西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
2月5日(月)読了。
うむ、これはこれは、大河ノベルというか、一巻のときにも書いた通り、連載漫画的手法を活かした逸品ですな。正直、好き嫌い分かれそうですが、私は好きです。
あと、一巻読んだときに主人公のキャラの弱さみたいなこと書いてたんですが…… やられた。いきなりフォローしてます。そこまで確信犯とは一本取られました。計算しすぎです。そんなこんなで、西尾維新的キャラクター作法みたいなのもこの巻の見所です。全く本筋とは関係ない…… と言い切れないところも侮れなかったり。
それと、西尾維新の作品というと語り部が僕であることが多いんですがこの作品は三人称。最初読んだときは珍しいと思ったんですが、一巻で指摘忘れてた理由。
いや、これただの作者の一人称やん(;^^) なんというか、そうとしか表現できない文体に思えます。だから、途中でその真新しさを忘れてしまっていた次第。これは、漫画で言うと矢鱈と欄外にツッコミが入ったような、そんなノリです。なんというか、まさに例示した漫画的手法を小説でやってみたかったとかそんな感じでしょうか。
そんな今シリーズは時代物。「ぎゃふん」という言葉がまだ新鮮で、昨今のマスコミによって歪められたカタカナ四文字の言葉はなかったけれどもそういう女性は確かに存在したころの御華詩。このままどこへ向かっていくのか興味が尽きません。これで追いついたんで来月からはリアルタイムで追随します。
と、そんなところで次はすっかり遅れてしまった『とある魔術の禁書目録12』です。これも楽しみなシリーズなのでペース上げていきます。