内山靖二郎・著、真田茸人・イラスト、MF文庫J。
3月13日(火)読了。
今回はちょっと趣向を変えてタイトルの通り海の怪。でも、よくある人面蛇ではなくてスク水セーラー服な辺り、MF文庫Jというか。
海の怪が絡んでくるのは智宏達の海旅行が舞台となっているから。海嫌いの珠枝を除いて、瑞穂、好香、真希、コヒロと女性に囲まれての海は水着三昧のサービス話。でも、女性陣の人間関係が見えてそれはそれで楽しいですね。瑞穂の位置も大分近づいてきましたし。イラストでは水着でも眼鏡ですし。
とはいえ、そんな姦しい状況ですが、妖怪と人間の関係についてはシビアな面も見せていて、後半はがらりと趣が変わります。細かいところはネタばれますが、こうして人間と妖怪が近しい関係にあるように見えても、そこには決定的な溝があるってことは常に意識させているのがこのシリーズのよいところだと思います。
で、なんか肝心のことが明かされないまま終わったように思うので次を楽しみにしたいと思います。
とまぁ、そんなところで次は『ミミズクと夜の王』です。