佐々原史緒・著、倉藤倖・イラスト、ファミ通文庫。
7月17日(木)読了。

幼稚園からの一貫教育のミッションスクール、聖ヴェリタス女学院。
高等部に進学した麻生広海はそれまで通り級長に任命され、一人中途入学者の面倒を見るよう教師に頼まれる。
その彼女、五十嵐千果はラクロスで日本一を目指す、自称「嵐を呼ぶ、女」。
だが、ラクロス部は何年も前に同好会に格下げされていた!
それでもめげず、千果は日本一を目指して、それ以前に先ずは部昇格を目指して、仲間を集め始めるのだった。
広海も立場上、その面倒を見る羽目になって……

これは、いい。
プロット的にはよくあるパターンなのですが、扱うスポーツがラクロスという少し珍しいモノであるのと、何よりキャラの配置が絶妙で、読み終わって非常に心地よい作品でした。語り部の広海のキャラも、きっちり後半で活かされて、ドタバタしてるのにきっちり収束するのが素敵でした。あと、そんなノリで嶋さんも全然伏せずに堂々とかましてくれる濃いネタも上手く中和してましたねぇ。まさか、あんなネタまで…… とか。

ストーリーについてはいつもの方針でネタバレるので詳しくは書かず、取りあえず近いうちに2巻も読みたいと思います。うん、こういう作品を読むと色々といい気分になりますねぇ。

とまぁ、そんなところで次は『とある魔術の禁書目録16』です。

暴風ガールズファイト (ファミ通文庫)

佐々原 史緒
出版社:エンターブレイン
発売日: 2007-09-29