支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月22日(木)読了。
商人人生の危機を逃れて暫し。
北を目指すロレンスとホロは冬の大市と祭を控えたクメルスンを訪れていた。
そこで出会った若き魚商人がホロに一目惚れしたことからロレンスはこれまで経験したことのない危機に出会う……
いやはや、ここでこういう御華詩が来るのはよいですねぇ。今回体験した『危機』が今後どう動いていくのか楽しみです。まぁ、すでにあと5冊は確保しててそう遠くない先に体験できるのですが。
そして、この流れも根っこは商人の思考というか、その辺りの思考の天秤の釣り合いが実に心地いいです。ロレンスが不器用なだけかもしれませんが、ホロに関する部分について必死に理屈で考えようと四苦八苦するのがもどかしくも微笑ましい。だから、ホロに『可愛い』と称されるのでしょうな。
とまぁ、そんなところで引き続き『狼と香辛料 Ⅳ』でありんす。