日日日・著、エナミカツミ・イラスト、角川スニーカー文庫。
8月18日(月)読了。
一つの禁忌の終結から程なく。
”最終兵器”を補強する材料としての”決戦兵器”に怪造学会は掛ける。
それは、もう一つの禁忌『物造』に関わるモノ。
そうして、物造に夢を馳せた祖父を持つ少年と、物造の申し子の母を持つ少女が戦場へと向かい……
いやはや、満を持しての侍少女の戦線復帰の物語。
これまで仄めかされた戦橋舞弓に纏わる謎がどんどんと解き明かされて目の離せない御華詩でした。
『物造』というキーワードですっかり鬼京と舞弓のコンビが定着してますが、今回はそれが非常にいい形で働きましたねぇ。
伊依もすっかり『綺麗事を貫くだけの厳しさ』を得て相変わらず無茶してます。いや、あれを当たり前のように出来てしまうのは本当の強さですねぇ。
また、その裏では全く怪造学の埒外に居る一人の少女の小さな恋物語でもありました。その結末は読んでのお楽しみ。
これまで何人もの大物が登場し、いよいよラスボス戦が近づいています。次はどうなるのか…… 非常に楽しみです。
とまぁ、そんなところで次は『狂乱家族日記拾さつめ』です。