月見草平・著、裕龍ながれ・イラスト、MF文庫J。
6月9日(金)、読了。
前作『魔法鍵師カルナの冒険』完結から3ヶ月。何となくタイトルが通じる雰囲気の新シリーズ開始です。
桜乃きらほがある朝起きると尻尾が生えていた。
突如自身を襲った変異を何とかしようとネットで見つけたオカルト専門の病院。
そこで受けた診療の結果、この変異は自身のアストラル体の病気が肉体に及んだモノで……
と、人体に起こるオカルトな現象をアストラル体の病と捉え、その診療を行う魔法医と、ひょんなことから彼の助手をすることになった桜乃きらほの物語です。
オカルトな病気の考証が中々面白いです。これは、色々と応用効きそうですし、今後も話が膨らみそうだなぁ、と。
又、魔法医がメインということで手術の描写もあったりする訳ですが、その辺が前作の鍵開けの描写のように手先の動きが細かく描かれていて映像が浮かびます。アストラル体なんで手術がグロくないのもまたよし。
そんな訳で、シリーズ開始の登場人物紹介編ということを考慮してタイトルになってる人物以外の設定を隠したらなんか表面的な部分しか書けない訳ですが、今回も楽しめそうなんで続きは読んでいきたいと思います。
……委員長(ニックネーム)という素敵眼鏡娘もいますしね。
では、次は『神曲奏界ポリフォニカ ロマンティック・クリムゾン』です。