支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月28日(水)読了。
近づく旅の終わりを感じながらも、笑顔で終えるための道を模索する二人。
結果、レノスの街での悶着の後、ロレンスとホロは港町ケルーベを目指していた。
運良く船を見つけた道中、関所の一つで突然ロレンスを先生と呼ぶ少年が現れて……
いやいや、これはまた、面白い展開になりましたねぇ。
これまでに積み上げられたロレンスの中の価値観の変化がよく出ていて、それでいて根っこは同じロジカルな駆け引きに満ちたホロとのやり取りにも磨きが掛かっています。こういったウィットは読んでて心地よいですね。
また、ホロの故郷が近づくにつれて、旅の終わりの寂しさをずっと感じさせていながら、今回の終わりの持って行き方は美事でした。これからが楽しみです。
とまぁ、そんなところで次も『狼と香辛料 Ⅶ』です。