日日日・著、x6suke・イラスト、ファミ通文庫。
2月16日(月)読了。

『世界会議』に向かう道中、都市型飛行船マスカレイド号船内では未曾有の大事件が発生していた。
黒幕は誰なのか?
それさえも解らないまま、しかし『世界会議』は予定通り開催されることとなった。
内容は事前に全く明かされず、世界中の要人を一カ所に集めたその会議の内容とは……

『世界会議編』もしくは『閻禍伝説編』クライマックス!
いやぁ、これは本当に盛り上がりますねぇ。今まで提示されてきた伏線の中でも最も肝となる閻禍伝説の本質が遂に明かされました。なるほどなぁ…… 本当に総まとめでこれまで仄めかされていた内容がほぼ綺麗に繋がりました。しかも、あのキャラこのキャラとオールスターの様相も呈していたり非常に贅沢な内容でその辺も嬉しいですねぇ。
ちょっとしたすれ違いが招く悲劇。そんなモノはありふれていて。
解り合えない苦しさ、それは誰もが抱えていて。
これは他の作品にもみられる傾向に思えるのですが、今回の『世界会議』そんな人間の持つ業とも言えるモノを解決する一つの提案であり、日日日の思いなのかもしれませんね。そんなことを感じたりもしました。あの辺の持っていき方は良いですねぇ。

こうして、いよいよ終わりが見えてきたところで次は語られているようで語られていない長男の御華詩、そして、母親の御華詩でラストというロードマップになりそうですね。まぁ、まだ暫くは続きそうなので楽しみに読んでいきたいと思います。

てなところで、次は『狼と香辛料 Ⅹ』です。

狂乱家族日記 拾壱さつめ (ファミ通文庫)

日日日
出版社:エンターブレイン
発売日: 2008-11-29