野村美月・著、竹岡美穂・イラスト、ファミ通文庫。
1月24日(土)読了。

心葉が遠子先輩と出会って間もない頃。
気の進まない心葉を遠子先輩が手を引かれて強引に文芸部室に連れ込まれおやつを書かされることが日常だった。
そんな折、心葉は一人の上級生が自分に向ける敵意から遠子先輩にあからさまに好意を寄せていることに気付く。
いっそ、遠子先輩とくっつけてしまえば自分は解放されるのでは?
そんな風に考えて、その上級生の恋路の手助けをすることにしたのだが……

MF 文庫 J 消化を優先したため、発売から少し時間が立ってしまいましたがようやく”文学少女”の短編集を読み終わりました。
甘味の甘さを引き立てる為に加える塩分というか、決して優しいだけじゃないんだけど、だからこそいっそう優しく感じられる、そんな御華詩達でした。特に、本編の裏側やら後日譚を語る、美羽や、麻貴先輩や、流人それぞれの視点の作品が読めたのが嬉しいですねぇ。しかし、それにしても『御殿山体操』ってなんだ?(謎

何はともあれ、本編が終わっても、もう少しその世界を広げる御華詩が読めるというのは嬉しいことです。『1』と付くからにはまだ最低1冊は出るはずですしね。

そんなところで、次は『学園カゲキ! 5』です。

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)

野村 美月
出版社:エンターブレイン
発売日: 2008-12-26