日日日・著、鈴見敦・著、 MF 文庫 J 。
8月14日(木)読了。
あらゆる学生を受け入れる帝都世紀末学園。
第三大日本帝国「子供の国」に存在する学園の通称「魔界」なC校舎でかつて起こった『みんなの友達』事件。
それは、魔女の生徒会長、剣シロオがどうにか事件を中断させたモノの完全には解決出来なかった事件でもあった。
それから半年が過ぎたある日、事件が再現され、C校舎の総代表「魔王」断花シャムから生徒会に解決の依頼が舞い込む。
果たして魔女の生徒会長は、今度こそ事件を解決出来るのか……
うわぁ、これはすげぇ。いい意味で心地よく騙された感の漂う、そんな御華詩でした。
下敷きにされているのは、サブタイトルの『案山子』ととある登場人物の名前から繋がる『オズの魔法使い』なのですが、日日日の解釈が絡むとこうも凄まじい御華詩になるんですねぇ(;^^)
因みに、タイトルの『グランギニョル』はまぁ、残酷劇とでも訳せるような代物。で、看板に偽りなし。まぁ、元々このシリーズはそう言った側面もありましたが、自覚的にやられるとかなりえぐいので人を若干選ぶ気もします。ただ、全体の雰囲気としては何か文学的ともとれて『ちーちゃんは悠久の向こう』などの新風舎での作品の空気を感じたのは気のせいか…… なんというか、看板に偽りがなかった割には不思議と読後感は悪くない、そんな作品だったように思います。
とまぁ、そんなところでしばらく日日日が続くというわけで次は『アンダカの怪造学 Ⅸ Hyper Samurai Soul 』です。