瀬那和章・著、 u ・イラスト、電撃文庫。
2月4日(水)読了。

兄の事件の後、異界使いとして月士那探偵事務所でバイトをすることになった唯人。
異界使いとしてはまだ何も知らず、関わった事件に拭えぬ恐怖を受けて上手くいかない日々が続いていた。
だが、依頼は待ってはくれずエレベータでの連続失踪事件の捜査を行うことになる。
恐怖かの裏返しで意固地になって一人でその事件を解決すると豪語してしまった唯人だが……

ふむ、非常にオーソドックスな御華詩といった感じですねぇ。プロットはしっかりしていて、全体に手堅い印象です。『反翼の魔女』の設定やら作品世界の根底部分が示されて、これでシリーズとしての下地が出来た印象ですな。ただ、ダークな雰囲気が売りな気もしますが、特にこれといったモノが感じられないようにも思えます。逆にキャラに凝りすぎたのが余計な要素に感じらるのは気のせいか……

とまぁ、そんなところで次は『藤堂家はカミガカリ 3』です。

under〈2〉異界イニシエイション (電撃文庫)

瀬那 和章
出版社:アスキーメディアワークス
発売日: 2008-09-10