内山靖二郎・著、真田茸人・イラスト、MF文庫J。
4月9日(月)読了。
毎回様々な妖怪にスポットを当てていくこのシリーズですが、今回は『猫又』。比較的有名どころですね。
猫に対する解釈は中々興味深いものがありました。まぁ、サブタイトルで大方の予想のつく展開もありつつ、実は今回のメインは八咫烏のコヒロだったのではとか思ったり。家神である珠枝との関係から妖怪と人間の稜線の問題があるわけですが、今回、それを示す立場としてのコヒロの位置はいい具合でした。ただ、色んなテーマがごっちゃになってしまってて全体的にちょっと話の方向性が見えづらい中途半端な印象が拭えません。まぁ、あとがきで作者が書いてるとおり新キャラを動かしたいって目的があるんでそちらにひっぱられてこうなっちゃったってのは解るんですがね。
とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録13』です。