雨森麻杜・著、成瀬裕司・イラスト、HJ文庫。
6月18日(月)読了。
予備知識一切無しどころか内容も未確認の表紙買いしたこの作品。結果は『微妙』ですねぇ。
異能やらエルフやら鬼やらの亜人やら妖魔やらが普通に存在するけれども、概ね現代日本と変わらぬ世界を舞台にした御華詩。
何故か不運に見舞われる眼鏡っ娘、比良坂遥乃(ひらさかはるの)と、その幼なじみの根岸継人(ねぎしつぐと)が偶然、鬼娘の朱留(あける)と出会い、その不運の原因と対峙していく…… と大筋はなるのでしょうか?
タイトルにある『瓶詰』と呼ばれる何でも封じてしまう異能が中軸となっていて、その辺りとタイトルを絡めてるのですが、正直、説明過多でちょっと興醒め気味でした。その割に異能がありふれた世界の設定が今一見えなくて色々戸惑うところもあり。異能の設定が結構凝っているところもあって、その能力の行使方法などに工夫も見られたのですが、そこももう一声欲しい印象。全体的に構成がちょっと荒い印象の御華詩でした。まぁ、素材は悪くなく、シリーズとして続くようなのでとりあえず様子見予定。
とまぁ、そんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン』です。