葵せきな・著、狗神煌・イラスト、富士見ファンタジア文庫。
2月5日(火)読了。

人気投票で生徒会役員が決定されるという特殊な制度を採用している碧陽学園。
その中にあって、成績優秀者は『優良枠』として特別に生徒会へ入ることを許される。
今年は、1年でトップの成績を収めた杉崎鍵が生徒会入りを果たし副会長に就任した。
そんな彼が、人気だけで生徒会役員となった少女達を、その頭脳をもって時に優しく、時に厳しくサポートしながら学園の様々な問題に立ち向かう御華詩……

では間違ってもありません。端的に言えば、学年最下位から学年トップまで上り詰めてまで生徒会入りした杉崎鍵が、役員の美少女達を全員攻略してハーレム化を目指す御華詩です(;^^) いや、まぁ、そんなノリです。

総じてエンターテイメントに徹していて、笑いも沢山。さらっと読めるのが嬉しいですねぇ。若干仕掛けもありますが、基本的に生徒会室で登場人物達が繰り広げる漫才と言ったところですね。また、連作短編として7話構成になっていますが、全て会長の受け売りから始めるという同じパターンを繰り返しているのは効果的でした。それと、随所に仕込まれたネタはレーベルを越えてというか、富士見ファンタジア文庫の大らかさを感じさせます。流石老舗ですねぇ。

あとは、仕掛けについては読んでのお楽しみですがまぁ、気づく人はすぐ気づくようなモノですが、上手いことまとめてはいたと思います。『はっちゃけ具合』という指標で観ると『アストロ乙女塾』という途方もない無茶を既に経験している身にはインパクト不足でしたが、手堅いネタを上手く配置しているので充分に笑える作品でした。電車で読んでいたら何回か危機が訪れたので(;^^) さらっと読んでさらっと楽しめる、そんな良作でした。

しかし、富士見ファンタジア文庫は久しぶりです。このブログでは初めての登場だったりします(;^^) まぁ、前に読んだのを調べたらアニメに嵌って読んだ『ギャラクシーエンジェル1』だったので6年ぶりぐらい。別に避けてるつもりはないんですが手が回らないというのが現状。とはいえ、老舗レーベルも押さえておきたいので最低限このシリーズは追いかけようと思います…… って絶対これじゃレーベルカラー分からないと思いますが(;^^) 一応、『蓬莱学園の初恋』とか『鉄鋼巨兵 SOME-LINE 』とか『卵王子カイルロッド』とか『無責任艦長タイラー』シリーズとか『スレイヤーズ』(長編)とか『閃光戦隊ジュエルスターズ』とか過去には沢山読んでるんですがね。

とまぁ、若干脱線しつつ次はアニメで気になった『狼と香辛料』です。