大迫純一・著、BUNBUN・イラスト、GA文庫。
7月24日(火)読了。
渋い。やっぱり渋いですねぇ、このシリーズは。なんでしょう、この渋みは。ちょっとした描写の端々が粋というか。加えて今回は『あとがき』までカッコイイのは反則です。なんだかんだでポリフォニカの中では一番好きなシリーズです。
で、今回は博物館で起こった展示物盗難に関わる警備員殺人事件。万全の警備体制の監視カメラに写らない犯人の謎を追います。しかし、とある事情でマティア抜き。マナガ単独での捜査になるのですが、その辺でマティアとマナガの絆が更に深く描かれています。マティアとの契約を望みながらもそれを見守るレオンの距離感もいいですねぇ。事件そのものはネタばれるので描きませんが、主要な登場人物の一人一人が、背負うモノをしっかりと背負って、決して投げ出さずに向き合う、その姿勢が集約されたのがマティアの神曲なのかもしれません。キネティック版で描かれる過去が益々気になりますねぇ。
とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録SS』です。