鎌池和馬・著、灰村キヨタカ・イラスト、電撃文庫。
7月27日(金)読了。
今回は若干経路の違う短編集的な内容なんでいつもと違った内容ってコンセプトのようですが、それでいてあくまで本編の補完という位置づけ。前回のラストで迎えた局面をそれぞれの陣営の人々がいかに過ごしているか? って内容をそれぞれの視点で綴ったSS。
具体的には、
・上条とクラスの仲間達
・一方通行
・イギリス清教の女子寮の人達
・保護者代表
って感じです。
つか、前の一件からこちら、すっかり裏主人公になってますねぇ、一方通行。彼の仲間がさらっとトンデモナイ面子だったりしたのもオイシイですし。この組み合わせは非常に面白い。
あと、とある事件の結果として元他宗派の人間を大量に受け入れてえらいことになってる女子寮の御華詩はこの中にあっても一風変わっていて、それでいて珠玉の御華詩だったと個人的に思います。
科学サイド対魔術サイドの問題が提起されてそれに関する全く熱くないからこそ逆に心を打つ言葉があったりしたものの、基本的にはお笑い担当というか。聖人という全世界に二十人も居ないような能力を持つ一人なのに思い返すと弄られキャラな神裂姉さんはやっぱり弄られてたり、アニェーゼ隊の面々はマイペースだったり某エージェントは霊装が羞恥プレイだったりなんだかんだでやっぱりオルソラが最強でおいしいとこ持っていったり。そこまででも十分に盛り上がったのに、最後の最後のオチに感動。これは、すごい上手いと思いました。
あ、あと、最後の最後はいつもの人がおいしいとこ持っていっていつも通りのノリも堪能できました。
いやはや、気がつけば本編13冊にこのSSと14冊リアルタイムに追いかけてますが、これからも楽しみなシリーズでやっぱり追いかけて行きたいと思います。
とまぁ、そんなところで、次は『かのこん7 ~さよなら、オオカミ~』です。