松野秋鳴・著、 QP:flapper ・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月21日(金)読了。
夏休みも終わり、太郎達の通う桜守高校の学園祭『桜守祭』が近づいてきた。
太郎のクラスの出し物は演劇。
くじ引きで決めた配役で、太郎は主役の傲慢な貴族の娘の使用人役となった。
だが、その役柄は娘に散々な罵りを受け、あまつさえ鞭で打たれる過酷な役。
そう、太郎にとってそれは別の意味で拷問に近いのだ。
このままでは性癖がばれてしまう!
そこで、石動先輩がその性癖を直すために講じた手がおかしな形で作用して……
と、そんな感じの学祭話。前回が嵐子クローズアップだったのに対して、今回は石動先輩メインです。
いやぁ、しかし、今回は色々なパターンのダメ要素が詰め込まれて非常に楽しい内容でした。二話構成でしたが、一話目はもうトンデモないジョブチェンジでした。そして、性癖をばらさない為のパターンがこの話と次の話で構築された感じもします。これで、話にいつもの第二ボランティア部以外の面々も絡めることが可能となって益々楽しくなっていきそうです。
一方で石動先輩の本質というかそういうのも見え隠れしてますな。そういった部分の描き方もよかったです。プロット的にも段々読者を驚かそうという仕掛けが感じられるようになってきてますし。うん、これは面白い作品です。変態がメインですがね。
と、そんな訳で既刊が終わりましたが次もMF文庫J『アストロノト!2』です。