支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
5月30日(金)読了。
麦の神として祭られるよりも以前。
ホロは、海を目指す旅の少年少女と出会う。
だが、狭い世界しか知らない二人は頼りないどころか無謀に過ぎて。
二人を見ていられなくなったホロはついつい声を掛けて……
今回は、番外編の中編1本、短編2本の構成。
メインはかつてホロが旅した幼い少年少女の旅路。なるほど、確かに、子供相手だとこんな感じなんですねぇ。
そして、残り2編は幕間。銀貨騒動後の何気ない買い物話と、リュビンハイゲンでの人生最大の危機のささやかな打ち上げ話。
作者も一押しですが、やはり、ホロ視点で語られるあの事件後の御華詩がいいですねぇ。なるほど、このときからそんな風に考えていたのか、と。賢狼というのも難しいモノですな。
というところで次は『狼と香辛料 Ⅷ』です。