平坂読・著、片瀬優・イラスト、MF文庫J。
5月9日(火)、読了。
第〇回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞作。
定期化する前の受賞作の存在をすっかり失念していたのでこの機に読んでみました。
いや、テンポがよくて心地よいですね。「死んだ人間の1割がゴーストとして甦る」という無茶な設定を無理なく受け入れさせてくれるのはこのテンポの賜でしょうね。
そんな訳で、告白された3分後にトラックに跳ねられてスプラッタな死体と化した幼馴染みがゴーストになってっていう御華詩。
主人公が結構ええ性格しているというか、どこかの戯言遣いを彷彿とさせる嘘八百な野郎なんですが、時々鋭いことをいうのでハッとさせられます。軽い中にそういうのが混じるのが中々上手いなぁ、と感じました。あと、ネガティブ全開な死にたがり少女が出てくるのですが、その位置づけとかも興味深いものがありました。
シリーズ物っぽいので、また折を見て続きも読みたいと思います。

さて、次は『戦う司書と雷の愚者』です。先日沢山ストック創ったので今月いっぱいぐらいは持ちそうです。