山形石雄・著、前島重機・イラスト、集英社スーパーダッシュ文庫。
5月12日(金)、読了。
前作に引き続いて、これまた素敵な作品でした。
人間の記憶が『本』とするなら、人生こそが物語。
ホンのささやかなことを願ったある人物の夢が叶うまでの御華詩。
それが構成の妙というか、道具立てが効果的に使われてどんどん話に引き込まれていました。こういう記号的な表現で人間の描写が深まっているというか。特にラスト辺りは感動的です。また、最後まで読むと『雷の愚者』というフレーズが深いですね。
あと『戦う司書』のハミュッツ・メセタの方は相変わらずでしたがね。この人は色んな意味で反則的だなぁ……
もう三作目が出ていて、このまま直ぐにでも読みたい気分ですが、ここは堪えて大量ストックから。
お次は『デュラララ!!』です。