西野かつみ・著、弧印・イラスト、MF文庫J。
3月14日(金)読了。

自らの内に秘めた『気』によりトンデモない事件を起こしてしまった耕太。
それにより彼は日々溜まった『気』を処理することを余儀なくされていた。
恋人のちずるとアイジンの望の協力の元、どうにか過ちを繰り返さず、平和な日々が続いているかに見えた。
だが、その裏では今までにない大きな運命の波が忍び寄って……

なんというか何の『あらたなるめざめ』なのか問いたいのですが、銀河エロス大帝はやっぱり銀河エロス大帝でした。
それでも『純愛』と作者が言い張るだけ合って、寸止めというか方向を違えて誤魔化してるだけですが、まぁ、本当に毎回カゲキになって年齢制限大丈夫か心配になるのは相変わらず。その影で、本気で純愛を貫くちずるの弟、たゆらが癒しです。戦いではすっかりヘタレ扱いですが、今回はよく頑張った! と言いたい。前の巻で朝比奈委員長の方もまんざらでもない雰囲気だったので、上手くいくといいですねぇ。このシリーズのラブコメ要素はこっちがメインだと信じています。

とはいえ、ちずるの力を狙う<葛の葉>との戦いが顕在化して、熊田が思う存分本領を発揮してたり、意外なキャラが大活躍だったり、今まで以上に妖怪達のバトル率が高くてその辺は侮れません。つか、これが無かったら多分レーベル間違えてます(;^^)

今回は色んな意味で大きな転機となる御華詩でしたが、ここからどう動いていくのか楽しみです。

とまぁ、そんなところで次は『えむえむっ!』です。

かのこん9 (MF文庫J)

西野 かつみ
出版社:メディアファクトリー
発売日: 2008-02-21