須藤項・著、なごやこーちん・イラスト、MF文庫J。
3月31日(金)、読了。
『彼女はミサイル』の作者の新作。未来から来た魔法使いが歴史を変えるために奮闘する物語…… だと思います。
彼女は~に比べて主人公が頑張っていますが根本はヘタレていてもどかしい思いをしますが、一方でそういったいじけた感情を描くのが上手いなぁと感じたりもします。また、主人公の特技とかの配置があからさまで正直第一章を読めばラストが予測できてしまうのですが、その辺りも伏線回収がキチンとしているということで。そういった習作的な雰囲気を感じつつも、登場人物のキャラ付けが良くできていて楽しい作品でした。まぁ、暴走気味でしたが、それもまたよし。
あと、この作品で良かったのはタイトルにもある『呪文』。こんな凄い呪文は初めてみました。このセンスは素晴らしいと思います。ネタバレるので控えますが呪文の本質として間違っていないだけに楽しいのです。そうか、ここまで馬鹿丁寧な呪文もありなんだなぁ……
と、いったところで今月も順調に読了ということで、現在は『アストロ乙女塾』中。何だかもっとぶっとんだ方向に行ってしまいますね(;^^)