六塚光・著、カズアキ・イラスト、角川スニーカー文庫。
7月20日(金)読了。
第三弾にして、色々と過去の因縁が収束してきた感じですねぇ。今回はこれまでも話題となっていた、サクラとカエデの故郷で起こった『オーラン虐殺事件』に関わる御華詩。眼鏡パラダイス(※オーラン先住民は全員眼鏡です)を破壊した極悪人の登場となるわけですが、しかし、なにやら腑に落ちない点が…… とまぁ、そんな感じですね。

今回で3冊目となって魔神も出揃ってきたところなんですが、一巻のときにも描いてますが、エルバの『父の仇討ち』という動機がどうにも取ってつけた感が否めません。周囲のキャラが明確な目的意識を感じさせるのに対して、肝心の主人公がこれなので、個人的所感として逆にエルバが登場したことで正直冷めることも暫し。手堅くまとまっていて安心して読めるシリーズなんですが、そこだけがどうにも盛り上がりに欠けます。どうせならテッキが主人公になってしまった方が盛り上がる気もします。いや、それよりもサクラとカエデがオーラン先住民の楽園を築くというストーリーでも個人的には大歓迎です。

とまぁ、肝となる悪魔召還の円盤(レンズ)の使い方に問題があるためそこは避けて通りましたということで、次は『神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック』です。