三浦勇雄・著、屡那・イラスト、MF文庫J。
6月3日(土)読了。
鉄平&ゆかり編完結! と言った内容でこれまでの話の構図を美事に活かした非常に気持ちのいい御華詩でした。
いやぁ、この前に読んだ『絶望系』とは真逆です。正直先が読める展開なんですが、それは読者の期待を叶えているということに他なりません。そこに至るまでの焦らし方とか満を持しての登場とか、ベタな展開ながら熱いですね。特に今回は話の展開上、鉄平を除いた人々の熱い部分が見れたのが何より嬉しいです。特に槍ヶ岳がカッコイイ。これまでの態度の裏側に秘めた熱さが溜まりませんね。大目玉とのシーンはこのシリーズの中でも1,2を争う名シーンだと思います。それも今までの3冊の積み重ねがあったからでしょうねぇ。まぁ、鉄平はいつものことですが、あそこであの言い間違いをさせてしまう演出は上手いというか狡いです。
と、一言で言うと「面白かった」作品です。

そんなところで次は『アンダカの怪造学Ⅱ モノクロ・エンジェル』です。