちないまとめに......
なんというか、『今風』の一つの形だなぁ、というのが全体を読んでの感想です。軽い読み口は元より、☆などの多用やらはこのまま進んでいけば本当にオオダイラ文体に繋がっていきそうな息吹を感じます。
とは言え、どうしても我慢できない点があります。
なんで表紙は眼鏡掛けてるのに捲った途端外すんだ?
折角、貴重な眼鏡っ娘メインヒロインラノベだと思って期待してページを開いたのに...... こんな、こんな酷い表紙詐欺とは...... 冗談抜きで、表紙を捲ってこんなに落胆したのは始めてかもしれません......
まぁ、なるほど、期待賞という内容でもありますので、この作者の次回作にも注目したいと思います。二次落ちだったので、敗者としては謙虚に学ぶ姿勢を持ちたいと思います。
てなところで次は『新約 とある魔術の禁書目録《インデックス》』です。
月見月理解の探偵殺人5
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月25日(月)読了。
しばらくの平穏の後。
いよいよ『探偵殺人ゲーム』の決勝が開始される。
舞台は、月見月家の船『ナグルファル』。
逃げ場のない海上で、文字通りの『探偵殺人ゲーム』が開始されて......
大団円。理解と初の物語として、綺麗にまとまりましたねぇ。
特に、理解の心理がいいですな。今回は、本当に起伏が激しくて、それをキッチリ初が残酷なまでに支えて。
血腥いゲームを題材にしながら、最後の最後で小さな救いがあった、そんな感じですな。
正直、もう少し真理や久遠といった月見月家の他の面々を観て観たかった気もしますが、まぁ、あくまで『月見月理解の探偵殺人』ですから、そういう意味では完膚無きまで終わってますね。ラストも、その辺がしっかり意識されてていい感じでした。
てなところで次は『喰 -kuu- 3』です。
月見月理解の探偵殺人4
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月21日(木)読了。
かつて、初と理解が出会う切っ掛けとなった『探偵殺人ゲーム』。
そこに突如現れた《グラウンド・ゼロ》という絶対の強者。
百連勝という考えられない結果を出したその存在は、いつの間にか初の妹、遥香に繋がっていた。
どうにか、妹を救おうとしている内に《グラウンド・ゼロ》が主催の『探偵殺人ゲーム』の大会に参加することになって......
ここにきて原点回帰とも言える『探偵殺人ゲーム』に戻ってきた第四巻。
これまで、ずっと遠ざけてきた、それでも大切に思っていた妹の遥香が初達と同じ舞台に上がってくることで、大きく物語は動きます。うん、やっぱりタイトル通り『探偵殺人ゲーム』絡みの方がしっくり来ますねぇ。これが、この作品の持ち味なのでしょう。ちょっと『探偵殺人ゲーム』を【やってみたい】よりも【作りたい】と思ってしまうのがシステム屋としての性か...... まぁ、誰か先人がいそうですが。
てなところで引き続き最終巻『月見月理解の探偵殺人5』です。
月見月理解の探偵殺人3
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月16日(土)読了。
夏休み。
都築初は、月見月家の別荘に招待されていた。
いや、状況的には『拉致』といった方がよいかもしれないが。
彼はそこで、事件に遭遇するのではなかった。
そう、今回彼に課せられたのは『犯人役』。
理解が受けた『依頼』を遂行するために、共犯者として他の月見月の者達を出し抜こうとするのだが......
嵐の山荘というよりは、ゲーム的な意味での制限状況下での事件の発生と解決、というのがこの作品の持ち味、ということが何となく感じられた第三巻。まぁ、本格としてはアンフェアですが推理ゲームとしては中々いい塩梅の御華詩でした。
一方で、理解の在り方も、月見月の関係者との接点を初が知ることで、少し紐解かれていったというか。相変わらず、何もかもを容赦なく突き放すような在り方でも、その奥に何が隠されているのか? ここからは、そういった部分にもスポットが当たりそうですな。
てなところで引き続き次は『月見月理解の探偵殺人4』です。
断罪のイクシード3~神の如き者~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
6月21日(火)読了。
人狼の事件から一ヶ月。
大和は平穏な日々を過ごしていた。
何気ない日常の中、大和は友人達と隣町にオープンする海上テーマパークのプレオープンに参加することになった。
だが、そこは、新たな闇が蠢く場所で......
これまで仄めかされてきたモノが明かされ、物語が大きく動き始める第三巻。
大和や、彼の師の正体、それを巡る陰謀。
大きな風呂敷を広げていますな。
前巻の最後の問題にも答えが示されて、ある意味、ここから本当の物語が始まる、ってところですかねぇ。
ただまぁ、そつなくまとまった感じで、暑苦しいノリはよいのですが、ちょっと盛り上がりに欠けた気もしないでもないです。二つの視点であれこれ詰め込み過ぎて、バトルの方が急ピッチに進みすぎたってとこかもしれませんな。
とは言え、ここから、ですんで次も楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『伝説兄妹2~小樽恋情編~』です。
這いよれ!ニャル子さん7
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
6月16日(木)読了。
八坂ニャルラトホテプは女子高生。
親戚でクラスメートの八坂真尋に懸想している。
でも、彼女の熱烈なアタックも全く効を奏さず、返ってくるのはフォークの一撃。
そんな状況を打破しようと彼女はクラスメートの珠緒に相談して......
って、そんなラブコメ的に語れなくもない御華詩も収録された短編集でありました。
今回は特に『恋愛の才能』がいいですねぇ。珍しい珠緒視点。内容的にも、邪神共のハチャメチャを人のレベルで消化して昇華した感じで、ちょっと甘酸っぱい雰囲気で。何より、タイトルの元ネタを上手くテーマにしてますしね。知らんぷり出来るのがそれなのですからねぇ。まぁ、『幻夢境の一存』とか『ユゴス・アタック』とかは安心のいつもの仕様でしたが(;^^) ああ、あと、ルーヒーさんの出番があったのはいいですな。うん、眼鏡さんは貴重です。
てなところで次は『断罪のイクシード3~神の如き者~』です。
かんなぎ家へようこそ!2
座敷童子の巫遍は、不幸を放っておけない。
だが、誰かを幸福にすることで、不幸になってしまう人も居る。
そんなことを感じながら、でも、ボケ倒す日常を送る中、突如現れた一人の少女。
彼女は、遍に言う。
――不幸そうね。
今まで、それを言う側だった遍は驚愕しつつも......
幸福ってなんだろう? ってことを問うているのかなんなのか? 緩い中にも何かしら考えさせられる物を秘めて秘めすぎて中々読み取れないけど感じることはできる御華詩第二弾。
主人公の動機付けが言い訳になっていてこの中身が無さそうな漫才にも意味があるんですが、その辺りを考えて読む人がどれだけ居るか...... とはいえ、変則的な妖怪モノとしての視点でも、中々興味深い展開となってきましたねぇ。
あと、全然関係ないですが、百目鬼って見る度に里香ちゃんが思い出されて仕方ない......
てなところで次は『まなかみ!』です。
かんなぎ家へようこそ!
冬木冬樹・著、すまき俊悟・イラスト、GA文庫。
5月18日(水)読了。
第二回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
巫《かんなぎ》遍《あまね》は人の不幸が見える。
そして、人を幸せにしたいと本能的に思う。
だから、不幸な少女をかんなぎ家へ招く。
だが、かんなぎ家は、少々特殊な家族で......
ふむ、メモ帳的なノリで、そのノリに裏づけを与えつつ、そこそこシリアスに締める、って感じですかねぇ。
なるほど、今風という奴なのかもしれませぬ。まぁ、冒頭でついていけない人はついていけないかもってぐらい、漫才ばかりで話が全く進んでませんが、最後まで読めばその理由も一応付くので納得。
とりあえず、これがどう繋がっていくのか、引き続き『かんなぎ家へようこそ!2』へと取り掛かります。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
裕時悠示・著、るろお・イラスト、GA文庫。
4月21日(木)読了。
中学時代はそれほどでもなかった筈なのに、とある理由で高校になって学年トップの成績を叩き出した鋭太。
沢山の男子から告白されながらも、とある理由で鋭太の彼女となった真涼。
幼い頃から剣道に打ち込んできたものの、とある理由で高校からは剣道以外の打ち込めることを探していた幼なじみの千和。
これは、鋭太をはさんで彼女と幼なじみがおりなす修羅場の物語......
いやはや、笑いあり涙ありジョジョネタのエンターテインメントらしいエンターテインメントですな。
ツボをきっちり押さえた手堅い作りといいますか、そんな感じで切り取ればどこかで見たような要素ばかりで真新しいものがある訳でもないんですが、それらが上手く組み合わさって安心して読める形にまとまっているというか、そんな感じ。でも、それはそれで立派な業でありまする。
てなところで次は『狂乱家族日記 拾伍さつめ』です。
無限のリンケージ5~ナイト・オブ・ナロート~
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、GA文庫。
2月25日(金)未明読了。
故国を救うため、FTRとなりBTRの世界に身を投じた騎士、ラーベルト。
その心は常に主の命の元に。
全ては祖国の為に。
騎士であるが故の当たり前のことが、しかし彼に大きな苦悩を与えることになる。
そう、主たる女王が彼に下した勅命は......
エーテル力場を構築する三つのリングを用いて戦うスポーツが一般的となった、宇宙時代。
そんなSF世界と、辺境惑星の中世の騎士道。
それらが融合した物語も遂に完結となりました。
いやぁ、正直、最後が可成り急ぎ足になって、出来ればあと二冊ぐらいは読みたかった気もしますが、それでもいい形にまとまったと思います。ここにまとめるためにこそ、この盛り上がりもあったのでしょうし。たらればは無意味なのですな。
で、最後の最後でケディラ先生がとか思ってるのもどうなんだ...... まぁ、楽しんだからよし。
てなところで次は『狼と香辛料ⅩⅤ~太陽の金貨<上>』。最終章を続けて読みます。
無限のリンケージ4~サムライ・インパクト~
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、GA文庫。
2月22日(火)読了。
ラーベルトは数々のライバル達との戦いを通じ、スポーツとしてのFTRに意義を見出し始めていた。
そんな彼を失望させる相手との試合後、偶然であった一人の男。
暗い瞳の時代錯誤なサムライ。
それは、次の対戦相手のハルト・ミウラであった。
奇しくも、サクヤと同門のガットゥサイをリングデザイナーとする『無冠の帝王』は、何やら師匠とも因縁があるようで......
今回の相手は生粋の剣士。ラーベルトとは、本質的には同類ながら、その背負うモノ故に相容れず......
そんな勝負を通して、物語も大きく動いてきましたねぇ。ラーベルトが背負うモノ。その決着はいかなる形で着けられるのか?
それを楽しみに引き続き『無限のリンケージ5~ナイト・オブ・ナロート~』です。
断罪のイクシード2~牙を剥く闇の叡知《グノーシス》~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
2月17日(木)読了。
善意から始まり、一人の少女の心に踏み込んだことから魔術の世界に関わった大和。
魔術師である少女に拉致されての大冒険を終えてようやく恋しい我が家に辿り着こうかというとき、彼は一人の少女が倒れているのを発見する。
傷ついた少女をそのままにしておくことも出来ず、やはり彼はその少女を救うのだった。
こうして、今度はその少女、結城ニアの物語に、彼は関わることとなり......
新キャラ投入しつつ話の骨子も見えて来た第二弾。
ラノベらしいというか、伝記物として手堅く安定感のある御華詩でありました。特に、今回のニアのドラマは中々にいい具合でしたねぇ。静馬もキッチリ活躍しつつ、大和は相変わらず熱苦しく。
そうして今回のラストで何かしらの示唆がありましたが、ここから今まで物語に関わらなかった人達も関わってきそうな雰囲気ですな。大きな世界の動きみたいなのは既に仄めかされているので、そこにどう絡んでいくのか続きを楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『灼眼のシャナⅩⅩⅠ』です。
神曲奏界ポリフォニカ リグレット・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
2月5日(土)絶賛読了。
精霊島の学院は生徒達のクーデターにより乗っ取られ、世界の緊張は一気に高まった。
事件の渦中、巻き込まれたスノウも学院長のミストラルと共に牢に幽閉されてしまう。
このままではいけない。
どうにか状況を打破しようと気持ちばかり焦るスノウに、ミストラルは一つの作戦を提示し......
伏線回収に入って多くの謎が解き明かされてきました。
他シリーズで既知のモノだけでなく、更に多くの人物が役割を秘めていて、刺激的な展開となっています。
また、今シリーズの悪役たるエリュトロンの動機も明かされ、それがまた一方的に責められないもどかしさとなってよいアクセントとなっていますねぇ。終わりが見えて来ていますが、全然どう収束するのか見えないのが狡くも楽しみでありますな。
てなところで次は『ランジーン×コード tale.2 』です。
神曲奏界ポリフォニカ リユニオン・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
2月3日(木)絶賛読了。
ケレスでの活動の末、スノウを含む学生達に大きな問題が立ちはだかる。
突きつけられたのは『退学』という重い結果。
納得の行かない学生達を代表して、アナベルが代表して学院長へ直談判へ赴く。
そうして、救済は示されるが、それとは別に大きな波が裏で着々と蠢いていて......
クライマックスへ向けて、様々な思惑が交錯していますねぇ。
他シリーズで示唆された内容から既に結末は見えているだけに、そこへ向かう過程として、スノウがどういう道を辿るのか? 気になるところです。そもそも、ああなる訳ですし。また、プリムローズの黒さが何に起因するのか、その辺りも気になるところ。
そんな訳で続けざまに次は『神曲奏界ポリフォニカ リグレット・ホワイト』です。
這いよれ!ニャル子さん6
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
2月1日(火)読了。
すっかり邪神達が居着いた間のある真尋家。
その居候の一人であるクー子に突如危機が訪れる。
コネ入社の彼女を、惑星保護機構の人事である従姉が視察に来るというのだ。
当然、これまでの行いが視察されてタダで済むはずもなく、下手をすれば相棒のニャル子諸共に地球から強制退去させられかねない!
かくして、クー子が真面目に仕事をしていることにしようと画策するのだが、事態はその少し斜め上を行って......
相変わらずの無茶苦茶な伏線回収の楽しい御華詩ですな。
今回はクー子のターン。それを通して少しニャル子も掘り下げられたというかいつも通りというか、そんな感じ。
まぁ、いつも通りの安定感ながら、今回は幾つかネタがツボってしまいました。真尋母の台詞が特に。でも、これ、明らかに世代が上にしか通じないんですが、分からないなら分からないでよくて分かればニヤリとする、そんなネタ、ということでしょうねぇ。だから、ニヤリとしまくってた訳ですがね。
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ リュニオン・ホワイト』です。
這いよれ!ニャル子さん5
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
1月28日(金)読了。
母の秘密に触れつつも、日常に回帰した真尋。
だが、トリックスターと火の神性だけでも持て余すところに風の神性まで加わった日常が平穏な筈もなく。
気が付けば星間旅行に旅立つことになった真尋を待ち受けていたのは......
うん、今回も元気に這いよってますね。相変わらずスケールが大きい馬鹿話。
でもまぁ、それが出来る素地が出来上がってしまっているのがこの作品の楽しいところですな。もう、辻褄合わせることさえ放棄しているように見受けられたり(;^^)
あと、ルーヒーさんは今後出番がどの程度あるのか...... でも、ルーヒーのイラストみると何となくナイアさん思い出すけどこっちではもう既にいるからダメですね。うん、分からないなら分からないでいい。
てな感じで混沌とまとめたところで引き続き『這いよれ!ニャル子さん6』です。
ライトノベルの楽しい書き方7
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
1月18日(火)読了。
遂に暫定を卒業し、正式交際となった八雲と剣。
だが、今までと変わらない関係に剣は不満を感じていた。
いつものごとく妄想を暴走させて八雲の『属性』を知って更に親密になろうと画策し始める。
そんな中、八雲の目的のためのとある事情のために、逆に剣の属性が花開くことになって......
また、いつものドタバタと思いきや、いよいよ正念場と言える御華詩でした。
まぁ、剣の妄想は相変わらずですが、作家としてステップアップした剣と、そこへ並び立とうとする八雲。
ようやっと正式交際に発展してまもなく二人の前に与えられる試練。
話の持って生き方がいい感じでした。そろそろクライマックスっぽいですが、どんな結末にたどり着くのか? 先が楽しみになりますねぇ。
てなところで次は『緋弾のアリア8~螺旋の天空樹《トルネード・ハイ》~』です。
神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック
大迫純一・著、 BUNBUN ・イラスト、GA文庫。
10月22日(金)読了。
メニス帝国の警察法では、定期的な射撃訓練が義務づけられていた。
通例、それは年に一回なのだが、例外的に射撃訓練の義務が発生することもある。
その日、マティアとマナガは半年も経たずに二度目の射撃訓練を受けていた。
銃が苦手なマティアは、そんな状況に辟易として......
無頼の男が酒場の隅で、歯を喰いしばり、喉の奥に号泣を呑み込んで、それでも肩の震えを隠しきれずにむせび泣いているような、そんな渋いマチヤ・マティアとマナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアスの物語である黒のポリフォニカ。
様々な因縁から解放され、出会うべくして出会ったレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンとサジ・シェリカの物語となる筈であった金のポリフォニカ。
共に、大好きな作品でした。数多読んできた中でも、続きを待ち遠しく思っている作品でした。
もう、その続きを決して読むことが出来ない喪失感に、ただ、今は、流れるままに涙を流し、キーボードに向かっています。
でも、この作品と出会えたことは、本当に幸せなことでした。幸せだからこそ哀しいのです。哀しいのは幸せなのです。
素敵な物語を産み出して下さった大迫純一氏に感謝の意を示すと共に、ご冥福をお祈り致します。
さて、湿っぽいのはここまで。
気持ちを切り替えて次は『えむえむっ!9.5』です。
断罪のイクシード~白き魔女は放課後とともに~
海空りく・著、純珪一・イラスト、GA文庫。
10月20日(水)読了。
第2回GA文庫大賞優秀賞受賞作。
藤間大和が不吉な夢を見た日、彼のクラスに一人の転校生が現れた。
彼女の名は東雲静馬。
早速質問攻めに会う静馬だが、早々に冷淡な言葉でクラスメート達を遠ざける。
それを放っておけない大和は、彼女をなんとかクラスの輪に入れようと画策する。
こうして、大和の静馬への善意から始まった関係は、やがて、凄惨な事件へと繋がって......
『善意が招く悲劇』というテーマを根底に描かれる静馬と大和の物語。色んな伝奇物の要素を再構築してソツなくまとめたという風情で、ライトノベルをよく読む層にはとっつき易い御華詩といったところですな。
そんな舞台装置の中、物語を通して、大和の善意がヒロインの静馬の心情をどうこじ開けるか? その過程が上手いこと描かれていたと思います。最後のカタルシスはなかなかよいですな。
ただまぁ、伝奇部分でよくも悪くも類似のネタが色々と思いつき過ぎて、正直、特筆すべき点が挙げ辛くもあります。まぁ、確実に他とちょっと違うと感じたのはエロコメ部の描写の生々しさでしょうか。だからこそ、公式ページの紹介はああなるんでしょうねぇ...... あ、あと、眼鏡分が枯渇してると思うんだ、うん。
何はともあれ、発売おめでとうございます!
てなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ インタルード・ブラック』です。
理の守護神さま。三.血塗れの統率者《ブラッディ・レイン》
十目一八・著、すまき俊吾・イラスト、GA文庫。
9月7日(火)読了。
RICの企みの前に手痛い敗北を喫した時雨。
だが、このままでは終われない。
出来うる限りの手段を講じ、RICの次の一手を食い止めるべく作戦を立てる。
そうして、いよいよRICが動き出して事態は急転し......
主人公が時雨から魅袖に交代しつつ、各勢力、因縁の戦いが各所で繰り広げられるシリーズ第三弾。
何というか、要素要素は楽しいのですが、ちょっと詰め込み過ぎかなぁ、というのが正直な印象。いっそ2冊というか、前の巻と合わせて3冊ぐらい使ってそれぞれの場面を掘り下げた方がよかったように思います。全体的に、竜頭蛇尾感が否めなかったので。でも、設定は中々面白いので、ここからどう展開するか、続けて読んでいきたいと思います。
てなところで次は『白鷺このはにそのけはない!』です。
ライトノベルの楽しい書き方6
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
8月29日(日)読了。
お互い素直になれない剣と八雲は相変わらずの『暫定』を言い訳にした煮え切らない関係を続けていた。
そんな二人に訪れる試練。
剣の書いたライトノベルがなんと実写映画化されるという。
そこで現れる八雲の恋のライバル!
それでも、素直になれない剣に業を煮やしたゆうなも八雲の暫定彼女を宣言して......
剣と八雲は微妙な距離で安定している感が出てきてましたが、恋愛模様がようやく大きな一歩を踏み出す、そんな御華詩ですな。ずっともどかしい思いをしてきたので、ここからの展開が楽しみです。
そして、何気に妻夫木さんと小栗さんがコンスタントに出てたりでクラスメートも賑やかになってきました。今後の小栗さんの活躍に期待です。(多分、本編には全く関係ない)
てなところで次は『ギャルゲヱのセカイよ、ようこそ! Fandisc 』です。
りーち☆えんげーじ!2 -子孫繁栄! 国立栄華学園中等部-
海堂崇・著、 CH@R ・イラスト、GA文庫。
8月27日(金)読了。
国立栄華学園中等部二年生一同は、臨海学校に訪れていた。
平太は渚と美紀に挟まれる形で周囲ににらまれつつも、曖昧な態度をとり続ける。
一方、そんな様子を見せつけられて龍馬はこの臨海学校こそは! と奮い立つ。
またいつものように失敗すると思いきや、文句なく可愛い千歳司と仲良くなることに成功していた。
それが面白くないアリスは......
人口減少に対する対策としての不純異性交遊が奨励される学園を舞台としたラブコメ第二弾。
今回は、平太の親友、龍馬とアリスを巡る御華詩、ですね。まぁ、ベタもいいところというか初っぱなから最後まで予想通り過ぎる展開ですが、それはまぁ、王道ということでしょうな。ただ、それを軸に話が展開するので、いっそ龍馬を主役にして平太と渚、美紀のトライアングルは裏に回してしまっても良かったように思います。正直、平太の鈍さがちょっとウザイですし(;^^)
最後の最後も1巻からの予想通り過ぎる展開ですが、次はどうなるのか? 楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方6』です。
第2回GA文庫大賞受賞作家アンソロジー ふれっしゅ!!
九辺ケンジ、海空りく、冬木冬樹、裕時悠示・著、鶴崎貴大、純珪一、すまき俊悟、たかや Ki ・イラスト、GA文庫(GAマガジン VOL.4 付録)。
8月10日(火)読了。
目が覚めると、柔らかい感触に包まれたと思ったらそこにはサブリナが......
バランスを気にする妹の許可が得られた日に何故か拉致られるように山奥につれられて......
下駄箱の前でうろうろする少女に声を掛けずには居られなくて......
ある日、弟子から急にほっぺにちゅーを迫られて......
強引にダイジェストですが、第二回GA文庫受賞作の既刊『ふぁみまっ!』『踊る星降るレネシクル』と今秋発売予定の『精......』じゃなくて『断罪のイクシード』『かんなぎ家へようこそ!』の企画短編集。前者二作はともかく、後者二作は本編未発売という無茶振りですな(;^^)
以下、作品毎に。
『ふぁみまっ! パーティ×パーティ』
1巻の直後、出来る人だけどサブリナが絡むと駄目になるソフィアさんを巡る御華詩。
笑いの中に少しいい話が交じっている、そんな感じですな。
まぁ、やっぱりいずなさんみたいなキャラが個人的にはいいというのが結論。
『断罪のイクシード―黒金の鍛冶屋と白の魔女―』
本編発売前からタイトルを弄られてる海空りくさんのデビュー作。
短い中に世界設定をちりばめつつバトルも交えて濃い内容になっていたと思います。こういう師匠はよいですねぇ。
が、こんな中二病的設定の伝奇モノを本編発売前にというのは世界観を掴むには少し無理があったような(;^^) まぁ、気になって本編にっていうのが狙いな気もしますが(;^^) まぁ、そんなの無くても私は買いますが。
『かんなぎ家へようこそ! ヒナちゃんのラブレター』
これも、本編発売前なのでキャラが掴めてませんが、主人公の座敷童の為人は分かったような気がします。
全体的に軽妙で、会話劇としてよく出来ているという印象ですな。ただ、よくあるパターンと言えばよくあるパターンなんで、他のキャラも絡んでくる本編がどんなものか楽しみにしたいと思います。
『踊る星降るレネシクル あなたが触りたいのは可愛いほっぺですか? それともメロンなあべしですか?』
すまるとレンヤの日常の一幕。ただし、乾の入れ知恵付き、というそんな御華詩。
なんでしょう、本来すまるの魅力をどうこうというべきなんでしょうが、乾が期待を裏切らなさすぎてもう乾の印象しかありません。まぁ、手堅い印象ですな。
とまぁ、本当ざっとですがこんなところで次は碧天舎版を先日ゲットした『私の優しくない先輩』です。
無限のリンケージ3~レディ・フェンサー~
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、GA文庫。
7月10日(土)読了。
強豪ディナイスとの闘いを通して調子を上げたラーベルトは、一部リーグで快進撃を続けていた。
そんな折り、次の対戦相手が突如変更となった。
何とその相手はラーベルト同様、飛び道具を用いずに機動性を重視した近接戦闘型の剣士だった。
しかも、その相手は、ラーベルトのチームのメンバーとなにやら因縁があるようで......
いやいや、1巻1戦という形、良いですな。試合を軸にしつつも、それに絡む人間関係が面白い。それを通して、サクヤの成長が描かれてますし。今回の彼女の活躍は、やっぱり今までの積み上げの結果なのでしょうねぇ。
そして、本編に絡まなくても存在感のありすぎるディナイス。流石です。こういう魅力的なおっさんキャラがいるのはいい。今後も、活躍してくれそうですし。次も確定しているようですし、発売を楽しみにします。
てなところで次は『全死大戦1~サイレント・プロローグ~』です。
月見月理解の探偵殺人2
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
7月9日(金)未明読了。
都築初の所属する放送部に突如現れた新入部員。
星霧交喙というその下級生は、親友の仇を追っているという。
そして、その仇『ドッペルゲンガー』と呼ばれるスパイが他ならぬ姉の花鶏であるらしい。
奇しくも『ドッペルゲンガー』を月見月理解も追っていた。
彼女に逆らえない初は交喙に協力しつつ情報を得ようとしていたのだが......
ふむ、相変わらず評価が難しいというか、しんどい作品ですな(;^^) まぁ、ミステリとしては露骨にアンフェアなんですが、そこは本格として読もうとする我が身の持病とも言えましょう。真相は予想の範疇というかバレバレなのを、アンフェアな方法で覆い隠していて、最後までその確認作業って印象でした(;^^)
ただまぁ、大がかりな舞台装置を用いた殺人ゲームも、その解決の顛末も、結局は新ヒロインの星霧交喙を活かすためだけの舞台装置に過ぎないと考えればまぁ、理解(字義通りの意味です)は出来るんですがね。読者に推理させる気はあんまりないんでしょうねぇ......
まぁ、なんだかんだ言いながら続きが出たら読むんですがね(;^^)
てなところで次は『無限のリンケージ3~レディ・フェンサー~』です。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 6
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
7月5日(月)読了。
世界に危機が迫っていた。
〈嘆きの異邦人〉は遂にその悲願を達成するための道具を手に入れた。
そんな危機に立ち向かうのは、若き神曲楽士達。
ユフィンリー、レンバルト、フォロン、ウォルフィス、ミゼルドリット、そして、コーティカルテ。
三人と三柱は〈嘆きの異邦人〉の本拠地へと向かう......
学生編、完結! まぁ、後日譚がキネティックで出てますが、おまけの短編で社会人編に突入、ということでしょう。
エンターテインメントらしい王道展開でラストを迎えましたねぇ。キネティック読んでりゃもっと早くに辿り着いた結末ですが、こうして本で読んだのだからそれでよし。ただ、全部読んでる別シリーズの絡みで偶然見たサイトでこのラスト近くのサプライズを知っていたのだけが残念...... 知らなかったら狂喜乱舞だったのですが、色んな意味で(;^^)
まぁ、ポリフォニカ世界はまだまだ続くので今後も楽しんで行きたいと思います。
てなところで次は『月見月理解の探偵殺人2』です。
純愛を探せ!4
速水秋水・著、玲衣・イラスト、 GA 文庫。
6月30日(水)読了。
魔界に紛れ込んだ一人の人間。
記憶を失った彼に語りかける謎の魔族。
『語り手』と名乗り、人間に語り聞かせるのは一人の魔神を巡る物語。
そう、魔族でありながら、しかも、虚言と姦淫を司る身でありながら、純愛を求めた魔神の物語。
その魔神は、カルマと言って......
タイトルに偽りなくエロゲ風味のテイストも交えつつ魔神と純愛のミスマッチを描く今作も遂に完結! 魔神カルマが最終的にどうなったのか? それは読んでのお楽しみです。
連作短編形式での最終巻ってどうなんだろう? と思ってたんですが、色々と描けなかった部分を補足しつつ綺麗に話を纏めていてすっきりした読後感でした。まぁ、何か、カルマ以外の魔神達がよく動いていてそいつらの活躍をもっと見たくなったのは悩ましい所ですが(;^^) でも、この心地よい読後感はよいですな。
てなところで次は『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! addon シルバーブレット1』です。
ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます3
葵東・著、蔓木鋼音・イラスト、 GA 文庫。
6月29日(火)読了。
赤熱病の際に手助けを貰ったリリアーナ王女の成人の儀にモーリアの町に招かれたシャルト。
サシャも連れて二人訪れたその町は水の都。
出迎えたリア=メイに引っ張られる形で海にいったりバカンスとなるかと思いきや、不穏な空気を察知する。
なにやら、この町を舞台に悪しきことを企てる輩がいるようで......
何か今回は仕入れに苦労はしていない気がするんですが、そんなシリーズ第三弾。
ファンタジーの世界設定に現実世界の設定を上手いこと融合させてたり、魔法使いと一般人の対立やら世界観もしっかりしてて、話も面白いんですが、やっぱり前巻同様、面白かったけれど何か違和感があるような、そんな読後感。個人的な趣味嗜好の問題ですが、どうにもすっきりしませんねぇ...... まぁ、次に期待です。
てなところで次は『純愛をさがせ!4』です。
オルキヌス4 稲朽深弦の調停生活
鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
6月20日(日)読了。
オルキヌスに配属された新人だった深弦も自力で実績を重ねつつあった。
だが、師匠である秋永壱里の不在がバレると強制的に任を解かれる状況に変化は無い。
協会をどうにか誤魔化して事務所に戻った深弦は、突然の来訪者に唖然とする。
彼女が開いた扉の前に立っていた女声。
それは、秋永壱里に他ならなかった......
神獣住まう島での血なまぐささのかけらもないゆるい調停の物語、これにて完結。
いやはや、この緩い空気は読んでて癒されるのでちょっと寂しいモノがありますねぇ。
全体としては、深弦の成長が上手く描かれていたと思います。特に、今回のラストエピソードはいいですねぇ。定番とは言え、心地よいラストでした。
この物語の根幹をなす調停=会話のテンポは大好きだったので、この作者が次にどんな御華詩を書くか楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『"文学少女"と恋する挿話集《エピソード》3』です。
ゆうれいなんか見えない!
むらさきゆきや・著、むにゅう・イラスト、GA文庫。
4月24日(土)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
調敦志は幽霊が見えてしまう体質だった。
だが、他人に見えないモノが見えても変人として見られるのがオチだった。
高校では、そんな自体に陥らないようにしたのだが、通学途中に同じように幽霊が見える少女と出会う。
彼女はかつての敦志のように人前でも幽霊が見えることを隠そうとせず、それを退治することが正しいことだと信じていた。
幽霊が見えることを認めたくない少年と、気にしない少女。
その出会いが、やがて......
ふむ、非常にオーソドックスな御華詩でしたねぇ。人と違う能力を持ったが故の孤立に悩んだ少年が、同じ能力を持つ少女と出会って変わっていく過程、というのが主軸ですな。
ただまぁ、ヒロインが小学生ってところが特異点、ってことですかね。何か消化不良な部分が色々あったんですが、既に2巻が決まっているということでその伏線なんでしょうな。
てなところで次は『ぱんどら2』です。
ふぁみまっ!
九辺ケンジ・著、鶴崎貴大・イラスト、GA文庫。
4月20日(火)読了。
第2回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
ある日、大滝和己の元に一つのダンボール箱が届けられた。
結構な重さのその箱を開くと、中には綺麗な女の子の人形が入っていた。
何も身につけていないその人形にドギマギしていると、不意に目を開く。
そう、人形だと思っていたのは人間の女の子。
しかも、
「お兄ちゃんっ!」
そう言って、和己に抱きついてきたのだ。
こうして、ダンボール箱で届けられた妹との和己の生活が始まった......
ふむ、物凄く王道な御華詩ですな。住む世界の違い、家族に飢えた感情、そう言ったモノがストレートに描かれた御華詩でありました。まぁ、突っ込み出すとキリがないですが、そう言った部分は気にせず気軽に読むのが吉ですな。世界観的には続けやすい設定なので、予告からどんな話になるか、次も読みたいと思います。
てなところで次は『ゆうれいなんかみえない!』です。
踊る星降るレネシクル
裕時悠示・著、たかや ki ・イラスト、GA文庫。
4月18日(日)読了。
第2回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
闘いが全てのミカホシ学園に転入してきた連動レンジ。
彼は、離ればなれになった幼馴染みを追ってきたのだった。
だが、その幼馴染み、沙良瑞貴は学園の頂点に立つと同時に眠り続けていた。
また、瑞貴が目ざめるのを待ち望む一方で、瑞貴のライバルを自称する少女、舞波すまるを指導することになる。
こうして、すまるの師匠としての日々が始まったのだが......
何というか、手堅い作品ですねぇ。エンターテインメントの要点を押さえているというか。
正直、そんなに斬新なネタがあるでもなく、個別の要素を取り出せばどこかで見たような聞いたようなネタがほとんどです。
ただ、それを上手いこと組み合わせて魅せる御華詩になっていて、読んでいてどんどん話に乗せられていきました。
これは確実に続いていくでしょうから、今後の展開にも期待したいと思います。
てなところで次は『ふぁみまっ!』です。
這いよれ!ニャル子さん4
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
4月4日(日)未明読了。
いつもニコニコ隣に這いよる混沌に悩まされていた真尋は更なる悩みの種を抱えていた。
旅行に行っている筈の母が目の前に立っていた。
その足下には全身にフォークを突き立てた異形の姿。
まさか、母もそちら側の人間なのか?
苦悩する真尋に告げられる真実は如何に!
と、多分、そんなに間違っていないと思います。
今回の見所は執拗なまでのクトゥルフ神話ネタの数々...... って、いつも通りですね、うん。そういう意味では安心して読める一品です。好き嫌いは完全に分かれそうと言うか、直前に読んだ『文芸部発マイソロジー』の葉月先輩の反応が楽しみな作品であります。まぁ、私はこのノリが大好きですが。それだけに、限定版をゲットし損ねたことが未だに心残りです。あと、今回の新キャラのルーヒーさんの再登場を期待です。
てなところで次は『狼と香辛料 ⅩⅣ』です。
りーち☆えんげーじ -子孫繁栄! 国立栄華学園中等部-
海堂崇・著、 CH@R ・イラスト、GA文庫。
3月28日(日)読了。
国立栄華学園。
少子化対策として、中高一貫のその学園では恋愛の授業が取り入れられていた。
また、学年毎の人気投票なども行っており、積極的に男女交際が推奨される特殊な学園だった。
そんな学園に通う中等部二年の八島平太は、ひょんなことから学年でも一、二を争う人気を誇る敷島美紀の秘密を知ってしまう。流されるまま、直近の人気投票で二位に甘んじた彼女が一位を奪還する手助けをすることになった平太だったが......
非常に手堅いオーソドックスなラブコメですが、男女交際を積極的に後押しする学園の設定がよく出来ていて、これから先も色々と話を広げて行けそうに感じます。舞台が用意されていれば王道だけでもこれだけ話を回せるんだなぁ、と。少なくとも次は出るようなので、また読んでみたいと思います。
てなところで次は『文芸部発マイソロジー3』です。
神曲奏界ポリフォニカ ピュアリー・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
3月23日(火)絶賛読了。
過去から帰ってきたスノウ達は学生生活に戻っていた。
プリムローズが学生会の役員に選出され、それと時を同じくして始まった『巫女姫プロジェクト』。
精霊島の墜落を防ぐため、学生達手動で動き始める画期的なプロジェクトだった。
だが、そのために禁譜の解放が提案されていた。
200年前、その禁譜による悲劇を目の当たりにしたスノウ達は複雑な心境だったが......
いよいよ新展開にして最終章。スノウ達が将来に向けて動き始める御華詩ですね。ただ、その道は平坦ではなく、非常に大きな流れに巻き込まれていくことになるでしょう。女神達も動き始めて、更には師匠も登場して、これからはオールスター展開になりそうで楽しみですな。特に、これからスノウがどうなるのか? まぁ、他のシリーズで示唆されてはいますが、その経緯がどうなのかはここで描かれるんでしょうしね。そこがやはり一番の見所ですな。
てなところで次は『りーち☆えんげーじ -子孫繁栄! 国立栄華学園中等部- 』です。
理の守護神さま。 二.和気喧噪の三姉妹《 La sinfonia de familia 》
十目一八・著、すまき俊吾・イラスト、GA文庫。
3月20日(土)読了。
実質的には時雨が統治する実験都市、岸扇町。
樹理は、身分を隠してその町で暮らすこととなった。
そんな彼女の護衛に付くのは、時雨の部下である三人の娘達。
個性的な彼女たちに振り回されながらも、家族として楽しく過ごす樹理だったが、街には不穏な企ての陰が忍び寄っていて......
何というか、前作が序章でここからが本編、といった感じですな。魅袖が主人公ということですし。
世界観的には、こういった特殊な力を持つ人間を受け入れる環境として街一つ用意したことで色々と動きやすくなった雰囲気ですな。ここが舞台となって暫くは物語が進んでいくのでしょう。受賞作の2巻として、綺麗に話を持って行ったなぁ、という印象です。
てなところで次は新レーベルから『試験に出る竜《ドラゴン》退治』です。
ノブレス・オブリージュ2 ~成瀬春水の艱難~
小松遊木・著、甘塩コメコ・イラスト、GA文庫。
3月15日(月)読了。
文化祭が近づくと、ルミナス・フォースは毎年恒例の劇の準備に忙しかった。
そんな日々の中、親友同士の春水が七海の命を狙っているという噂が流れていた。
誰もが春水と七海の信頼関係を疑っていなかったが、亜未はそんな噂を信じたくないと思いながらも、疑いを捨てられずにいた。 そうして、偶然見かけた春水の後をつけたところ......
赤い眼鏡ととんがり眼鏡の御華詩...... じゃなくて、剣術使いの少女達の友情の物語、第二弾。
『信頼関係』をテーマに、何というか根本的な内容は少年漫画的でしたね。若干綺麗過ぎる気もしますが、心地良い王道の物語。実は百合テイストが苦手なのでこういうノリだと安心して読めます。
とまぁ、そんなところで次は『理の守護神さま。 二.和気喧噪の三姉妹』です。
ライトノベルの楽しい書き方5
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
3月11日(木)読了。
お互い好きあっているにも関わらず剣のライトノベル創作の為という条件を免罪符とした暫定彼氏彼女の関係の八雲と剣。
だが、文化祭のイベントで二人は暫定付でも彼氏彼女の関係であることを周囲に認められていた。
そうして迎えるクリスマス。A組B組合同でのパーティーが開催されるという。
この機会に互いの『暫定』を外そうとする剣と八雲なのだが......
タイトル通りなのか何なのか、女子高生ライトノベル作家とその担当編集の従兄弟のラブでコメですねぇ。剣のメンタルの弱さというか面倒臭さはすっかり定番化して、周囲も扱いに困りつつも慣れている雰囲気ですが、やはりすれ違うと言うか。
今回は今までの内容に沿っては居ますがちょっとばかりメタな仕掛けもあったりしつつ、色々と実験的な内容も含んだ御華詩でした。これはこれで面白いというか方向性は定まったようにも思えます。若干、割を食っているゆうなとかの立場が気になったりしますが、まぁ、続きも楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『"文学少女"見習いの、傷心』です。
月見月理解の探偵殺人
明月千里・著、 mebae・イラスト、GA文庫。
2月5日(金)未明読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
都築初の復学したというクラスメートは車椅子の傍若無人な少女だった。
彼女は探偵を名乗り、初に協力を求めると共にゲームを持ちかける。
犯人を殺して自らが犯人に成り代わって生き残る、権謀術数を駆使したネットゲーム『探偵殺人ゲーム』。
それをリアルに行う趣向だった。
初は、その条件を呑まざるを得ない状況に置かれるのだが......
ふむ、非常に評価が難しい作品でありますな。独自性というか、インパクトの強い作品ではありました。
ただ、探偵とタイトルに入っていますが、これはフェイクでどっちかというと某狼探しゲームのノリにもう少し広い日常に潜む虚実を絡めた、そんな御華詩ですな。正直、ミステリとして読んでしまうとアンフェアにも程がある酷い内容ですが、ライトノベル的にはこういうゲーム仕立てにしてしまう方がいいんでしょうねぇ。でも、それでいてキャラにここまで感情移入できないライトノベルも珍しいですな。この辺りは個人差でしょうが、ミステリを期待して読んでしまったのが失敗だったんでしょうが全部装置にしか見えずに辿り着く結末も予想の範囲で意外性も無く。
ですが、登場人物の心情の描き方というか、歪みを生むプロセスとその後の辿る道といったモノはよく描かれていたと思います。まぁ、それが生々しいから余計に感情移入しがたかったのかもしれませんが(;^^) なので、評価が難しい作品でした。面白いとも面白く無いとも言えません。ただ、興味深い作品ではありました、とだけ。この作者が今度何を書くかは気になりますね。
てなところで次は『ささみさん@がんばらない』です。
純愛を探せ!3
速水秋水・著、玲衣・イラスト、 GA 文庫。
2月2日(火)読了。
夏休みも終わりが近づいたある日のこと。
純愛を手に入れ人間界に暮らす虚言と姦淫を司る魔神カルマの元に、一人の少女が現れる。
そして、カルマの最愛の女性、カナデの面前で、とんでもない爆弾を投下する。
「会いたかったですの、お父様!」
まさかの隠し子の登場にカルマは......
虚言と姦淫を司りながら純愛を求めたカルマを軸としたラブコメ(?)第三弾。
隠し子を名乗る少女の登場でカルマの周囲の女性陣が引っかき回されてとかそんな御華詩。
魔神を主人公に据えながら、だからこそ逆説的に愛情だの何だのが浮き彫りのされるのは相変わらず面白い構図ですねぇ。
今回は『隠し子』という主題で『家族愛』ですな。ただ、歪んではいますが、これはこれで作品の根底にある設定が活きていたとも言えますね。
......って、改めて考えるとこのタイトルって既に形骸化してるんですよね(;^^) だからかは知りませんが次でラストらしいんで最後まで読みたいと思います。
てなところで次は『月見月理解の探偵殺人』です。
オルキヌス3 稲朽深弦の調停生活
鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
1月29日(金)読了。
幻獣達が住まう島、オルキヌス。
様々な種族達の間で起こる問題を調停するのが調停員の仕事だった。
新人調停員の稲朽深弦はいくつかの問題を解決していたが、とある事情でもっと功績を残す必要があった。
だが、近隣の問題はあらかた片付いてしまっている。
そんな折り、山向こうにオルキヌスが珍しく街を創っているという情報を得る。
オルキヌスが集まれば何かしら厄介事も起こっているだろう。
そうして、同期のセシルと共に仕事を求めてオルキヌスの街を目指す深弦だったが......
幻想世界の住人達が好き勝手に暮らす島での御華詩。
暴力に頼らない、問題解決を主眼に置いているのでほのぼの平和な雰囲気がやっぱり楽しいですねぇ。
今回は、調停員としての深弦の在り方を問いながら、オルキヌスの街を取り巻く情勢を上手く絡めていい展開でした。前回同様、小ネタを上手いこと伏線として使って綺麗に収束するのは読んでいて気持ちいいですな。次も楽しみです。
てなところで、次は本日発売の『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disk4 』です。
ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます2
葵東・著、蔓木鋼音・イラスト、 GA 文庫。
1月27日(水)未明読了。
英雄の血を引く魔法材店三代目、シャルトの住む街に疫病患者が出た。
それは、かつてこの国で多くの死者を出した病であったが彼はその病を治す術を持っていた。
そのためには、魔法薬の材料としてユニコーンの角が必要だった。
早速ユニコーンの角を手配したのだが、それが思わぬ事態を招いて......
ふむふむ、2作目にして大分安定した印象ですねぇ。
疫病を巡る様々な思惑と、時を同じくして起こる王族のいざこざ。その辺りが上手いこと絡み合っていたように思います。
ただまぁ、筋書きとか要所要所の行動は面白いんですが、どうしても主人公のキャラが今一はっきりしないところがあったりしたのがちょっと残念でした。とはいえ、話の構成要素は面白いのでまた続きも読んでいきたいと思います。
てなところで次は『オルキヌス3 稲朽深弦の調停生活』です。
無限のリンケージ2~ディナイス・ザ・ウィザード~
遂に一部昇格を果たしたラーベルト。
だが、トップリーグは甘く無い。
せめて今期の降格を回避するために手堅く引き分けを狙いの戦略を続けるも負け続き。
不甲斐ない結果に自らを責めるラーベルトだった。
更に、次の対戦相手はトップリーグでも最高峰と言える万能選手にして魔術師の異名を持つディナイト。
そんな折り、新しい風を吹き入れるために一人の少女がチームに招かれて......
特殊な力場を発生するリングを三つまで用いてその能力を駆使して戦う BTR - Battle of Triple Ring - 。
その BTR において愚直に騎士を貫くラーベルトの物語。今回は非常に清々しい御華詩でした。
前回で彼の背負っているものがしっかりと描き出されましたが、それと負け続きの自身との葛藤と成長の御華詩ですかねぇ。
能力バトルチックながら柔軟なルール設定があるのでやっぱりスポーツとして、上手く話を持って行ったなぁ、と感じます。このノリならまだまだ続いていきそうな雰囲気です。 BTR を通してラーベルトの悲願の行く末がどうなるか、楽しみなところですねぇ。
てなところ次は『ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます2』です。
這いよれ!ニャル子さん3
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
12月1日(火)読了。
這い寄るニャルラトホテプを追ってクトゥガまでもやってきてしまい辟易する真尋。
だが、持ち前の適応能力でどうにか休日を乗り切ろうかとしていた。
だがそこに、新たな神話世界の住人がやってくる。
不思議な装置を向けられそこから放たれた光を受けた真尋とニャルラトホテプは......
え、僕があいつであいつが僕で!
何か、もう3冊目が出てしまいました、邪神と少年が繰り広げるドタバタラブコメディ...... と見ようと思って頑張って見ればどうにかそう思えるかもしれないシリーズ! そんな風に読もうと信じて読めば社会風刺も効いてるよ!
で、今回については、まぁ、帯の煽りにある最後の一文が全てを物語ってますね。煽り文句なんでここのネタバレ基準ではセーフということで(;^^) しかし、相変わらず出てくるネタが楽しいですねぇ。ナチュラルにほとんど解るのは喜んでいいのか若干考えてしまいますが。何だかんだで、すっかり慣れたというか楽しみな作品となってしまっています。
今回は盛大に続きを期待させる引きだったので、続きも楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『かのこん13~おとめトライアングル~』です。また絵師繋がりですな。
ライトノベルの楽しい書き方4
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
11月22日(日)読了。
突如現れた流鏑馬剣のフィアンセ。
彼女の『暫定彼氏』である与八雲は生まれて初めての嫉妬に苛まれる。
常に剣と自分が釣り合わないと悩んでいた八雲は不眠症になり、剣に問いただす勇気も無く時はいたずらに過ぎていく。
そして、迎えた学園祭で......
ラブコメですねぇ。うん。
ラブコメを書くためにラブコメを取材として実演するために暫定彼氏となる、という若干メタな構造ですが、まぁ、ノリがいいのでそんな小難しいことを考えるのは野暮でしょう。今回は、八雲と剣の関係にも少しばかり前進が見られたり周囲も少しずつ動き始めたようで、今後が気になるところです。しかし、『トリケラトプス拳』って定着してたんですねぇ(謎
てなところで次は『死神のキョウ3』。絵師が同じ作品が続きますが偶然です。
ノブレス・オブリージュ ~茅森楠葉の覚悟~
小松遊木・著、甘塩コメコ・イラスト、GA文庫。
11月18日(水)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
お嬢さま学校である聖宝女学院に通う剣士、鍛冶本亜未。
庶民の出ながら、ひょんな切っ掛けで学院の平和を守るルミナス・フォースの一員を勤めている。
とは言え、そんなに腕に自信が有る訳でもないのにある日の通学路で無頼の剣術遣いに遭遇してしまう。
何とか助けようとするも力及ばず危機に陥るがそこに一人の剣士が現れて......
サラッと読んでサラッと楽しめる、そんな御華詩でした。
特殊な血筋の一種の特殊能力としての『剣士』という資格が存在する世界ですが、それを踏まえた上でごく普通な女学院の日常風景というか、そんな雰囲気でした。ちょっと消化不良というか設定が分かりづらい気もしたのですが、そこを変に誇示しないのが却って分かり易くてよかったようにも思います。あと、楠葉(樟葉)は比較的近所なのでそちらも印象的でした。
てなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方4』です。
神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
11月15日(日)読了。
突如、神曲公社に呼び出されたマティアとマナガ。
そこで告げられたのは、マティアの神曲に対する疑念。
ブルースハープ一つで奏でるそれは、本当に神曲なのか?
一方、その頃、二人の職場のルシャゼリウス市警では一人の警官が襲われていて......
全ての謎が遂に明かされる13冊目。
もう、細かいことは抜きにして本当に心地よいです。色々と仕掛けられたモノが一気に繋がって、一つの終わりを迎え、そして新たな始まりを見せました。シリーズ全体を通しても、非常に大きな事実も示される大きな意味を持つ御華詩ですね。
何を語ってもネタバレになるので、多くは語らず。思わず400ページ超を一気読みして休日を潰してしまった心から楽しめたと記すに留めます。ああ、もうゴールドの続きも気になって仕方がありません。まだまだこの流れは続いていくのが嬉しい限りです。
てなところで予定を戻して次は『ノブレス・オブリージュ~茅森楠葉の覚悟~』です。
理の守護神さま。 一.黒使の少女・龍方時雨《レイニー・レイン》
十目一八・著、すまき俊吾・イラスト、GA文庫。
11月15日(日)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
世の怪異災いから人々を守る森羅家。
その分家である龍方家の若き女当主、龍方時雨は極秘任務の為同じく玄武家の当主である玄武浩二と共に富士の樹海を訪れていた。
目的は森羅家の最高峰の神具、天理。
無事に天理を発見した時雨だが、その天理を抱えた即神仏が......
怪異を扱う強力な力を持つ家やら分家やら対立する組織やら、そんな設定が色々と鏤められた御華詩ですが...... 基本は漫才に近いですね。シリアス分もありますが、シリアスな場面でも漫才が出てくるのは某神懸かってる家を思い出しましたが、流石にあそこまででは無かったので一安心というか。まぁ、敵役やらと喋くってる内に局面が変わっていくのはテンポがいいと言えばテンポがよいですね。設定自体は有り触れてますが、キャラクターで個性を出したというかそういう雰囲気ですな。基本容赦ない性格の時雨のキャラクターとか、彼女を何かさせてしまう性別転換なとあるキャラとか。全体的に設定の説明不足な気がしないでもないですが敢えてそう言う方針のようなのでそれはそれとします。
あからさまにシリーズ化が宣言されているので続きが出ればまた読んでみたいと思います。
てなところで次は予定を変更して『神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック』を前倒しで読んでしまいます。
Re:SET 想いと願いのカナタ
月島雅也・著、赤りんご・イラスト、 GA 文庫。
11月12日(木)読了。
第1回GA文庫大賞優秀賞受賞作。
恋には二つのタイプがあるらしい。
幼い頃から何故か女子とまともに話すことが出来無い高校生。
今までは親友の月真を通訳のようにしてしか女子と話せないでいた。
だが、ある日突然、女子と話せるようになって......
なるほど。オーソドックスな構成ですが手堅くまとまった御華詩ですな。オチは直ぐに読めてしまいますが、そこにどうやって辿り着くのか? という部分とオチが読めるだけに逆に切ない部分とか、いいバランスでした。基本はまぁ、タイトル通りのようなそうでないような。でも、物語の構造自体がネタバレを孕むので語りづらいですね。ただ、確かによく出来た御華詩です。完全に1冊でまとまった御華詩なのですが、シリーズとして進める要因もあるので、今後どうなるか追っていきたいと思います。
てなところで次は『理の守護神さま 一.黒衣の少女・龍方時雨《レイニー・レイン》』です。
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド
大迫純一・著、忍青龍・イラスト、GA文庫。
11月9日(月)読了。
遂に、刑期を終えてレオンが帰ってくる。
ロレッタ達は自分たちが構えた店で、待つ。
約束の時間が迫り今か今かと待ち構えていたところで、果たしてレオンは現れた。
しかし、パーティーの乾杯の代わりに鳴り響いたのは、マシンガンの銃声。
レオンを狙う襲撃者だ。
彼はそういう男だ。
厄介事を運んでくる。
こうして、波乱含みに始まった新たな生活は......
遂に、タイトルに色が入ったレオンの物語。
前作で彼の動機が完全に示されて解決してここからが新たな始まりですな。正直、店頭で表紙見たときから楽しみだったのですが他が溜まっていて今日まで読めていなかったのが悔やまれます。いやぁ、期待の斜め上で楽しい御華詩で大満足です。しかし、まさか、こんな展開でくるとは...... 本当に侮れませんね、この作者。詳しくはネタバレるので控えますが、流石にこういう冒険活劇になるとは予想外。でも、それがまた楽しいです。
このシリーズが今後どこを目指すのかはまだまだ分かりませんが続きを楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『 Re:SET 想いと願いのカナタ』です。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 5
トルバス神曲学院を襲う襲撃者。
それはかつて、世界に混乱をもたらした〈嘆きの異邦人〉の残党達だった。
コーティカルテや学院長を狙う彼らに居合わせたフォロン達は絶体絶命の危機に陥る。
しかし、彼らの実の狙いは別にあって......
キネティックのノベライズ第5弾。いやはや、本当、社会人編とアニメで大方解ってしまっているのが勿体ないですねぇ。一番大きな謎とも言えるコーティカルテの正体はとっくに知っているわけで、それをどうフォロン達に告げられたのか? という楽しみはあるモノのサプライズが少ないのはちょっと残念です。まぁ、GA文庫創刊当時に知ってすぐにキネティック版を入手していながらやらなかった自業自得ですが(;^^)
また、毎回のおまけである短編。今回は何というか...... こういったことが出来るのもシェアードワールドの楽しさというか『異界』って設定使えば確かに成立する設定ですね。何か、レンバルトが妙に楽しそうだったのがいいですね。明らかに彼好みのネタでしたし。
てなところで次は遂に色を関した待望の『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・ゴールド』です。
純愛を探せ!2
速水秋水・著、玲衣・イラスト、 GA 文庫。
9月24日(木)読了。
虚言と姦淫を司りながら、純愛を求め、手に入れた魔神カルマ。
虚言を捨てて誠実を、姦淫を捨てて一筋に、人間の少女、カナデを愛することを決意する。
だが、自身の存在を否定するその行為は自らの身を蝕むこととなる。
命か、愛する女性か?
折しも、天界側の不穏な動きがある中、カルマはカナデ達と共に九条家の別荘へ遊びに行くことになったのだが......
これは、上手いこと設定を活かしていますねぇ。虚言と姦淫を司る魔神が純愛を求めるという矛盾がよく描かれていたと思います。しかし、やっぱり、この流れだと某黒魔法少女の直立不動隷属イエッサーな悪魔を思い出します(;^^) まぁ、テーマが被ってると言えば被ってますから仕方ないですが。あと、カリバン卿楽しいなぁ。何か悲惨な立ち位置のようで美味しい役回りですねぇ。
最低限、3巻は出そうなので続きも楽しみにしたいと思います。
てなところで次は『みにくいあひるの恋』です。
ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます
葵東・著、蔓木鋼音・イラスト、 GA 文庫。
9月18日(金)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
百のドラゴンを倒したとされる英雄ドークは後に魔法材店を開く。
その孫であり三代目店主であるシャルトは、英雄とは無縁の暢気な生活を送っていた。
そんな彼の元に、一人のやんごとなき少女が訪れる。
英雄を求めドラゴンを倒すと息巻くその少女に行きがかり上、同行することになった三代目は......
なるほど、魔法や法術やら文化の設定やらの世界観、主人公のちょっと特殊な生い立ちやら背負っているモノ、テンポのよい会話など、分かり易いところでそつなくこなした作品ですな。特に、主人公の性格付けが良かったように思います。ただ、色々と思わせ振りな伏線が設定が取って付けたように回収されたり結局曖昧すぎて説得力が無かったりで微妙なところもありましたが(;^^) 特に、最終章は無かった方が良かったと思うのは気のせいか...... 何か、あれで読後感が変わってしまったので。まぁ、語らないのは投げっぱなしで手抜きとか評価シートに書かれたことのある人間としては、確かに伏線張ったからには回収するのがラノベの流儀なのかも知れませんが(;^^)
てなところで次は『純愛を探せ!2』です。
神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるう
築地俊彦・著、兎塚エイジ・イラスト、GA 文庫。
9月16日(水)読了。
盗まれた秘蔵ビデオを取り戻すため国境付近までやってきたクルナとルーファ。
二人はそこで、傷ついた精霊、ケーマを行きがかり上保護することになる。
記憶喪失で状況がよくわかっていないケーマを体よくこき使うクルナだったが、突然、彼の元に警察が押し掛けてきて......
久しぶりの青のポリフォニカ。人間と精霊の在り方を少し違った方向から見る興味深いシリーズでありますな。
今回もクルナは怠惰な生活を送っていますが、何やら不穏な状況に巻き込まれててんやわんやという感じです。
まぁ、彼がそんな風になった原因が仄めかされていたりもするのですが、思いっきり次へ続く展開なので続きを待つしかありませんね(;^^) 今回みたいに間が開かないことを祈ります。
てなところで次は『ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 魔法の材料ございます』です。
神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
9月15日(火)読了。
一人の少女が母を失った。
その哀しみも束の間、葬儀が終わるや、引取先へ向かう飛行機へと乗せられていた。
だが、その飛行機は目的地へ辿り着くことはなかった。
得体の知れない何かに襲いかかられ、空中分解の末に墜落したのだ。
絶望的な状況下で、ただ一人の生存者が居た。
偶然通りかかったという精霊に救われた彼女の名は、マティア・マチヤ。
その精霊の名は、マナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアス。
これは、マナガとマティアの出会いの物語......
ううん、本当、引き込まれますねぇ、黒のポリフォニカ。
マナガとマティアが如何にして出会い、そして信頼関係を気付いていったのか、その過程が描かれます。
あと、死体安置所の主でもあるサダメキ(イデ)・ティグレアも忘れてはいけませんね。彼女とマティアの深い関係もやはりここに起因しているのですな。
これで、過去を語る準備が出来たようで、いよいよマナガの謎が次で明かされることになりそうです。思わせ振りに語られてきた罪、異形の理由、それらが何なのか非常に続きが楽しみです。
てなところで次は久々青のポリフォニカ『神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるう』です。
オルキヌス2 稲朽深弦の調停生活
鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
8月18日(火)読了。
幻獣住まうオルキヌスで種族間の調停を生業とする稲朽深弦。
大きな事件を一つ解決して幾つかの種族の信頼を得たモノの、まだまだ掛けだして暇な日々を送っていた。
そこへ、彼の事件で関わったハーピーから誘いがありドワーフの住まうルドルフ火山へ赴くこととなる。
そうそう近づく機会の事の無い場所で喜んで付いていったモノの、これが巡り巡って新たな事件と関わることに繋がって......
暴力によらない戦いというか舌戦をメインとした駆け出し調停者の物語第二弾。
相手が幻獣でその気になれば一ひねりで人など殺られてしまうような世界観で『言葉が武器』という設定が上手く働いていますな。まぁ、その延長線上で漫才が基本ではありますが、そこに伏線を色々鏤めたりしてあって物語が上手く流れていました。幻獣自体は物騒なのも居ますが全体的に暢気な雰囲で、読んでて癒されます。今後も続きそうなのでまた、出たら読もうと思います。
てなところで一転シリアスに次は『戦う司書と絶望の魔王』です。
這いよれ! ニャル子さん2
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
8月16日(日)読了。
八坂真尋は平凡な高校生だった。
だが、彼の素質に目を付けられた為にコズミックホラーな日々に晒されることに。
事件はどうにか解決したモノの、まだ彼の側に居座る這い寄る混沌。
果たして、真尋が心安らかに暮らせる日々は戻るのか......
押し掛けヒロインが這い寄る混沌なシリーズ第二弾!
いやぁ、勢いがあっていいですねぇ。微妙に邪神達の解釈が間違ってないのがタチ悪いです。そこが楽しいとこでもありますが。帯の『炎の転校生《クトゥグァ》』というルビは中々に新鮮です。うん、間違ってない。基本的にクトゥルーに限らずネタ満載で余り深く考えずに楽しめる作品であります...... 深く考えたら SAN 値がどんどん下がりそうですが気にしない方向で。ノリと勢いで突き進んでる感じですが、個人的には可成りネタがヒットして心地よく笑える作品なので今後も続けて読んでいきたいと思います。
てなところで次は『オルキヌス2 稲朽深弦の調停生活』です。
メイド刑事《デカ》
早見裕司・著、はいむらきよたか・イラスト、 GA 文庫。
8月4日(火)読了。
警察庁長官、海堂俊昭に使える国家特殊メイド若槻葵。
普段は屋敷の掃除などを担当する、ごく普通のそれでいて腕のいいメイドだ。
しかし、彼女にはもう一つの顔があった。
不埒な悪行働く輩の屋敷に侵入し、クイックルワイパーを得物に悪の汚れも掃除する。
そう、人呼んで『メイド刑事』。
いやはや、今更な感じで読み始めましたが可成りクリーンヒットです。確かに、ありそうでない発想というか発売当時に買うかどうか悩んで『萌え』ではなく『燃え』と言う部分を読み取れずスルーしたことが悔やまれます。
基本コンセプトというかタイトルからして『スケバン刑事』のオマージュでそれで間違いないですな。そこに『エマ』が融合するとこうなったというか(;^^) 何より、葵のキャラがよく出来ていますねぇ。ありがちと言えばありがちな設定ですが、過去とメイドのギャップやらそれでも変わらないモノやら。これは、続きも読みたいと思いますが、巻数的に厳しいモノが...... まぁ、追々読んで行きたいと思います。
てなところで次は『とある魔術の禁書目録18』です。
神曲奏界ポリフォニカ メモリーズ・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
7月9日(木)絶賛読了。
二百年の時を遡ったスノウ達を待ち受けて居たのは、戦争の時代。
国家の陰謀により今正に起ころうとしている悲劇を目の前で体験することとなる。
歴史の改変を恐れ、流れに任せるべきか、それでも助けるべきか、選択を迫られるスノウ。
そして、彼女は決断し......
『炎帝の紋章』編終了ですな。
いやはや、ポリフォニカ世界の根底にあるモノが垣間見れる興味深い御華詩でありました。まぁ、キネティックを読んでいればもっと早く知れたのでしょうが(;^^)
で、キネティックのノベライズ恒例のおまけ書き下ろし短編『プロデュースド・ホワイト』も楽しいですねぇ。ああ、サラサも段々おかしな方向に進みますねぇ。まぁ、当主があれですから(;^^) で、やっぱり愛されるのは牛ですな(謎
てなところで次もキネティックノベライズ『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS4』です。
神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
6月16日(火)読了。
街から遠く離れた山間。
人も寄りつかぬ場所にその『家』はあった。
訳ありの老若男女が救いを得て過ごすその地で、一人の『家族』が命を落とす。
一見すると病死だった。
しかし、その死を主のレプリシアは言い当てていた為に事態は混迷し......
いやはや、ミステリなポリフォニカ、素敵ですねぇ。比較的ミステリとしての謎解きは易しめながら、マナガとマティアの謎解きには一捻りあったり侮れぬ御華詩です。予告通り、マナガの過去が明かされてでも、それ以上に衝撃的な事実が明言はされないまでも提示されていたり、そろそろ繋がってくる頃合いです。次巻でいよいよ完全解明らしいので楽しみでなりません。長い長い出題編に対する回答編。読者への挑戦状はさり気ないあとがきの言葉。いいですねぇ、このノリ。
ネタバレ避けて事件の詳細は書きませんが、それ以上にシェリカ活躍しすぎというかキネティックのゲストが既に黒といずれ始まる金に無くてはならない存在になっている辺り美味しいですねぇ。てか、この流れがミスディレクションでなければ、本当にそうなるのでしょうか? 黒の次に金が始まるのか並行するのか解りませんが出るのが待ち遠しいです。この作者は筆が速いのでそう遠くない未来に読めると信じて。
てなところで次は『もふもふぅ珠枝さま! 3』です。
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 4
大迫純一・著、忍青龍・イラスト、GA文庫。
6月7日(日)未明読了。
とある事件の結果、レオンはぶち込まれていた。
そう、刑務所だ。
やらかしたことのツケは支払う。
だから、後悔は無かった。
だが、そんな獄中の彼を大胆にも狙う者が居た。
仕掛けられた時限爆弾を間一髪で処理したレオン。
そんな彼の前に、一人の少女が面会に訪れる。
結果的に彼に救われたその少女は......
レオン・ザ・レザレクター最終巻!
いやぁ、久々に「やられた!」と思う美事な御華詩でした。まぁ、表紙からして「え?」と驚きを禁じ得ない者でしたが。多くを語るとネタバレますが、これで、レオンという精霊の謎は明かされたことになるでしょう。そして、今後のシリーズ内の彼の立ち位置はどうなっていくのか、非常に興味深いところです。時間軸的には数年単位で前後があっても、赤と黒と青は並行しえますしね。
とまぁ、そんなところで次は『この広い世界にふたりぼっち3~神狩の夜~』です。
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルとイドラの魔術師
あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
5月28日(木)読了。
新進気鋭の売れっ子、神曲楽士にして音楽家のダン・サリエルは多忙を極めていた。
大人気だからこその忙しさと見えて、それは契約精霊のモモのスケジュール管理ミスが原因。
とは言え、モモは長らく神曲を与えられていなかったのだから情状酌量の余地があるモノの、サリエルは嗜虐的に責め立てる。
だが、そんなサリエルが神曲を引かないのには深い理由があって......
ダン・サリエルシリーズ第二弾!
いやぁ、やっぱサリエルはいいっすねぇ。彼の音楽観には色々と感銘を受けます。
また、今回の新キャラのシャルマがまたよい具合にテーマに絡んできています。彼は、音楽に限らず芸術関係のプロとして必ず突き当たる問題にクールに応えていて理解できるだけに辛い、そんな素敵キャラです。本当、プロとしてお金を貰うのがどういうことか? 痛いところを突いてきますね。
まぁ、サリエルは今回あんまり活躍せずに、押しかけ弟子のアマディアの物語でありました。リジアとの一件で成長した彼女がこれからどこへ向かうのか...... 楽しみですねぇ。
って、その間に挟まれた『ダン・サリエルと日溜まりの決闘』がまた楽しい。前巻で言えば、ユフィンリーとの因縁の御華詩のようなノリですな(;^^) こういうのが成立するのもこのシリーズのよいところですねぇ。
てなところで次は『狼と香辛料 ⅩⅠ』です。
純愛を探せ!
速水秋水・著、玲衣・イラスト、 GA 文庫。
5月23日(土)未明読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
虚言と姦淫を司る魔神、カルマ。
強大な力を持ち、その力で数多の女性を犠牲にしてきた。
だが、そんな彼には一つの思いが芽生えていた。
『純愛』とは何かが知りたい。
自分の性質とは真逆のそれを求め、彼は人間界へと向かう。
そして、彼は、運命の女性と出会う......
ふむふむ、これは面白い試みですね。全体的に18禁ゲーム的なテイストですが、それでいて、確かに純愛をしています。逆説的にと言うかそういう部分が上手く生きていたと思います。確かにタイトルに偽りのない御華詩です。まぁ、読んでいる最中になんとなく主題歌が『魔女っ子メグちゃん』に酷似している某ゲームの悪魔を思い出したのは偶然なのかなんなのか......
ともあれ、基本的に主人公に女性が若干無理がありつつも好意を抱いてしまうと言う敢えてエロゲ的な構図を用いながら、純愛を描いた勢いは非常に楽しいモノでした。
というところで次は『ギャルゴ!!!!!5-地伝英雄逃亡大全-』です。
無限のリンケージ -デュアルナイト-
あわむら赤光・著、せんむ・イラスト、 GA 文庫。
5月19日(火)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
宇宙開拓の進んだ世界では、惑星開拓により資源の問題は解決し、戦争という外交手段は廃れていた。
その世界では、特殊な力場を構成する三つのリングを用いて戦う BTR - Battle of Triple Ring - というプロスポーツがあった。
一対一の命懸けの戦いを安全圏で眺めることが出来る刺激は、大衆に受け入れられる。
危険であるが故に報酬も高い、その戦場に、天才少女と若き騎士が居た。
これは、若き騎士の悲願と、少女の恋の物語......
おお、これはいいですねぇ。時間軸を交錯させる手法を用いつつ、世界観を利用した若干のミスディレクションとそれらが繋がるカタルシス。正直、可成り重いモノを背負っていたりしますが、それらを上手く読ませています。この構成と設定の妙は美事でした。本当、よく出来た御華詩です。まだまだ続けられる要素はあるので、続きが出れば読みたいと思います。
とまぁ、そんなところで次も受賞作『純愛を探せ!』です。
神曲奏界ポリフォニカ チェイシング・クリムゾン
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
5月17日(日)未明読了。
ツゲ神曲楽士派遣事務所に務めるタタラ・フォロンの契約精霊は上級精霊である。
彼女、コーティカルテは長い歴史を生きた精霊であり、情報収集の為に専門書などを読む読書家であった。
だが、これまでフィクションを嫌っていた彼女が珍しく漫画を読んでいた。
元々漫画はよく読むフォロンは共通の話題は喜んだのだが、何かコーティカルテの様子がおかしい。
そんなコーティカルテはフォロンに言うのだ。
「べ、べつに、あなたとなんかいっしょにしょくじがしたいわけじゃないんだからねっ!」
長編はお預けでDVD特典のリライト短編集です。ああ、DVD全部持ってるのに読んでなかったので有り難いですが。
実はそれに気付いておらず「あれ、これアニメの話じゃ......」とか思いながら読んでいたのですがその辺りの矛盾を調整して本筋に組み入れる流れのようですね。
正直、長編の続きが気になりますが、この中の『キッドナップ・クリムゾン』みたいな話は嬉しいですね。でも、赤よりも青の方がどうなってるか気になります。ルーファ・ワルトゥムシカ・トロイスの活躍はどうなってるのやら......
とまぁ、何か内容よりもポリフォニカ世界全体的な内容になりつつこの辺で次は『無限のリンケージ -デュアル・ナイト-』です。
神曲奏界ポリフォニカ マージナル・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
5月8日(金)絶賛読了。
過去に飛ばされたスノウ達を襲う危機。
地上で起こる戦争に巻き込まれていく精霊学院でスノウ達は未来へ帰る道筋を考える。
出来る限り干渉すべきでは無いと知りながらも、黙ってみていられる状況ではなくなって......
精霊島がまだ空に浮かんでいた時代の御華詩。
今回は戦争を通じて、精霊から観た人間というモノについて非常に端的に表されているように思います。
ただまぁ、事態はそんな悠長なことを言っていられる状況ではなく恐らく人間と精霊の関係に大きな影響を与える事態になるのだろうなぁ、と予想されますが、結末は次巻ですな。
また、同時収録のデイジーメインの短編がよい感じでした。デイジーが何故あんなに対抗意識を燃やすのか、という切っ掛けと少し成長する様が描かれています。ただ、読んでいてピースが「デイジーデイジー」という度に「クリスマス・ショッパー!」とか反応してしまったのは何かの間違いですね(;^^) まぁ、どうでもいい御華詩ですな。
とまぁ、そんなところで次は『生徒会の五彩』です。
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 3
大迫純一・著、忍青龍・イラスト、GA文庫。
5月1日(金)読了
ちょっとした悪ガキを取り戻す一仕事を終えた時だった。
現場から立ち去る刹那、セブンが突如倉庫の中へと消える。
誰かが居るというのだ。
遅れて倉庫に入ったレオンは、そこで一人の幼い少女を見つける。
服も体も汚れきってしまった少女は、しかし、レオンを見てこう言った。
「パパ!」
ううむ、やはり渋いですなぁ。かつての契約楽士の面影を持つ少女を巡る物語。それは、数多くの女性楽士と契約を結んでは破棄を繰り返してレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンという精霊の過去の一端に触れる御華詩でもありました。
人間と精霊の生きる時間の違いは他のシリーズでもよく出てくる話題ではありますが、レオンの場合はその特殊性から思いモノがありますな。今後、どう進展するのか? 既に表紙時点で衝撃的な続きは確保済みなのでもう少し他を読んでから読みたいと思います。
とまぁ、そんなところで次は『タバサの冒険3~ゼロの使い魔外伝 』です。
オルキヌス 稲朽深弦の調停生活
鳥羽徹・著、戸部淑・イラスト、 GA 文庫。
4月28日(火)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
幻獣達の住まう島、オルキヌス。
稲朽深弦はその島で起こるトラブルを調停する新人調停員として赴任してきた。
憧れのオルキヌスに浮かれるのも束の間、所属する事務所の関係でいきなり大きな試練に突き当たる。
しかし、深弦は諦めずトラブルに立ち向かって......
未熟な人間が事件を通して成長するそんな物語。でも、やたらと漫才が多かったりしますが(;^^)
コンセプトが暴力を伴わない問題解決ということで言葉を武器にした『調停』という設定が中々面白いですね。
特に盛り上がるとか派手な部分は無いのですが、読んでいて心地よい御華詩でした。次も続く予定ということで楽しみです。
とまぁ、そんなところで次は『魔女の生徒会長5~ママはあなたが嫌いみたい~』です。
這いよれ! ニャル子さん
逢空万太・著、狐印・イラスト、 GA 文庫。
4月24日(金)読了。
第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
ある夜の事。
得体の知れない存在に追われていた。
歩き慣れた筈の道が迷路のように感じられ、気がつけば袋小路。
デッドエンドを覚悟したところで、彼女は現れた。
忌まわしいフルートの音とか不快なリズムを刻む打楽器の音は聞こえない。
しかし、その銀髪碧眼の美少女は、自らを『這い寄る混沌ニャルラトホテプ』と名乗り......
タイトルのセンスからして可成りキてます。やぁ、これは素晴らしいクトゥルー神話ですねぇ。余りの素晴らしさ(駄目な意味で)にフリークが発狂しそうですが、それならそれでクトゥルー神話として正しい...... のか?
ある程度の知識がないとついて行けない部分があるのは仕方ないでしょう。しかし、ある程度クトゥルー神話に造詣がある方は、突っ込みどころ満載の展開と、どうでもいいところでどうでもいい形で、でも元の設定を中途半端に踏襲したネタの連発で可成り笑えるコメディとなっています。
設定が明かされていくのが一つのネタなので細かい部分はネタバレ控えて書きませんが、狙われた真尋少年を守るために現れたのが「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプ」とかそんな御華詩。全体的にパロディのセンスがいいですねぇ。
まぁ、既にクトゥルフがスク水で恋の神様に転職する某御華詩を読んでるのですが、アレは八百万の神の一つに組み入れたモノでしたが、全編その上をいく悪ノリの連発は気持ちが沈んだときにも強制的に元気になれます。笑うのか突っ込むのか怒るのかは別として。応募作でこんな作品を書く方も書く方ですが出す方も出す方だと、そんなことを感じさせる作品でした。
てなところで次は『聖剣の刀鍛冶5』です。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 3
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
4月13日(月)読了。
剛胆にもトルバス神曲学院へ侵入した精霊に襲われたフォロン達。
どうにか窮地は脱したモノの、ユギリ姉妹の関係を揺るがす衝撃的な事実が明かされ、戸惑うペルセルテ。
そんな彼女をどうにか励まそうとする中で、神曲の在り方を改めて見つめ直すことになるフォロン。
しかし、彼らの悩みなど関係なく襲撃者は未だ学院を狙っていて......
キネティックのリライト第3弾。やっぱり持ってるけど読んでないのでこれは助かります。
今回は、ユギリ姉妹の一件を切っ掛けに少しずつ目覚めていくフォロンといったところですねぇ。神曲に関する一連の考察は音楽に関わる身として非常に共感できるモノで色々と考えさせられるものでもありました。お互いに感動を分け合えるのがやはり理想ですなぁ。
とまぁ、そんなところで次は『緋弾のアリア3~蜂蜜色の罠《ハニー・トラップ》~』です。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 2
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
2月26日(木)読了。
落ちこぼれかけたモノの、コーティカルテとの契約により無事進級したフォロン。
コーティカルテとペルセルテとの悶着はいつものことながら、ユギリ姉妹をはじめとする基礎過程の1年生達を教えつつ平穏な学園生活を送っていた。
ただ、元同級生にして傲岸にも再入学して基礎過程に入ったコマロ・ダングイスがトラブルメーカーだった。
そんな彼がある日突然契約精霊を持ち更に騒動は大きくなるのだが、その裏では......
キネティックのリライト第2弾。実はキネティック持ってますが中々時間が取れなくて未読の身にはこうやって持ち運べる文庫で読めるのは有り難いことです。
今回はユギリ姉妹の御華詩ですが...... まぁ、社会人編のクリムゾンシリーズを読んでると答えは知ってる訳で、それよりも何よりもダングイスが嫌な奴が一回転して憎めないのが何とも言えません。更にはおまけの短編が楽しすぎます。美味しいなぁ、こいつ。
社会人となってからは天才神曲楽士として活躍するフォロンがどうやってそこに至るのか? そこが一番気になるところなので続きを楽しみにしたいと思います。
......まぁ、コレ書いてるPCにキネティック版が入ってるんでそれを読めばという気もしますが(;^^)
とまぁ、そんなところで次は『バッカーノ! 1931 臨時急行編』です。
神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
2月24日(火)読了。
クスノメ・マニエティカは警察学校の同期の結婚式で思わぬ友人と再会した。
話が弾みその友人の滞在しているホテルで飲み直すことにしたのだが、一転、隣室で発生した殺人事件に巻き込まれることになる。
事件の担当は、同僚であるマチアとマナガ。
そう、その殺人事件は精霊の関与が疑われるような状況で......
いやぁ、やっぱ渋くてよいですねぇ、黒のポリフォニカ。
事件としては正統派の密室殺人。与えられたピースがパズルのように繋がっていくのが心地よいですねぇ。ミステリ分の補充になります。
で、ネタバレ避けると語れることは多くないですが、マチアの語られなかった部分が明かされたり、シリーズの根幹に繋がっていく話でもありました。これから、未だ描かれていないマナガの過去などといった部分が描かれていくようで続刊が楽しみでなりません。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 2』です。
ライトノベルの楽しい書き方 3
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
2月18日(水)読了。
夏休みも半ば。
どうにか第2作の続刊にも目処が立ったモノの、筆が進まない剣。
ひょうんなことから同じく筆が進まない先輩作家である多々湖と共に山奥のホテルで缶詰合宿をすることになった。
八雲と会えなくなることを残念に思ったのもつかの間、多々湖との創作論の対立から八雲も巻き込んでの合宿となったのだった。
現実の恋と作品の恋、二つの間に見いだすモノは......
ラブコメですねぇ。本当に王道ですな。若干、多々湖のキャラが掴みづらいですが、まぁ、そういうキャラということで。
少しずつ素直になって、でも、言えなくて、そんな微妙な心情が可成り暴走というか妄想気味に描かれているのが心地よいです。
市古の心情とか切ないですねぇ。上手く、作中作と作中人物を絡めてるなぁ、と感じます。
次からは更に踏み込んで今まで触れずに目を背けていた部分に進んでいくのか、気になるところです。
とまぁ、そんなところで次は『灼眼のシャナ ⅩⅧ』です。
神曲奏界ポリフォニカ スパイラル・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
1月30日(金)未明、絶賛読了。
学園祭の準備中、突然過去の世界に飛ばされたスノウ達。
どうにか状況を掴もうと動くお嬢様達の様子を見ながらもスノウはとあることに大きなショックを受けていた。
そうして、帰る手だても見つからない中、精霊学院に大きな危機が迫る。
200年前。
大きな戦争があった。
そして、多くのモノが失われた時代でもあった......
なるほどねぇ。こういう展開なのですね。
どんどんと事態が深刻化する中、精霊島の異変の謎に大きく迫る内容ですな。
また、タイムスリップを切っ掛けに精霊と人間の在り方を問う内容でもありました。
精霊は長い時を生きます。故に、この時代にも当然ブランカやリシュリーは居るわけで、その辺りの描かれ方が非常によい感じでした。次で大きく事態は動き、また、短編で仄めかされたあの辺の事情も描かれるのかと思うと非常に気になります。
......ならとっとと発売日直後に買った筈のキネティック読めばいいんですがね。でも、外で読めないのが痛いですね。なので、春には発売される次巻を楽しみにします。
とまぁ、そんなところで諸事情により積んでる諸々をスキップして次は本日発売されたファミ通文庫えんため大賞優秀賞受賞作『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』です。
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2
大迫純一・著、忍青龍・イラスト、GA文庫。
12月22日(月)読了
一仕事終えた帰り道、レオンは追われて崖から転落した車から女を助け出した。
文字通り水もしたたるいい女との劇的な出会いだった。
しかし、追っ手と退治している間にバイクを乗り逃げされてしまう。
しかも、翌日その女は屍体となって発見されて......
レオン・シリーズ第2弾。一人称で語られるハードボイルドであります。いいですねぇ、この男臭い雰囲気。
ただ、扱った事件は中々気持ちの悪いモノでした。ポリフォニカ世界の精霊の在り方を考えると、その発想は確かにあるのでしょうが実際にそれに縋ってしまうとどうなるのか? 結構えげつない部分が描かれた感じです。
あと、何気に短編のセヴニエーラが相棒となってていい味出してました。
このシリーズも既に3巻が出てたはずですが現状立て込んでるの落ち着いたら続きを読みたいと思います。
そんなところで次は『ナインの契約書 - Public Enemy Number91 -』です。
神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
12月19日(金)読了。
名門トルバス神曲学院で落ちこぼれかけたフォロンは、偶然際したコーティカルテとの契約をもってどうにか専門課程への進学を果たしていた。
だが、その身に余る上級精霊との契約に周囲の風当たりは強かった。
依然として、神曲が全く演奏できないフォロンは思い悩み、ついには契約精霊のコーティカルテにまでだめ出しされて......
てな訳で、社会人編を読んでるとギャップの激しい学生編です。
キネティック版の焼き直しというか設定がぶれた部分を調整したリライト版ですな。まぁ、キネティックはこの巻の前半までしか読んでないですが。今回は、フォロンの覚醒編。社会人編では天才的な才能を持つ神曲楽士として描かれる彼が、全く神曲を奏でられなかった時代を乗り越える御華詩ですな。読んでいてもどかしいモノがありますが、音楽やってる身としては共感できる部分も多いですねぇ。やっぱり聴き手あっての音楽です。それが、人であろうと、精霊であろうと。そんなことを思い出させてくれる内容でありました。白が先にキネティックの文庫化をしてきてますが、こっちのシリーズもキネティックからなのでそっちを読んだモノか思案中です。キネティックは時間が掛かるので(;^^) まぁ、本来ならどっちも読むべきなんでしょうがねぇ......
そんな風に思い悩みつつ、次もポリフォニカワールドで『神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2』です。
ライトノベルの楽しい書き方 2
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
11月3日(月)読了。
家庭の事情により覆面女子高生ライトノベル作家をしている流鏑馬剣は、恋愛を描くための取材と称して担当編集の従弟でありクラスメートでもある与八雲と期間限定の彼氏彼女ごっこをして、どうにかデビュー二作目を世に出し好調な成果を収めることに成功した。
その二作目はシリーズ化が決定し、続刊はシリーズの方向性を決める大切な巻となる。
今度のテーマは担当のお達しにより『三角関係』。
しかし、古風で純粋な剣はどうしても三角関係をイメージできない。
そこで、担当編集の心夏は一手を講じて......
本田透の描く揺るぎない王道ラブコメ第二弾!
今回はラブコメの華とも言える『三角関係』がテーマということで、前巻では思わせ振りながら余り出番の無かった隣のクラスの市古さんを巻き込んでの一夏の思い出でした。
コンプレックスの描き方とか、ここぞという場面での市古さんのキャラとか、本当に勉強になる作品でもあります。ああ、確かに、このキャラ用意してないと剣崩壊するよなぁ...... 八雲も鈍感ながら実のところ揺るぎないですし、剣の自虐的な妄想癖がこのシリーズの肝ですな。
あとがきで示唆された次が無茶苦茶楽しみになってしまったんですが年内は出なさそうなので残念です。いや、1巻発売と同時に買っておきながら積んで今頃読んだ身でこんなこというのはお門違いですが(;^^) あ、でも今まで読まなかったのはそれだけ待たされる時間は減ると言うことでそれはそれで正解だったのか!
......あ、第二部出揃ってから買おうと思って第一部完結で買うの中断したら16年以上経ってる内にレーベルも変わって未だに出そろっていないシリーズとかあるんで一概に正解とは言えないですが。「こいつに絵を描かせるぞ!」「ナ●サスさま、それはカバですか?」
とまぁ最後脱線しまくってますが次は『ジャンクガール・ジグ 1 あたしの飼い主』です。
神曲奏界ポリフォニカ アイソレーション・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
10月31日(金)読了。
シェリカの誘いで南海のリゾートを訪れるマティア。
マナガは残念ながら仕事でルシャゼリウスに居残りだった。
原生林に囲まれたビーチで海遊びを満喫し、豪華な食事に舌鼓を打つ、そんな休日の筈だった。
しかし、謝恩会の最中に突如響いた悲鳴から事態は一転する。
パーティー中の変死事件。
マナガは居ない。
嵐で応援も来ることが出来ない。
そうしてマティアは、一人、いや、親友のシェリカと共に、事件に立ち向かうこととなる......
もう、最高です。最後の方はゾクゾクしっぱなしでした。マティア格好良すぎます。そして、シェリカも。
タイトルからして某定番パターンですが、マナガがいないことでより本格ミステリ色の強い内容でした。って、そうか! ネタバレるから詳細は控えますが、今回は本当に本格なんですね。書いてて気付きました。うわぁ、やっぱりポリフォニカは黒が一番好きです。ここまで来るとシェリカレギュラー化は必然以外の何者でもないですね。
とまぁ、そんなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方 2』です。
ライトノベルの楽しい書き方
本田透・著、桐野霞・イラスト、 GA 文庫。
10月30日(木)読了。
外見は目を見張る美人ながら文武両道、入学早々不良グループを蹴散らした最強を誇る女子高生、流鏑馬剣《やぶさめつるぎ》。
周囲がその活躍から畏怖の念を持って扱う中、彼女のクラスメートであり、海の生物大好きな与八雲《あたえやくも》は、その姿を『美しい生き物』として憧れを抱いていた。
そんな八雲がある日、従姉であり出版社の編集を勤める心夏《ここな》から、〆切ギリギリの担当作家の原稿受け取りのお使いを頼まれることになった。
受け取った地図を見ながら辿り着いた先は、高級住宅街の一角の豪邸だった。
呼び鈴を鳴らしても中々出てこないが心夏の指示通り何度も鳴らす内に、開かれる扉。
その向こうに居たのは、中学生にしてデビューを果たした女子高生ライトノベル作家、姫宮美桜《ひめみやみお》だったのだが......
いやぁ、本気で王道の学園ラブコメですねぇ。この作者の作品って『アストロ乙女塾』しか読んでなかったんで何かしら破天荒なモノを想像してたんですが、余りの王道さに感動を覚えました。何より、流鏑馬剣と与八雲の造形は美事です。剣は、ともすればわざとらしくなりそうな強さと弱さの対比が絶妙ですし、八雲の素朴なキャラさも上手くそれにマッチしていました。こんだけ魅力的なキャラが書けるのは技ですねぇ。本当、剣はよいヒロインです。思わず、読んでる途中で続刊も買ったので近いうちに読みたいと思います。
てなところで、次は『神曲奏界ポリフォニカ~アイソレーション・ブラック~』です。
神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎
あざの耕平・著、カズアキ・イラスト、GA文庫。
10月8日(水)読了。
新進気鋭の音楽家にして神曲楽士、ダン・サリエル。
数々の輝かしい実績を持つ彼は、ある日出会った白銀の虎の姿をした精霊を痛く気に入り、前代未聞の楽士から精霊契約を持ちかけた。
その精霊には契約相手として心に決めた者がいると言うが、自信家のサリエルはそれでもめげず、契約主の座を奪い取るべくその相手のいるその相手のいる田舎町を訪ねた。
そして、彼がそこで出会ったのは......
かつて、
『神曲奏界ポリフォニカ Palette 』
http://www.ktrmagician.com/archives/2007/08/palette.html
で、
>彼の活躍を普通に長編で読んでみたいとまで思うぐらい気に入ってしまいましたが、望み薄ですかねぇ。
とか書いてたんですが、実現するとは。いや、本当に嬉しいです。それだけ魅力的なキャラということですな、ダン・サリエルは。
このシリーズは他と違って連作短編としての構成となるようですが、それはそれでいいですねぇ。また、他シリーズが神曲楽士の活動がメインのところで、こっちは音楽家としての活動がメインってのも面白いです。彼の音楽性には非常に共感できるのです。
最初の話は上述のアンソロジーに収録された短編そのままですが、他の話と組み合わせてこの一冊でダン・サリエルという人間が掘り下げられています。ああ、あと、ユフィンリーも。壊れたようで、確かであんなだよな、ユフィンリー。この二人、確かに似てるんですよね。方や神曲楽士として、方や音楽家として、古い慣習にとらわれず現在のニーズに合わせた形態を模索するって点では。でも、それだけに、ああなるんですな(;^^)
そして、早い段階でこういった話が出たのが素晴らしいと思ったのが第三話『ダン・サリエルと孤高の老楽士』。これで、ダン・サリエルという人間の音楽性がより明確になりました。ただ、傲慢なだけではなく、純粋に音楽を愛する彼の本質がよく出た御華詩でした。
とまぁ、そんなところでポリフォニカは消化したので次は『狼と香辛料 Ⅸ~対立の町<下>~』です。
神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
10月6日(月)読了。
トルバス・スピリット・フェスタを控えたメガ・フロート<ホライズン>。
そこは今や、荒れ狂う嵐に翻弄される孤島と化していた。
強制的に操られた精霊達の破壊活動がもたらした状況に、事情を知らない人間達は、少なからず彼らへの不審を募らせる。
そんな中、状況は悪化の一途を辿りやがて<ホライズン>自体の崩壊の危機を迎え......
いいですねぇ、崩壊寸前の孤立した巨大建造物での攻防。人間ドラマ。
読んでて感じたのは映画的なテンションってことですな。まぁ、どう映画性があるのかは直観的なので説明しづらいんですが(;^^) しかしまぁ、クガノ・リュネアという精霊を憎む少女の目を通して、精霊と人間の関係をより掘り下げることになったと思います。今回の主役は彼女でしょうね。また、まさかのあのシリーズとの接点も驚かされました。いや、そう来るとはねぇ。告げたのが彼というのも憎い演出です。こういうのがシェアード・ワールドの面白いところですね。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎』です。
神曲奏界ポリフォニカ エンシェント・ホワイト
高殿円・著、凪かすみ・イラスト、GA文庫。
10月3日(金)、絶賛読了。
ギリギリながら無事に皆と共に二年生に進級したスノウ。
新入生を迎え、新たな日々が始まると一大イベントの学園祭へと突入する。
スノウはお嬢様やジョッシュ達と組になって音楽カフェをすることとなった。
その準備中、カフェを開く場所探しに訪れた古い聖堂を一行は訪れる。
なぜかブランカは嫌なモノを感じていたが構わず聖堂内を調べるスノウ達は突然光に包まれて......
進級して新章突入と言うことで過去と関わる一大事件の幕開けですね。
まぁ、読んでて既視感があると思ったら途中まで読んでいたキネティック・ノベル版の内容だった訳ですが、本で読めるのは有り難いです。確かに、あの時間軸だとどうしても本編と絡みますしね。何より、一つの核心に触れる内容になりそうで先が気になるのでキネティックを再開しようかと思ったりもしました。
あと、やはりキネティック版だけではということでプリムローズお嬢様とスノウの出会いを書く短編が合わせて収録されているのは嬉しいです。お嬢様は昔から黒かったという御華詩。でも、ええ御華詩でした。今後も、今の話が続く間はそういった短編なり中編なりが併せて収録されると言うことでそちらも楽しみです。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン』です。
神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
10月2日(木)読了。
トルバス・インディーズ音楽祭の前日、舞台で起きた悲劇。
神曲を芸術として飽くまで演奏を主体とした一人の青年が、単身楽団の漏電により感電死したのだった。
事件の捜査を進めるマティア達は、意外な容疑者に辿り着くことになった。
なんと、それはかつての冤罪事件で二人が救い、今では掛け替えのない友人でもある、シェリカだった......
いやぁ、シェリカを本編に出した途端にこういう話を持ってくるのは凄いですねぇ。
シェリカとマティアの関係が一気に掘り下げられました。シェリカが、彼女にとってどれほど特別な存在であるのか。マティアのこれから描かれるであろう部分にとって、非常に大きなファクターなのでしょう。
ミステリという性質上、内容に詳しくは触れませんが相変わらずフーダニットは直ぐ解けます。が、だからこそどうやって追い詰めていくのかが楽しみでもあります。やっぱりいいですねぇ、こうやって犯人を理詰めで追い詰めていくのは。王道です。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ エンシェント・ホワイト』です。暫くポリフォニカが続きます。
神曲奏界ポリフォニカ~ジェラス・クリムゾン
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
9月8日(月)読了。
神曲楽士の仕事の一環として、母校であるトルバス神曲学院の特別講師としてかり出されたフォロン。
そんな中来る『トルバス・スピリット・フェスタ』の開催行事として学生達と共に模範演奏を行うこととなる。
だが、その生徒達の中に、精霊嫌いを公言する異端とも言える女生徒が居て......
かなり長く間が空いて途中読み飛ばしがないか不安になりましたが、大丈夫でした。
今回のテーマはタイトルに有るとおり『嫉妬』、キーワードは『眼鏡・三編み』です。うん、これで間違ってない。
そんなテーマの裏で『反精霊主義』というこの世界観の根底である『人間の善き隣人としての精霊』と真っ向から相反するモノが蠢いてこれまでに無い規模の事件が起きようとします。まぁ、まだ前編なので決着は後編ということでその辺りの顛末はまだまだ先のお楽しみのようですが、『反精霊主義』てのは確かにこの世界観ならあるべきモノなんですよねぇ。青の『精霊至上主義現実派』ってこの逆の立場の団体も有るわけですし。そう言えば、青、出ないですね......
とまぁ、そんなところで次はアニメ化決定の『化物語』の後日譚『偽物語 上』です。
神曲奏界ポリフォニカ メモワーズ・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
7月16日(水)読了。
ある休日、管理人のカリナにアパートの大掃除を命じられたマナガとマティア。
一段落付いて玄関先で休憩していると、突然目の前にスクーターが横付けされる。
そこから降りてきた少女の姿に、マティアもマナガも驚かされる。
そして、その少女との出会いを、想い出す……
もうやっぱり渋いと評したくなる、そんな黒のポリフォニカ第七弾。
過去話というか、これまでにも若干言及されていたマティアの大切な友人、シェリカとの出会いの物語。
正統派のミステリで非常に心地よいですねぇ。まぁ、その為に、内容に踏み込むとネタバレになって余り語れないのが難点ですが、シェリカの存在は今後も大きいモノとなりそうで楽しみです。つか、そうか、シェリカそうなのか(謎
とまぁ、そんなところで次は『暴風ガールズファイト』です。
神様が用意してくれた場所3~いつかの少年
矢崎在美・著、Fuzzy・イラスト、GA文庫。
7月11日(金)読了。
探偵事務所のバイトで、ちょっとした特技(?)から不思議事件担当になってしまっている香絵。
そんな彼女が今回関わることになる事件は母親からの息子の学校での素行調査依頼。
それだけなら、探偵事務所にとっても別段珍しい事件でもない。
ただ一つだけ奇妙なのは、その息子は既に四年前に死んでしまっていて……
なんというか、優しい雰囲気の物語第三弾。
今回のテーマは親子…… かな? 読んでいて、切ないんだけれど暖かい気持ちになれますねぇ。やっぱり、時折はこういう作品を読まないとなぁ、と思える良作でした。短くてさらっと読めるのも有り難いです。
とまぁ、そんなところで次は『小説 BAMBOO BLADE 合宿と呪いの竹刀』です。
神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる 2
大迫純一、高殿円、榊一郎・著、兎塚エイジ、 BUNBUN ・イラスト、 GA 文庫。
6月6日(金)読了。
ジョッシュの別荘を訪れたスノウドロップ達。
休暇で湯治の名目で温泉街を訪れる、マナガとマティア。
女性達に囲まれて釈放祝いに温泉に来ることになったレオン。
ツゲ神曲楽士派遣事務所慰安旅行で温泉街にやってきた面々。
これは、”温泉”をテーマに語られる物語。
いやいや、またしても4色入り乱れての短編集。まぁ、青はマンガだけなのがちと残念ですが(;^^)
『リーズンズ・ホワイト』
前の本編の結果により、実家に帰りづらいために別荘に帰ったジョッシュに招かれたスノウ達が出会う、少し変わった精霊達の御華詩。
まぁ、或る意味、この短編集全ての発端です(;^^)
『みすていく・ぶらっく』
人事課職員から、休暇が消化できていないことをとがめられたりするほど休めて居ないので、とある目的もあって温泉を湯治がてら訪れたマナガとマティアが繰り広げるドタバタ劇。珍しく、ドタバタしてるのがよいですねぇ。
『れおん・ざ・りたーなー』
以前の誘拐事件の結果、拘束されたモノの無事に釈放された頃の御華詩。
レオンの侠気と、因縁が見え隠れして渋い一作。
『どらんく・くりむぞん』
タイトルの通り。ユフィンリー達事務所の面々が酒を飲めないフォロンを覗いて乱痴気騒ぎをしてしまう御華詩。
で、何気にオールスター登場。つか、やっぱり最終的にそうなるのか…… もしもそうだとするととんでもない結果が示された御華詩でもあります。
とまぁ、そんなところで、次は『学園カゲキ! 3』です。
神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター
大迫純一・著、忍青龍・イラスト、GA文庫。
1月23日(水)読了。
夜の街。
響く女の悲鳴を無視出来るような存在では、彼は無い。
助けた女は奇しくも依頼人。
こうして、彼は一つの事件に巻き込まれる。
痛ましく、悲しい、事件の……
タイトルに有るとおり、ブラックシリーズに登場した精霊探偵、レオンことレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンがメインのスピンオフ作品です。作者もブラックと同じでシリーズ内の立ち位置が微妙な作品ということで、ポリフォニカにしては異例の色に関する語を持たない作品となっています。
レオンの一人称で語られるハードボイルドな物語、いいですねぇ。彼の存在は、精霊と人間のあり方としては異常とも言えるんですが、一面では理想とも言えます。契約した全ての女性楽士を愛し続けるという、彼の根底のあり方を軸にして描かれる内面は、精霊と人間のあり方の違いをより鮮明にします。そして今回の事件は、そんな彼のあり方の抱えうる問題の提示だったのかもしれません。
まぁ、小難しいことは置いておいて一言でまとめると、カッコイイ。そんな御華詩でした。
てなところで次は『世界樹の迷宮~去りゆくモノたちへの鎮魂歌~』です。
神曲奏界ポリフォニカ アニバーサリー・ホワイト
高殿円・著、きなこひろ・イラスト、GA文庫。
12月20日(木)、絶賛読了。
今回は精霊島学院のお正月休みの御華詩。今回はちょっとこれまでと体裁が違ってスノウ&プリムローズお嬢様の白チーム、ジョッシュ&リシュリーの紫チーム、そしてある意味ポリフォニカ世界で最も愛されているミノティアスメインの三本の短編集です。
『僕の刻を刻む神曲』
学院は正月休みなれどメイドの仕事に休みは無いという訳で、スノウは本業のメイド仕事。これまで描かれなかった彼女の上司である執事ルークにまつわる御華詩。なんというか、お嬢様が黒いのはもういつものこととして、ルークの精霊と人間の関係に関する考え方はこの世界観の根底の理由付けとして非常にいいですねぇ。これまでも匂わされてましたが本当に、いい設定ですね。
あと、なんだかんだでデイジーっていい娘ですね。
『セレブレーション・ホワイト』
分家の出ということで何かと厳しい目にさらされるジョッシュ。彼が本家で七楽門の集まりに出席する御華詩。七楽門について非常に重要な設定が明かされます。それと、スノウの剣の謎もこれで解けます。というか、こっちの方がスノウに関係してますが、それを本人はまだ知らないと言うことでいつ知るのかが楽しみです。
『金平糖の恋』
ミノティアスが遂にタキシードを仕立てる御華詩。なんというか、この世界の人間と精霊の関係を最もよく表してる存在であるミノティアス。未来の姿も既に出ているだけに、感じるモノもあります。この時点ではまだほぼ牛なんですよねぇ。あと、作中で仄めかされた女性の心を射止めまくってるのってやっぱアイツだよなぁ(;^^)
なんというか、いかにミノティアスがこのシリーズを通じて愛されているかがよく解る御華詩でした。
とまぁ、ネタバレさけると何も書けないと思いつつ書いたら抽象的になってしまいました。
で、次は『聖剣の刀鍛冶』です。
神曲奏界ポリフォニカ~ペイシェント・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
11月27日(火)読了。
いつもいつも渋く決めてくれる黒のポリフォニカも6冊目。今回も期待に違わぬ渋さでした。
高速道路で走行中に首を切断されるという不可解な殺人事件を発端とし、とある家族と縁の深い精霊の御華詩が描かれます。
その中で『人間と精霊の関係』というポリフォニカ世界での重大なテーゼが描かれます。これは、どこか青のポリフォニカにも通じるモノが有り興味深い内容でした。
そして、マティア&マナガのコンビはこれまでに無い感情の発露を見せます。その辺の絆の描かれ方も見所ですね。
更には、何かと過去が謎めいているマティアにも少し異変があったり、これからも目が離せないですねぇ。
とまぁ、今回はあんまり書くとネタバレせざるを得ないところがあるんでこんなところで、次は『戦う司書と追想の魔女』です。
神様が用意してくれた場所2~明日をほんの少し
矢崎在美・著、Fuzzy・イラスト、GA文庫。
11月1日(木)読了。
ちょっと人と違う何かが見えたりする探偵事務所雑用係兼不思議担当アルバイトの香絵。
彼女がバイト帰りに拾った携帯電話。そこから、ある青年の物語に巻き込まれて……
人と違うことが生み出す不幸。でも、それを乗り越えられる人間の強さと優しさ。そして、不思議なモノ達。
青年の境遇は詳しくはネタばれるので触れませんが、どこか香絵と似ていて、でも決定的に違っていて。そんな対比をしつつ、優しい物語が展開されます。前作同様、ほんわか暖かい雰囲気の良作でした。癒されますねぇ、こういうのは。
とまぁ、そんな訳で次はアリスを読んだり『 Alice パレード』プレイしたりで突然古典『不思議の国のアリス』です。
神曲奏界ポリフォニカ Palette
浅井ラボ、あざの耕平、神野オキナ、三田誠・著、山本ヤマト、 okama 、椋本夏寄る、狐印、凪良・イラスト、GA 文庫。
8月25日(土)読了。
今回は、ポリフォニカ世界を使ったアンソロー短編集でした。どれも、本編とは違った切り口でポリフォニカ世界の懐の広さを改めて実感させられました。
『たとえ時が経とうとも』(三田誠)
仕事のトラブルで謹慎中のレンバルトが場末の酒場で出会った老ピアニストとの交流を描いた物語。
普段、他のキャラに焦点が当たってぼやけ気味の天才的な能力を持つモノの身近に本物がいるために自分を『天才の紛い物』と称するレンバルトの内面がよく出た渋い作品でした。雰囲気的にはクリムゾンよりブラックのが近い感じですが、そういうのの方がレンバルトには似合うのかもしれませんね。
『音色は遠く、耳に届かず』(浅井ラボ)
殺し屋を生業とする裏稼業の神曲楽士視点で描かれる一風変わった作品。正直、描写的にはえぐいモノがあったりしますが、何かが欠落した主人公の視点が面白い。最後の方の決着の仕方も予想はついてましたが実際にやられて、その上で結果について特に感慨を抱かない辺り、非常に歪んだ人格を素直に描いた作品でした。他で描かれない視点だけに新鮮ですな。
『ワイルドウェスト・いえろー』(神野オキナ)
ずるい。これはずるすぎます。既に白でこの可能性は肯定されているだけに、余計ずるい。
ぶっちゃけ、ポリフォニカ世界に某ネコミミ宇宙人が出てきたりする著者の他社作品の登場人物が紛れ込む御華詩。いや、これが通る時点で懐広いどころじゃないですね、ポリフォニカ世界って(;^^)
『ダン・サリエルと白銀の虎』(あざの耕平)
個人的に今アンソロジー中で最も気に入った作品。
世を風靡する若手天才音楽家にして神曲楽士、ダン・サリエルが白銀の虎の姿を取る上級精霊を気に入って契約を結ぼうとするが彼は既に心に決めた神曲楽士がいるようで…… という御華詩。
ダン・サリエルは軽い、大衆受けする音楽で一斉を風靡していて、一見表層的な音楽を売っているかと思えば、実は古風な格式ばかりを重んじて高尚なモノとして金持ちが音楽を独占することに憤りを覚えるからこそ真逆の道を選んだ純粋に音楽を愛する心の持ち主で、傲岸不遜な物言いなんだけれど、憎めない、そんな素敵キャラです。つか、その音楽に対する考え方には心底共感しました。そうですよね、格式高いホールで行う、S席のチケットが10万とかする音楽も、道ばたでストリートミュージシャンがギター片手にかき鳴らす音楽も、本質は同じ。それを如何に楽しむか? それだけしかありません。楽しめれば、どっちも同じだけの価値を本来は持つモノです。そういう部分を皮肉ったキャラとも言えます、ダン・サリエルって人物は。彼の活躍を普通に長編で読んでみたいとまで思うぐらい気に入ってしまいましたが、望み薄ですかねぇ。
とまぁ、そんなところで次は『灼眼のシャナXV』です。
神曲奏界ポリフォニカ~レゾリューション・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
7月24日(火)読了。
渋い。やっぱり渋いですねぇ、このシリーズは。なんでしょう、この渋みは。ちょっとした描写の端々が粋というか。加えて今回は『あとがき』までカッコイイのは反則です。なんだかんだでポリフォニカの中では一番好きなシリーズです。
で、今回は博物館で起こった展示物盗難に関わる警備員殺人事件。万全の警備体制の監視カメラに写らない犯人の謎を追います。しかし、とある事情でマティア抜き。マナガ単独での捜査になるのですが、その辺でマティアとマナガの絆が更に深く描かれています。マティアとの契約を望みながらもそれを見守るレオンの距離感もいいですねぇ。事件そのものはネタばれるので描きませんが、主要な登場人物の一人一人が、背負うモノをしっかりと背負って、決して投げ出さずに向き合う、その姿勢が集約されたのがマティアの神曲なのかもしれません。キネティック版で描かれる過去が益々気になりますねぇ。
とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録SS』です。
神曲奏界ポリフォニカ ふゅーじてぃぶ・ぶるう
築地俊彦・著、兎塚エイジ・イラスト、GA 文庫。
6月28日(木)読了。
神曲嫌いのクルナと精霊至上主義現実派な眼鏡っ娘精霊の御華詩第二弾!
貧乏街道まっしぐらなクルナとそれに律儀に付き合って飢えに苦しんだりしているルーファの元に、クルナの弟リグルスからもたらされる駆け落ちした神曲学士と精霊の捜索の仕事。実は、その学士とクルナにはある共通点が有って……
と、そんな感じで、事件を通してクルナの過去、優秀な神曲学士として名を馳せる弟と同等かそれ以上の神曲を弾けるにも関わらず、何故神曲をそこまで嫌うのか? といった部分が描かれます。いや、前巻で垣間見えた『神曲を介さない人間と精霊の関係』というところから更に一歩深いところまで踏み込んだ内容で、ポリフォニカ世界に於いても非常に重要なテーマが描かれていると思います。若干、白のブランカに関しても通じるところがありますが、このテーマが出てきたことは全シリーズ通しても可成り大きいと思います。これは、今後が非常に楽しみなシリーズとなりました。
あと一点。
冒頭のカラーイラストで激しくネタバレするのはちょっと勘弁。あれ知らずに読んだらもっと楽しめたのになぁ……
とまぁ、そんなところで次は『ハヤテのごとく! 夏休みの白鳳学院も、幻の三千院ナギをみた by ハヤテ』です。って作者被ってた!
神曲奏界ポリフォニカ~ビギニング・クリムゾン
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
6月21日(木)読了。
タイトルから予想が付くとおり、フォロンとコーティカルテの出会いの御華詩。
更に言えば、キネティック・ノベルのプロローグの改訂版です。
そんな訳で、内容的にはキネティックとまったく同じなので既読の内容確認的な読書と相成りました。
とは言え、キネティック時点では現在のシェアード構想が無かったこともあり、読んでみるとその辺りを匂わせる部分が追加されていたりしてニヤリとさせられました。なるほど、フォロンはやっぱり…… そういう楽しみもありますね。あと、個人的にはこうして文庫で出てくれると読みやすくていいと思います。実は、キネティックはこの本の内容の部分しか読めてなかったりするので(;^^)
とまぁ、そんなところで次は『ゼロの使い魔11~追憶の二重奏』です。
神曲奏界ポリフォニカ~ミッシング・ホワイト
高殿円・著、きなこひろ・イラスト、GA文庫。
4月21日(土)、絶賛読了。
早くもスノウドロップの真実を突きつけるミナギ編完結。
なるほど、そういう選択ですか。あと、予想はしていましたが、ミナギはあのネタだったんですね。
なじかは知らねど……
毎回思うことですが、このシリーズは他と違ってこっちの世界との繋がりが強いのです。前の巻なんで微妙にネタバレご容赦願うと『オズの魔法使い』と勘違いさせて『ティファニーで朝食を』だったりするのですが、今回もまた面白いネタを仕込んでますねぇ。 O Frotuna! ってカルミナ・ブラーナかぁ。確かに、ありゃ闘い向きです。つか、なかなかいい訳詞のセンスしてますね、この作者。
このシリーズ、その辺の曲押さえてるとBGMを脳内補完できるんで可成り楽しいです。今回もその場面は本当に脳内が白熱してました。思わず口ずさみそうになりましたが、口ずさむにはテナーが気持ちよく歌う音域なんで自粛。って、思わず今、何年か前の兵庫県合唱祭で演奏したときの『カルミナ・ブラーナ』のコーラス譜持ち出しました。気持ちいい音域ですねぇ、
しかし、この曲に関してはスノウの楽器であるコントラバスは確かに活きますねぇ。まぁ、何よりポリフォニカ・ワールドの未来ではナンセンスというかある意味禁忌とされる『歌』でそれを伴奏に神曲を奏でるのがスノウドロップですがね。あとは賛美歌とか聖歌(賛美歌:プロテスタント、聖歌:カトリック)は詳しくないんで、聖書の一節としか知らなかった詩に付けられた曲とかもあってそういう遊びが理解できると楽しみは倍増しますねぇ。
あと、プリムローズお嬢様はどうしてそう、イロモノ方向に行ってるんだか…… 黒さと桃まんさダントツですな。
とまぁ、そんなところで次は久々の流水大説『パーフェクト・ワールド』です。
神曲奏界ポリフォニカ~トライアングル・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
3月27日(火)読了。
3巻で倒叙モノの縛りが無くなりましたが、根底に流れる渋い空気は変わらずで良いですねぇ。
今回は、マティアに契約を申し込む無謀な精霊の御華詩。故の『トライアングル』。
顛末はネタばれるので置いておいて、この精霊のあり方もまた、ポリフォニカ世界の深みを増すに一役を買っていると思えます。そういう関係もあるのだなぁ、と。青とは対局だけれど本質は同じというか。
また、その裏では『警官』というあり方に『精霊』というあり方に対するマナガの考え方が非常に心に響きます。ありふれたことなんですが、重みが感じられました。
とまぁ、中核をなす精霊の事は明かさない方が良いと思ったら何も掛けないのでこの辺で。
次は『新本格魔法少女りすか 3』です。
神曲奏界ポリフォニカ えきさいと・ぶるう
築地俊彦・著、兎塚エイジ・イラスト、GA 文庫。
2月23日(金)読了。
青のポリフォニカ始動! 今度の精霊は眼鏡っ娘だ!
とまぁ、そんなラブコメ担当ポリフォニカ。
音楽学院を落ちこぼれて駄目人間街道まっしぐらなクルナと、ひょんなことからその側に居ることになった眼鏡精霊ルーファを中心に、ルーファの上司のハイディやらルーファの親友のササヤ、何故かクルナにつきまとうフレーラと、女性(全部精霊ですが)が沢山出てきます。ベタな構図ですな。物語も、非常に大ざっぱにまとめると、クルナが一攫千金を夢見てルーファ達を無理矢理手伝わせて…… みたいな内容でこちらもベタ。ルーファの眼鏡の意味も予想通り。
でも、読みながらこういったタイプの話は拒否反応示す人もいそうだなぁ、と思う反面、『精霊と人間の関係』というモノを描く上で出るべくして出てきたシリーズだと感じました。『神曲楽士が神曲を代価に精霊の力を借りる』もしくは『神曲楽士にお金を払って精霊が神曲を得る』という一種の労使関係。『契約精霊』という言葉が象徴する示すポリフォニカ世界での一般的な人間と精霊の関係。
それに真っ向から対抗するキャラとしてこのシリーズの主人公クルナの存在は非常に面白いです。何しろ、単身楽団は持ってますが神曲を弾きません。弾くのは『相手を不愉快にする音』。更には、楽器で殴ったりもします。そんな無茶苦茶なキャラなんですが、その裏に見え隠れする信念が彼をただの駄目人間で終わらせてはいません。
また、ルーファが所属する『精霊至上主義現実派』も当たり前と思われる人間と精霊の関係に一石を投じる意味合いがあります。そんな訳で、このシリーズのテーマは『ラブコメ』という形を取りつつ『神曲を必要としない人間と精霊の関係』を描くことなのかなぁと思います。
眼鏡に意味付けもなされているだけでなく、興味深いテーマもあってこれまた期待の持てるシリーズでした。引きが引きだったので次が楽しみです。
そんな訳で次は『くじびきアンバランス2~大吉編』です。
神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる
築地俊彦、大迫純一、高殿円、榊一郎・著、兎塚エイジ、 BUNBUN ・イラスト、 GA 文庫。
2月20日(火)読了。
4色入り乱れての短編集。こいつはいいものです。そんな訳で一つ一つに分けて。
『だいぐれっしょん・ぶるう』
この本で初お目見えの青のポリフォニカ。
作者が作者なのでまぁ、おおよその想像はついていましたが予想通りで何よりです。
何気に『精霊至上主義』というテーマが出てきてたりしてシリーズ的にも面白いかも。でも、理想推進機関『アクロス』みたいな匂いがするのは気のせいだと信じます。
まぁ、何よりルーファ! 今度の精霊は眼鏡っ娘だ!
本編に期待です。(このあとすぐ読みます)
『ぶれっしんぐ・ぶらっく』
『インスペクター・ブラック』の3週間前の御華詩。ちょっと肩の力を抜いて、というテーマに乗って、意外な人がメインです。マナガとマティアのほのぼのした絆が感じられてよいですねぇ。
『ダンシング・ホワイト・ナイト』
俺のスノウが! そんな御華詩。学院の新年を祝うダンスパーティーを軸に展開される人間模様。みんな素直じゃありませんね。
てか、プリムローズお嬢様が面白くなりすぎてるんですが。なんか、いつの間にかスノウと立場が逆転してるのは気のせいでしょうか? 何はともあれ彼女がこれからどこまで黒くなっていくのか楽しみです。あと、やっぱりミノティアス愛されてますねぇ。
『ポゼッション・クリムゾン』
フォロンとコーティカルテの絆を確かめる御華詩。
他の話とのシンクロもあってさすがは原点といったところ。でも、今回のコーティカルテは珍しい面を見せてくれていいですねぇ。
とまぁ、そんなところで、眼鏡読書週間は続き次は『神曲奏界ポリフォニカ えきさいと・ぶるう』です。
ナハトイェーガー~菩提樹荘の闇狩姫~
涼元悠一・著、一美・イラスト、GA文庫。
1月27日(土)読了。
何というか、表紙とタイトルからもっとダークな内容を想像してたんですが、内容は百合だったりオカルトだったり、節操がないと思ったら、作者自身が自分好みの要素をとにかくブレンドしたとのことで納得。
基本的には夕暮れのビルの屋上で偶然であった美幼女と高校生の百合ラブロマンス…… のようなそうでないような、そんな御華詩。フレイヤの貴婦人口調から真紅を連想しましたが、そんなことを言うのは無粋でしょう。お付きのメイドのヒルダとのコンビは中々楽しかったです。ドイツ語メインですが、フランス語とか色々混じったり、その辺のニュアンスはいい感じですね。あと、古風な語りの人も雰囲気が出てよいですな。
ただ、作者がゲームシナリオ書きであるという事実を認識していることによるフィルタがあるのかもしれませんが、構成とか面白かったんですがちょっとゲーム的過ぎる気もしました。この構成の場合、ゲームのザッピングシステムというか他キャラ視点の断章(具体的には奏)がもう少しあった方が分かりよい気もしましたが、それがあると、この1冊中の内容的にはネタバレるってのも分かるんで難しいところ。
まぁ、今後への伏線が色々あって思わせぶりなまま終わっちゃったんで、今後どう展開するか、なんでしょうねぇ。
と、そんなところで、次は積み上がってた大河ノベル消化に乗り出して『化物語』です。
神曲奏界ポリフォニカ~プレイヤー・ブラック
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
12月21日(木)読了。
黒のポリフォニカ第三弾。今回はこれまで2作とは異なるタイプのホラーっぽい内容でしょうか? でも、こういったのも良いです。別に倒叙にこだわる必要ないですしね。まぁ、別のもっともっと有名な某定番パターンだったりするんですが、それは読んでのお楽しみ。
今回は事件の関係者が大学生のグループなんですが、その人間関係なんか見ていると、ちょっと有栖川有栖の学生サイドを思い出しました。どれも魅力的なキャラでこれで終わりなのはもったいないぐらい。特にカッコイイデブがよかったです。それぞれにキチンとドラマがあって、凄い充実した御華詩でした。
ネタバレ避けて内容書いてませんが、別のところではマナガとマティアの絆もより強く描かれていて、その上で、大学生グループと接することでマティアが変わろうとしてたり、そんなところも一つの見所ですね。
更に、あとがきでキネティック・ノベル版の発売が公表されていて嬉しい限り。マナガの声は誰だろう? ってのが一番気になるところ。それと、あとがきを読んでやっぱり「繋がった」って言うのがオチなんでしょうか?
とまぁ、内容に余り触れずにグダグダ書いたところで次は『ネクラ少女は黒魔法で恋をする3』です。
神曲奏界ポリフォニカ~インフィニティ・ホワイト
高殿円・著、きなこひろ・イラスト、GA文庫。
11月30日(木)未明、絶賛読了。
すっかりはまりこんでしまったポリフォニカの過去の物語。
グラナード家のメイドは眼鏡で剣の達人でそんな彼女を音楽院へ半ば強引に推薦した押しかけコントラバスは梅干しがお好きな、そんな御華詩。
……って端折りすぎ。
何というか、他のポリフォニカ世界から見ると大昔の話であの精霊の過去が出てきたりしてニヤリとした。またこちらの世界との絡みを使った遊びがあったりするのも非常に楽しい作品です。思わず口ずさむあの歌。こういうのは本当に面白いですな。
それで居て、作中で音楽に対してスノウが気づいたことは、音楽をする身としては凄く共感できるモノでした。そういった部分もまた、ポリフォニカ・ワールドの魅力ですな。
あと、愛されてるなぁ、ミノティアス。
ただ、今回はちょっと次へ続くって感じなので次巻が待ち遠しくて仕方ありません。でも、少し間が開きそうな感じです。まぁ、これからどんどん広がっていくポリフォニカ・ワールドなので、白に限らず追いかけて行きたいと思います。
さて、次は『レンズと悪魔』です。
神曲奏界ポリフォニカ~サイレント・ブラック~
大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
11月16日(木)読了。
うわぁ、こりゃまた、いいですねぇ。
やっぱり一言で評するなら『渋い』です。
今回も前作同様の倒叙物構成。でも、前回よりもミステリ度合いは薄目。ちょっと伏線が見え見え過ぎな気がして、倒叙物の醍醐味とも言える『犯人を追いつめていく緊迫感』に欠ける気がしたんですが、別の大きなテーマででしっかり補ってるあたりそつのない造りです。つか、他のシリーズとの関わりとか考えるのも楽しかったり。もう完全にポリフォニカ世界にはまってしまってます。キネティックノベルも買ってしまいましたし(;^^) 白も新しいのが出てたり、毎月つきあうことになりそうな予感がひしひしとしています。
因みに、持ち出すのを忘れた『マルドゥック・ヴェロシティ』の代わりに予定を変更してこちらを先に読了してたりします。
そんな訳で、次こそは『マルドゥック・ヴェロシティ』です。
神曲奏界ポリフォニカ~ストラグル・クリムゾン
榊一郎・著、神無月昇・イラスト、GA文庫。
11月5日(日)未明、読了。
今回は前巻の直接の続き。ツゲ神曲楽士派遣事務所の面々のリベンジがメインです。
中でも、タイトルの通り、前の巻で謎のダメージを負ったコ