日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
6月5日(木)読了。
暗殺者の父からその技術を叩き込まれた竜骨寺柊雨。
しかし、彼は父の後を継がず、幼い妹と共に母の残した中華料理屋『謝々飯店』を継いでいた。
これは、そんな数奇な中華料理屋とご近所の狂乱家族の交流の物語……
……でそんなに間違ってないと思われる、そんな番外編でした。いやはや、作者自身も言っていましたが、どれも心温まる御華詩で非常に心地よい読後感でした。
以下、ものすごく簡単な個別印象など。
【謝々!暗殺中華!】
アニメで先にオチを知っていましたが、それでも活字で読むとええですねぇ。狂乱家族といい関係になれそうですな。
つか、狂乱家族はここ以外出入り禁止っぽいですが。
【雨宿りデカメロン】
『謝々飯店』と同じ商店街の韓国料理屋の娘と、デカメロンの意地っ張り同士の交流物語。つくづくいい奴だなぁ、デカメロン。
【チクタクワニに気をつけろ♪】
今回の中でも珠玉の優歌と兄の役に立ちたい一心の竜骨寺椿姫の奮闘物語。でも、最凶小学生コンビ誕生の瞬間かも知れませんね、これ。
【サクラチラリズム】
あの旅行会社の社長令嬢、桜井ちえり再登場! うん、ちえりの立ち位置は確かに狂乱家族日記には必要ですねぇ。だからこそ何気に人を見る目が確かな凶華になんだかんだで気に入られてるんですよね。
で、内容的には…… 優歌の黒さが光ったり月香の芸風が変わったり、が印象的でしたねぇ。
とまぁ、こんなところで次は『神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2』です。