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講談社BOX のアーカイブ
佰物語
西尾維新・著、渡辺明夫・イラスト、 講談社 BOX 。
8月27日(木)読了。
百物語。
蝋燭を一本ずつ消す、怪異を呼ぶ儀式。
学校に纏わる言葉について、語るは阿良々木君と怪異に触れた少女達。
はてさて、その顛末や如何に?
......うん、凄いよく出来た小咄集でした。発売日に買い損ねて再入荷を入手、とりあえずCD聴く前に触りだけとか思ってたら読破してしまったのでこうして予定に無かったのにブログを更新している次第。
ああ、何か『化物語』らしくていいですねぇ、これ。あと、撫子の存在感がどんどん増してるのは気のせいでしょうか? 確かに侮れない性格ではありましたが、ここにきて開花したように思います。他はまぁ、いつも通りというか、羽川翼、色々と容赦ないですねぇ、実績が。既に伝説。八九寺分が抑えめなのも、バランスが取れていて良いですな。まぁ、色んなキャラが適当に喋っていてこれだけ楽しめるのは本当に素敵です、うん。
てなところで、次というかこれが割り込みなので現在読んでるのは『ギャルゴ!!!!!6 地上波初登場大全』です。
くうそうノンフィク日和
小柳粒男・著、長月みそか・イラスト、講談社BOX。
9月21日(日)読了。
第一回流水大賞優秀賞受賞作。
田舎町のバーレストランの雇われ店長の撒井は、退屈ながらも常連客たちと適当に日々を過ごしていた。
だがある日、特に親しくしていた高校生3人組の中の一人、篠木が魔女となったことから平穏な日々は終わりを告げる。
その後を追って、一人は騎士に、一人は残りの行方を追うこととなった。
そんな彼らを、撒井は見守ることとなり......
ふむ、なんか雰囲気のある御華詩でした。正直、すっきりしないけれども、それも納得できる、そんな印象でした。確かに、昨今のライトノベル系では出てこないタイプの御華詩だったのは間違いありません。
日常と非日常の交錯があり、高校生が命のやりとりをするようになって、それに気を揉む年長者が居て。視点キャラとしての撒井が傍観者であることを自覚しながらも出来る範囲でもどかしいなりに何かをしてやろうとする、でも、素直じゃなくて、その辺の描写に味がありました。ラッキーストライクの煙に巻かれたような、そんな言葉の数々は表現も若干奇を衒ったような言い回しもありますが、捻っていて雰囲気を出すのに一躍買っていますな。また、作者の意図かどうかはともかく、深読みすると、色んなメタファが読み取れます。まぁ、そこまで考えると相当疲れそうですが。
何でしょうね、確かに流水大賞というモノに相応しい内容であったというのは間違いないと感じました。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック』です。
が、先日完結し"文学少女"シリーズの読み返しも考えてるので並行して読み進めることになりそうです。
偽物語 上
西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
9月9日(火)読了。
様々な怪異に触れた阿良々木暦の妹、阿良々木火憐と阿良々木月火。
人呼んで『栂の木二中のファイヤーシスターズ』。
近隣の中学ではちょっとした有名人である二人は、困った人を助けるちょっとした正義の味方の真似事をしていた。
そんな中、とある事件に際して、彼女たちは出会ってはいけない相手に出会ってしまい......
まぁ、そんな本筋があるにはあるのですが、8割以上が阿良々木暦とヒロイン達の漫才で構成されています。なんというか、こんなに笑ったのは久しぶりです。流石、『200パーセント趣味で書かれた小説』。仕込まれたネタもフリーダム過ぎます。まさか、こんなところで『烏丸ちとせ』なんて名前を目にすることになるとは思いもよりませんでした。
とは言え、阿良々木暦の妹達に対する想いの描写は、いい具合にツンデレで素直じゃない感じが非常によかったです。こういう想いって実際にあるんでしょうねぇ。
それと、読んでてふと思ったのですが、西尾維新の作品ってギャルゲ的に捉えると基本ハーレムルートなのは気のせいでしょうか(;^^) ネタバレるので具体的には書きませんがこれと他2作品は当てはまる気がします。
でまぁ、そんな風に最大限に楽しんだのですが一つだけショックなことが...... ああ、羽川翼! なんでそんなことを! って理由は前作読んでりゃ分かりますが、だからって、だからって、それは、それはぁぁぁぁ! うん、確かにこれなら大騒ぎになるのも解ります(謎
とまぁ、取り乱したところで次は期せずして『物語』繋がりな『ほうかご百物語 2』です。
傷物語
西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
6月3日(火)読了。
高校生最後の春休み。
終業式の後になんとなく校内に残ってぶらついていた阿良々木暦は、優等生の羽川翼を見掛ける。
そこに一陣の風が吹き、巡り巡って暦は吸血鬼と出会ってしまう。
これが、彼の傷の物語の始まりだった……
アニメ化と衝撃的に告げられた『化物語』の前日譚。
『こよみヴァンプ』というサブタイトルの通り、『化物語』の時点の暦の立ち位置が出来上がるまでの御華詩です。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと、阿良々木暦の傷とはいかなるモノか? それがどのように構築されたのか? が語られます。
なるほどねぇ。まぁ、『傷』なんて仰々しい名詞を関していますが相変わらずの漫才も満載。
というか、それ以上にところどころなんというか…… 遊んでますねぇ、西尾維新(;^^)
また、これは読み方によっては眼鏡三つ編みで委員長の中の委員長、羽川翼の物語でもあります。彼女の傷はまだこの時点にはなく、少し後になるのだけれども、そこに至る道筋はこうして出来ていた、という御華詩。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記 番外そのさん』です。
刀語 第十二話 炎刀・銃
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
12月9日(日)未明読了。
12ヶ月連続刊行大河ノベル、遂に完結!
いやぁ、最後の最後でやってくれたというか、『化物語』あたりから西尾維新に入った人には辛いというか下手するとキャパオーヴァー、戯言シリーズから親しんでる人にはやっとかな展開でしたが、いやはや綺麗に着地させた物です。うん、ジャンプの突き抜け直前展開は人類最強の請負人の性格からして明らかにわざとですしね。ってまぁ、この世界に彼女がいないから最終巻まで出し惜しんだ部分もあるんdしょうが。
うん、対戦格刀剣花絵巻、収まるべきに収まったというところですねぇ。まぁ、ネタバレを避けつつもある意味根本バラしてますがこの論法でばれる人には予想の範疇のはずたと思うのでそのままにしておきます。
とまぁ、そんなところで、次は『学園カゲキ2』です。
刀語 第十一話 毒刀・鍍
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
11月12日(月)読了。
いよいよラス前! 残す刀も二本。しかも、既に所在は明らか。
前巻で多くの謎が明かされたことで、逆にどうまとめるんだ? と思わなくも無かったですが、そのための伏線整理的内容でした。で、一番の見せ場はあの人の登場。意外な形で、しかし、それ以外に無い形で、登場。これで、一気に締まりましたねぇ。まぁ、そんな場面でも読者の突っ込みを予測してしまうのは流石です(謎 でも、そのお陰でいろいろなことに説明がつきすっきりしました。
そうして色んなことに決着がつき、いよいよ次回はラスボス戦。しかし、そこで今までに無い危機が……
最終戦に向けて充分に盛り上がったところで終わってるので次が楽しみです。果たして、どう落とすのやら。
とまぁ、そんなところで次は『バッカーノ! 2002 【B side】Blood Sabbath 』です。
刀語 第十話 誠刀・銓
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
10月5日(金)読了。
大河ノベルも残すところあと三冊! そこでいよいよとがめの因縁の地、奥州へと足を踏み入れることに。
そこで待つのは仙人、彼我木輪廻! 誠刀・銓を得るために、とがめと七花は何を課せられるのか!
といった感じで、前回に引き続き王道的な御華詩でした。どう王道なのかは読んでのお楽しみ。まぁ、別シリーズですが紅い請負人の趣味を考えるとなんとなく想像がつくかも?
あと、汽口慚愧、やはりあのまま終えるのは慚愧に堪えないのかまた登場。というか中々いい位置に付けましたねぇ。西尾維新の今までの作品を鑑みると無限増殖並みに死亡フラグ立ってますが多分、心王一鞘流の為に生真面目な彼女は生き続けることでしょう。
しかし、ここに来て、話の展開が読めなくとういかこの人の話の展開読もうとしちゃいけないんですが、まぁ、要するに面白くなってきました。ラノベ的な読者とミステリ的な読者の読後感の差異も興味深いかもしれません。両方読んでるとそんなことも考えてしまうのは嫌な読者なのか。前も書きましたが、このシリーズは私は変格ミステリと分類してますんで。
とまぁ、戯言を多用してますがこんなところで、いよいよ馬鹿騒ぎの発動です。
さぁ、既刊を今月中に全部読んでやる! てな訳でお次は『バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos 』です。
刀語 第九話 王刀・鋸
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
9月11日(火)読了。
刀の名前につられてか王道復古の第九話。
将棋の聖地、天童にて。
心王一鞘流当主。
汽口慚愧を相手取り、王刀掛けての一勝負。
礼儀正しくあくまで生真面目、何より真摯に剣に向かう慚愧と対峙することで露骨な弱点晒す七花。
そうなれば、頼るはとがめの奇策のみ。
そう、今回はとがめ大活躍! そんな第九話でした。
ここにきて、とがめの本領発揮は嬉しいですねぇ。こういうバランス感覚、西尾維新は流石ですねぇ。こういった頭脳戦のミステリテイストはゾクゾクします。つか、このシリーズ、個人的には変格ミステリだと思ってます。何はともあれ直前に半端なミステリに辟易してたところで安心の逸品でした。
あと、汽口慚愧はシリーズ通しても珠玉のよいキャラですねぇ。再登場願う、てあと三話しかないですが。西尾維新にしては珍しい、非常に気持ちの良いキャラでした(;^^)
とまぁ、そんなところで次はずっと手を出そうと思って中々機会のなかった『バッカーノ! The Rolling Bootlegs 』です。
刀語 第八話 微刀・釵
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
8月8日(水)読了。
前回で後半戦突入と思ったら『中盤の終わり』とまた捻った締め方をしてきたりして侮れぬ大河ノベル第八話。
ようやく尾張に戻って、とがめと否定姫の視点を切り替えながら、それぞれの思惑が描かれて終盤への布石が打たれた回でもありますな。久々に、楽屋落ちっぽいネタがあったりしながらも、話は終わりに向かって動き出した感じです。まぁ、予想通りにいかない可能性の方が高いですが。実は否定姫は何も考えていないとか(それは違う作品)。
で、今回の敵は人形。感情を持たない相手との闘いに挑む七花ととがめの戦略は如何に? って、人形が相手ってのは中々大胆なことをしてくれますが、ちょっとその辺りに関わりそうな伏線が見え隠れしてるんで、どう収集を付けてくれるのやら。
残る刀はあと4本。三分の二を過ぎて先が楽しみでもありもう残り少ないのが寂しくもありながら、やはり出たら速攻読破で進めたいと思います。
てなところで次は『イチゴ色禁区 3 春の禁区のその果てに』です。
刀語 第七話 悪刀・鐚
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
7月13日(金)読了。
後半戦突入の緒戦は姉弟対決! 数ヶ月前から予告されたこの闘いの顛末は中々に考えさせられるモノがありますねぇ。
七実という存在を巡る価値観の逆転というかそういった部分はやっぱりミステリの流れを感じさせ、若干システマチックに感じる部分もあるかもしれませんが、これはこれで興味深いです。過ぎたるは猶及ばざるがごとし。
家族殺しと天才性の代償。重いテーマなのですが、オチで台無しというか緩和するのは流石と言えましょうか。この辺、突き詰めると先日読んだ『ぼくと魔女式アポカリプス3』にも通じるモノがありますね。というか抽象度のレイヤー次第で一致する構図だったりしますがね。
果てさて、そんな訳で、次回はいよいよ尾張に戻り話は大きく動き出すようですね。あと5冊、楽しみにしたいと思います。
とまぁ、そんなところで、次は小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作『学園カゲキ!』です。
刀語 第六話 双刀・鎚
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
6月16日(土)未明読了。
連続十二ヶ月刊行の六ヶ月目。丁度半分となるところでこれまでとちょっとパターンを変えてきましたねぇ。
『まにわに』こと真庭忍軍やら幕府の姫やら、最強のあの人やら色んな事情を明かしつつ、七花の内面の成長の様も描いてと、まぁ、ぶっちゃけ『次への繋ぎ』的色合いが濃くてこういう話が紛れるのも連載モノ的ですな。でもまぁ、七花は非常に貴重な経験もした訳ですが、今回の闘いを通じて見えた人間としての成長が刀の切れ味にどう絡んでくるか? ってのが今後の一つのテーマっぽいですな。
でまぁ、相変わらず出る前からネタバレするのはこの作者の持ち味なので気にしません。つか、メフィスト賞作家なんでミステリ畑の人なんですが、逆にその反動でしょうかねぇ。まぁ、到叙と言えなくもないこともないと言ってみたりするぐらいは許されないこともないかもってぐらいですな。
そんな訳で、次は表紙買いした『ビンヅメ乙女ゴコロ』です
刀語 第五話 賊刀・鎧
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
5月10日(木)読了。
相変わらずの週刊少年漫画というか、本当にそうとしか言えない展開でしたねぇ、今回は。
賊刀・鎧はまぁ、直球ど真ん中で大方の予想通りだったわけですが、その持ち主と七花の対峙はよかったですねぇ。正に、悩んで乗り越えて強くなる、そんな主人公、七花。とがめとの絆も深まった感じで先が楽しみです。
あともう一つのお楽しみは以前から予告されていたとがめの「あれ」。ずっと序盤から予告されていた「あれ」が遂に明かされます。期待通りのとがめの乱れっぷりが微笑ましかったのですがそれをしっかり核心に迫る部分の伏線に使ったあたり侮り難し。一発ネタと思わせてそう繋げるかぁ……
とまぁ、そんなところで次は『かみさまのいうとおりっ!』です。
パーフェクト・ワールド What a perfect world! Book.1
清涼院流水 ・著、梅吉・カット、講談社 BOX 。
4月24日(火)読了。
発売直後に買っておきながら読むのが遅くなった清涼院流水が描く大河ノベル。
うん、これは冗談抜きで英語の勉強になりますね。この辺、ダブルミーニングは当たり前、トリプルクアドラプルクインタプルミーニングぐらいやってしまうその言葉の『音』へのこだわりが活きていますねぇ。
話の内容としてはまだまだ始まりなんですが、話の持って行き方は持ち味がよく出ています。
ただ、まだまだ問題提起がようやくされたところぐらいなんで、物語はこれから動いていくんでしょうね。
そして、これもやはり追うべきシリーズと認識。企画としての面白さもありますが、それ以前に清涼院流水は初期から読んでて一番好きだった『トップ・ラン』のテイストを感じますんで。つか、あの続編『トップ・ランド』が実は大河ノベル的試みだったにも関わらず打ち切られたって過去があったりしますし、今度こそは1年連続を見届けたい気になりました。
内容以外の部分にばかり言及しましたが、こんなところで次は『ネクラ少女は黒魔法で恋をする4』です。
刀語 第四話 薄刀・針
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
4月6日(金)読了。
大河ノベル四ヶ月目はターニングポイントというか好き勝手やってますねぇ、西尾維新。
月刊ノベルは週刊漫画の技法を取り入れようというか単にジャンプとかが好きなだけでしょうが、確信犯的というか使っている技法を惜しげもなく解説する小説というのも珍しいというかこういう企画でなければ通らないんでしょうってだからやってるんでしょうね。
四ヶ月目にして、早くも虚刀流七代目頭首、鑢七花はかつて奇策士とがめを裏切った日本最強の剣士・錆白兵と見えます。
彼を倒せば名実共に四話目にして我らが七花は日本最強の剣士となります。そんな訳で、なんと言っても、今回の見所はその名勝負にあります。ええ、見所満点でした。
……この技法、他の人がやったら絶対に怒られるので新人賞に応募考えてる人は絶対に真似してはいけませんと絶対を重ねてしまうぐらいの禁じ手ですがね。
まぁ、確かに、こういうことしないとあっちの伏線を張れなかったのは確かですね。微妙にスレイヤーズネタですかねぇ(謎
ネタバレをせずに書いてますが、まぁ、読んだ人はにやりとするようなそんな感想を心がけた次第。西尾維新の実験的小説であり、キャラクター作法や定番パターンの提示という教則本的な使い方もやろうと思えば出来る、そんなシリーズ。まぁ、なんだかんだで来月も楽しです。
ところで、毎回次の予告があるのも続き物らしくていいのですが、ここまで書いててその内、ジャンプ名物『嘘予告』とかやりそうな気がしてきました。実は違う刀に予定変更とか……
そんなところで、次は『神様のおきにいり4~ねこまたの巻』です。
刀語 第三話 千刀・金殺
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
3月4日(日)読了。
何というか、読者の突っ込みを予測して前言い訳を巧みに入れるのは美事というか「あれ?」と思ったら次の行でフォローしてるその手腕。だからこそやっぱりこれは作者の一人称って気がします。紙幅が足りないとかいいながらその繰り言自体がネタになってたり、そんなことが地の文に普通に書いてる時点で漫画的手法、と感じるんでしょうね。
今回は、出雲が舞台の巫女祭り。だからってことで巫女繋がりで微妙に真似出来そうで出来ない懐かしいあのフレーズ再び! は純粋に嬉しかったです。これは、素敵なファンサービスですね。
本編としては遂に3本目。千刀『金殺』(つるぎ:金偏に殺で一文字)の持ち主は三途神社の長、敦賀迷彩。
そんな訳で、出雲にやってきたとがめと七花。とがめの交渉の末、千刀『金殺』を掛けて七花と迷彩の勝負することに…… とまぁ、そんな感じですが、お馬鹿な方向はさておき、飽くまでとがめの『刀』としての道を行く七花のあり方とか、それに対するとがめの背負うモノ、迷彩と対峙することでその辺りが描かれていてきちんと人物も掘り下げられているので油断できません。
何はともあれ、来月は予想外に早くあの剣士が登場。舞台も舞台なので楽しみです。
そんなところで次は『暗闇にヤギを探して2』です。
刀語 第二話 斬刀・鈍
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
2月5日(月)読了。
うむ、これはこれは、大河ノベルというか、一巻のときにも書いた通り、連載漫画的手法を活かした逸品ですな。正直、好き嫌い分かれそうですが、私は好きです。
あと、一巻読んだときに主人公のキャラの弱さみたいなこと書いてたんですが…… やられた。いきなりフォローしてます。そこまで確信犯とは一本取られました。計算しすぎです。そんなこんなで、西尾維新的キャラクター作法みたいなのもこの巻の見所です。全く本筋とは関係ない…… と言い切れないところも侮れなかったり。
それと、西尾維新の作品というと語り部が僕であることが多いんですがこの作品は三人称。最初読んだときは珍しいと思ったんですが、一巻で指摘忘れてた理由。
いや、これただの作者の一人称やん(;^^) なんというか、そうとしか表現できない文体に思えます。だから、途中でその真新しさを忘れてしまっていた次第。これは、漫画で言うと矢鱈と欄外にツッコミが入ったような、そんなノリです。なんというか、まさに例示した漫画的手法を小説でやってみたかったとかそんな感じでしょうか。
そんな今シリーズは時代物。「ぎゃふん」という言葉がまだ新鮮で、昨今のマスコミによって歪められたカタカナ四文字の言葉はなかったけれどもそういう女性は確かに存在したころの御華詩。このままどこへ向かっていくのか興味が尽きません。これで追いついたんで来月からはリアルタイムで追随します。
と、そんなところで次はすっかり遅れてしまった『とある魔術の禁書目録12』です。これも楽しみなシリーズなのでペース上げていきます。
刀語 第一話 絶刀・鉋
西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
2月4日(日)読了。
西尾維新の時代物…… ってノリはいつもどおりですが。時代物を逆手に取った小ネタが聞いていたり、大河ノベルであることを自覚的に使った一種のメタ物語的なところがあったり。この辺、週刊漫画的手法を意識していますね。
で、1年間毎月発刊ということで、大筋としては、伝説の刀鍛冶、四季崎記紀が創った特別な12本の刀を集める御華詩。1巻1本で12冊、という次第。でも、その通りに進むかどうかは定かではありません。
まだまだ作品の構図の説明的な内容なのでここからどう展開するかってところですが、敵役の真庭蝙蝠が飛びぬけてキャラが立ちすぎていて他が弱い印象派拭えません。まぁ、蝙蝠の描写の仕方を見るに狙ってるんでしょうが。ここから、とがめと七花の漫才がどう展開していくかに期待です。とりあえず、この時代にも乗り突っ込みはあって、ネタの基本は3回繰り返すことというセオリーはあるというのが公式設定の模様ですから。
そんな訳で、引き続き『刀語 第二話 斬刀・鈍』です。
化物語 下
西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
2月3日(土)読了。
うん、今年入って読んだ中で最高の作品でした。って、まだ一ヶ月ちょっとで9冊目だ!
とかなんとか馬鹿なことをいいたくなる御華詩。要約すると『怪異に出会って自分自身が怪異に片足突っ込んだような状況の高校三年生の少年であるところの阿良々木暦が、やはり怪異を通して自称ツンデレなクラスメートと恋仲になったり小学生とマジで喧嘩したり後輩に忠誠を誓われたり妹の友達を部屋でブルマ一枚にしたり眼鏡なクラス委員長のパジャマ姿に萌えたりする御華詩』です。もしくは『怪異を通して知り合った一癖二癖なども生ぬるい者達との会話を通して、暦がどこまで突っ込めるかを探求する成長譚』。多分、真実ではないけど間違ってない。
まぁ、『趣味で書いた』と作者自身が豪語するだけあって好き勝手書いてますが、根底に『怪異と人間』という本来対立する概念の狭間に立つ語り部の暦が他の怪異と接した者たちへ向ける心とか、『全てを救いたいと思っても人間には限界がある』という葛藤、そんなしっかりした裏づけがあるからこそ、これだけ漫才だらけでそれをとったら半分の分量で済みそうな小説を楽しく読めたのでしょう。しかし『宅急動』なんて久々に聞きましたが、後々の猫のメタファだったんでしょうか、ってそれは深読みし過ぎか(;^^)
他にも、『ツンデレ』に代表される『一部のマニアの間の言葉がマスコミ経由で一般にに漏れると変容する』という部分を揶揄するというか完全に記号と割り切って敢えて誤解したような使い方をしたりとか、そういった部分も楽しめました。戦場ヶ原はツンデレといえなくもないというより意図的にツンデレを演じてるだけというややこしさ。あと、属性のハイブリッドというか属性の坩堝と言っても過言ではない神原駿河(かんばるするが)も、一種の言葉遊美ならぬ記号遊美ですね。こういった属性用語もまた『人口に膾炙する』ことで意味をもつ『怪異』の一種なのかもしれませんね。そういった意図があったかどうかは、わかりません。まぁ、戯言ですね。
さて、西尾維新に再び目覚めたので本来は間挟むんですが今年は大河ノベルがあるんで一気に追いつく意味で、引き続き西尾維新で『刀語 第一話 絶刀・鉋』です。
化物語 上
西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
1月31日(水)読了。
いやぁ、非常に面白い。この軽妙でいて捻くれた掛け合いはいいですねぇ。ニンギョウノタマシイ読んだときはその後の作風がどうなるのか不安だったんですが、全然そんなの無かったかのように楽しめました。
基本的な構図はタイトルの通り、化物、怪異に出会ってそれを解決する、という筋立て。でも、まぁ、その構図を使ってとにかく登場人物達がテンポのいい掛け合いをしまくるのを楽しむのが吉ですな。
その登場人物の設定も、萌え属性を上手く揶揄してて素敵です。特に、ツンデレからトンデモない連想で出来上がった戦場ヶ原ひたぎは素晴らしいキャラです。確信犯的に本来的なツンデレでは無いところがなんともひねててよいですな。
上巻は『ひたぎクラブ』『まよいマイマイ』『するがモンキー』の3編が収録されています。それぞれが怪異に出会うヒロインの名前と作中のテーマとなる怪異を象徴する動物の組み合わせ。こういった作り方も確信犯的でいいですねぇ。ギャルゲー的な構成を美事に使いこなしています。実際、語り部の阿良々木暦も自覚してる風な口ぶりだったり。
まぁ、小難しいところは置いておいて、久々に電車で読んでて笑い堪えるのに必死になる痛快娯楽作品でした。
そんな訳で引き続き『化物語 下』を読みます。