雨宮諒・著、ポコ・イラスト、電撃文庫。
7月24日(金)読了。

新米消防士の桜井進が偶然受け取った急ぎのシゴフミ。
幼い字で綴られたその内容は、火事場から妹を救って欲しいと求めるもの。
しかも、すぐに出動が掛かり現場はその手紙に記された場所だった。
現場でその手紙の内容を信じ、美事にシゴフミに記された想いを叶える。
それが切っ掛けで進は街の英雄と称えられるようになるのだが……

そんな『英雄になる瞬間<とき>』と、差出人が『猫』という希有なシゴフミに纏わる『青い空、白い猫。』。恋のキューピッドを演じる少女が、自身の恋に葛藤する甘く切ない『キューピッド』の三編。

シゴフミ=死後文という主題から『死』が常につきまとう御華詩。どうしても手放しでハッピーな御華詩にはなりようも無いのですが、暖かくて切ない、そんな感じの雰囲気はいいですねぇ。アニメの方は結構ダークな路線だった気もしますが(;^^)

とまぁ、そんなところで次は『きみとぼくが壊した世界』です。

シゴフミ〈2〉Stories of Last Letter (電撃文庫)

雨宮 諒
出版社:メディアワークス
発売日: 2007-03