熊谷雅人・著、えれっと・イラスト、MF文庫J。
4月25日(水)読了。
今回はサブキャラに焦点を当てた短編と、演劇部の合宿を舞台とした中編という構成。
このような形が出来るぐらいにはキャラがしっかりしてるんだなぁ、と感じさせられました。特に、サブキャラメインではそれぞれのキャラの一人称が使われているのがよいですね。「ああ、こいつこんなこと考えてるんだ」っていうのが解ります。特に、しの。

一度築き上げた信頼関係を一旦リセットされ、それでも同じ仲間達と再び信頼関係を気づき上げた真帆。彼女の成長譚としてもよく出来ていますね。まぁ、ちょっと心の声と実際の話し声のギャップがありすぎで普段の話し声が小さいというところが想像し辛いというのは気になりますが、これは仕方ないですね。ただ、脇役のキャラがメインになったときに、そんな彼女をどう思っているのかが見えたのはこの巻の試みの成功点ですな。

とまぁ、そんなところで次は再び大団円の『サクラサク上等。』です。