七位連一・著、ぱこ・イラスト、 MF 文庫 J 。
3月3日(火)読了。
大波乱の『文化祭』から程なくのこと。
あのお祭り騒ぎを懐かしみながら生徒達には僅かばかりの期待があった。
春田リクが宣言したのは『学園祭ジャック』だ。
そう、学園祭にはまだ『体育祭』が残っていた!
だが、期待に反して当日の朝になってもまだリクに動きは無いどころか姿も見えず……
結構実験的なキャラクターを前面に出したドタバタ劇として『体育祭』という道具立てを上手いこと使ったなぁ、と思います。誰にも分け隔て無く誰をも楽しませようというリクと、彼に感化されるねこがメインですが、その裏で影響を受けていく人々の心情の描写もよい感じですな。ただ、このタイトルはちょっと微妙ですねぇ。確かに、チカの内面に踏み込んだ部分もあったのですが、あの二人の方が目立ってたので、そこがちょっと勿体ないかなぁと感じないでも無いです。
このシリーズも大分体裁が整ってきたのですが『地を駆ける虹』の続きも読んでみたいなぁとか思ったりする自分が居ます(;^^)
とまぁ、そんなところで次は『原点回帰ウォーカーズ』です。