成田良悟・著、エナミカツミ・イラスト、電撃文庫。
9月15日(土)読了。
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
もう大分前の作品ですが、これはさっさと読まなかったのを後悔しました。
多くの主人公の視点が交錯しながら偶然の積み重ねで最後の大団円に繋がっていく心地よさ。
視点移動を利用してちょっとした伏線を貼ってアクセントにするのはあざとさより鮮やかさを感じられるバランス感覚。
禁酒法時代がメインだったり、明確な主人公が定まっていなかったりライトノベルとしては可成り異色ながら、読者を楽しませるエンターテインメントとして、本当によく出来た作品ですねぇ。
予備知識なかったんですが、これでこのシリーズの作品に年代が入っていて、尚かつそれが何十年も幅がある理由がわかりました。なるほどなぁ。そんな訳で、このシリーズも続けて読むことが決定しました。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記八さつめ』です。