須藤項・著、濱元隆輔・イラスト、MF文庫J。
10月24日(月)読了。
第一回MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞受賞作。そんな訳で傾向と対策的な意味合いも込めて読んでみました。
先ず何より、著者の本業が「 Web プログラマ」って期せずして細かいところまで被ってました。だから、ネタ被りも注意とか思ったらまったくそんなことはない内容でした。
話としては「強引な幼馴染みの女の子に振り回される気弱なぼく」というありがちな骨格ながら、その女の子がネットアイドルでチャンピオン目指したり何故かメカ戦があったりと中々素敵な展開に行きました。その時点で被りようが無いので安心しました。CGIやらPHPやらJavaScriptやら耳慣れた用語が出てきたりしますが、飽くまでライトに扱ってるのが読みやすいですね。
正直、先が読めたりしたのですが、文章の持ってる雰囲気とか、変なノリとかが良かったですね。中心的な『サーバが動く』って発想がそのノリを持って行ってるって感じです。そんな「ライトノベル」という呼称がしっくり来る作品でした。

で、次はハードに「マルドゥック・スクランブル」の最終巻です。