日日日・著、鈴見敦・著、 MF 文庫 J 。
3月7日(金)読了。
帝都世紀末学園。
学園祭が迫ったある日、我らが魔女の生徒会長・剣シロオは『B校舎最強決定戦』を宣言する。
勝者には絶対服従、弱肉強食の分かり易いルールに沸き立つ生徒達。
そんな馬鹿騒ぎの中、一人の豪奢な存在が現れる。
シロオの独壇場かと思われた祭の闖入者、超悦者ジュリエット。
彼女の存在が、祭の空気を一変させて……
どこか歪んだ少年少女達の繰り広げる物語。
その歪みの描き方が生々しく、エグい中にも救いがあります。
やっぱり、日日日作品って何かしらの絆がテーマになっていますねぇ。特に今回は適役のジュリエットの配下、超悦卍四聖獣の面々がいい味出してました。最後の方は狡いです。かなりツボに嵌りました。なんでしょうねぇ、本質的な悪人ってのはいないというか、誰もが悪人になりうるというか、色々と考えさせるような内容でした。
また、サブタイトルの通り、根底にはシェイクスピアがありますが、日日日の手に掛かるとこうも凄絶になるのですね。この流れからどう続いていくのか、非常に楽しみになってきました。
とまぁ、そんなところで次は『クダンの話をしましょうか2』です。