高橋弥七郎・著、いとうのいぢ・イラスト、電撃文庫。
7月24日(日)読了。
気が付けばようやっと8冊目に到達。それを感じさせないぐらい自然と作品世界に入れてます。
前巻の後日譚で色々と明るみに出て自身の秘密を一部クラスメートに知られることになった悠二の心の動きとか、それに対しても真っ直ぐにぶつかる吉田一美とか、はたまたマージョリーを慕う佐藤と田中の想いとか、やはり登場人物達の心の動きを中心に楽しめました。
しかし、今回の見せ場は何と言ってもシャナVS吉田一美。上記の変化の中で大きく立ち位置が変わった吉田一美とシャナの女の闘いは見物でした。そして、それらを取り巻く仲間達の様子。そんな平和なお話だったように思います…… 最後の最後の某キャラのとんでもない、しかし理に叶った提案が出るまでは。
そして、内容というより技法の話なのですが、台詞の合間に全く違う情景描写を混ぜ込んだり、話の中にいきなり断章のような全く違う場面、視点の話が出てきたり、といった見せ方に感銘を受けたりしていました。どうしても、自身が書くときはモノローグとか別途章立てしてしまうところなのですが、そういうことでくどくなるのを押さえるにはこの技法は非常に勉強になりました。まぁ、ここまで自然に使うには可なりの鍛錬が必要とは思いますが。
そんな訳で非常に楽しめ勉強になるシャナも現状出ている分では残り2冊となりました。最新の0は外伝的な内容なので実質はあと一冊ということになるでしょう。なんとか今月中には詠んでしまいたかったのですが、少しはみ出しそうな模様です。
因みに、シャナの後は眼鏡娘転校生神キャラ、もとい新キャラ登場の「とある魔術の禁書目録 6」を読んで、その後は大幅に読むのが遅れている「ファウストVOL.5」。他にも「暗黒館の殺人」とか「QED 鬼の城伝説」とか、講談社ノベルスの買いっぱなしが結構溜まってるのでそれも消費していかないといけません(;^^)