熊谷雅人・著、えれっと・イラスト、MF文庫J。
9月25日(火)読了。
今シリーズも遂に完結!
一人のネクラ少女が演劇部の仲間達との関係を通じて変わっていく成長譚として、非常にメッセージ性のはっきりしたすがすがしい読後感の良作でした。まぁ、細かい部分を突っ込むと色々と粗はあるんですが、これだけテーマが伝わってくれば充分でしょう。

考えてみれば、この物語の主人公、真帆のような立ち位置に居る人って結構居るんでしょうね。気づかないだけで、自分が思っているほど周りから嫌われていないというか、嫌がられるのがデフォと思いこんでしまっているというか。そして、自分は理解して貰えないという一種の諦観に達してしまう。でも、人間は誰からも好かれるのが難しいように、誰からも嫌われるのも実は難しいのです。そんなことを考えてしまいました。

何はともあれ、次回作が楽しみであります。

とまぁ、そんなところで次は『アンダカの怪造学Ⅶ Pandora Only One 』です。