支倉凍砂・著、文倉十・イラスト、電撃文庫。
2月17日(火)読了。
港町ケルーベでの事件の後。
ロレンス達は『狼の骨』を追って海を渡り島国ウィンフィール王国を目指していた。
目的は世界有数の羊毛取引で富を築いたブロンデル大修道院。
しかし、実際に辿り着くとブロンデル大修道院は困窮しており、大経済同盟に狙われている有様だった。
そんな状況下、どうにかして大修道院に足がかりを得ようとして……
いやぁ、今回も本当に楽しい駆け引きでした。何というか、コルが出てきてから日常の掛け合いの幅が広がり、それがまた本筋にも活かされていて心地よいですねぇ。商人のロジックでのコミュニケーションは非常に楽しいのです。
前の話から『狼の骨』を巡って動いたことでロレンスとホロの関係が大きく変わってきたのですが、その行く末を暗示する事件として今回の御華詩は秀逸でしたねぇ。今後に向けて、本当に上手いこと道筋が出来たように思います。まだまだ、このシリーズは楽しめそうですね。
とまぁ、そんなところで次は『ライトノベルの楽しい書き方 3』です。