西尾維新・著、VOFAN・イラスト、講談社BOX。
9月9日(火)読了。
様々な怪異に触れた阿良々木暦の妹、阿良々木火憐と阿良々木月火。
人呼んで『栂の木二中のファイヤーシスターズ』。
近隣の中学ではちょっとした有名人である二人は、困った人を助けるちょっとした正義の味方の真似事をしていた。
そんな中、とある事件に際して、彼女たちは出会ってはいけない相手に出会ってしまい……
まぁ、そんな本筋があるにはあるのですが、8割以上が阿良々木暦とヒロイン達の漫才で構成されています。なんというか、こんなに笑ったのは久しぶりです。流石、『200パーセント趣味で書かれた小説』。仕込まれたネタもフリーダム過ぎます。まさか、こんなところで『烏丸ちとせ』なんて名前を目にすることになるとは思いもよりませんでした。
とは言え、阿良々木暦の妹達に対する想いの描写は、いい具合にツンデレで素直じゃない感じが非常によかったです。こういう想いって実際にあるんでしょうねぇ。
それと、読んでてふと思ったのですが、西尾維新の作品ってギャルゲ的に捉えると基本ハーレムルートなのは気のせいでしょうか(;^^) ネタバレるので具体的には書きませんがこれと他2作品は当てはまる気がします。
でまぁ、そんな風に最大限に楽しんだのですが一つだけショックなことが…… ああ、羽川翼! なんでそんなことを! って理由は前作読んでりゃ分かりますが、だからって、だからって、それは、それはぁぁぁぁ! うん、確かにこれなら大騒ぎになるのも解ります(謎
とまぁ、取り乱したところで次は期せずして『物語』繋がりな『ほうかご百物語 2』です。