田中ロミオ・著、山崎透・イラスト、ガガガ文庫。
1月17日(木)読了。
人類に変わって地球の支配者となった妖精さんたちと”わたし”の奇妙な交流の物語。
まぁ、なんというか、のんびりした世界ですねぇ。今回は不思議な力を持った計量スプーンと助手さん復帰の御華詩でした。
最初の計量スプーンの方では”わたし”の暢気な主観に基づいていて今一危機感に欠けますが『主観による認識の変化』を上手いこと表現してるなぁ、と思いました。この視点は面白いです。もう一方は『妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ』というサブタイトルの通りタイムリープ(?)と無個性がテーマな御華詩。哲学的な内容を含みつつも小咄的な御華詩というか、微妙なバランスの内容でした。SFとしたら怒られる内容ですがまぁ、この世界ならこんなのもアリかなぁ、とかそんな感じ。正直、どう捉えてよいのか形容しがたいのですが、難しく考えずにさらっと流すのがよいのでしょうね。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記 番外そのに』です。