築地俊彦・著、兎塚エイジ・イラスト、GA 文庫。
6月28日(木)読了。
神曲嫌いのクルナと精霊至上主義現実派な眼鏡っ娘精霊の御華詩第二弾!

貧乏街道まっしぐらなクルナとそれに律儀に付き合って飢えに苦しんだりしているルーファの元に、クルナの弟リグルスからもたらされる駆け落ちした神曲学士と精霊の捜索の仕事。実は、その学士とクルナにはある共通点が有って……

と、そんな感じで、事件を通してクルナの過去、優秀な神曲学士として名を馳せる弟と同等かそれ以上の神曲を弾けるにも関わらず、何故神曲をそこまで嫌うのか? といった部分が描かれます。いや、前巻で垣間見えた『神曲を介さない人間と精霊の関係』というところから更に一歩深いところまで踏み込んだ内容で、ポリフォニカ世界に於いても非常に重要なテーマが描かれていると思います。若干、白のブランカに関しても通じるところがありますが、このテーマが出てきたことは全シリーズ通しても可成り大きいと思います。これは、今後が非常に楽しみなシリーズとなりました。

あと一点。
冒頭のカラーイラストで激しくネタバレするのはちょっと勘弁。あれ知らずに読んだらもっと楽しめたのになぁ……

とまぁ、そんなところで次は『ハヤテのごとく! 夏休みの白鳳学院も、幻の三千院ナギをみた by ハヤテ』です。って作者被ってた!