支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月27日(火)読了。
毛皮の交易が盛んな北の街、レノス。
かつてホロが立ち寄った筈の場所でいよいよ故郷に近づいていく。
旅の終わりにお互い寂しさを感じながらもどうにかここまで辿り着いたのだ。
そんな中、宿で出会った行商人から年代記作家を紹介して貰う。
その縁で、ロレンスは未だかつてない規模の商談を持ち出されて……
ふむふむ、そうだよなぁ、といった感じでホロとロレンスの在り方が問われる御華詩。
商売一辺倒だったロレンスが段々とホロの存在の大きさを意識し、それが判断基準を少しずつ変えてきた結果。
ホロは、それを嬉しく想いながらも自身とロレンスの差から不安を感じていて。
そんな二人の心の機微が描かれていて非常に面白かったですねぇ。駆け引きもどんどん冴えてますし。
で、今回はこれまでと全く違う方向性の終わり方でしたが、次はどうなるのやら……
とまぁ、そんなところで次は『狼と香辛料 Ⅵ』です。