小林正親・著、いとうのいぢ・イラスト、ファミ通文庫。
行き場を見失い彷徨える御霊よ、死神候補生ナギの導きにより無に帰れ!!

と秋月凪の言葉で始めてみましたが、これは私が最近嵌ったゲームであるところのユニゾンシフト『 PEACE@PIECES 』のノベライズです。
死神候補生(ピーシーズ)が死神になるために人間の中に混じって魂を無に返す修行をするというのが骨子となる世界観で、物語の舞台はその修行に適した力の集まる場所の一つ『遊華総合学園』。この学園の教師・村上久斗が自分の暮らすの転校生で実は死神候補生(ピーシーズ)の百瀬玉(ももせひかる)の魂用の銃で誤って撃たれたことから死神候補生(ピーシーズ)の修行に巻き込まれていく…… というのがこの小説、ゲーム共通の御華詩の導入です。

読んだ感想としては比較的原作に忠実でありながら、ちょっとしたアレンジも上手いこと効いていて楽しめました。若干、伏線の回収が性急に感じたのは元のボリューム考えると致し方ない部分もあるでしょう。
ヒカルとナギの友情に焦点が絞られているので、ゲームのヒカルシナリオとナギシナリオの総合的な雰囲気ですね。ただ、その為に他のヒロインの扱いがあんまりなのが残念でした。
あと、ゲームプレイした人が突っ込みたくなるけど突っ込んではいけないこと。

さて、死神候補生達は、死神の力を使った後の回復はどうしてたんでしょう?(爆
はい、それを描写したらファミ通文庫から出せませんね(;^^)

あと、挿絵がゲームと同じいとうのいぢというのもポイントが高いですな。

とまぁ、そんな訳で、次はアニメ絶賛放映中で小説の方も売れに売れているハルヒシリーズ最新巻『涼宮ハルヒの憤慨』です。