西尾維新・著、竹・イラスト、講談社 BOX 。
3月4日(日)読了。
何というか、読者の突っ込みを予測して前言い訳を巧みに入れるのは美事というか「あれ?」と思ったら次の行でフォローしてるその手腕。だからこそやっぱりこれは作者の一人称って気がします。紙幅が足りないとかいいながらその繰り言自体がネタになってたり、そんなことが地の文に普通に書いてる時点で漫画的手法、と感じるんでしょうね。

今回は、出雲が舞台の巫女祭り。だからってことで巫女繋がりで微妙に真似出来そうで出来ない懐かしいあのフレーズ再び! は純粋に嬉しかったです。これは、素敵なファンサービスですね。

本編としては遂に3本目。千刀『金殺』(つるぎ:金偏に殺で一文字)の持ち主は三途神社の長、敦賀迷彩。
そんな訳で、出雲にやってきたとがめと七花。とがめの交渉の末、千刀『金殺』を掛けて七花と迷彩の勝負することに…… とまぁ、そんな感じですが、お馬鹿な方向はさておき、飽くまでとがめの『刀』としての道を行く七花のあり方とか、それに対するとがめの背負うモノ、迷彩と対峙することでその辺りが描かれていてきちんと人物も掘り下げられているので油断できません。

何はともあれ、来月は予想外に早くあの剣士が登場。舞台も舞台なので楽しみです。

そんなところで次は『暗闇にヤギを探して2』です。