冲方丁・著、寺田克也・カット、ハヤカワ文庫。
11月1日(火)未明読了。
いやぁ、圧巻でした、カジノでのブラックジャックバトル。後半には壮絶な物理的なバトルも在るには在った訳ですがそちらはエピローグ的に感じてしまいました。
このカジノのシーンは作者が地獄を見ながら書いたというだけあってすさまじい程の駆け引きの押収が精密なカードの動きの描写で描かれていて読んでて頭がクラクラしましたが、最後の最後で綺麗に収まって気持ちよかったです。
そんな、カジノシーンがやはり見所だったわけですが、終盤ではバロットや他の被害者ととシェルの類似点の提示、そしてボイルドが抱くウフコックへの拘りなど、これまでの内容が綺麗に収束していくのも見事でした。ただ、ちょっとカジノが長すぎてそこらの収束が急ぎ足過ぎた気がしないでもないですが(;^^)
と、普段は余り読まないハードなタイプの話だったんでよい刺激になりました。
さて、次は倉田英之をして「本田さんやりすぎ……」と言われる『アストロ!乙女塾!』(著・本田透)です。ええ、もう一気に方向転換というかなんというか(;^^)